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舞姫への悲恋編
若き案内人 その3
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馬車の窓からも外は見えるが、その様子を見る余裕まではなかった。
もう三日月も星も見える時間帯だったのな。
初めて来た町だから日中の様子は分からん。
が、この夜の町の姿は、世界が変わっても変わらんな。
「電気がないのに、ネオンっぽいのがあちこちに……」
「デンキ? なんだそりゃ。ここだったよな? メイス。ほら、アラタ、入るぞ」
そうか。
車がないから駐車場は必要ないのか。
道路は広めだから、道路脇に馬車だのなんだのが停まってる。
でも、世界は別でも飲酒運転はヤバいんじゃね?
まぁ運転手はずっと馬車に乗りっぱなしみたいだから問題ねぇか。
にしても……。
足が重い。
いや、気が重い、だな。
どんな店に行っても楽しい思いとかしたことなかったからなぁ。
楽しい思いをしている同僚や先輩達を、強制的に見せられてるだけ。
時間に拘束されてる分、仕事をしてる方がまだましだ。
昇給の可能性があるからな。
こっちは支払いを押し付けられるだけ。
そう言い渡される時間をひたすら待たされるだける
女性の従業員から話しかけられることはあるが、すぐに連中が自分らの方に呼び寄せるから、やることもなくて退屈するばかり。
とは言え、昇給だってほとんどなかったけど。
……あんな店にいて、何が楽しいんだか。
そしてこの世界にも、同じようなたたずまいの建物が並ぶ。
「……何で俺、ここに来ちまったんだ?」
何か得することがあるわけでもなし。
帰ってもいいんじゃないだろうか?
そうすればあいつらだって、余計な料金払わずに済むじゃねぇか。
あ。
「あ、あの、アラタさん。ど、どうぞ」
俺の後ろに新人がいた。
背中を押された。
これでは……帰るに帰れない、か?
いや、こいつらが強引に俺を誘ったんだ。
ここで俺が強引に帰っても、こいつらから何か言われる筋合いじゃねぇ。
不快な過去を思い出したから気分が悪くなったっつったら分かってもらえるだろうぜ。
「あの……どうしても……アラタさんに同席してもらわないと……。理由は中でご説明します……」
そうだ。
肝心な理由を聞いてなかった。
そこまでして俺を誘うってことは……。
いや、ここで俺が帰ったら、こいつの言う理由を聞く必要もない。
こいつらだけが楽しい思いをして、俺だけが不快なことを思い出して、それのどこが招待だよ。
「お願いします」
頭を下げながら俺を店の方に押していく。
弱い力士が強い力士に土俵際に押されるのって、こんな感じか?
物理的に抵抗できねえ。
子供っぽく見えても、餅は餅屋か?
……ちょっと違うか。
腐っても鯛、だな。
くそっ。
※※※※※ ※※※※※
入ってみると、中は何となく高級クラブっぽさを感じる。
店の外は派手な色のライトが飾り付けられていたが、中は何と言うか……目や心に刺激を与えるものはあんまりない感じ。
というか、落ち着いた雰囲気の店。
奥にはステージがあり、客席との間に、何となく立ち入り禁止のような感じがするエリアがある。
シュルツ達はその一番手前のテーブルに陣取ってた。
つか、前々から予約してたのか?
明らかにこれ、特等席だろ。
その後ろにもテーブルがある。
だがそのテーブル席からは、ステージはまともには見れない。
なぜなら、俺達が座ってる席はソファーだから。
その正面にメイスが座り、その隣に一人分席を開けて俺が座る。
社会人時代の飲み会では、俺はいつも末席、というか、端に座らせられた。
あれこれ用を言われた時にすぐ移動できるように、だと。
そんな俺が、招待された側だからしゃーないが、ホストの次の席だとさ。
落ち着かねぇよこんなの。
つか、トイレに行きたくなったら、テーブルにぶつからないように移動しないといかん。
まぁソファ以外は椅子の隣には出入り自由な空間があるから、そこまで神経質に気にしなくていいんだろうが。
俺の察知能力は、気配を感じられる生き物以外に発揮できねぇんだよ。
俺達の間に店の女性達が座って乾杯。
その直後から、両脇に座っている女性から、何だかんだと興味を持たれた。
彼女らも、シアンの戴冠式の中継を見てたらしい。
結構前の話なのに、しかも来ることはまずない客の情報を、よくもまぁ忘れずにいられるもんだ。
だがここから先のなんだかんだは、どうしてもハブられた過去が脳裏に浮かぶ。
おかげで彼女らから話しかけられるも、その中身は上の空で聞き流せている。
彼女らの上品そうなスーツ姿と、そこから醸し出すような色気を感じ取ると……というか、彼女らの姿が目に入るたびに昔のことが……トラウマなんかな。
ただ違う点は、ハブられてもこの場に居続けなきゃいけないってわけじゃないってことだ。
その点を考える時が楽だ。
いくら蚊退治で懐を痛めてたって、あそこに帰る交通費くらいは持ってる。
だがその前に、俺にご足労させた理由は聞いておかねば。
「どうした? アラタ。そんな不機嫌そうな顔してよお。ほら、飲め……って、お前は酒飲めないんだったな。んじゃこっちだ。いや、茶じゃなくて甘い方がいいか?」
「茶でいいよ」
「おぅ。あー、メイスは酒飲めるようになってから日が浅いから、あんまり飛ばすなよ?」
「あ、はい」
相変わらずメイスは、思いつめたような顔……じゃなくて気配だな。
あぁ、そうか。
一世一代の何かをやらかすような顔。
そんな感じだ。
隣に座る女が邪魔だな。
「で、メイスとやら。俺を呼んだ理由は何だ? この飲み会の主役はお前だろ? パーティでもない俺を呼ばなきゃならん理由はなんだ? 呼びたい理由じゃねぇ。呼ばなきゃならん理由だ」
「え? あ、はい……実は……」
隣の女性が気を利かせてくれて席を立ってくれた。
そういう気配りは有り難い。
思いつめた表情で、しかも緊張感がマックスに近いメイスは、俺が近寄ったことで多少緊張感が緩んだようだ。
「どこから話したらいいか……。えっと、まずアラタさんと会ったのは、今回が初めてじゃないんです。あの時は多分、アラタさん達は荷車を引いてましたし、俺はまだ浮浪児でした」
「ほう?」
いつの頃だろうな。
振り返ると、行商時代って結構長いよな。
にしても、浮浪児って自分で言うか。
「俺の住んでた村は、魔物の群れに襲われて滅んでしまいました。今思うと、泉現象の魔物だと思います」
……それは……まぁ、お気の毒に、としか。
最初に出逢った時の話のはずだから、その魔物に襲われたのは旗手がどうの、と詰め寄る中身じゃねぇよな。
それに俺は、一方的に一般人どころか旗手の偽物呼ばわりされて、着のみ着のまま放り出された。
そんな魔物を倒せる力があったとしても、そんな環境ならとても力になれるわけもない。
とりあえず腹減ってきたから……まず、目の前の飯になるようなもん食っちまうか。
「その村の生き残りは、知ってる限りもう一人。俺の幼馴染のメイムっていう女の子で、二人で浮浪児してたんです」
女の子も浮浪児か。
身寄りがなきゃ、しかも身の危険がいつ来るか分からなけりゃ、見知らぬ他人に自分らを委ねることも怖いだろうしなぁ。
って、あれ?
「孤児院とかに入らなかったのか? 俺の店で、そんな施設から手伝いに来る奴ら、わんさといるぞ?」
「そんな施設があるとは思ってませんでしたから。もちろん、この仕事もあるとは思わず、野草とか小さい動物を仕留めて食料にしたりして……」
悪事に手を染めるようなことをしないのは感心だ。
人の道から一旦外れると、戻るには本当に苦労する話はよく聞くからな。
「俺もメイムも、ボロボロの格好で、そんな生活をしてました。通りすがりの冒険者達に声をかけられました」
「それがシュルツか?」
ちらっと横目で見る。
俺らのことはすっかりほったらかしにして、両脇に座ってる女性らと歓談。
他の三人も同様。
けど、武装したままこんな店にいるのは……場違いのように見えなくもない。
が、それは人のことを言える立場じゃねぇか。
俺も普段着だしなぁ。
「いえ、シュルツさんのことは、もっと後になってからです。その冒険者の方からおにぎりの話を聞きまして」
「そこで俺が出てくるのか」
「はい。でも俺たち二人は一文無しだったので、その人が買ってきてくれて……。食べた後その人にお礼を言ってお別れして、それからアラタさんのところに行ってお礼を言おうと思ったんですが……他のお客さんがたくさんいてなかなか近寄れなくて、声はかけたんですけど子供でしたから背も小さかったしちょっと遠かったし、そのうちアラタさん店仕舞いして……」
他の同業者と鉢合わせは勘弁って頃だったからな。
それに、確かにガタイのいい連中が集まってくりゃそんなちっこい奴が近づこうとしても、そりゃ近寄れるわきゃねぇか。
俺の記憶にねぇのも当たり前だよな。
まぁ俺との出会いは分かった。
だが……。
「俺がその場から立ち去って、俺とはそれっきりってわけか。で、それがなんで、俺をこの場に引っ張り込んだわけ?」
「はい、それは……」
メイスはまた、何か思いつめたような表情に戻った。
もう三日月も星も見える時間帯だったのな。
初めて来た町だから日中の様子は分からん。
が、この夜の町の姿は、世界が変わっても変わらんな。
「電気がないのに、ネオンっぽいのがあちこちに……」
「デンキ? なんだそりゃ。ここだったよな? メイス。ほら、アラタ、入るぞ」
そうか。
車がないから駐車場は必要ないのか。
道路は広めだから、道路脇に馬車だのなんだのが停まってる。
でも、世界は別でも飲酒運転はヤバいんじゃね?
まぁ運転手はずっと馬車に乗りっぱなしみたいだから問題ねぇか。
にしても……。
足が重い。
いや、気が重い、だな。
どんな店に行っても楽しい思いとかしたことなかったからなぁ。
楽しい思いをしている同僚や先輩達を、強制的に見せられてるだけ。
時間に拘束されてる分、仕事をしてる方がまだましだ。
昇給の可能性があるからな。
こっちは支払いを押し付けられるだけ。
そう言い渡される時間をひたすら待たされるだける
女性の従業員から話しかけられることはあるが、すぐに連中が自分らの方に呼び寄せるから、やることもなくて退屈するばかり。
とは言え、昇給だってほとんどなかったけど。
……あんな店にいて、何が楽しいんだか。
そしてこの世界にも、同じようなたたずまいの建物が並ぶ。
「……何で俺、ここに来ちまったんだ?」
何か得することがあるわけでもなし。
帰ってもいいんじゃないだろうか?
そうすればあいつらだって、余計な料金払わずに済むじゃねぇか。
あ。
「あ、あの、アラタさん。ど、どうぞ」
俺の後ろに新人がいた。
背中を押された。
これでは……帰るに帰れない、か?
いや、こいつらが強引に俺を誘ったんだ。
ここで俺が強引に帰っても、こいつらから何か言われる筋合いじゃねぇ。
不快な過去を思い出したから気分が悪くなったっつったら分かってもらえるだろうぜ。
「あの……どうしても……アラタさんに同席してもらわないと……。理由は中でご説明します……」
そうだ。
肝心な理由を聞いてなかった。
そこまでして俺を誘うってことは……。
いや、ここで俺が帰ったら、こいつの言う理由を聞く必要もない。
こいつらだけが楽しい思いをして、俺だけが不快なことを思い出して、それのどこが招待だよ。
「お願いします」
頭を下げながら俺を店の方に押していく。
弱い力士が強い力士に土俵際に押されるのって、こんな感じか?
物理的に抵抗できねえ。
子供っぽく見えても、餅は餅屋か?
……ちょっと違うか。
腐っても鯛、だな。
くそっ。
※※※※※ ※※※※※
入ってみると、中は何となく高級クラブっぽさを感じる。
店の外は派手な色のライトが飾り付けられていたが、中は何と言うか……目や心に刺激を与えるものはあんまりない感じ。
というか、落ち着いた雰囲気の店。
奥にはステージがあり、客席との間に、何となく立ち入り禁止のような感じがするエリアがある。
シュルツ達はその一番手前のテーブルに陣取ってた。
つか、前々から予約してたのか?
明らかにこれ、特等席だろ。
その後ろにもテーブルがある。
だがそのテーブル席からは、ステージはまともには見れない。
なぜなら、俺達が座ってる席はソファーだから。
その正面にメイスが座り、その隣に一人分席を開けて俺が座る。
社会人時代の飲み会では、俺はいつも末席、というか、端に座らせられた。
あれこれ用を言われた時にすぐ移動できるように、だと。
そんな俺が、招待された側だからしゃーないが、ホストの次の席だとさ。
落ち着かねぇよこんなの。
つか、トイレに行きたくなったら、テーブルにぶつからないように移動しないといかん。
まぁソファ以外は椅子の隣には出入り自由な空間があるから、そこまで神経質に気にしなくていいんだろうが。
俺の察知能力は、気配を感じられる生き物以外に発揮できねぇんだよ。
俺達の間に店の女性達が座って乾杯。
その直後から、両脇に座っている女性から、何だかんだと興味を持たれた。
彼女らも、シアンの戴冠式の中継を見てたらしい。
結構前の話なのに、しかも来ることはまずない客の情報を、よくもまぁ忘れずにいられるもんだ。
だがここから先のなんだかんだは、どうしてもハブられた過去が脳裏に浮かぶ。
おかげで彼女らから話しかけられるも、その中身は上の空で聞き流せている。
彼女らの上品そうなスーツ姿と、そこから醸し出すような色気を感じ取ると……というか、彼女らの姿が目に入るたびに昔のことが……トラウマなんかな。
ただ違う点は、ハブられてもこの場に居続けなきゃいけないってわけじゃないってことだ。
その点を考える時が楽だ。
いくら蚊退治で懐を痛めてたって、あそこに帰る交通費くらいは持ってる。
だがその前に、俺にご足労させた理由は聞いておかねば。
「どうした? アラタ。そんな不機嫌そうな顔してよお。ほら、飲め……って、お前は酒飲めないんだったな。んじゃこっちだ。いや、茶じゃなくて甘い方がいいか?」
「茶でいいよ」
「おぅ。あー、メイスは酒飲めるようになってから日が浅いから、あんまり飛ばすなよ?」
「あ、はい」
相変わらずメイスは、思いつめたような顔……じゃなくて気配だな。
あぁ、そうか。
一世一代の何かをやらかすような顔。
そんな感じだ。
隣に座る女が邪魔だな。
「で、メイスとやら。俺を呼んだ理由は何だ? この飲み会の主役はお前だろ? パーティでもない俺を呼ばなきゃならん理由はなんだ? 呼びたい理由じゃねぇ。呼ばなきゃならん理由だ」
「え? あ、はい……実は……」
隣の女性が気を利かせてくれて席を立ってくれた。
そういう気配りは有り難い。
思いつめた表情で、しかも緊張感がマックスに近いメイスは、俺が近寄ったことで多少緊張感が緩んだようだ。
「どこから話したらいいか……。えっと、まずアラタさんと会ったのは、今回が初めてじゃないんです。あの時は多分、アラタさん達は荷車を引いてましたし、俺はまだ浮浪児でした」
「ほう?」
いつの頃だろうな。
振り返ると、行商時代って結構長いよな。
にしても、浮浪児って自分で言うか。
「俺の住んでた村は、魔物の群れに襲われて滅んでしまいました。今思うと、泉現象の魔物だと思います」
……それは……まぁ、お気の毒に、としか。
最初に出逢った時の話のはずだから、その魔物に襲われたのは旗手がどうの、と詰め寄る中身じゃねぇよな。
それに俺は、一方的に一般人どころか旗手の偽物呼ばわりされて、着のみ着のまま放り出された。
そんな魔物を倒せる力があったとしても、そんな環境ならとても力になれるわけもない。
とりあえず腹減ってきたから……まず、目の前の飯になるようなもん食っちまうか。
「その村の生き残りは、知ってる限りもう一人。俺の幼馴染のメイムっていう女の子で、二人で浮浪児してたんです」
女の子も浮浪児か。
身寄りがなきゃ、しかも身の危険がいつ来るか分からなけりゃ、見知らぬ他人に自分らを委ねることも怖いだろうしなぁ。
って、あれ?
「孤児院とかに入らなかったのか? 俺の店で、そんな施設から手伝いに来る奴ら、わんさといるぞ?」
「そんな施設があるとは思ってませんでしたから。もちろん、この仕事もあるとは思わず、野草とか小さい動物を仕留めて食料にしたりして……」
悪事に手を染めるようなことをしないのは感心だ。
人の道から一旦外れると、戻るには本当に苦労する話はよく聞くからな。
「俺もメイムも、ボロボロの格好で、そんな生活をしてました。通りすがりの冒険者達に声をかけられました」
「それがシュルツか?」
ちらっと横目で見る。
俺らのことはすっかりほったらかしにして、両脇に座ってる女性らと歓談。
他の三人も同様。
けど、武装したままこんな店にいるのは……場違いのように見えなくもない。
が、それは人のことを言える立場じゃねぇか。
俺も普段着だしなぁ。
「いえ、シュルツさんのことは、もっと後になってからです。その冒険者の方からおにぎりの話を聞きまして」
「そこで俺が出てくるのか」
「はい。でも俺たち二人は一文無しだったので、その人が買ってきてくれて……。食べた後その人にお礼を言ってお別れして、それからアラタさんのところに行ってお礼を言おうと思ったんですが……他のお客さんがたくさんいてなかなか近寄れなくて、声はかけたんですけど子供でしたから背も小さかったしちょっと遠かったし、そのうちアラタさん店仕舞いして……」
他の同業者と鉢合わせは勘弁って頃だったからな。
それに、確かにガタイのいい連中が集まってくりゃそんなちっこい奴が近づこうとしても、そりゃ近寄れるわきゃねぇか。
俺の記憶にねぇのも当たり前だよな。
まぁ俺との出会いは分かった。
だが……。
「俺がその場から立ち去って、俺とはそれっきりってわけか。で、それがなんで、俺をこの場に引っ張り込んだわけ?」
「はい、それは……」
メイスはまた、何か思いつめたような表情に戻った。
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○○○
旧版を基に再編集しています。
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