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邪なるモノか聖なるモノか
幕間:店の評判その1
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「……そんなことが、あったんですね……」
初対面の時は、ナルは周りのことには一切興味がなさそうだった。
それもそうか。
あのときは、守る対象が守られたいという思いでもって、ナルと接していたからな。
その対象がいなくなったら、己の強い意志も弱くなる。
そうすると関心ごとは外部に向けられ、俺の、ここに来てからの経歴の話に耳を傾けられるようになったってわけだ。
けど、んな自分の過去話、誰が話したがるかよ。
「そうなのよ。アラタってば、結構人気があるみたいなんだよねー」
ヨウミが嬉々として、ナルに聞かせている。
まぁ一番長い付き合いだからな。
今までの大体の流れの話しなら聞かせてもいいが、どうでもいい話まですることなかろうが。
それにしても、ナルの白銀の鎧のフォルムは、実に女性らしい。
正座の姿勢で、お尻の重心をふくらはぎからずらして座る姿は、実に女性らしい仕草。
しかしその仕草は、座った姿までだ。
今は晩飯の時間である。
兜の口の部分を開けて、がらんどうのその内部に向けて、遠慮なくホイホイと握り飯を放り込んでいる。
遠慮なく、というのは別に問題にしない。
が、その仕草と、……物を食う、という表現でいいのか?
飯を食う動作が、何というか、がさつすぎるというか。
だが、彼女にとってはそれが自然なんだろう。
がらんどうだから肉体はない。
肉体はないから口もない。
口がないなら歯もないし、味わう舌もない。
もう少し女性らしい食べ方をしたらどうだ? などと注意したところで、じゃあどうやって食べればいいのかって話だ。
結論、こっちが求める何々らしさってのは、当の本人にとっては犬にでも食わせちまえ、と。
俺もそんな感じだったしな。
それはともかく。
ヨウミの最後の一言は何なんだ?
「人気がある、って何のことだよ」
人気ならこいつらの方が高かろうが。
一時期、ファンクラブなるものができてたくらいだったし。
「あ、気になる? 気になってる?」
うざってえ顔で迫ってくるなっ。
表情のないナルを見習え!
……ワーム種のンーゴもないけどさ。
「おにぎりのお店、支店出してるじゃん」
「お? あ、ああ。あるな」
「支店、今いくつあるっけ?」
「え? 店舗数か? 確か……二十三くらいかな?」
二十くらいまではカウントしてた。
そのあとめんどくさくなって数えてないが、三つまでは数えてたな。
そこから先は、もう数えてられなくなった。
「惜しいっ。二十五店舗」
いや、数を当てたからって何か得になることがあるのか?
何かプレゼントしてくれるとか?
「当てられたら、海水浴旅行でしたー」
「んなもん当てたってうれしくもなんともねぇよ。つか、ンーゴは行けねぇだろ」
砂浜の中でうよめいてみろ。
あっちこっちで陥没事故が起きるわ!
「ナルだって、この金属の塊だ。溺れて沈んだら、助けにもいけねぇっての」
「……海、水浴、ですか……」
「いや、行くつもりはねぇから安心しろ」
ヨウミも時々素っ頓狂なことを言う。
つか、何の話してたっけ?
「それもそうね。んー、って、残念がってる場合じゃないわね」
話を脱線させたのはお前だろ。
「実はその店舗数って、増減の変化が結構あるのよね」
「増減? そんなことがあったのか? つか、今もあるのか?」
「頻繁にはないけどね」
てことは、結構減ったり増えたりはしてるんだ。
それって大丈夫なのか?
だって支店には確か……。
「支店の中には、独立した店もあったりするから。孤児院の職員も付き添ってもらいながら、そこにいる子供達が仕事してるでしょ?」
そう。
しかもその孤児院は確か、一か所二か所からじゃなかったはず。
まぁ最初はそんくらいだったが、今ではこの国の首都、ミルダ市にある孤児院の約半数から来てるんじゃなかったか?
ただし、間もなく院を出なきゃならない子供らが中心。
社会に出ても働けるように、てな。
けど独立……って……。
「目玉商品のお米の運送とか運搬とかする必要があるけど、独立経営できるなら、支店である必要はない、みたいなこと言ってたじゃん」
言ってたっけかな?
まぁ確かに、米の力なしに健全な経営ができるんなら、それにこだわる必要はないな。
「支店によっては、おにぎり以外の、自分達で考案した料理を店頭に出して販売、あるいはその場で食事できるようにして……」
ということは?
「それじゃまるで食堂かなにかじゃねぇか」
「うん、そう。おにぎりには回復効果があるから、それを目当てにするお客さんが多いのよ」
まぁそれは道理だ。
「でも独立するとなれば、おにぎりは作れなくなるのよね。米が配達されなくなるから」
それも、まぁ道理だ。
俺の手を離れた店にまで、米の世話をする必要がない。
「つまり、その売り物に変わる目玉商品が必要で、その開発と販売を成功させたら自分達で営業できるってことよね」
「そっから先のことは知らんが、まあ理屈だな」
「独立できたら、売上次第では雇用が必要になるのよ」
なるほど。
握り飯だと、回復目当ての客が中心。
別の言い方をすれば、回復目当ての客以外は足繁く通ってくれない。
が、回復目当ての客を切り捨て、自分らで作る料理目当ての客の数をそれ以上に増やせば、景気は良くなる。
が、喜んでばかりもいられない。
猫の手も借りたいくらい忙しくなったりしたら、確かに雇用は必要だ。
「支店のままなら、勝手に従業員増やすわけにはいかないでしょ? 支店の目的は孤児たちの独立を助けるものだから、助っ人を増やしたら孤児たちの仕事減っちゃうもの」
ならその助っ人も孤児にしたらいい、とは簡単に言えない。
孤児、要は子供だ。
子供っつったら遊びたい盛り。
そんな子供らに仕事を任せても、不真面目にされたら……。
いや、不真面目なのはまだましかもしれない。
店、客に迷惑をかけようものなら、いくら回復効果は絶対の品であったとしても、その店には行きたくないと言われたら……。
「でも独立したら、その後の責任は自分達でとることになるから、アラタには迷惑かけずに済んで、しかも孤児は、支店でアラタのお手伝いから自分らの職場で仕事の社会人に格上げ。そして他の孤児たちに手伝ってもらうっていう利点もあるのよ」
なるほど。
自己責任なら、孤児同士なら付き合いも長いし俺よりも気心が知れた間柄でもある。
俺では判断が難しい相手でも、簡単に雇用の採用不採用を決めることができるってわけだ。
「独立を決めた支店は支店じゃなくなるから、支店の数が減る。でも社会に出たい孤児たちもまだいるし、独立を決めた時点で孤児院の職員たちもそこから離れるから、支店の数は減らないし、増えることもある。店の数の増減の変化の理由はそれね」
モーナーとクリマーとマッキーはヨウミの話に強い関心を示し、熱心に耳を傾けている。
テンちゃんは理解してるんだかしてないんだか、それでもヨウミの話は聞いている。
人間社会にあまり関心を示さないンーゴとミアーノは飯をあらかた食い終わって、残ったおにぎりに手を付けながらサミーに構っている。
ナルはヨウミの話を聞いてるのか聞いてないのか。
顔に表情がないと意志も測りかねるが、顔はヨウミに向けている。
その膝元にライムがライムの形態でむにゅむにゅしている。
コーティは俺にまとわりついて、割とうっとおしい。
長閑な昼下がりの時間。
そんな時間に聞かされる、孤児院の子供らの活動の話。
のほほんとできる時間、いいなぁ。
害なす魔物の騒動は頻繁にあるとは言え、それは都市の全体的、あるいは国の全体的な話で、局所におけるひっきりなしに起きる事件ではない。
魔物もいなければ、この世界での人生はほんとに幸せの連続だよな。
「でもヨウミさん。話の最初はおにぎりの店の評判が話題じゃありませんでしたか? どうして店の数の話になったのでしょう?」
おう。
言われてみればその通り。
クリマーが指摘しなかったら、ずるずると話が本題から遠のいていくところだった。
初対面の時は、ナルは周りのことには一切興味がなさそうだった。
それもそうか。
あのときは、守る対象が守られたいという思いでもって、ナルと接していたからな。
その対象がいなくなったら、己の強い意志も弱くなる。
そうすると関心ごとは外部に向けられ、俺の、ここに来てからの経歴の話に耳を傾けられるようになったってわけだ。
けど、んな自分の過去話、誰が話したがるかよ。
「そうなのよ。アラタってば、結構人気があるみたいなんだよねー」
ヨウミが嬉々として、ナルに聞かせている。
まぁ一番長い付き合いだからな。
今までの大体の流れの話しなら聞かせてもいいが、どうでもいい話まですることなかろうが。
それにしても、ナルの白銀の鎧のフォルムは、実に女性らしい。
正座の姿勢で、お尻の重心をふくらはぎからずらして座る姿は、実に女性らしい仕草。
しかしその仕草は、座った姿までだ。
今は晩飯の時間である。
兜の口の部分を開けて、がらんどうのその内部に向けて、遠慮なくホイホイと握り飯を放り込んでいる。
遠慮なく、というのは別に問題にしない。
が、その仕草と、……物を食う、という表現でいいのか?
飯を食う動作が、何というか、がさつすぎるというか。
だが、彼女にとってはそれが自然なんだろう。
がらんどうだから肉体はない。
肉体はないから口もない。
口がないなら歯もないし、味わう舌もない。
もう少し女性らしい食べ方をしたらどうだ? などと注意したところで、じゃあどうやって食べればいいのかって話だ。
結論、こっちが求める何々らしさってのは、当の本人にとっては犬にでも食わせちまえ、と。
俺もそんな感じだったしな。
それはともかく。
ヨウミの最後の一言は何なんだ?
「人気がある、って何のことだよ」
人気ならこいつらの方が高かろうが。
一時期、ファンクラブなるものができてたくらいだったし。
「あ、気になる? 気になってる?」
うざってえ顔で迫ってくるなっ。
表情のないナルを見習え!
……ワーム種のンーゴもないけどさ。
「おにぎりのお店、支店出してるじゃん」
「お? あ、ああ。あるな」
「支店、今いくつあるっけ?」
「え? 店舗数か? 確か……二十三くらいかな?」
二十くらいまではカウントしてた。
そのあとめんどくさくなって数えてないが、三つまでは数えてたな。
そこから先は、もう数えてられなくなった。
「惜しいっ。二十五店舗」
いや、数を当てたからって何か得になることがあるのか?
何かプレゼントしてくれるとか?
「当てられたら、海水浴旅行でしたー」
「んなもん当てたってうれしくもなんともねぇよ。つか、ンーゴは行けねぇだろ」
砂浜の中でうよめいてみろ。
あっちこっちで陥没事故が起きるわ!
「ナルだって、この金属の塊だ。溺れて沈んだら、助けにもいけねぇっての」
「……海、水浴、ですか……」
「いや、行くつもりはねぇから安心しろ」
ヨウミも時々素っ頓狂なことを言う。
つか、何の話してたっけ?
「それもそうね。んー、って、残念がってる場合じゃないわね」
話を脱線させたのはお前だろ。
「実はその店舗数って、増減の変化が結構あるのよね」
「増減? そんなことがあったのか? つか、今もあるのか?」
「頻繁にはないけどね」
てことは、結構減ったり増えたりはしてるんだ。
それって大丈夫なのか?
だって支店には確か……。
「支店の中には、独立した店もあったりするから。孤児院の職員も付き添ってもらいながら、そこにいる子供達が仕事してるでしょ?」
そう。
しかもその孤児院は確か、一か所二か所からじゃなかったはず。
まぁ最初はそんくらいだったが、今ではこの国の首都、ミルダ市にある孤児院の約半数から来てるんじゃなかったか?
ただし、間もなく院を出なきゃならない子供らが中心。
社会に出ても働けるように、てな。
けど独立……って……。
「目玉商品のお米の運送とか運搬とかする必要があるけど、独立経営できるなら、支店である必要はない、みたいなこと言ってたじゃん」
言ってたっけかな?
まぁ確かに、米の力なしに健全な経営ができるんなら、それにこだわる必要はないな。
「支店によっては、おにぎり以外の、自分達で考案した料理を店頭に出して販売、あるいはその場で食事できるようにして……」
ということは?
「それじゃまるで食堂かなにかじゃねぇか」
「うん、そう。おにぎりには回復効果があるから、それを目当てにするお客さんが多いのよ」
まぁそれは道理だ。
「でも独立するとなれば、おにぎりは作れなくなるのよね。米が配達されなくなるから」
それも、まぁ道理だ。
俺の手を離れた店にまで、米の世話をする必要がない。
「つまり、その売り物に変わる目玉商品が必要で、その開発と販売を成功させたら自分達で営業できるってことよね」
「そっから先のことは知らんが、まあ理屈だな」
「独立できたら、売上次第では雇用が必要になるのよ」
なるほど。
握り飯だと、回復目当ての客が中心。
別の言い方をすれば、回復目当ての客以外は足繁く通ってくれない。
が、回復目当ての客を切り捨て、自分らで作る料理目当ての客の数をそれ以上に増やせば、景気は良くなる。
が、喜んでばかりもいられない。
猫の手も借りたいくらい忙しくなったりしたら、確かに雇用は必要だ。
「支店のままなら、勝手に従業員増やすわけにはいかないでしょ? 支店の目的は孤児たちの独立を助けるものだから、助っ人を増やしたら孤児たちの仕事減っちゃうもの」
ならその助っ人も孤児にしたらいい、とは簡単に言えない。
孤児、要は子供だ。
子供っつったら遊びたい盛り。
そんな子供らに仕事を任せても、不真面目にされたら……。
いや、不真面目なのはまだましかもしれない。
店、客に迷惑をかけようものなら、いくら回復効果は絶対の品であったとしても、その店には行きたくないと言われたら……。
「でも独立したら、その後の責任は自分達でとることになるから、アラタには迷惑かけずに済んで、しかも孤児は、支店でアラタのお手伝いから自分らの職場で仕事の社会人に格上げ。そして他の孤児たちに手伝ってもらうっていう利点もあるのよ」
なるほど。
自己責任なら、孤児同士なら付き合いも長いし俺よりも気心が知れた間柄でもある。
俺では判断が難しい相手でも、簡単に雇用の採用不採用を決めることができるってわけだ。
「独立を決めた支店は支店じゃなくなるから、支店の数が減る。でも社会に出たい孤児たちもまだいるし、独立を決めた時点で孤児院の職員たちもそこから離れるから、支店の数は減らないし、増えることもある。店の数の増減の変化の理由はそれね」
モーナーとクリマーとマッキーはヨウミの話に強い関心を示し、熱心に耳を傾けている。
テンちゃんは理解してるんだかしてないんだか、それでもヨウミの話は聞いている。
人間社会にあまり関心を示さないンーゴとミアーノは飯をあらかた食い終わって、残ったおにぎりに手を付けながらサミーに構っている。
ナルはヨウミの話を聞いてるのか聞いてないのか。
顔に表情がないと意志も測りかねるが、顔はヨウミに向けている。
その膝元にライムがライムの形態でむにゅむにゅしている。
コーティは俺にまとわりついて、割とうっとおしい。
長閑な昼下がりの時間。
そんな時間に聞かされる、孤児院の子供らの活動の話。
のほほんとできる時間、いいなぁ。
害なす魔物の騒動は頻繁にあるとは言え、それは都市の全体的、あるいは国の全体的な話で、局所におけるひっきりなしに起きる事件ではない。
魔物もいなければ、この世界での人生はほんとに幸せの連続だよな。
「でもヨウミさん。話の最初はおにぎりの店の評判が話題じゃありませんでしたか? どうして店の数の話になったのでしょう?」
おう。
言われてみればその通り。
クリマーが指摘しなかったら、ずるずると話が本題から遠のいていくところだった。
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それにしても、番外編を始めた時は、ここまで長くなるとは作者本人も思ってませんでした(笑)。
ワクワクして、スゴーイ面白かったです。やっとここまで来ました。これからも楽しみにしてます。頑張ってください。
ありがとうございます。
今後もお付き合いのほど、よろしくお願いします。