409 / 493
番外編 この世界で唯一前世の記憶を持つダークエルフ編
来世はエルフと言われたが、ダークエルフなんて聞いてねぇ! その2
しおりを挟む
他のエルフとは肌の色が違うダークエルフとして生まれた。
けど、日頃から差別を受けたり暴力を受けたりということはなかった。
ただ、大人達からは奇異の目で見られたり、変に怖がられることはあった。
普通のエルフと違う扱いをされたのは、子供の頃はただそれだけ。
特別な力はその頃はまだ感じられなかった。
そして、子供だったから、大人並みの力は当然なかった。
同年代と比べて、やや力は及ばなかったが、気にならない程度。
ごく普通のエルフの子供と、ほとんど変わらなかった。
※※※※※ ※※※※※
そんなある日の晩ご飯のとき。
みんなが揃ったところでお父さんが話を始めた。
「飯を食う前に、伝えなきゃならんことができた」
「なんじゃ、ロイス。何ぞ噂でも聞いてきたか?」
お爺さんが、食器に伸ばす手を止めて、父さんに聞いた。
「あぁ。人間達から聞いた話なんだが……」
大人達はみんな眉をひそめた。
人間とはあまり関わりを持ちたくはないエルフ族。
そんな連中とは、必要なこと以外話したくないどころか、目も合わせたくもない。
それでも聞かなきゃならない話を聞いてきた。
ということは、よほど重大な話、ということだ。
「奴らが言う、魔物の泉とか何とかっていうのが起きてるんだと。たまに見るよな? 真っ黒な姿をした変な奴らの集団」
「まっくろ?」
あたしは、その言葉につい反応してしまった。
父さんは苦笑いしてた。
「あはは。マッキーも色黒だけど、真っ黒じゃないだろ? 大体、遠目からでも顔の可愛さがすぐ目に付くからな」
頭を撫でられた。
父さんからの話は空気をとげとげしくしたけど、撫でられた時は、ちょっとだけうれしくなった。
「人間も忌々しいものだが、それ以上にあの魔物は厄介なもんだからのぉ……」
「その現象とやらは、ここからは遠いらしい。けど、その場所から一番近い村がここだっていうんでな。みんなもしばらくは森には遊びに行かないように」
あたしも兄弟みんなと一緒に元気に返事をした。
一番上の兄が父さんに聞いた。
「で、いつまで我慢すればいいの?」
父さんは腕組みをして顔をしかめた。
返事に困った様子だった。
「……人間どもの仕事次第、かなぁ。一か月……いや、二か月くらいは森に入っちゃいかん」
「えー? そんなに我慢しなきゃダメ―?」
森の中は楽しいことが一杯だ。
虫や鳥、動物がたくさんいる。
狩りをしたり木登りをしたり、遊びに事欠かない。
けれど、村の中は、何がどこにあるのか殆ど知り尽くしている。
何が起きるか分からないワクワク感がどこにもない。
そんな場所に籠っていても、楽しいことなんか見つけようもない。
「我慢しなさい。……昔は人間どもは、勇者とやらを選んで、そんな魔物達をあっさりと倒してくれたらしかったがのお」
「父さん……またその話? 流石に聞き飽きたよ。お祖父ちゃんからも聞かされてたからさ……」
父さんはうんざりしたような顔をした。
あたしは、一瞬どきっとした。
「聞き飽きた……って何? 僕ら、それ、初めて聞いたような気がする」
「あたしもー」
「俺も」
どうやら父さんは、お祖父ちゃんと曽祖父ちゃんから何度も同じ話を聞かされてたらしかった。
でもあたしは、お兄ちゃん、お姉ちゃん達と同じように、二人からその話を聞くのは初めてだった。
間違いなく初めてだった。
なのに、どこかで聞き覚えのあるような感覚。
すると突然、前世の勇者の頃のことが思い出された。
その一部だったけど、それでも突然目の前が明るく開けたような感覚を覚えた。
、
「ワシが子供の頃、ワシの祖父ちゃんから、とワシの父さんと一緒に聞かされた話じゃった。それまでは人間から勇者とか何とかってもんが選ばれてたようじゃった。だがある時から、勇者と呼ばれるモンはいなくなった。今から千年くらい前の話になるかの」
「千年?!」
思わず驚きの声を上げてしまった。
ということは、前世と今世の間は千年以上空いている、ということだ。
あたしの驚きは、そんな歳月の隔たりに対して。
