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邪なるモノか聖なるモノか
呪いの行く末 その2
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目を閉じて、胸当てに憑りついてる奴と再びコンタクト。
スコットの件については納得してくれた。
「あの子が、私の守護を必要とせず、自分で立ち上がるというのなら……」
まぁあいつに固執してた感じじゃなかったから、あの結末には心配してなかったけどな。
問題はこっちだ。
「呪いのなんたらって誤解をされがちだから、この胸当てから別の何かに移った方がいいっつー話が出てな」
「……そう思われてたんですね……」
相変わらずぼんやりした姿しか見えないが、悲し気な思いが伝わる気配は感じられる。
外部からの評判は知ることはできなかったらしい。
何とも不憫なことだ。
「けどまぁ、中には俺みたいに、あんたの素性を知ることができる奴もいる。だが流石に、こっちからは積極的に触りたいとは思わねぇ代物だぜ? その防具……胸当ては」
「え? なぜですか?」
どうやらこいつは、自分が憑りついている物の形とか様子を見ることができなさそうだ。
一体どういうことなんだろうな?
「本来の形はどんなのか分からんが、もう朽ち果てそうな感じなんだよ。廃棄処分されてもおかしくはない」
「……ということは……」
「あんたの願いは……物に縋って頼って叶えてたあんたの願いは、成就し続けることができなくなるかもしれないってことだ」
「そんな……」
「そこで、あんたが他の……さらに長持ちする防具に移動できたら、あんたの願いがかなえられる期間が更に長くなる。おまけに見栄えも良くなるから、人気も出るかもな」
ただし装備者の健康状態による。
そこまで保証できないし、俺がどうこうできるこっちゃない。
「人気はともかく……その移動のことについては、私には……」
そういえば、こいつが今の状態になるように唆した魔物とやらは……。
そいつに聞けば、とも思ったんだが、会うこと自体危なそうなやつだし、何よりその時の記憶がこいつにはない。
「……んじゃこっちでできそうな奴に試させてもらっていいか? どのみちこの防具で朽ち果てるよりはいいんじゃないかと思うんだが」
「……そこまでみすぼらしくなった、とは信じられません。けど、私と出会った人達の数とかを考えると、それだけ長きにわたってこれに留まってたのですね……。確かに普通の防具なら、ボロボロになっていてもおかしくありません。丈夫なものであったとしても、そんなに長い年月を、あのまま維持できるはずも……。いいでしょう。失敗なら失敗で受け入れます」
聞き分けのいい奴で助かった。
でないと、こっちに呪いが降りかかりかねなかった。
にしても、移動ができるかどうかは本人には分からない、か。
とりあえず了承はもらったから、あの婆さんに伝えなきゃな。
「……ということなんだが、移動ってできるのか?」
「ま、やってみようかね」
悩みも考えもせずにあっさりと……。
「できるんじゃない?」
レーカまでそんな簡単な……。
もっともあいつは、現実世界でのやりとりは認識できないようだから、こんな薄情な反応を目にしてはいないだろうが……。
だからって……。
「なぁアラ……じゃなくてナミア。言っただろ? 表には当然だが、裏にも精通してなきゃ、てな」
裏?
この世界にも裏世界なんてもんがあるのか。
なんか、ヤバい世界に首突っ込んだ感が……。
「まぁなんだ、呪いの元凶を別のもんに移すってことか。……なくす、じゃなくて移すってとこが……何かあるのかい?」
「え? ミサおばあちゃん、理由聞きたいの?」
余計なことは聞かない方がいいよ、という、怪しげな笑みを老婆に見せて近づくレーカ。
結構怖いな。
けど婆さんもなかなかなもんだ。
「あんたがあたしに何かするようなら、その呪いよりも恐ろしいもんを押し付けてやるよ。……あたしはこの世で認められない術は使えるから、ひょっとしたら誰かに恨まれてるかもしれないねぇ。いつもその覚悟を決めて毎日を送ってる。けどな」
レーカを睨む目力が怖い。
何なんだよこれ。
厄介なことに巻き込むなや、お前ら!
「覚悟を決めるには、それなりの理由ってもんを知る必要があるのさ。その理由も教えんで、金払うから黙ってやれってのは都合良すぎないかい?」
「その心配がないからやってほしいんだけど?」
レーカも引かない。
ひょっとしてこれ、茶番か?
俺をビビらすための茶番か?
「元人間が憑りついてんだよ。魔物にそそのかされてな。で、それを俺が押し付けられて、いつまでも抱えながら毎日生活するわけにゃいかねぇから、いい案があるっつーことでこの二人に何の説明もなく連れてこられたんだよ。その元人間は、こいつに呪いをかけてるわけじゃねぇんだと。この世界の生きてる連中が、呪われた品っつー認識を持ってるだけ。で……」
アークスが手にかけているフルアーマーを見る。
古めかしそうだが、まぁ三十年くらいは持つか?
錆びなきゃな。
錆びても補強すりゃ問題ねぇか?
「もしそいつが憑りついたものを動かせるとしたら、あんな奴に憑りついてもらった方が、自分で動けるから俺の手を煩わせることはねぇだろうっつーだけのこと。あんたに呪いがかかるとか、そう言う話じゃねぇから」
一から説明すりゃいいだけのこと。
とっととこの厄介な件を終わらせてぇよ、ほんとに。
「……呪いじゃない、じゃと?」
疑うのもいい加減にしろ。
もうこれ以上、第三者に俺の体験したことを鼻から説明する面倒な経験したくねぇよ!
「するかしないかのどちらかだ。費用はあんたらが負担すんだろ? しなきゃもう知ったこっちゃねぇ! お前らが勝手に処分してろ!」
まったく、怠けやがって。
そいつを理解しようとする努力、一つもしてねぇじゃねぇか。
まあ俺も努力せずにこういう能力を手にしたわけだから、そこまで言える立場じゃねぇけどよ。
「……お前さん、何者だ」
「いいから! もう余計な押し問答いいから! こいつはあんたに興味はねぇよ! ただ、移動させられる力がある人にしか興味がねぇよ! その作業にしか興味ねぇってよ! 失敗しても、成仏するくらいだとよ!」
「だったらあんたらで何とかしな。あたしにだって知ったこっちゃないね」
なんだそりゃ。
じゃあ何のために俺はここに寄り道させられたんだ?
「だったらできそうな雰囲気出すんじゃねえよ。それにこのボンクラ二人が騙されたんだからな! できるかもしれねぇけどやらないっつんなら、やってくれる条件明記しとけよ! それとも何か? 頭を下げてお願いしますとか言えばいいのか? どのみちやるのはこの二人だ。俺は押し付けられたからな。でもその際は、そいつがどう動くか全然見当つかねぇぞ?」
嘘も方便。
でもそれだけ腹が立ってるのも確かだ。
それに、この老婆の気配を感じた所、その術以外に優れたところはない。
つまり、逃げようと思えば逃げられる。
「ふん。そんな厄介なもん押し付けられても迷惑だ。移動させられるかどうかは知らんが、できたならそれは、金を払って持ってけ!」
素直にやるって言えばいいだろうに。
レーカもレーカだ。
話ややこしくしやがって!
※※※※※ ※※※※※
「で、その術をかける前にフルアーマーを綺麗にして補強して長持ちするようにして、それからそいつがこれにお引越しした、というわけだ」
「……なるほどねー。魔物って感じしないから、何か妙だなって思ったわ」
「魔物の感じがしない?」
やれやれ、という顔のコーティ。
気配を感じる俺ですら、確かに元人間ではあるが人間離れしたことをするんだから魔物の一種としか思ってなかったが……。
「幽霊って感じよね。その……そいつも知らないその魔物とやらから、ある種の加護を受けてるみたい。ただしその魔物の正体までは分からないし、その魔物がそいつを意識してはなさそうだけど」
なんとまあ。
「ところでアラタあ」
モーナーの口調は、こういう時にはなんか癒される。
緊張感がない感じがするからか。
もっともこいつも緊張感を持つことはある。
が、口調に変化がないところが、何というか……タフというか、平常心が欠けることがないというか。
ある種の頼りがいがある奴というか。
「そいつって言ってるけどお、名前はあ? ないのかあ?」
……おう……。
えーと……。
「本人も、覚えてないっつーから……」
「え? ずっとそいつ呼ばわりだったノ?」
ライムの物言いも、人間体を解除しても変わらなくなったな。
まあ自然に耳に入る喋り方だから、むしろ歓迎するけど。
「お、おう……まぁ、うん」
「かわいそすぎませんか?」
クリマーさんよ、丁寧語で責めるような事言うなよ。
それも怖ぇよ。
「え、えっと、今から考えるよ」
「いまさらあ? あたしのこと馬鹿天馬とか言ったりするくせに、アラタも大概だよね」
お前に言われたかねぇわっ。
スコットの件については納得してくれた。
「あの子が、私の守護を必要とせず、自分で立ち上がるというのなら……」
まぁあいつに固執してた感じじゃなかったから、あの結末には心配してなかったけどな。
問題はこっちだ。
「呪いのなんたらって誤解をされがちだから、この胸当てから別の何かに移った方がいいっつー話が出てな」
「……そう思われてたんですね……」
相変わらずぼんやりした姿しか見えないが、悲し気な思いが伝わる気配は感じられる。
外部からの評判は知ることはできなかったらしい。
何とも不憫なことだ。
「けどまぁ、中には俺みたいに、あんたの素性を知ることができる奴もいる。だが流石に、こっちからは積極的に触りたいとは思わねぇ代物だぜ? その防具……胸当ては」
「え? なぜですか?」
どうやらこいつは、自分が憑りついている物の形とか様子を見ることができなさそうだ。
一体どういうことなんだろうな?
「本来の形はどんなのか分からんが、もう朽ち果てそうな感じなんだよ。廃棄処分されてもおかしくはない」
「……ということは……」
「あんたの願いは……物に縋って頼って叶えてたあんたの願いは、成就し続けることができなくなるかもしれないってことだ」
「そんな……」
「そこで、あんたが他の……さらに長持ちする防具に移動できたら、あんたの願いがかなえられる期間が更に長くなる。おまけに見栄えも良くなるから、人気も出るかもな」
ただし装備者の健康状態による。
そこまで保証できないし、俺がどうこうできるこっちゃない。
「人気はともかく……その移動のことについては、私には……」
そういえば、こいつが今の状態になるように唆した魔物とやらは……。
そいつに聞けば、とも思ったんだが、会うこと自体危なそうなやつだし、何よりその時の記憶がこいつにはない。
「……んじゃこっちでできそうな奴に試させてもらっていいか? どのみちこの防具で朽ち果てるよりはいいんじゃないかと思うんだが」
「……そこまでみすぼらしくなった、とは信じられません。けど、私と出会った人達の数とかを考えると、それだけ長きにわたってこれに留まってたのですね……。確かに普通の防具なら、ボロボロになっていてもおかしくありません。丈夫なものであったとしても、そんなに長い年月を、あのまま維持できるはずも……。いいでしょう。失敗なら失敗で受け入れます」
聞き分けのいい奴で助かった。
でないと、こっちに呪いが降りかかりかねなかった。
にしても、移動ができるかどうかは本人には分からない、か。
とりあえず了承はもらったから、あの婆さんに伝えなきゃな。
「……ということなんだが、移動ってできるのか?」
「ま、やってみようかね」
悩みも考えもせずにあっさりと……。
「できるんじゃない?」
レーカまでそんな簡単な……。
もっともあいつは、現実世界でのやりとりは認識できないようだから、こんな薄情な反応を目にしてはいないだろうが……。
だからって……。
「なぁアラ……じゃなくてナミア。言っただろ? 表には当然だが、裏にも精通してなきゃ、てな」
裏?
この世界にも裏世界なんてもんがあるのか。
なんか、ヤバい世界に首突っ込んだ感が……。
「まぁなんだ、呪いの元凶を別のもんに移すってことか。……なくす、じゃなくて移すってとこが……何かあるのかい?」
「え? ミサおばあちゃん、理由聞きたいの?」
余計なことは聞かない方がいいよ、という、怪しげな笑みを老婆に見せて近づくレーカ。
結構怖いな。
けど婆さんもなかなかなもんだ。
「あんたがあたしに何かするようなら、その呪いよりも恐ろしいもんを押し付けてやるよ。……あたしはこの世で認められない術は使えるから、ひょっとしたら誰かに恨まれてるかもしれないねぇ。いつもその覚悟を決めて毎日を送ってる。けどな」
レーカを睨む目力が怖い。
何なんだよこれ。
厄介なことに巻き込むなや、お前ら!
「覚悟を決めるには、それなりの理由ってもんを知る必要があるのさ。その理由も教えんで、金払うから黙ってやれってのは都合良すぎないかい?」
「その心配がないからやってほしいんだけど?」
レーカも引かない。
ひょっとしてこれ、茶番か?
俺をビビらすための茶番か?
「元人間が憑りついてんだよ。魔物にそそのかされてな。で、それを俺が押し付けられて、いつまでも抱えながら毎日生活するわけにゃいかねぇから、いい案があるっつーことでこの二人に何の説明もなく連れてこられたんだよ。その元人間は、こいつに呪いをかけてるわけじゃねぇんだと。この世界の生きてる連中が、呪われた品っつー認識を持ってるだけ。で……」
アークスが手にかけているフルアーマーを見る。
古めかしそうだが、まぁ三十年くらいは持つか?
錆びなきゃな。
錆びても補強すりゃ問題ねぇか?
「もしそいつが憑りついたものを動かせるとしたら、あんな奴に憑りついてもらった方が、自分で動けるから俺の手を煩わせることはねぇだろうっつーだけのこと。あんたに呪いがかかるとか、そう言う話じゃねぇから」
一から説明すりゃいいだけのこと。
とっととこの厄介な件を終わらせてぇよ、ほんとに。
「……呪いじゃない、じゃと?」
疑うのもいい加減にしろ。
もうこれ以上、第三者に俺の体験したことを鼻から説明する面倒な経験したくねぇよ!
「するかしないかのどちらかだ。費用はあんたらが負担すんだろ? しなきゃもう知ったこっちゃねぇ! お前らが勝手に処分してろ!」
まったく、怠けやがって。
そいつを理解しようとする努力、一つもしてねぇじゃねぇか。
まあ俺も努力せずにこういう能力を手にしたわけだから、そこまで言える立場じゃねぇけどよ。
「……お前さん、何者だ」
「いいから! もう余計な押し問答いいから! こいつはあんたに興味はねぇよ! ただ、移動させられる力がある人にしか興味がねぇよ! その作業にしか興味ねぇってよ! 失敗しても、成仏するくらいだとよ!」
「だったらあんたらで何とかしな。あたしにだって知ったこっちゃないね」
なんだそりゃ。
じゃあ何のために俺はここに寄り道させられたんだ?
「だったらできそうな雰囲気出すんじゃねえよ。それにこのボンクラ二人が騙されたんだからな! できるかもしれねぇけどやらないっつんなら、やってくれる条件明記しとけよ! それとも何か? 頭を下げてお願いしますとか言えばいいのか? どのみちやるのはこの二人だ。俺は押し付けられたからな。でもその際は、そいつがどう動くか全然見当つかねぇぞ?」
嘘も方便。
でもそれだけ腹が立ってるのも確かだ。
それに、この老婆の気配を感じた所、その術以外に優れたところはない。
つまり、逃げようと思えば逃げられる。
「ふん。そんな厄介なもん押し付けられても迷惑だ。移動させられるかどうかは知らんが、できたならそれは、金を払って持ってけ!」
素直にやるって言えばいいだろうに。
レーカもレーカだ。
話ややこしくしやがって!
※※※※※ ※※※※※
「で、その術をかける前にフルアーマーを綺麗にして補強して長持ちするようにして、それからそいつがこれにお引越しした、というわけだ」
「……なるほどねー。魔物って感じしないから、何か妙だなって思ったわ」
「魔物の感じがしない?」
やれやれ、という顔のコーティ。
気配を感じる俺ですら、確かに元人間ではあるが人間離れしたことをするんだから魔物の一種としか思ってなかったが……。
「幽霊って感じよね。その……そいつも知らないその魔物とやらから、ある種の加護を受けてるみたい。ただしその魔物の正体までは分からないし、その魔物がそいつを意識してはなさそうだけど」
なんとまあ。
「ところでアラタあ」
モーナーの口調は、こういう時にはなんか癒される。
緊張感がない感じがするからか。
もっともこいつも緊張感を持つことはある。
が、口調に変化がないところが、何というか……タフというか、平常心が欠けることがないというか。
ある種の頼りがいがある奴というか。
「そいつって言ってるけどお、名前はあ? ないのかあ?」
……おう……。
えーと……。
「本人も、覚えてないっつーから……」
「え? ずっとそいつ呼ばわりだったノ?」
ライムの物言いも、人間体を解除しても変わらなくなったな。
まあ自然に耳に入る喋り方だから、むしろ歓迎するけど。
「お、おう……まぁ、うん」
「かわいそすぎませんか?」
クリマーさんよ、丁寧語で責めるような事言うなよ。
それも怖ぇよ。
「え、えっと、今から考えるよ」
「いまさらあ? あたしのこと馬鹿天馬とか言ったりするくせに、アラタも大概だよね」
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○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
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この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
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