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ここ何処ですか?
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目を覚ますと、知らない天井……ではなく、知らない屋根だった。
屋根と言っても別に視界に瓦が入ったわけじゃない。
所謂ここが屋根裏部屋ではないかという状況が想像出来るような屋根が見えた。
身動ぎしてみるとフワフワのベッドに軽くて暖かい掛け布団、ゆっくり起きて周りを見渡してみれば、ベッドはキングサイズなのか、小柄な自分が余計に小さく感じた。
「何処?」
屋根裏部屋と言っても天井が白い板張りで、二等辺三角形の様に左右対称に斜めになっていて高さも十分あった為、圧迫感は一切無い。
因みにベッド以外は何も無い。
壁も白い板張りなので、女性が好みそうに思えた。
しかし、ここは俺の部屋では無い。
モヤモヤする頭を叩き自分の記憶を必死に手繰り寄せる。
あの日、俺は時間ギリギリに起きて、オンボ…築何十年の木造アパートの2階から階段を駆け下りる途中で手に持っていたスマホを投げ出してしまい、慣性の法則で俺の足は見事にスマホを踏んづけた。
画面が割れて折れ曲がったスマホは電源が入らず、泣きそうになりながら駅へ走り電車に乗り込んだ。
俺が務めている会社は日本でも人口が多い地方都市にあるが、薄汚れたビルの3階にある一室を借りた小さな情報処理セキュリティセンターだった。
だった。この意味は、俺が会社に着いた時にドアに《倒産しました。給料は払えません》と書かれた張り紙が貼ってあったからだ。
文句を言おうにもスマホは壊れてるし、ドアを叩いても反応は無かった。
取り敢えず財布に入れてある上司の名刺から何とか連絡しようと上着のポケットをまさぐるが財布が無い。
「は?」
乾いた声が口から出ても財布は見つからず、急いで交番に向かう。
身分証明書の類いは無いが、何とか紛失届の手続きを済ませ、歩いてアパートまで帰ることになった。
アパートには会社との雇用契約書の控えと上司の連絡先がある。明日には市役所へ向かいどうにか身分証明書になるものを発行して貰い、スマホを復活させなければならない。
重たい足で漸く着いたアパートは燃え盛っていた。
こうなると乾いた声すら出ず、俺は消防隊が到着して間もない状況を野次馬と一緒に眺めていた。
俺の記憶はそこまでしかない。
あれからどうしたのか、掻き消えた記憶は暫くしても戻らなかった。
戻らない記憶は後にして、今はこの状況を調べなければならない。
高級な寝具、真っ白な部屋。そして自分が今着ている光沢のあるパジャマ。
何これ、サテン?まさかシルク?
布団の足元の上には、凄~く見覚えある服が置いてあった。
ジャージだ。
しかも中学、高校で着ていた小豆色のジャージ。
学校に入った年によって青、緑、小豆色のジャージに分かれていた。何故か高校でも付属校でもないのに小豆色に当たってしまった。
俺は青が好きなので、他の学年が着ている青ジャージが羨ましかった。
兎に角パジャマはサラサラフニャフニャしてるので、小豆ジャージに着替える。
名札が縫い付けられてないので、かつて俺が着ていたジャージでは無いが、小豆ジャージのサイズはピッタリだった。
何か怖い。
パジャマにしろジャージにしろ、俺を着替えさせて手足や肩幅を測った人物が存在するのだ。
何が目的なんだろうか?
調べようにもここにはベッドしかなく、窓も高い位置にあるので外が確認出来ない。
結局選択肢等無く、部屋の端にある階段を降りることにする。
誰か居るかもしれない。
屋根と言っても別に視界に瓦が入ったわけじゃない。
所謂ここが屋根裏部屋ではないかという状況が想像出来るような屋根が見えた。
身動ぎしてみるとフワフワのベッドに軽くて暖かい掛け布団、ゆっくり起きて周りを見渡してみれば、ベッドはキングサイズなのか、小柄な自分が余計に小さく感じた。
「何処?」
屋根裏部屋と言っても天井が白い板張りで、二等辺三角形の様に左右対称に斜めになっていて高さも十分あった為、圧迫感は一切無い。
因みにベッド以外は何も無い。
壁も白い板張りなので、女性が好みそうに思えた。
しかし、ここは俺の部屋では無い。
モヤモヤする頭を叩き自分の記憶を必死に手繰り寄せる。
あの日、俺は時間ギリギリに起きて、オンボ…築何十年の木造アパートの2階から階段を駆け下りる途中で手に持っていたスマホを投げ出してしまい、慣性の法則で俺の足は見事にスマホを踏んづけた。
画面が割れて折れ曲がったスマホは電源が入らず、泣きそうになりながら駅へ走り電車に乗り込んだ。
俺が務めている会社は日本でも人口が多い地方都市にあるが、薄汚れたビルの3階にある一室を借りた小さな情報処理セキュリティセンターだった。
だった。この意味は、俺が会社に着いた時にドアに《倒産しました。給料は払えません》と書かれた張り紙が貼ってあったからだ。
文句を言おうにもスマホは壊れてるし、ドアを叩いても反応は無かった。
取り敢えず財布に入れてある上司の名刺から何とか連絡しようと上着のポケットをまさぐるが財布が無い。
「は?」
乾いた声が口から出ても財布は見つからず、急いで交番に向かう。
身分証明書の類いは無いが、何とか紛失届の手続きを済ませ、歩いてアパートまで帰ることになった。
アパートには会社との雇用契約書の控えと上司の連絡先がある。明日には市役所へ向かいどうにか身分証明書になるものを発行して貰い、スマホを復活させなければならない。
重たい足で漸く着いたアパートは燃え盛っていた。
こうなると乾いた声すら出ず、俺は消防隊が到着して間もない状況を野次馬と一緒に眺めていた。
俺の記憶はそこまでしかない。
あれからどうしたのか、掻き消えた記憶は暫くしても戻らなかった。
戻らない記憶は後にして、今はこの状況を調べなければならない。
高級な寝具、真っ白な部屋。そして自分が今着ている光沢のあるパジャマ。
何これ、サテン?まさかシルク?
布団の足元の上には、凄~く見覚えある服が置いてあった。
ジャージだ。
しかも中学、高校で着ていた小豆色のジャージ。
学校に入った年によって青、緑、小豆色のジャージに分かれていた。何故か高校でも付属校でもないのに小豆色に当たってしまった。
俺は青が好きなので、他の学年が着ている青ジャージが羨ましかった。
兎に角パジャマはサラサラフニャフニャしてるので、小豆ジャージに着替える。
名札が縫い付けられてないので、かつて俺が着ていたジャージでは無いが、小豆ジャージのサイズはピッタリだった。
何か怖い。
パジャマにしろジャージにしろ、俺を着替えさせて手足や肩幅を測った人物が存在するのだ。
何が目的なんだろうか?
調べようにもここにはベッドしかなく、窓も高い位置にあるので外が確認出来ない。
結局選択肢等無く、部屋の端にある階段を降りることにする。
誰か居るかもしれない。
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