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第二章
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しおりを挟む……………………は?????????
この人は何を言っているのだろうか??????
もう一度、婚約を???
そんなおかしなことできっこない。
それにあの日……誕生日パーティーで婚約破棄をされて私がどんな気持ちだったのか、この人は全然分かっていないし、分かろうともしていない。
それがとても………………………腹立たしかった。
ロベルトは自分中心に世界が回っていると本気で思っていそうだ。
私は小さくため息を漏らしてから、再び口を開いた。
「何を言っているんですか?ロベルト様。私はもう平民です。貴方とは婚約できません。」
「元貴族なら問題ないだろう!!! それに君が平民に落ちたのはミラの”嘘”のせいだ。そのミラが私を騙していたことは、もう社交界中の人間が知っている。君が伯爵家に戻って来ても、私と結婚しても誰も文句はあるまい!!」
…………ミラがロベルトを騙していたことを…………みんなが知っている???
「そ、それはどういうことですか??? どうしてミラが嘘をついていたことが皆さんに伝わっているのですか???」
「…………先日の夜会で、私とミラと言い争いになり、その様子を皆が見ていたからだ。ミラは私に”控え室で会おう”と言っておきながら、私がいないのを良いことに他の男に言い寄っていた。その男には結局相手にされていなかったが、その時ミラが私に本性を露わにした。それを見ていた者達から噂が流れ始めたのだろう」
………ミラは言っていた。
ロベルトに連れて行ってもらいたい場所があると。
それが今回の夜会だとしたら、その言い寄っていた相手は王族…………???
ミラはロベルトを会場から出て行かせて、その人を狙っていた。
だけど上手くいかずにロベルトにもその現場を見られてしまった………ということだろうか。
計算深く、両親や他人の機嫌をとるのが得意なミラがこんな失敗をするなんて驚きだった。
「ミラとの婚約はすぐに破棄をした。だからもう一度、私と婚約をしないか???マリー」
ロベルトは私の手を取り、そう尋ねた。
私はそれを鼻で笑いそうになる。
...................もう一度、婚約???
そんなことする訳がないでしょう…………???
「お断りします、ロベルト様。私、今の生活がとても楽しいのです。きっと、私に貴族というものは向いていなかったのでしょう。それに気づかせてくれたロベルト様には感謝しなくてはいけませんね?」
「なっっ!!!なぜだ!?!?!? 私と結婚すれば。君は全てを手に入れることができるんだぞ!?!?」
「………そうは思いません。少なくとも、貴方と結婚して私は幸せになれるとは思いませんもの。あの時も…………私は確かに”ごめんなさい”と断ったのに、貴方は勝手に婚約の噂を流した。貴方は自分勝手で自分の思い通りにならないと気が済まない…………私にとってはミラも貴方も同じです」
「ち、違う!!!! 私は…………私は、君が好きだから!!!愛していたから、そのような行動をとったのだ!!!」
「…………もし私を好いていて、婚約を結びたかったのなら、貴方は努力をするべきでした。私に好かれる努力を…………。貴方は今、ミラに勝手に婚約を結ばれたなら、どんな気持ちになりますか????」
「……………っっ!!!!」
「嫌ですよね??私も嫌でした。けれど侯爵家の決定に伯爵家が逆らうことはできませんし、両親が私の言葉を聞いてくれることもありませんでした。…………だから、私はずっと耐えていたのです。不本意な婚約に。それからやっっと解放された。…………私がまた貴方と婚約を結びたい理由がありません」
目の前のロベルトは愕然としていた。
きっと一週間前のロベルトだったなら、私の言葉は届かなかった。
ミラに騙され、傷つけられた今だからこそ彼は私の気持ちがやっと少し理解できるようになったのだろう。
「それに私と婚約破棄をして、新たに婚約を結ぶくらいミラのことを愛していたのでしょう???それなら、一度の過ちくらい許して差し上げて、ミラと結婚することをお勧めいたしますわ。話が合う相性の良いパートナーは大切にするべきですわ。」
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