けど家族みんなは、数えきれないくらいの長い年月が存在する、ということであたしが驚いたと思ってるようだ。
勘違いしてくれたことに、あたしは胸をなでおろした。
「はは。マッキーは、千年なんて想像もつかんかな? ……思い返せば、旗手っちゅーもんと入れ替わるように消えたのかもなぁ」
「キシュ?」
あたしは聞き返した。
前世の記憶にはない言葉。そして初めて聞いた言葉だった。
前世では、あたしは勇者に選ばれた。
けどその勇者がなくなったという。
その代わりにキシュなる者が現れた、らしい。
「……そんな人間の仕組みとかどうでもいいよ、お祖父ちゃんっ。俺らはその魔物達と戦ったことはあるの?」
「ないな。どこぞの村ではあったかも分からんな。じゃが、エルフがその魔物を倒したことがあったんだとしたら、たとえどんなに離れていようが、同じ種族の話じゃ。伝わらんはずがない。旗手共なら、その魔物共を討ち滅ぼしたっちゅう話は何度も聞いたな。」
その話を聞いたあたしは、どこか気が抜けたような感じを覚えた。
と同時に、またも思い出す、勇者時代に受けた辛い思い。
今にして思えばその話を聞いた時のあたしの感情は、じゃあ積み重ね続けたあたしの辛い経験に何か意味はあったの? と誰かに訴えたい思いだった。
でも、その相手がどこにもいない。
そんな虚しさは、家族にはもちろん分かるはずもない。
しかし、誰もあんな辛い思いをせずに済むようになったことへの安心感もあった。
そこから先は上の空。
「父さん。もう昔話はいいじゃないか。みんなすっかりお腹を空かせてるし」
しばらくして、父さんのそんな声が聞こえ、またいつものように楽しい食事の時間が始まった。
そんな時間も終わる。
翌日からは森で遊ぶ外出は禁止、と父さんからきつく言われ、祖父母の監視の下、つまらない日々が始まった。
が、そんな毎日は意外にも早く終わりを告げた。
その話を聞いてから十日もしただろうか。
魔物達が全滅した、という噂が流れてきた。
その噂が本当かどうか、村の代表が外部に確認しに行った。
その確定に一日を要し、それから普段通りの毎日が再開された。
けど、日頃から差別を受けたり暴力を受けたりということはなかった。
ただ、大人達からは奇異の目で見られたり、変に怖がられることはあった。
普通のエルフと違う扱いをされたのは、子供の頃はただそれだけ。
特別な力はその頃はまだ感じられなかった。
そして、子供だったから、大人並みの力は当然なかった。
同年代と比べて、やや力は及ばなかったが、気にならない程度。
ごく普通のエルフの子供と、ほとんど変わらなかった。
※※※※※ ※※※※※
そんなある日の晩ご飯のとき。
みんなが揃ったところでお父さんが話を始めた。
「飯を食う前に、伝えなきゃならんことができた」
「なんじゃ、ロイス。何ぞ噂でも聞いてきたか?」
お爺さんが、食器に伸ばす手を止めて、父さんに聞いた。
「あぁ。人間達から聞いた話なんだが……」
大人達はみんな眉をひそめた。
人間とはあまり関わりを持ちたくはないエルフ族。
そんな連中とは、必要なこと以外話したくないどころか、目も合わせたくもない。
それでも聞かなきゃならない話を聞いてきた。
ということは、よほど重大な話、ということだ。
「奴らが言う、魔物の泉とか何とかっていうのが起きてるんだと。たまに見るよな? 真っ黒な姿をした変な奴らの集団」
「まっくろ?」
あたしは、その言葉につい反応してしまった。
父さんは苦笑いしてた。
「あはは。マッキーも色黒だけど、真っ黒じゃないだろ? 大体、遠目からでも顔の可愛さがすぐ目に付くからな」
頭を撫でられた。
父さんからの話は空気をとげとげしくしたけど、撫でられた時は、ちょっとだけうれしくなった。
「人間も忌々しいものだが、それ以上にあの魔物は厄介なもんだからのぉ……」
「その現象とやらは、ここからは遠いらしい。けど、その場所から一番近い村がここだっていうんでな。みんなもしばらくは森には遊びに行かないように」
あたしも兄弟みんなと一緒に元気に返事をした。
一番上の兄が父さんに聞いた。
「で、いつまで我慢すればいいの?」
父さんは腕組みをして顔をしかめた。
返事に困った様子だった。
「……人間どもの仕事次第、かなぁ。一か月……いや、二か月くらいは森に入っちゃいかん」
「えー? そんなに我慢しなきゃダメ―?」
森の中は楽しいことが一杯だ。
虫や鳥、動物がたくさんいる。
狩りをしたり木登りをしたり、遊びに事欠かない。
けれど、村の中は、何がどこにあるのか殆ど知り尽くしている。
何が起きるか分からないワクワク感がどこにもない。
そんな場所に籠っていても、楽しいことなんか見つけようもない。
「我慢しなさい。……昔は人間どもは、勇者とやらを選んで、そんな魔物達をあっさりと倒してくれたらしかったがのお」
「父さん……またその話? 流石に聞き飽きたよ。お祖父ちゃんからも聞かされてたからさ……」
父さんはうんざりしたような顔をした。
あたしは、一瞬どきっとした。
「聞き飽きた……って何? 僕ら、それ、初めて聞いたような気がする」
「あたしもー」
「俺も」
どうやら父さんは、お祖父ちゃんと曽祖父ちゃんから何度も同じ話を聞かされてたらしかった。
でもあたしは、お兄ちゃん、お姉ちゃん達と同じように、二人からその話を聞くのは初めてだった。
間違いなく初めてだった。
なのに、どこかで聞き覚えのあるような感覚。
すると突然、前世の勇者の頃のことが思い出された。
その一部だったけど、それでも突然目の前が明るく開けたような感覚を覚えた。
、
「ワシが子供の頃、ワシの祖父ちゃんから、とワシの父さんと一緒に聞かされた話じゃった。それまでは人間から勇者とか何とかってもんが選ばれてたようじゃった。だがある時から、勇者と呼ばれるモンはいなくなった。今から千年くらい前の話になるかの」
「千年?!」
思わず驚きの声を上げてしまった。
ということは、前世と今世の間は千年以上空いている、ということだ。
あたしの驚きは、そんな歳月の隔たりに対して。
けど家族みんなは、数えきれないくらいの長い年月が存在する、ということであたしが驚いたと思ってるようだ。
勘違いしてくれたことに、あたしは胸をなでおろした。
「はは。マッキーは、千年なんて想像もつかんかな? ……思い返せば、旗手っちゅーもんと入れ替わるように消えたのかもなぁ」
「キシュ?」
あたしは聞き返した。
前世の記憶にはない言葉。そして初めて聞いた言葉だった。
前世では、あたしは勇者に選ばれた。
けどその勇者がなくなったという。
その代わりにキシュなる者が現れた、らしい。
「……そんな人間の仕組みとかどうでもいいよ、お祖父ちゃんっ。俺らはその魔物達と戦ったことはあるの?」
「ないな。どこぞの村ではあったかも分からんな。じゃが、エルフがその魔物を倒したことがあったんだとしたら、たとえどんなに離れていようが、同じ種族の話じゃ。伝わらんはずがない。旗手共なら、その魔物共を討ち滅ぼしたっちゅう話は何度も聞いたな。」
その話を聞いたあたしは、どこか気が抜けたような感じを覚えた。
と同時に、またも思い出す、勇者時代に受けた辛い思い。
今にして思えばその話を聞いた時のあたしの感情は、じゃあ積み重ね続けたあたしの辛い経験に何か意味はあったの? と誰かに訴えたい思いだった。
でも、その相手がどこにもいない。
そんな虚しさは、家族にはもちろん分かるはずもない。
しかし、誰もあんな辛い思いをせずに済むようになったことへの安心感もあった。
そこから先は上の空。
「父さん。もう昔話はいいじゃないか。みんなすっかりお腹を空かせてるし」
しばらくして、父さんのそんな声が聞こえ、またいつものように楽しい食事の時間が始まった。
そんな時間も終わる。
翌日からは森で遊ぶ外出は禁止、と父さんからきつく言われ、祖父母の監視の下、つまらない日々が始まった。
が、そんな毎日は意外にも早く終わりを告げた。
その話を聞いてから十日もしただろうか。
魔物達が全滅した、という噂が流れてきた。
その噂が本当かどうか、村の代表が外部に確認しに行った。
その確定に一日を要し、それから普段通りの毎日が再開された。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる