273 / 493
王宮動乱編
集団戦の人気がおにぎりを上回る その4
しおりを挟む
あれからシアンは一日か二日おきに、親衛隊と一緒にやってくる。
もちろん晩飯の時間帯に。
「考えてみたら、アラタの仲間を自称する割にはみんなの事はよく分からなかった、ということに気付いた」
「ほう? で?」
「とりあえず、お土産を持って来てみた」
「みんなに?」
「いや、それは難しい。好みが違ってたら困るだろ? 困らない物と分かってる物を持って来てみた」
「あっ! 干し草だーっ。あたしに?」
「もちろん」
テンちゃんは俺らと同じ飯を食うこともあるが、干し草は欠かしたことはない。
だがもっと欠かしたことのない食べ物はあるわけで……。
「好みかどうかは分からないが、コーティにはこれ」
「何よこれ。……キャンディ?」
「あぁ。コーティが飛んでる姿を見ると、なぜかミツバチを連想してしまってな」
お菓子屋さんで売ってるような、大きめの袋に入ったキャンディは……。
「蜂蜜のキャンディ?」
「まぁ好きな人がいるなら、コーティ限定って訳じゃないんだが……」
「食べたことはないけど……食後に一個もらっとくわ。もっとも好きか嫌いかは分からないし、気に入ったとしても二番目より上にはならないわね」
「へぇ。一番のお気に入りは何だい?」
「決まってんじゃない。アラタのおにぎりよ」
……予想はしていたが。
「オレモ」
いきなりンーゴが口を挟むとは思わなかった。
「俺もだあ」
「私も好きです」
「ミッ」
次々と名乗りを上げるというね。
けどな。
「あー……言っとくが、俺の作るおにぎりに力が宿るって話じゃねぇぞ? 力が入ってそうな、というか、発育が良さそうな米を選別してそれから作るおにぎりだかんな?」
何度か説明したはずだが。
物事の説明は、どうしても楽に考える方に傾きたがるもんだ。
「どのみちアラタにしか作れないんじゃない。細かい事気にしない」
それはそうだが……。
「……コーティ」
「何?」
「最後に余計な一言が加わってないな。いつもなら必ず付くはずだが。お前、ほんとにコーティか?」
思わず、俺が余計なことを言っちまった。
「……シアンが、あたしにいいことを言ったわよね」
「何て?」
「あたしの事スズメバチみたいだって。刺されたときの衝撃みたいな電撃、食らってみる?」
「おいお前ちょっと待て。何をどう聞いたらミツバチからスズメバチに変わるんだよ!」
「あら知らないの? ミツバチは成長するとスズメバチになるのよ?」
嘘つくな嘘を!
「おや、アラタは知らなかったのか? ミツバチは幼虫でスズメバチはその成虫だぞ?」
シアン! テメェ!
コーティの味方に回ってんじゃねぇっ!
大体言ってることが本当か嘘かくらいは、能力で分かるっつーの!
「シアンハ、コーティハダネ」
「皇帝派? ライム、この国は日本大王国だから、一番上の人は王様だよ? 皇帝がいる国は帝国ってことになるんじゃない?」
ヨウミも何冷静になって上手い事言ってんだ!
コーティが体中でバチバチさせてるときによお!
「ヨウミ、なかなかいいことを言うじゃないか。アラタが上手い返しができないようだぞ」
お前らぁ!
※※※※※ ※※※※※
えらい目に遭った。
電撃は炸裂することなく収まったからいいけどよ。
それにしても、だ。
「お前らも一緒になって笑ってんじゃねぇよ。つか、抑えろよ」
「見てる方が面白いな、とな」
「俺達は殿下の親衛隊であって、アラタの親衛隊じゃないからな、うん」
ドヤ顔してんじゃねぇよ。
それはともかく。
「お前ら、主君の前で気を緩みすぎてねぇか? 俺には別に馴れ馴れしくしてきても……まぁウザいと思わない程度なら平気だけどよ」
「気遣いは無用だよ、アラタ」
「いや、別にシアンに言ってるわけじゃねぇんだが」
主君と従事者だから身分は違うから、もう少しこう……規律に厳しい姿勢とかなんじゃねぇの?
「第三者がいなければ、まぁ気兼ねなくいろいろと言い合える仲って感じかな」
「壁に耳ある障子に目あり、とはよく言ったものだがな」
「部外者が近くにいるかもしれない、と思われる場所ではこんな会話はしないさ」
ここだって例外じゃねぇかもしれねぇだろうが。
「まぁこんなところまで大臣だのなんだのという主要人物は来ないさ。遠巻きに様子を伺う者はいるかもしれんが、聞き間違いで十分だろうな」
適当すぎねぇか?
まぁ本人らが構わねぇってんなら、こっちからは特に言うこっちゃねぇか。
その親衛隊は、今日も五人。
隊長のルミーラと、妹のサミーラ。
顔も姿もそっくりなのは双子だから。
だが、髪形までそっくりにしてる。
装備は妹の方がやや軽そうに見える。
親衛隊で一番小柄なワイプ。
つっても身長百七十くらいか?
それでも、たしかにグリプスよりは経験者って感じの顔つきだな。
親衛隊の中で、一番細身のショーンも女性。
あくまでも親衛隊の中での話。
そして、表情豊かだがあまり物を言わなそうなラジーの、女性三人男性二人。
簡単な自己紹介は初対面の時に済ませた。
その事は既に、シアンに報告済みなんだそうだ。
この五人に、おそらく何かの仕事中のアークス、クリット、グリプスに、確か男はもう一人、インカ―だったか。
女は、あとはレーカだな。
「でもさシアン、男性六人で女性四人の編成でしょ? あなたとの恋愛関係の相手はいないの?」
ぶっ!
ヨウミ……。
そういう話題持ちだすなよ。
面倒事になりかねねぇぞ?
「あー……さすがにそこまではないな。弟、妹って感じだからな」
「私達も……敬愛の念はあるけど、恋愛までは……」
「殿下の仕事ぶりを見ると……護衛で手一杯ですから」
「えー? 聞きたかったのになー」
だからその話題はとっとと切り替えろ。
「ヨウミこそ、アラタとはどうなんだ?」
「へ? え、えーと」
「私はアラタさんのことは好きですよ?」
「あたしもっ」
「ライムモッ」
「あたしはアラタのことはどうでもいいけど、おにぎりは欠かせないわね」
「コーティ、顔赤くして何言ってんの」
またこの話題かよ。
いい加減にしてくれ。
もちろん晩飯の時間帯に。
「考えてみたら、アラタの仲間を自称する割にはみんなの事はよく分からなかった、ということに気付いた」
「ほう? で?」
「とりあえず、お土産を持って来てみた」
「みんなに?」
「いや、それは難しい。好みが違ってたら困るだろ? 困らない物と分かってる物を持って来てみた」
「あっ! 干し草だーっ。あたしに?」
「もちろん」
テンちゃんは俺らと同じ飯を食うこともあるが、干し草は欠かしたことはない。
だがもっと欠かしたことのない食べ物はあるわけで……。
「好みかどうかは分からないが、コーティにはこれ」
「何よこれ。……キャンディ?」
「あぁ。コーティが飛んでる姿を見ると、なぜかミツバチを連想してしまってな」
お菓子屋さんで売ってるような、大きめの袋に入ったキャンディは……。
「蜂蜜のキャンディ?」
「まぁ好きな人がいるなら、コーティ限定って訳じゃないんだが……」
「食べたことはないけど……食後に一個もらっとくわ。もっとも好きか嫌いかは分からないし、気に入ったとしても二番目より上にはならないわね」
「へぇ。一番のお気に入りは何だい?」
「決まってんじゃない。アラタのおにぎりよ」
……予想はしていたが。
「オレモ」
いきなりンーゴが口を挟むとは思わなかった。
「俺もだあ」
「私も好きです」
「ミッ」
次々と名乗りを上げるというね。
けどな。
「あー……言っとくが、俺の作るおにぎりに力が宿るって話じゃねぇぞ? 力が入ってそうな、というか、発育が良さそうな米を選別してそれから作るおにぎりだかんな?」
何度か説明したはずだが。
物事の説明は、どうしても楽に考える方に傾きたがるもんだ。
「どのみちアラタにしか作れないんじゃない。細かい事気にしない」
それはそうだが……。
「……コーティ」
「何?」
「最後に余計な一言が加わってないな。いつもなら必ず付くはずだが。お前、ほんとにコーティか?」
思わず、俺が余計なことを言っちまった。
「……シアンが、あたしにいいことを言ったわよね」
「何て?」
「あたしの事スズメバチみたいだって。刺されたときの衝撃みたいな電撃、食らってみる?」
「おいお前ちょっと待て。何をどう聞いたらミツバチからスズメバチに変わるんだよ!」
「あら知らないの? ミツバチは成長するとスズメバチになるのよ?」
嘘つくな嘘を!
「おや、アラタは知らなかったのか? ミツバチは幼虫でスズメバチはその成虫だぞ?」
シアン! テメェ!
コーティの味方に回ってんじゃねぇっ!
大体言ってることが本当か嘘かくらいは、能力で分かるっつーの!
「シアンハ、コーティハダネ」
「皇帝派? ライム、この国は日本大王国だから、一番上の人は王様だよ? 皇帝がいる国は帝国ってことになるんじゃない?」
ヨウミも何冷静になって上手い事言ってんだ!
コーティが体中でバチバチさせてるときによお!
「ヨウミ、なかなかいいことを言うじゃないか。アラタが上手い返しができないようだぞ」
お前らぁ!
※※※※※ ※※※※※
えらい目に遭った。
電撃は炸裂することなく収まったからいいけどよ。
それにしても、だ。
「お前らも一緒になって笑ってんじゃねぇよ。つか、抑えろよ」
「見てる方が面白いな、とな」
「俺達は殿下の親衛隊であって、アラタの親衛隊じゃないからな、うん」
ドヤ顔してんじゃねぇよ。
それはともかく。
「お前ら、主君の前で気を緩みすぎてねぇか? 俺には別に馴れ馴れしくしてきても……まぁウザいと思わない程度なら平気だけどよ」
「気遣いは無用だよ、アラタ」
「いや、別にシアンに言ってるわけじゃねぇんだが」
主君と従事者だから身分は違うから、もう少しこう……規律に厳しい姿勢とかなんじゃねぇの?
「第三者がいなければ、まぁ気兼ねなくいろいろと言い合える仲って感じかな」
「壁に耳ある障子に目あり、とはよく言ったものだがな」
「部外者が近くにいるかもしれない、と思われる場所ではこんな会話はしないさ」
ここだって例外じゃねぇかもしれねぇだろうが。
「まぁこんなところまで大臣だのなんだのという主要人物は来ないさ。遠巻きに様子を伺う者はいるかもしれんが、聞き間違いで十分だろうな」
適当すぎねぇか?
まぁ本人らが構わねぇってんなら、こっちからは特に言うこっちゃねぇか。
その親衛隊は、今日も五人。
隊長のルミーラと、妹のサミーラ。
顔も姿もそっくりなのは双子だから。
だが、髪形までそっくりにしてる。
装備は妹の方がやや軽そうに見える。
親衛隊で一番小柄なワイプ。
つっても身長百七十くらいか?
それでも、たしかにグリプスよりは経験者って感じの顔つきだな。
親衛隊の中で、一番細身のショーンも女性。
あくまでも親衛隊の中での話。
そして、表情豊かだがあまり物を言わなそうなラジーの、女性三人男性二人。
簡単な自己紹介は初対面の時に済ませた。
その事は既に、シアンに報告済みなんだそうだ。
この五人に、おそらく何かの仕事中のアークス、クリット、グリプスに、確か男はもう一人、インカ―だったか。
女は、あとはレーカだな。
「でもさシアン、男性六人で女性四人の編成でしょ? あなたとの恋愛関係の相手はいないの?」
ぶっ!
ヨウミ……。
そういう話題持ちだすなよ。
面倒事になりかねねぇぞ?
「あー……さすがにそこまではないな。弟、妹って感じだからな」
「私達も……敬愛の念はあるけど、恋愛までは……」
「殿下の仕事ぶりを見ると……護衛で手一杯ですから」
「えー? 聞きたかったのになー」
だからその話題はとっとと切り替えろ。
「ヨウミこそ、アラタとはどうなんだ?」
「へ? え、えーと」
「私はアラタさんのことは好きですよ?」
「あたしもっ」
「ライムモッ」
「あたしはアラタのことはどうでもいいけど、おにぎりは欠かせないわね」
「コーティ、顔赤くして何言ってんの」
またこの話題かよ。
いい加減にしてくれ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる