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異世界で迷子始めましたぁ!!
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異世界で迷子になり、浮遊槍の提案で新たな能力《雷界感知術式・エウカ》を発動するシーンを、効果音や擬音を交えて小説形式で執筆します。
索敵、始めます。
ザァァァ……
異世界の草原を吹き抜ける風の音が、やけに心細く響く。あれからどれくらい歩いただろうか。巨大な黒熊を撃退した後、俺はとりあえず人里を目指して歩き続けたのだが、見渡す限りの大草原に、道標となるものは何もない。
「どこだよ、ここ……マジで迷子じゃん」
スマホは相変わらず圏外。方角すら定まらない状況に、俺は苛立ちと不安で頭を抱えた。
「おい、ツンデレ、照れ屋。お前ら、何か知恵ないのか?」
俺の周囲を浮遊する二本の槍に声をかけた。
「……だから、私たちの名前はツンデレと照れ屋じゃないわよ」
ツンデレ浮遊槍が、呆れたように言った。
「そんなこと、今はどうでもいいだろ。このままじゃ日が暮れるぞ」
俺が焦って言うと、照れ屋浮遊槍が小さく震えながら口を開いた。
「あ、あの……マスター。私たちが、何かお手伝いできるかもしれません」
「手伝い?どうやって?」
「クロノスピアには、まだマスターが使っていない機能があります」
ツンデレ浮遊槍が、ピシャリと言い放った。
「その『雷界感知術式・エウカ』ってやつ。それを使えば、このあたりの情報が一瞬でわかるわ」
「雷界感知……エウカ?」
聞き慣れない名前に、俺は首を傾げた。そんな機能、あの怪しい通販サイトの商品説明には書いてなかったぞ。
「マスター、クロノスピアの梱包箱に、取扱説明書が同梱されていました」
照れ屋浮遊槍が、そっと俺の足元を指差した。
見ると、転送された時に開封した段ボール箱が、草原の隅に転がっている。
「なんだよ、説明書なんてあったのかよ!」
俺は慌てて箱を開け、中から薄い紙を取り出した。そこには、俺が先ほど発動した「雷光顕現」の項目とともに、複数の能力が記載されていた。
その中に、「《雷界感知術式・EWCA(エウカ)》」の項目があった。
俺はそこを指でなぞりながら、説明文を読み上げた。
> 《雷界感知術式・EWCA(エウカ)》
> (Electro-World Cognition Assist / 雷界認識補助術式)
> 機能構造:
> 機能名:雷界展開(Thunder Grid Deployment)
> 効果:周囲100mの空間に微細な電場を散布。障害物の材質や構造まで判定可。
> 機能名:共振スキャン(Resonant Scan)
> 効果:雷場の“跳ね返り”で潜伏・透明化・結界を看破。電場抵抗の差異を利用。
> 機能名:瞬間情報取得(Flash Info Burn)
> 効果:一瞬の雷閃で対象の魔力量・体温・装備構成などを検知。高負荷・連続使用に制限。
> 機能名:浮遊槍との連携索敵
> 効果:槍から複数方向に雷感知センサーを飛ばす。索敵範囲を最大3倍に拡張。
>
「……なんだこれ、めちゃくちゃ高性能じゃん!」
周囲の情報だけでなく、隠れている敵や、魔力量までわかるのか。500円のアイテムとは思えない機能だ。
「これがあれば、人里も魔物も、全部わかるってことか!」
「そうです!…でも、ちょっと注意が必要です」
照れ屋浮遊槍が、小さな声で補足した。
「この術式は、発動に少し時間と集中力が必要です。それから、マスターが雷の力を放出した時と同じように、術式に見合った詠唱が必要なんです」
「詠唱ね……」
俺はため息をついた。また、厨二病みたいなセリフを言わなきゃならないのか。
説明書には、詠唱の例文も記載されていた。
索敵モード)
> ――鳴り響け、空の記憶。<br>
> 我、雷と共に世界を視る者なり。<br>
> 隠れし者よ、潜みし意思よ、<br>
> 万象を裂く電の眼(まなこ)に曝されよ。<br>
> 《雷界感知術式・エウカ》!
>
「……うわぁ、マジかよ」
俺は顔をしかめた。なんでこんな恥ずかしいセリフを、異世界の真ん中で叫ばなきゃならないんだ。
「マスター、そんなこと言ってる場合じゃないわ。早く詠唱しなさいよ!」
ツンデレ浮遊槍が、俺をせかした。
「分かったよ!やればいいんだろ!」
俺はクロノスピアを地面に突き刺し、深呼吸をした。周囲に魔物の気配は感じられないが、迷子になるよりはマシだ。
俺は決心し、胸を張り、叫んだ。
「――鳴り響け、空の記憶!」
声が空に吸い込まれていく。なんだか、すごく恥ずかしい。
「我、雷と共に世界を視る者なり!」
俺が叫ぶと同時に、クロノスピアの先端から、青白い光が漏れ出した。
バチ、バチ……
微細な電流が、クロノスピアを這い上がっていく。
「隠れし者よ、潜みし意思よ!」
雷光が、俺の全身を包み込む。
ビリビリビリ!
「万象を裂く電の眼(まなこ)に曝されよ!」
俺がそう叫んだ瞬間、体内の雷の力が、一気にクロノスピアに注ぎ込まれるのを感じた。
ドッッッ!
「《雷界感知術式・エウカ》!」
俺が能力名を叫び終えると、クロノスピアの先端から、強烈な光が放たれた。
シュウウウウウウウウウ!
雷の光が、周囲百メートルに渡って、格子状に展開されていく。
まるで、透明な雷のドームが、俺を中心に形成されたようだ。
パァン……
雷が弾ける音が響き渡り、俺の視界が反転する。
「うわっ……!?」
俺の脳裏に、周囲の情景が、雷の光を透過した映像として流れ込んできた。
草、石、そして、地中に埋もれた鉱物まで、すべてが雷の光で描かれたかのように、鮮明に見える。
さらに、驚いたのは、その空間に存在する「生命」の反応だった。
ピピピピピ!
画面の左上に、小さな光の点が複数、点滅している。
「あれは……!?」
ナビ音声が、淡々と説明を開始した。
📢【雷界感知術式・EWCA、起動完了。周辺情報の収集を開始します。】
「ナビ、あれは何だ!?」
📢【雷界展開により、半径100m以内の生命反応を検知。小型の草食動物と推測されます。】
「動物か……よかった、魔物じゃなくて」
俺は安堵した。
そして、さらに俺の視界の端に、小さな反応が浮かび上がった。
プシュッ!
照れ屋浮遊槍が、小さく震えながら、俺の耳元で囁いた。
「あ、あの……索敵範囲を、拡張します……」
照れ屋浮遊槍が、クロノスピアから離れ、東に向かって飛んでいった。
ヒュン……
それと同時に、俺の視界の雷界が、東に向かって、さらに広がっていく。
「おい、照れ屋!お前、どこに行くんだ!?」
「あ、私も行くわよ!」
ツンデレ浮遊槍も、不機嫌そうに俺の元を離れ、西に向かって飛んでいった。
ビューン!
雷界は、東西合わせて、さらに二百メートル拡張された。
「すげぇ……!」
俺の視界には、草原の向こうに、小さな集落のようなものが浮かび上がった。
ピコピコ……
ナビ音声が、その情報を俺に伝える。
📢【雷界拡張による索敵範囲の拡大を確認。半径300m地点に、人間の居住区域を発見しました。】
「人間!?」
俺は興奮した。
「やった!これで迷子じゃなくなる!」
「……マスター。索敵完了です」
ツンデレ浮遊槍が、**シュン!**と、音を立てて俺の元に戻ってきた。
「見つけたぞ!あそこに人里がある!」
俺が喜びを露わにすると、照れ屋浮遊槍が、小さく震えながら言った。
「あ、あの……マスター。索敵に成功して、よかったです」
「ああ、お前らのおかげだ。ありがとうな」
俺は二本の浮遊槍に感謝を伝えた。
ピキッ……
雷界が、音を立てて消滅していく。
「さて、行くか」
俺はクロノスピアを手に取り、人里へと向かって歩き出した。
異世界で初めての、人間との出会い。どんな奴らがいるのか、どんな場所なのか。
俺の胸は、期待と、少しの不安で高鳴っていた。
索敵、始めます。
ザァァァ……
異世界の草原を吹き抜ける風の音が、やけに心細く響く。あれからどれくらい歩いただろうか。巨大な黒熊を撃退した後、俺はとりあえず人里を目指して歩き続けたのだが、見渡す限りの大草原に、道標となるものは何もない。
「どこだよ、ここ……マジで迷子じゃん」
スマホは相変わらず圏外。方角すら定まらない状況に、俺は苛立ちと不安で頭を抱えた。
「おい、ツンデレ、照れ屋。お前ら、何か知恵ないのか?」
俺の周囲を浮遊する二本の槍に声をかけた。
「……だから、私たちの名前はツンデレと照れ屋じゃないわよ」
ツンデレ浮遊槍が、呆れたように言った。
「そんなこと、今はどうでもいいだろ。このままじゃ日が暮れるぞ」
俺が焦って言うと、照れ屋浮遊槍が小さく震えながら口を開いた。
「あ、あの……マスター。私たちが、何かお手伝いできるかもしれません」
「手伝い?どうやって?」
「クロノスピアには、まだマスターが使っていない機能があります」
ツンデレ浮遊槍が、ピシャリと言い放った。
「その『雷界感知術式・エウカ』ってやつ。それを使えば、このあたりの情報が一瞬でわかるわ」
「雷界感知……エウカ?」
聞き慣れない名前に、俺は首を傾げた。そんな機能、あの怪しい通販サイトの商品説明には書いてなかったぞ。
「マスター、クロノスピアの梱包箱に、取扱説明書が同梱されていました」
照れ屋浮遊槍が、そっと俺の足元を指差した。
見ると、転送された時に開封した段ボール箱が、草原の隅に転がっている。
「なんだよ、説明書なんてあったのかよ!」
俺は慌てて箱を開け、中から薄い紙を取り出した。そこには、俺が先ほど発動した「雷光顕現」の項目とともに、複数の能力が記載されていた。
その中に、「《雷界感知術式・EWCA(エウカ)》」の項目があった。
俺はそこを指でなぞりながら、説明文を読み上げた。
> 《雷界感知術式・EWCA(エウカ)》
> (Electro-World Cognition Assist / 雷界認識補助術式)
> 機能構造:
> 機能名:雷界展開(Thunder Grid Deployment)
> 効果:周囲100mの空間に微細な電場を散布。障害物の材質や構造まで判定可。
> 機能名:共振スキャン(Resonant Scan)
> 効果:雷場の“跳ね返り”で潜伏・透明化・結界を看破。電場抵抗の差異を利用。
> 機能名:瞬間情報取得(Flash Info Burn)
> 効果:一瞬の雷閃で対象の魔力量・体温・装備構成などを検知。高負荷・連続使用に制限。
> 機能名:浮遊槍との連携索敵
> 効果:槍から複数方向に雷感知センサーを飛ばす。索敵範囲を最大3倍に拡張。
>
「……なんだこれ、めちゃくちゃ高性能じゃん!」
周囲の情報だけでなく、隠れている敵や、魔力量までわかるのか。500円のアイテムとは思えない機能だ。
「これがあれば、人里も魔物も、全部わかるってことか!」
「そうです!…でも、ちょっと注意が必要です」
照れ屋浮遊槍が、小さな声で補足した。
「この術式は、発動に少し時間と集中力が必要です。それから、マスターが雷の力を放出した時と同じように、術式に見合った詠唱が必要なんです」
「詠唱ね……」
俺はため息をついた。また、厨二病みたいなセリフを言わなきゃならないのか。
説明書には、詠唱の例文も記載されていた。
索敵モード)
> ――鳴り響け、空の記憶。<br>
> 我、雷と共に世界を視る者なり。<br>
> 隠れし者よ、潜みし意思よ、<br>
> 万象を裂く電の眼(まなこ)に曝されよ。<br>
> 《雷界感知術式・エウカ》!
>
「……うわぁ、マジかよ」
俺は顔をしかめた。なんでこんな恥ずかしいセリフを、異世界の真ん中で叫ばなきゃならないんだ。
「マスター、そんなこと言ってる場合じゃないわ。早く詠唱しなさいよ!」
ツンデレ浮遊槍が、俺をせかした。
「分かったよ!やればいいんだろ!」
俺はクロノスピアを地面に突き刺し、深呼吸をした。周囲に魔物の気配は感じられないが、迷子になるよりはマシだ。
俺は決心し、胸を張り、叫んだ。
「――鳴り響け、空の記憶!」
声が空に吸い込まれていく。なんだか、すごく恥ずかしい。
「我、雷と共に世界を視る者なり!」
俺が叫ぶと同時に、クロノスピアの先端から、青白い光が漏れ出した。
バチ、バチ……
微細な電流が、クロノスピアを這い上がっていく。
「隠れし者よ、潜みし意思よ!」
雷光が、俺の全身を包み込む。
ビリビリビリ!
「万象を裂く電の眼(まなこ)に曝されよ!」
俺がそう叫んだ瞬間、体内の雷の力が、一気にクロノスピアに注ぎ込まれるのを感じた。
ドッッッ!
「《雷界感知術式・エウカ》!」
俺が能力名を叫び終えると、クロノスピアの先端から、強烈な光が放たれた。
シュウウウウウウウウウ!
雷の光が、周囲百メートルに渡って、格子状に展開されていく。
まるで、透明な雷のドームが、俺を中心に形成されたようだ。
パァン……
雷が弾ける音が響き渡り、俺の視界が反転する。
「うわっ……!?」
俺の脳裏に、周囲の情景が、雷の光を透過した映像として流れ込んできた。
草、石、そして、地中に埋もれた鉱物まで、すべてが雷の光で描かれたかのように、鮮明に見える。
さらに、驚いたのは、その空間に存在する「生命」の反応だった。
ピピピピピ!
画面の左上に、小さな光の点が複数、点滅している。
「あれは……!?」
ナビ音声が、淡々と説明を開始した。
📢【雷界感知術式・EWCA、起動完了。周辺情報の収集を開始します。】
「ナビ、あれは何だ!?」
📢【雷界展開により、半径100m以内の生命反応を検知。小型の草食動物と推測されます。】
「動物か……よかった、魔物じゃなくて」
俺は安堵した。
そして、さらに俺の視界の端に、小さな反応が浮かび上がった。
プシュッ!
照れ屋浮遊槍が、小さく震えながら、俺の耳元で囁いた。
「あ、あの……索敵範囲を、拡張します……」
照れ屋浮遊槍が、クロノスピアから離れ、東に向かって飛んでいった。
ヒュン……
それと同時に、俺の視界の雷界が、東に向かって、さらに広がっていく。
「おい、照れ屋!お前、どこに行くんだ!?」
「あ、私も行くわよ!」
ツンデレ浮遊槍も、不機嫌そうに俺の元を離れ、西に向かって飛んでいった。
ビューン!
雷界は、東西合わせて、さらに二百メートル拡張された。
「すげぇ……!」
俺の視界には、草原の向こうに、小さな集落のようなものが浮かび上がった。
ピコピコ……
ナビ音声が、その情報を俺に伝える。
📢【雷界拡張による索敵範囲の拡大を確認。半径300m地点に、人間の居住区域を発見しました。】
「人間!?」
俺は興奮した。
「やった!これで迷子じゃなくなる!」
「……マスター。索敵完了です」
ツンデレ浮遊槍が、**シュン!**と、音を立てて俺の元に戻ってきた。
「見つけたぞ!あそこに人里がある!」
俺が喜びを露わにすると、照れ屋浮遊槍が、小さく震えながら言った。
「あ、あの……マスター。索敵に成功して、よかったです」
「ああ、お前らのおかげだ。ありがとうな」
俺は二本の浮遊槍に感謝を伝えた。
ピキッ……
雷界が、音を立てて消滅していく。
「さて、行くか」
俺はクロノスピアを手に取り、人里へと向かって歩き出した。
異世界で初めての、人間との出会い。どんな奴らがいるのか、どんな場所なのか。
俺の胸は、期待と、少しの不安で高鳴っていた。
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