26 / 34
『大晦日』side伊織(3)
しおりを挟む
これでいい。
「……遊園地で、俺がどうして大和の手を振り払ったか、教えてあげるよ」
「え……?」
戸惑うように揺れる大和の目を、俺はまっすぐ見つめ返す。
吸い込んだ空気からはコーヒーの香りも、目の前のお菓子の匂いも、何も感じられない。
温められ続けてぼやけてしまった部屋の温度と、吐き出した瞬間に痛みとなるのがわかっているのに止められない言葉だけが、俺の体の中で混ざり続ける。
「こわかった。大和と手をつないでいるのを他人に見られて、なんて思われたんだろうって。こんなことしてる俺も大和もおかしいんじゃないかって思って、こわくなった」
「……!」
見開かれる大和の瞳が悲しい色に変わっていくのを、俺は目をそらさずに受け止める。
これでいい。
これでもう最後にしよう。
「自分からつないだくせに最低だろ?大和が応えてくれた瞬間、俺の中にあったのは『恐怖』だった。このまま戻れなくなったらどうしよう、『普通』じゃなくなってしまったらどうしよう、そんなことしか考えられなかった」
この言葉に嘘も偽りもない。
間違いなく俺の本音であり、どうしようもない今の俺自身だ。
「伊織、」
それでも、大和が俺に手を伸ばそうとするから、俺は握りしめたまま置いていた自分の手をテーブルの下へと隠した。
行き場を失った大和の手がゆっくりと戻っていくのを見つめたまま、俺は言う。
「こわかった。きっと、俺も大和も母さんみたいに言われるんだって」
「……!!」
その言葉が大和だけでなく、俺自身をも傷つけるのだとわかっていながら、それでも俺は言わずにはいられなかった。これを言わない限り、大和はきっと俺に向かい続ける。ぶつかって、ぶつかって、傷だらけになって、ボロボロになって、それでもと必死で手を伸ばしてくるのが大和だから。だから、だから——
「俺はさ、そういうヤツなんだよ。母さんみたいに強くなんてないし、大和みたいに周りの目を気にせずぶつかっていくことだってできない。結局、自分を守ることしか考えてないような、最低なヤツなんだよ。だから……」
もういいだろう?
もう、これでいいだろう?
だから、こんな最低な俺なんか、早く……
「伊織……ごめん」
俺と大和の間、白いマグカップに重なるように、ダイニングテーブルに大きな影が落ちる。
「……」
その言葉の意味を、すぐには理解できなくて。
俺は自分に向かって下げられた頭を見つめたまま、呼吸を止める。
その大きな影は小さく揺れていた。
これでいい。
これでいいのだと、そう思っているはずなのに。
「っ、」
俺は握り続けた手をゆっくりと開き、その震え続ける肩へと伸ばす。
「……大和、」
「一人でこわがらせてごめん」
顔を上げた大和が、ぎこちなく伸ばされていた俺の手を掴む。
「!」
とっさに引っ込めようとした俺の手を、大和は離さなかった。
「や、」
それでも俺が強く振り払えば、あの日のように振り払えば、きっと、簡単に解けただろう。それくらいの力しかかかっていない。
だけど、俺には振り払えなかった。
俺よりも低い体温と、止まらない小さな震えが俺の手に染み込むように注がれる。
「……」
ゆっくりと変わっていく温度が、どこまでも優しく俺に伝わってくる。
これでいい——いいわけない。
これでもう最後に——最後になんてできない。
こんな最低な俺なんか、早く——こんな最低な俺でも、そばにいてほしい。
「っ、……」
この手を離さなくてはならないと頭ではわかっているのに、俺の感情がどこまでもそれを拒絶する。
零れないように、溢れないようにと、必死で唇を噛み締めるのに、手の先から流れ込む熱が、内側から俺を壊していく。
どちらの手が震えているのか、俺にはもうわからない。
「伊織」
——大和がそうやって優しく俺の名前なんて呼ぶから。
「伊織、ごめんな。俺、自分のことばっかで、周りも伊織もちゃんと見えてなかった」
——決して逸らすことなく、俺を見てくるから。
「伊織、ありがとう」
——こんなにどうしようもない俺にお礼なんて言っちゃうから。
「本当は、あの時、あの遊園地の時、俺のことを守ってくれたんでしょ?」
——そうやって、いつだって俺のことをわかろうとしてくれるから。
「何、言って……」
揺れてしまった俺の声に、大和は小さく笑う。まるですべてを見透かすように。
「佐渡に聞いたんだ」
「!」
「遊園地で俺たちのこと見かけたって」
俺の体の中で、ドクンと、強く心臓が跳ねた。
揺れるポニーテールの先が、笑い合っていた二人の姿が、真っ直ぐ向けられた大きな瞳が、鮮明な記憶として蘇る。
やっぱり、あの時……見られていたんだ。
波が引くように、指先から流れ込んでいた熱が温度を失っていく。
こわい。
こわくてたまらない。
俺だけならよかったのに。見られたのが俺だけだったなら、よかったのに。なんで、よりによって、大和の近くにいる彼女が……
「……っ、」
——やっぱり、俺はどうしたってこの手を取ってはいけないんだ。
振り払おうと力を加えた俺の手を、大和の手はそれ以上の力でもって許してくれなかった。
「大和、」
「俺、佐渡に言われたんだ。『こんなところで試合終了のブザー待ってないで、ちゃんと前見て走りなよ』って」
「……え?」
大和はまっすぐ俺を見つめていて、その表情にウソも冗談も見つけられない。
けれど、聞こえてきた言葉が、あまりにも予想外で俺の理解が追いつかない。
「好きな子に手を振り払われてショックなんだろうけど、シュートも打たずに何してるんだって怒られた」
「は??」
「ふは、おっかしいよなぁ。あいつ、なんでもバスケに例えるからさ、逆にわかりにくいんだよな」
——そう言って笑った大和が、張り詰めていたはずの空気を簡単に壊してしまうから。
「まぁ、だから大丈夫。佐渡は俺たちのこと言いふらしたりしないし、変な目で見たりしないよ」
大和の小さな笑い声が、俺を安心させる。
「……伊織、」
大和のまっすぐな視線が、俺に熱をくれる。
「確かに佐渡みたいなヤツばっかりじゃないって、俺も思うよ。傷つくことだって、辛いことだってあると思う」
大和の大きな手が、俺に伝えてくれる。
「でも、それでもやっぱり、俺は伊織のそばにいたい」
大和の言葉のひとつひとつが、こんなにも俺を苦しくも嬉しくもさせる。
「俺、伊織が好きなんだ……」
そうやって少し不安そうに見せるくせに、繋がれた手は決して離すつもりがないことをその力で伝えてくる。
「……大和は、」
いっそのこと、もう壊してほしい、と思った。
今のどうしようもない俺ごと、大和の手で壊してほしい、と。
「大和は、本当に……それでいいの?」
——止まることなく流れてくる、その手の中の熱のように。
「おかしいって、普通じゃないって、言われ続けるんだよ。当たり前にあったはずの未来だって消えちゃうかもしれなくて、後悔だっていっぱいするかもしれなくて、幸せになんてなれないかもしれなくて、」
——俺のこの言葉も、この不安も、全部、大和が塗りつぶしてくれたら。
「それでも、それでも、大和は……!」
——どんなにいいだろうか。どんなにラクだろうか。
どこまでも臆病でずるい俺は、そう勝手に願ってしまうけど。
「伊織、」
耳の奥、体の芯を貫くように、大和が俺の名前を呼ぶ。
「伊織もおかしいって思ってる?」
痛みを感じるほど強い力が、俺の手を握りしめる。
「伊織も普通じゃないって思ってる?」
迷うことなく向けられる視線に呼吸が止まる。
「伊織にとって、俺と一緒にいることは、『幸せ』にはならない?」
「!」
「周りじゃなくて、俺じゃなくて、伊織の気持ちが俺は聞きたい」
勝手な願いを押し付けることも、目をそらすことも、もう許されない。
——ずっと気づいていたのに。
「……俺、は」
——ずっと気づかないふりをしていた。
「俺は、」
——この強い力の中に隠しきれない震えが混ざっていること。
「大和が、」
——真っ直ぐ見つめる両目が不安に揺れていること。
「ずっと」
——必死で唇の先を噛んで耐えていること。
「ずっと……」
——止まっていたはずの涙が両頬を流れていること。
「……」
「……伊織?」
——そう不安げに俺の名前を呼ぶ、目の前の大和が、本当はずっと……
「……好きだった」
「!」
「俺も、好きなんだ、大和が」
向かい合っている俺たちが、ずっと同じ表情をしていることに、俺はもうずっと前から気づいていたんだ。
「……遊園地で、俺がどうして大和の手を振り払ったか、教えてあげるよ」
「え……?」
戸惑うように揺れる大和の目を、俺はまっすぐ見つめ返す。
吸い込んだ空気からはコーヒーの香りも、目の前のお菓子の匂いも、何も感じられない。
温められ続けてぼやけてしまった部屋の温度と、吐き出した瞬間に痛みとなるのがわかっているのに止められない言葉だけが、俺の体の中で混ざり続ける。
「こわかった。大和と手をつないでいるのを他人に見られて、なんて思われたんだろうって。こんなことしてる俺も大和もおかしいんじゃないかって思って、こわくなった」
「……!」
見開かれる大和の瞳が悲しい色に変わっていくのを、俺は目をそらさずに受け止める。
これでいい。
これでもう最後にしよう。
「自分からつないだくせに最低だろ?大和が応えてくれた瞬間、俺の中にあったのは『恐怖』だった。このまま戻れなくなったらどうしよう、『普通』じゃなくなってしまったらどうしよう、そんなことしか考えられなかった」
この言葉に嘘も偽りもない。
間違いなく俺の本音であり、どうしようもない今の俺自身だ。
「伊織、」
それでも、大和が俺に手を伸ばそうとするから、俺は握りしめたまま置いていた自分の手をテーブルの下へと隠した。
行き場を失った大和の手がゆっくりと戻っていくのを見つめたまま、俺は言う。
「こわかった。きっと、俺も大和も母さんみたいに言われるんだって」
「……!!」
その言葉が大和だけでなく、俺自身をも傷つけるのだとわかっていながら、それでも俺は言わずにはいられなかった。これを言わない限り、大和はきっと俺に向かい続ける。ぶつかって、ぶつかって、傷だらけになって、ボロボロになって、それでもと必死で手を伸ばしてくるのが大和だから。だから、だから——
「俺はさ、そういうヤツなんだよ。母さんみたいに強くなんてないし、大和みたいに周りの目を気にせずぶつかっていくことだってできない。結局、自分を守ることしか考えてないような、最低なヤツなんだよ。だから……」
もういいだろう?
もう、これでいいだろう?
だから、こんな最低な俺なんか、早く……
「伊織……ごめん」
俺と大和の間、白いマグカップに重なるように、ダイニングテーブルに大きな影が落ちる。
「……」
その言葉の意味を、すぐには理解できなくて。
俺は自分に向かって下げられた頭を見つめたまま、呼吸を止める。
その大きな影は小さく揺れていた。
これでいい。
これでいいのだと、そう思っているはずなのに。
「っ、」
俺は握り続けた手をゆっくりと開き、その震え続ける肩へと伸ばす。
「……大和、」
「一人でこわがらせてごめん」
顔を上げた大和が、ぎこちなく伸ばされていた俺の手を掴む。
「!」
とっさに引っ込めようとした俺の手を、大和は離さなかった。
「や、」
それでも俺が強く振り払えば、あの日のように振り払えば、きっと、簡単に解けただろう。それくらいの力しかかかっていない。
だけど、俺には振り払えなかった。
俺よりも低い体温と、止まらない小さな震えが俺の手に染み込むように注がれる。
「……」
ゆっくりと変わっていく温度が、どこまでも優しく俺に伝わってくる。
これでいい——いいわけない。
これでもう最後に——最後になんてできない。
こんな最低な俺なんか、早く——こんな最低な俺でも、そばにいてほしい。
「っ、……」
この手を離さなくてはならないと頭ではわかっているのに、俺の感情がどこまでもそれを拒絶する。
零れないように、溢れないようにと、必死で唇を噛み締めるのに、手の先から流れ込む熱が、内側から俺を壊していく。
どちらの手が震えているのか、俺にはもうわからない。
「伊織」
——大和がそうやって優しく俺の名前なんて呼ぶから。
「伊織、ごめんな。俺、自分のことばっかで、周りも伊織もちゃんと見えてなかった」
——決して逸らすことなく、俺を見てくるから。
「伊織、ありがとう」
——こんなにどうしようもない俺にお礼なんて言っちゃうから。
「本当は、あの時、あの遊園地の時、俺のことを守ってくれたんでしょ?」
——そうやって、いつだって俺のことをわかろうとしてくれるから。
「何、言って……」
揺れてしまった俺の声に、大和は小さく笑う。まるですべてを見透かすように。
「佐渡に聞いたんだ」
「!」
「遊園地で俺たちのこと見かけたって」
俺の体の中で、ドクンと、強く心臓が跳ねた。
揺れるポニーテールの先が、笑い合っていた二人の姿が、真っ直ぐ向けられた大きな瞳が、鮮明な記憶として蘇る。
やっぱり、あの時……見られていたんだ。
波が引くように、指先から流れ込んでいた熱が温度を失っていく。
こわい。
こわくてたまらない。
俺だけならよかったのに。見られたのが俺だけだったなら、よかったのに。なんで、よりによって、大和の近くにいる彼女が……
「……っ、」
——やっぱり、俺はどうしたってこの手を取ってはいけないんだ。
振り払おうと力を加えた俺の手を、大和の手はそれ以上の力でもって許してくれなかった。
「大和、」
「俺、佐渡に言われたんだ。『こんなところで試合終了のブザー待ってないで、ちゃんと前見て走りなよ』って」
「……え?」
大和はまっすぐ俺を見つめていて、その表情にウソも冗談も見つけられない。
けれど、聞こえてきた言葉が、あまりにも予想外で俺の理解が追いつかない。
「好きな子に手を振り払われてショックなんだろうけど、シュートも打たずに何してるんだって怒られた」
「は??」
「ふは、おっかしいよなぁ。あいつ、なんでもバスケに例えるからさ、逆にわかりにくいんだよな」
——そう言って笑った大和が、張り詰めていたはずの空気を簡単に壊してしまうから。
「まぁ、だから大丈夫。佐渡は俺たちのこと言いふらしたりしないし、変な目で見たりしないよ」
大和の小さな笑い声が、俺を安心させる。
「……伊織、」
大和のまっすぐな視線が、俺に熱をくれる。
「確かに佐渡みたいなヤツばっかりじゃないって、俺も思うよ。傷つくことだって、辛いことだってあると思う」
大和の大きな手が、俺に伝えてくれる。
「でも、それでもやっぱり、俺は伊織のそばにいたい」
大和の言葉のひとつひとつが、こんなにも俺を苦しくも嬉しくもさせる。
「俺、伊織が好きなんだ……」
そうやって少し不安そうに見せるくせに、繋がれた手は決して離すつもりがないことをその力で伝えてくる。
「……大和は、」
いっそのこと、もう壊してほしい、と思った。
今のどうしようもない俺ごと、大和の手で壊してほしい、と。
「大和は、本当に……それでいいの?」
——止まることなく流れてくる、その手の中の熱のように。
「おかしいって、普通じゃないって、言われ続けるんだよ。当たり前にあったはずの未来だって消えちゃうかもしれなくて、後悔だっていっぱいするかもしれなくて、幸せになんてなれないかもしれなくて、」
——俺のこの言葉も、この不安も、全部、大和が塗りつぶしてくれたら。
「それでも、それでも、大和は……!」
——どんなにいいだろうか。どんなにラクだろうか。
どこまでも臆病でずるい俺は、そう勝手に願ってしまうけど。
「伊織、」
耳の奥、体の芯を貫くように、大和が俺の名前を呼ぶ。
「伊織もおかしいって思ってる?」
痛みを感じるほど強い力が、俺の手を握りしめる。
「伊織も普通じゃないって思ってる?」
迷うことなく向けられる視線に呼吸が止まる。
「伊織にとって、俺と一緒にいることは、『幸せ』にはならない?」
「!」
「周りじゃなくて、俺じゃなくて、伊織の気持ちが俺は聞きたい」
勝手な願いを押し付けることも、目をそらすことも、もう許されない。
——ずっと気づいていたのに。
「……俺、は」
——ずっと気づかないふりをしていた。
「俺は、」
——この強い力の中に隠しきれない震えが混ざっていること。
「大和が、」
——真っ直ぐ見つめる両目が不安に揺れていること。
「ずっと」
——必死で唇の先を噛んで耐えていること。
「ずっと……」
——止まっていたはずの涙が両頬を流れていること。
「……」
「……伊織?」
——そう不安げに俺の名前を呼ぶ、目の前の大和が、本当はずっと……
「……好きだった」
「!」
「俺も、好きなんだ、大和が」
向かい合っている俺たちが、ずっと同じ表情をしていることに、俺はもうずっと前から気づいていたんだ。
10
あなたにおすすめの小説
笑って下さい、シンデレラ
椿
BL
付き合った人と決まって12日で別れるという噂がある高嶺の花系ツンデレ攻め×昔から攻めの事が大好きでやっと付き合えたものの、それ故に空回って攻めの地雷を踏みぬきまくり結果的にクズな行動をする受け。
面倒くさい攻めと面倒くさい受けが噛み合わずに面倒くさいことになってる話。
ツンデレは振り回されるべき。
【完結・BL】春樹の隣は、この先もずっと俺が良い【幼馴染】
彩華
BL
俺の名前は綾瀬葵。
高校デビューをすることもなく入学したと思えば、あっという間に高校最後の年になった。周囲にはカップル成立していく中、俺は変わらず彼女はいない。いわく、DTのまま。それにも理由がある。俺は、幼馴染の春樹が好きだから。だが同性相手に「好きだ」なんて言えるはずもなく、かといって気持ちを諦めることも出来ずにダラダラと片思いを続けること早数年なわけで……。
(これが最後のチャンスかもしれない)
流石に高校最後の年。進路によっては、もう春樹と一緒にいられる時間が少ないと思うと焦りが出る。だが、かといって長年幼馴染という一番近い距離でいた関係を壊したいかと問われれば、それは……と踏み込めない俺もいるわけで。
(できれば、春樹に彼女が出来ませんように)
そんなことを、ずっと思ってしまう俺だが……────。
*********
久しぶりに始めてみました
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
溺愛系とまではいかないけど…過保護系カレシと言った方が 良いじゃねぇ? って親友に言われる僕のカレシさん
315 サイコ
BL
潔癖症で対人恐怖症の汐織は、一目惚れした1つ上の三波 道也に告白する。
が、案の定…
対人恐怖症と潔癖症が、災いして号泣した汐織を心配して手を貸そうとした三波の手を叩いてしまう。
そんな事が、あったのにも関わらず仮の恋人から本当の恋人までなるのだが…
三波もまた、汐織の対応をどうしたらいいのか、戸惑っていた。
そこに汐織の幼馴染みで、隣に住んでいる汐織の姉と付き合っていると言う戸室 久貴が、汐織の頭をポンポンしている場面に遭遇してしまう…
表紙のイラストは、Days AIさんで作らせていただきました。
【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話
須宮りんこ
BL
【あらすじ】
高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。
二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。
そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。
青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。
けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――?
※本編完結済み。後日談連載中。
【完結】後悔は再会の果てへ
関鷹親
BL
日々仕事で疲労困憊の松沢月人は、通勤中に倒れてしまう。
その時に助けてくれたのは、自らが縁を切ったはずの青柳晃成だった。
数年ぶりの再会に戸惑いながらも、変わらず接してくれる晃成に強く惹かれてしまう。
小さい頃から育ててきた独占欲は、縁を切ったくらいではなくなりはしない。
そうして再び始まった交流の中で、二人は一つの答えに辿り着く。
末っ子気質の甘ん坊大型犬×しっかり者の男前
握るのはおにぎりだけじゃない
箱月 透
BL
完結済みです。
芝崎康介は大学の入学試験のとき、落とした参考書を拾ってくれた男子生徒に一目惚れをした。想いを募らせつつ迎えた春休み、新居となるアパートに引っ越した康介が隣人を訪ねると、そこにいたのは一目惚れした彼だった。
彼こと高倉涼は「仲良くしてくれる?」と康介に言う。けれど涼はどこか訳アリな雰囲気で……。
少しずつ距離が縮まるたび、ふわりと膨れていく想い。こんなに知りたいと思うのは、近づきたいと思うのは、全部ぜんぶ────。
もどかしくてあたたかい、純粋な愛の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる