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舞姫への悲恋編
若き案内人 その4
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「そのメイムとは一昨年離れ離れになりました。……アラタさんとこにいる手伝いの人達は施設から来てるんですよね。おそらく公的な物だと思うんですが、俺達は事業家の施設を紹介されて、そこでお世話になってました」
「ふーん?」
「でも、慈善事業ではなく……身寄りのない子供達を引き取って、技能や特技を身に付けさせて、モノになりそうな職場に売る、みたいなことをしてたんです」
売る?
……聞き流せない話だが……。
「俺は、それまでよく噂で聞いてた一攫千金で富を得る人が多い冒険者を希望して、武術とか体術とか学ばせてもらいました。その人とかスタッフとかからは、モノになりそうにないような話をされました」
売るって言うと人聞きは悪いが……人材育成事業ってば、その通りだよな。
それに、そういう事業をしてるってことは……人を見る目もしっかりしてないと、その相手先からの信用は得られない。
「メイムは身体能力は高かったらしいです。けど冒険者だと相手をどうかするって仕事です。メイムはそんな仕事よりもむしろ、芸術性を高める方向性がいい、というような……」
芸術性?
つまり、人を惹きつける動きを見せる、ってことだよな。
ということは……。
「メイス。まさか、ひょっとして……全国を回ってる踊り子がここで踊るってのは……」
「はい、彼女です。……シュルツさん達には内緒にしてますけど……。一昨年離れ離れになって、その一年間、彼女は踊り子を仕事としてました。俺は冒険者業を。お互い元気に頑張ってるって報告をするつもりで、シュルツさん達にこの席を設けてもらったんです」
なんとまぁ、健気なことだ。
だが……いろいろ問題が出てくるんじゃねぇの?
例えば……。
「彼女は全国を飛び回り、一年で全国から注目される踊り子の一人に成長したわけだ。片やお前さんは……」
「……もし自分も、同じくらい全国に名を知られるようになってたら、わざわざこんな席を用意するお願いをせずに済んだんですけど……」
ふむ。
だが……それにしても、単なる幼馴染ってだけなら……そこまでするか?
例え、苦楽を共にした間柄だったとしても、だ。
「……その子には、何か特別な思いを持ってたりするのか?」
「……特別、なんてもんじゃないです。施設に入ってからも、施設を出てからもどんな生活が待ってるか分からない。お互い支え合い、助け合う生活を送りたいって、自分も、そして彼女からも話してました」
「……将来を共にする間柄、か?」
「……はい……」
何と言うか……。
将来を誓い合った仲の女の子の方は、全国に名を轟かすほどの売れっ子の踊り子。
男の子の方は、ようやく一人前と見なされた冒険者。
くっつくにはあまりに障害が多すぎる二人に幸あれ、だな。
俺は知らん。
仲人になれるはずもない。
「でも、あのおにぎりのこともアラタさんのことも、メイムもずっと覚えてました。だからアラタさんにも来てもらって……」
「自分もようやく一人前になったことだし、しかも全国を回ってる彼女はここにくる。だから改めて確認したい、と?」
「……はい……」
何とまぁ。
けど気に食わねぇことがある。
「ひょっとして、俺に感謝の意を表するつもりでこの席に招待した、ってのは建前か。一年間ってのは、いろんな体験をしてれば風貌も変わる。一対一で会っても、思い出してもらえるかどうか自信がない。ましてや向こうはその職の熟練。こっちは新人。そこで俺を利用して……か?」
「す……すみませんっ! でも、俺……」
「……ま、ただ飯が食えるってのと交通費はそっち持ちってのは、俺の得にはなる。こんなとこに来る機会も経験もできた。まぁそれには目をつぶるとして、だ。……お前、勝算あるのか?」
「あの……え? 勝算?」
……こいつ、周りが見えてねぇのか。
そこまで世話を焼く義理はねぇんだが……。
「身売りってことは、雇い主に負担をかけてるってことだ。そいつを買い取ったんだから、支出、出費、金を払ったことになるわけだ」
「え? そりゃ、まぁ……」
「雇い主に金を入れてやんなきゃ、雇い主は損する一方。売れなきゃ捨てられるか下働きだ。だが彼女の場合は幸い売れっ子になった。だからその負債も返し切ったかも分からん。晴れて自由の身ってことだ」
「あ……」
気付かなかった、そこまで考えてなかった、そんな顔をしてる。
今まで自分のことで精いっぱいだったんだろうなぁ。
「あ、じゃねぇよ。自由の身になったらどうなると思う? フリーになるか? だが働く場所がなきゃ人気が続くわけがねえ。人気だけあっても、引っ張りだこにされてるその場所の交通費も自腹だ。収入が落ちたとしたら、転職も考えなきゃなるめぇよ。そいつには、売れっ子以上に売れそうな仕事に心当たりあるのか?」
「お、俺が」
「お前が? お前に何ができる? 向こうは一年かけて売れっ子になって、こっちは一年かけてようやく一人前だ。全国に名を馳せる冒険者になって、何とか釣り合いがとれると思うんだが?」
……夢ばかりしか見てねぇ奴に現実を見せる役目、誰かが担ってくれてれば、簡単な考えを持つこともなかったろうにな。
しかも、自分の事ばかりだ。
相手の環境も、当然考えちゃいねぇだろう。
「向こうはそれだけの人気を誇る踊り子になったんだ。言い寄る異性も一人や二人じゃあるめぇよ。そこまでの思いはないだろうが、シュルツ達だって多少の好意は持ってるぜ? そんな人気の踊り子に全く関心を持ってねぇ奴は、せいぜい俺ぐれぇのもんだ」
「う……」
「おっと、堪えろよ? 略奪愛なんかさせてたまるかよ。そんなことしでかしたら、それこそお前らが生活できる場所なんか消えちまわぁ」
捨て身で何かをしようとする感情が出て来始めた。
そんな思いを持たせたのは俺かもしれんが、俺がこんなことを言わなくとも、遅かれ早かれそんな感情は芽生えること間違いない。
なんせ相手は、小さい頃から仲良しだった相手だ。
その感情が今でも続いているなら、相手の立場なんか考える必要がないとまで思うだろうよ。
そこにストップをかける奴がいなけりゃ、こいつは間違いなく袋叩き。そして周りに呆れかえられ、馬鹿に付ける薬はない、君子危うきに近寄らず、で誰からも相手にされなくなるだろうよ。
俺がこんなことを言える間は、こいつはまだ何とか真っ当な生活を送ることはできるだろう。
だがこいつの人生に責任を持つ気はねぇけどな。
「とりあえず、どこまでの人気者になってるか確認してからだな」
「は……はい……」
気分はがた落ち。
そりゃそうだ。
別れてから一年間の過ごし方がまるで違う。
それについてどうのこうのと言う気はない。
言ったところで、今この場で何かが変わるわけでもなし。
「随分長いお話しだったわね。そろそろ時間よ? 日本中からの注目株、期待の新人の踊り子、マイヤ=パッサーの演舞」
「マイヤ=パッサー? あ、あぁ、芸名か」
「そそ。そっちの坊やもゆっくり御覧なさい?」
俺たち二人の空気を読んでくれた女性従業員から話しかけられた。
ずいぶん長く話し込んじまってたんだな。
シュルツ達は相変わらず、隣の女性と会話に夢中になってる。
「マイヤ……パッサー……」
メイスは両の太ももに両肘を当てて前かがみになってる。
明らかに落ち込んでいる。
自分が知ってる名前じゃなく、芸名で全国で有名になっている。
幼馴染が遠い世界の住民になったような気になってんだろうな。
ホントなら、そばに自分がいるはずなのに、ってな。
「俺、本名はマイルってんです。……彼女の事を忘れないように、彼女の名前の一部を冒険者名にして……」
「武器のメイスからとったんじゃねぇのか」
「シュルツさん達は、そう解釈してくれました。ホントは彼女の名前の一部が由来なんです」
こりゃあ……辛いととるか脈ありととるか。
だって、向こうだってこいつの本名の一部を芸名にしたってことだろ?
どんなに離れてても、見えない絆で結ばれてるってことじゃねぇの?
「施設から出る前に、彼女は芸名を教えてくれました。お互い、別の名前を持ったんだって思いました。けど……」
家族、親類をお互い失い、身内と言えばそいつだけ。
一緒に生活できなきゃ、別々で生きて行かないと生きてはいけない過酷な運命を背負ってしまった。
なのに相手は、別世界の存在に変わってしまった、とでも思ったか?
何と言うか……ま、彼女と話しをする機会を得られそうなだけでも、この場は御の字じゃねぇの?
まぁそれよりも、その陰鬱な感情、何とかしてほしいがな。
そうさせたのは俺かもしれんけどよ。
「ふーん?」
「でも、慈善事業ではなく……身寄りのない子供達を引き取って、技能や特技を身に付けさせて、モノになりそうな職場に売る、みたいなことをしてたんです」
売る?
……聞き流せない話だが……。
「俺は、それまでよく噂で聞いてた一攫千金で富を得る人が多い冒険者を希望して、武術とか体術とか学ばせてもらいました。その人とかスタッフとかからは、モノになりそうにないような話をされました」
売るって言うと人聞きは悪いが……人材育成事業ってば、その通りだよな。
それに、そういう事業をしてるってことは……人を見る目もしっかりしてないと、その相手先からの信用は得られない。
「メイムは身体能力は高かったらしいです。けど冒険者だと相手をどうかするって仕事です。メイムはそんな仕事よりもむしろ、芸術性を高める方向性がいい、というような……」
芸術性?
つまり、人を惹きつける動きを見せる、ってことだよな。
ということは……。
「メイス。まさか、ひょっとして……全国を回ってる踊り子がここで踊るってのは……」
「はい、彼女です。……シュルツさん達には内緒にしてますけど……。一昨年離れ離れになって、その一年間、彼女は踊り子を仕事としてました。俺は冒険者業を。お互い元気に頑張ってるって報告をするつもりで、シュルツさん達にこの席を設けてもらったんです」
なんとまぁ、健気なことだ。
だが……いろいろ問題が出てくるんじゃねぇの?
例えば……。
「彼女は全国を飛び回り、一年で全国から注目される踊り子の一人に成長したわけだ。片やお前さんは……」
「……もし自分も、同じくらい全国に名を知られるようになってたら、わざわざこんな席を用意するお願いをせずに済んだんですけど……」
ふむ。
だが……それにしても、単なる幼馴染ってだけなら……そこまでするか?
例え、苦楽を共にした間柄だったとしても、だ。
「……その子には、何か特別な思いを持ってたりするのか?」
「……特別、なんてもんじゃないです。施設に入ってからも、施設を出てからもどんな生活が待ってるか分からない。お互い支え合い、助け合う生活を送りたいって、自分も、そして彼女からも話してました」
「……将来を共にする間柄、か?」
「……はい……」
何と言うか……。
将来を誓い合った仲の女の子の方は、全国に名を轟かすほどの売れっ子の踊り子。
男の子の方は、ようやく一人前と見なされた冒険者。
くっつくにはあまりに障害が多すぎる二人に幸あれ、だな。
俺は知らん。
仲人になれるはずもない。
「でも、あのおにぎりのこともアラタさんのことも、メイムもずっと覚えてました。だからアラタさんにも来てもらって……」
「自分もようやく一人前になったことだし、しかも全国を回ってる彼女はここにくる。だから改めて確認したい、と?」
「……はい……」
何とまぁ。
けど気に食わねぇことがある。
「ひょっとして、俺に感謝の意を表するつもりでこの席に招待した、ってのは建前か。一年間ってのは、いろんな体験をしてれば風貌も変わる。一対一で会っても、思い出してもらえるかどうか自信がない。ましてや向こうはその職の熟練。こっちは新人。そこで俺を利用して……か?」
「す……すみませんっ! でも、俺……」
「……ま、ただ飯が食えるってのと交通費はそっち持ちってのは、俺の得にはなる。こんなとこに来る機会も経験もできた。まぁそれには目をつぶるとして、だ。……お前、勝算あるのか?」
「あの……え? 勝算?」
……こいつ、周りが見えてねぇのか。
そこまで世話を焼く義理はねぇんだが……。
「身売りってことは、雇い主に負担をかけてるってことだ。そいつを買い取ったんだから、支出、出費、金を払ったことになるわけだ」
「え? そりゃ、まぁ……」
「雇い主に金を入れてやんなきゃ、雇い主は損する一方。売れなきゃ捨てられるか下働きだ。だが彼女の場合は幸い売れっ子になった。だからその負債も返し切ったかも分からん。晴れて自由の身ってことだ」
「あ……」
気付かなかった、そこまで考えてなかった、そんな顔をしてる。
今まで自分のことで精いっぱいだったんだろうなぁ。
「あ、じゃねぇよ。自由の身になったらどうなると思う? フリーになるか? だが働く場所がなきゃ人気が続くわけがねえ。人気だけあっても、引っ張りだこにされてるその場所の交通費も自腹だ。収入が落ちたとしたら、転職も考えなきゃなるめぇよ。そいつには、売れっ子以上に売れそうな仕事に心当たりあるのか?」
「お、俺が」
「お前が? お前に何ができる? 向こうは一年かけて売れっ子になって、こっちは一年かけてようやく一人前だ。全国に名を馳せる冒険者になって、何とか釣り合いがとれると思うんだが?」
……夢ばかりしか見てねぇ奴に現実を見せる役目、誰かが担ってくれてれば、簡単な考えを持つこともなかったろうにな。
しかも、自分の事ばかりだ。
相手の環境も、当然考えちゃいねぇだろう。
「向こうはそれだけの人気を誇る踊り子になったんだ。言い寄る異性も一人や二人じゃあるめぇよ。そこまでの思いはないだろうが、シュルツ達だって多少の好意は持ってるぜ? そんな人気の踊り子に全く関心を持ってねぇ奴は、せいぜい俺ぐれぇのもんだ」
「う……」
「おっと、堪えろよ? 略奪愛なんかさせてたまるかよ。そんなことしでかしたら、それこそお前らが生活できる場所なんか消えちまわぁ」
捨て身で何かをしようとする感情が出て来始めた。
そんな思いを持たせたのは俺かもしれんが、俺がこんなことを言わなくとも、遅かれ早かれそんな感情は芽生えること間違いない。
なんせ相手は、小さい頃から仲良しだった相手だ。
その感情が今でも続いているなら、相手の立場なんか考える必要がないとまで思うだろうよ。
そこにストップをかける奴がいなけりゃ、こいつは間違いなく袋叩き。そして周りに呆れかえられ、馬鹿に付ける薬はない、君子危うきに近寄らず、で誰からも相手にされなくなるだろうよ。
俺がこんなことを言える間は、こいつはまだ何とか真っ当な生活を送ることはできるだろう。
だがこいつの人生に責任を持つ気はねぇけどな。
「とりあえず、どこまでの人気者になってるか確認してからだな」
「は……はい……」
気分はがた落ち。
そりゃそうだ。
別れてから一年間の過ごし方がまるで違う。
それについてどうのこうのと言う気はない。
言ったところで、今この場で何かが変わるわけでもなし。
「随分長いお話しだったわね。そろそろ時間よ? 日本中からの注目株、期待の新人の踊り子、マイヤ=パッサーの演舞」
「マイヤ=パッサー? あ、あぁ、芸名か」
「そそ。そっちの坊やもゆっくり御覧なさい?」
俺たち二人の空気を読んでくれた女性従業員から話しかけられた。
ずいぶん長く話し込んじまってたんだな。
シュルツ達は相変わらず、隣の女性と会話に夢中になってる。
「マイヤ……パッサー……」
メイスは両の太ももに両肘を当てて前かがみになってる。
明らかに落ち込んでいる。
自分が知ってる名前じゃなく、芸名で全国で有名になっている。
幼馴染が遠い世界の住民になったような気になってんだろうな。
ホントなら、そばに自分がいるはずなのに、ってな。
「俺、本名はマイルってんです。……彼女の事を忘れないように、彼女の名前の一部を冒険者名にして……」
「武器のメイスからとったんじゃねぇのか」
「シュルツさん達は、そう解釈してくれました。ホントは彼女の名前の一部が由来なんです」
こりゃあ……辛いととるか脈ありととるか。
だって、向こうだってこいつの本名の一部を芸名にしたってことだろ?
どんなに離れてても、見えない絆で結ばれてるってことじゃねぇの?
「施設から出る前に、彼女は芸名を教えてくれました。お互い、別の名前を持ったんだって思いました。けど……」
家族、親類をお互い失い、身内と言えばそいつだけ。
一緒に生活できなきゃ、別々で生きて行かないと生きてはいけない過酷な運命を背負ってしまった。
なのに相手は、別世界の存在に変わってしまった、とでも思ったか?
何と言うか……ま、彼女と話しをする機会を得られそうなだけでも、この場は御の字じゃねぇの?
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旧版を基に再編集しています。
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