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『大晦日』side伊織(4)
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「……好きだよ、伊織」
優しい大和の言葉を聞いても、その腕に抱かれていても、それでも臆病な俺は決して消えてはくれない。
こんなことを考えるのは最低だと自分でも思うけれど、俺は想像せずにはいられない。
決して来てほしくはない未来だけど。
決して現実にはなってほしくない妄想だけど。
それでも、俺の頭の中、胸の奥、大和には見えないその場所に、こっそりとそれは巣食う。
——大和とずっと一緒にいたいと願う裏側で、いつか大和の手が離されてしまうその日を、俺は想像せずにはいられなかった。
そうやって、俺は傷ついた時の予防線をあちこちに張り巡らせる。恋い焦がれる強い欲望を、決して消えない不安で抑えることでしか、俺は自分を守れないから。
——それでも、それでも少しでも長くこの時間が続くように、と俺は願っている。
「うん、俺も好きだよ、大和……」
壊れそうな本音を隠し、俺はそっと大和の背中に手を伸ばした。
視線は目の前のテレビに向いている。
視界は流れる映像で満たされている。
けれど、耳の奥に響くのは、画面越しのアーティストの歌声ではなくて、速くなっていく自分の心音だった。眼に映っているはずの画像も、聞こえているはずの歌詞も、俺の意識をとどめ置くことができない。
さっきからずっと、俺の意識は左肩の重みに向けられている。
「大和」
なんでもないように、何も気にしていないふうを装って、俺は顔を動かすことなく、声を揺らすことなく、その名前を呼ぶ。
「んー?」
どこか眠気をまとったような、ぼやけた声で答えながらも、大和の頭はピタリとくっついたまま俺の肩から動かない。
全く動かないほうが不自然だってことに気づいていないのだろうか。
それとも気づいていて、わざとやっているのだろうか。
「重いんだけど」
俺は大和に聞こえるようにため息をついて、視線だけを左に向ける。
「うん?」
それでも、大和がこちらを見上げることなく図々しく俺の肩を借り続けるから。
俺の大きくなっていく鼓動にちっとも気づいてくれないから。
「うん?じゃなくて……重いんだってば!」
俺は力づくで大和の頭を振り払い、ソファから立ち上がった。
「!痛っ、」
見事にバランスを崩した大和の体がソファに倒れ込む。
その姿を静かに見下ろした俺は、大和が体を起こす前にキッチンへと向かう。
収まることなく大きく速くなっていく鼓動に合わせて、体の奥から指先へと熱が上がっていく。喉がカラカラだった。
「伊織」
「……」
大和の声が追いかけてきたけれど、俺は振り返らなかった。
ひねった蛇口から勢いよく流れた水の下、構えていたガラスのコップにわざと水を溢れさせ、俺は手の中の熱を冷ます。
「伊織ってば」
「……うーん?」
ソファの背から顔だけを覗かせた大和を視界の端に入れながら、俺はグラスを傾け、喉の奥からその冷たさを体に染み込ませる。痛いくらいの水の温度が今は心地よかった。
「……お前、本当に俺のこと好きなの?」
「うーん、」
「うーん、じゃなくて!なぁ、」
小さな水滴だけを残して、透明な底をカウンターに戻した俺は、今度はしっかりと大和に顔を向ける。リビングのソファに座る大和は、ここからだと少し遠いけれど、俺はこの距離の方がその表情を落ち着いて確認できる。いや、ここからじゃないと、さっきから続けられている、いつもの大和らしからぬ行動を冷静に受け止められない。
「……」
冷やされたはずの体に熱が戻る。
落ち着かせたはずの胸の奥がくすぐったくてたまらない。
俺は、先ほど自分が使ったばかりのグラスに、もう一度水を注ぐ。今度は溢れさせることなく、八分目でその水面を止める。
揺れるグラスの中身に視線を向けたまま、俺は大和の座るソファの裏側へと歩いていく。
視界をかすめた置き時計が、もうすぐ年が変わろうとしていることを俺に知らせる。
「……大和ってさ」
「ん?」
差し出されたコップを受け取りながら、大和が俺を見上げる。
なんでもないことのように装うのは、お互い様だけど。
——早く気づいた方がいいよ。
「甘えたがりだよね」
「は?」
口をつけた先から、小さく揺れた水の塊が飛び出す。
——もう隠しきれないってことに。
「知らなかったなぁ。大和って恋人ができるとこんなに変わっちゃうんだ」
「!!」
視線を外すことさえできなかった大和の瞳が揺れる。
——むしろ、そうやって俺に見つけてほしくて、わざとやってるの?
「大和、顔真っ赤だよ」
「だって、……伊織が、」
勢いよく飛び出したはずの言葉が急に小さくなっていくのも、耐えきれずに外された視線も、その全部で俺に伝えてくる。
——これがわざとだとしたら、俺の方がハメられたことになるのかな。
「ん?俺がなに?」
「……恋人、とか言うから」
聞き慣れないほど小さな声で呟く大和に、俺の心臓は再び加速しだす。
——大和の怒ったように照れた顔も。
「違うの?」
「っ、違わないけど!!」
——嘘にできない言葉も。
「そんなに嬉しかった?」
「……」
——言葉にしないその沈黙さえ。
「俺に恋人だって言われて真っ赤になるくらい嬉しかった?」
「……悪いかよ」
——さっきからどうしたって、刻まれていく。
「悪くないよ、全然」
「……」
——体の中に響き渡る心臓の音とともに。
「可愛いって思っただけ」
「っ!!そんなの、そんなの伊織の方が、ずっと、……」
——変わり続ける大和の表情が。
「ずっと?……ずっと、俺のこと可愛いって思ってくれてたの?」
「!」
——息を詰めて見上げるその視線が。
「大和、」
「……」
——隠しきれないほどの愛しさで、俺の頭に刻まれていく。
だから、もう止められない。
「やっぱ、大和の方が可愛いよ」
そのことに気づいたのは、きっと俺が先だから。
拭い忘れた水滴が残っていたけれど、構わず俺はその手を大和に向かって伸ばす。
指先がその熱くなった頬に触れると同時に、俺は顔を近づけた。
「な、冷た、んっ……!?」
その揺れる言葉ごと、俺は飲み込む。
ふわりと柔らかな感触は、薄く濡れていた。
「……」
触れ合った唇の先、温度が混ざり合う前に、俺はそっと距離を取る。
閉じることさえできなかった大和の目が大きく見開かれたまま、俺の瞳を見つめる。
「い、おり……?」
戸惑うように零れた俺の名前が、呼ばれ慣れたはずの名前が、不思議と耳の奥に残っていく。
「ん?」
「今の……な、に」
——ゆっくりと、揺れていく。
「なに、って」
「今、俺に……」
——ゆっくりと、染まっていく。
「イヤだった?」
「そ、んなわけ、」
——ゆっくりと、変わっていく。
「じゃあ、いいじゃん」
「……もう一回」
テーブルに置かれたグラスがコトリと小さな音を立てる。
俺を見上げる大和の表情からはいつの間にか戸惑いが消えている。
「は?」
「一瞬すぎて、よくわかんなかったから、もう一回して」
——戸惑いの消えたその先に残るのは、熱を増していくまっすぐな視線と。
「ふは、なんだよそれ」
「だから、」
——恥ずかしささえ超えてしまうほどの欲望と。
「じゃあ、今度は大和からしてよ」
「!」
——震え続ける心臓の音と。
「俺の次は大和の番でしょ?」
「っ、目閉じろよ」
——止まることなく溢れ続ける愛しさ。
「……うん」
景色を失っていく視界の中、冷やされた太い指先が俺の耳の熱をなぞるように奪っていく。
「……」
唇の先から先ほどよりもはっきりと確かな体温が流れ込む。
「……や、まと?」
「次、伊織な」
——離された瞬間に触れる空気にさえ、今は邪魔されたくなくて。
「もうどっちでもよくない?」
「伊織が言ったくせに」
——はにかんだように笑う、その声さえ、飲み込んでしまいたくなる。
「そうだけど」
「……」
——そして、繋がったはずの視線を一緒に手放す。
そうやって繰り返される甘い時間が、どこか夢のようで。
混ざり合い溶けていく二つの体温が、どこまでも心地よくて。
聞こえてきた新年を祝う言葉さえ、今はどこか遠く意識の外に置かれたまま、新しく生まれてしまった世界に二人で沈んでいく。
外の寒さとは無縁の居心地の良い空間で、その夢がずっと続くようにと祈りながら、俺と大和は唇の先にのせた熱を何度も溶け合わせた。
優しい大和の言葉を聞いても、その腕に抱かれていても、それでも臆病な俺は決して消えてはくれない。
こんなことを考えるのは最低だと自分でも思うけれど、俺は想像せずにはいられない。
決して来てほしくはない未来だけど。
決して現実にはなってほしくない妄想だけど。
それでも、俺の頭の中、胸の奥、大和には見えないその場所に、こっそりとそれは巣食う。
——大和とずっと一緒にいたいと願う裏側で、いつか大和の手が離されてしまうその日を、俺は想像せずにはいられなかった。
そうやって、俺は傷ついた時の予防線をあちこちに張り巡らせる。恋い焦がれる強い欲望を、決して消えない不安で抑えることでしか、俺は自分を守れないから。
——それでも、それでも少しでも長くこの時間が続くように、と俺は願っている。
「うん、俺も好きだよ、大和……」
壊れそうな本音を隠し、俺はそっと大和の背中に手を伸ばした。
視線は目の前のテレビに向いている。
視界は流れる映像で満たされている。
けれど、耳の奥に響くのは、画面越しのアーティストの歌声ではなくて、速くなっていく自分の心音だった。眼に映っているはずの画像も、聞こえているはずの歌詞も、俺の意識をとどめ置くことができない。
さっきからずっと、俺の意識は左肩の重みに向けられている。
「大和」
なんでもないように、何も気にしていないふうを装って、俺は顔を動かすことなく、声を揺らすことなく、その名前を呼ぶ。
「んー?」
どこか眠気をまとったような、ぼやけた声で答えながらも、大和の頭はピタリとくっついたまま俺の肩から動かない。
全く動かないほうが不自然だってことに気づいていないのだろうか。
それとも気づいていて、わざとやっているのだろうか。
「重いんだけど」
俺は大和に聞こえるようにため息をついて、視線だけを左に向ける。
「うん?」
それでも、大和がこちらを見上げることなく図々しく俺の肩を借り続けるから。
俺の大きくなっていく鼓動にちっとも気づいてくれないから。
「うん?じゃなくて……重いんだってば!」
俺は力づくで大和の頭を振り払い、ソファから立ち上がった。
「!痛っ、」
見事にバランスを崩した大和の体がソファに倒れ込む。
その姿を静かに見下ろした俺は、大和が体を起こす前にキッチンへと向かう。
収まることなく大きく速くなっていく鼓動に合わせて、体の奥から指先へと熱が上がっていく。喉がカラカラだった。
「伊織」
「……」
大和の声が追いかけてきたけれど、俺は振り返らなかった。
ひねった蛇口から勢いよく流れた水の下、構えていたガラスのコップにわざと水を溢れさせ、俺は手の中の熱を冷ます。
「伊織ってば」
「……うーん?」
ソファの背から顔だけを覗かせた大和を視界の端に入れながら、俺はグラスを傾け、喉の奥からその冷たさを体に染み込ませる。痛いくらいの水の温度が今は心地よかった。
「……お前、本当に俺のこと好きなの?」
「うーん、」
「うーん、じゃなくて!なぁ、」
小さな水滴だけを残して、透明な底をカウンターに戻した俺は、今度はしっかりと大和に顔を向ける。リビングのソファに座る大和は、ここからだと少し遠いけれど、俺はこの距離の方がその表情を落ち着いて確認できる。いや、ここからじゃないと、さっきから続けられている、いつもの大和らしからぬ行動を冷静に受け止められない。
「……」
冷やされたはずの体に熱が戻る。
落ち着かせたはずの胸の奥がくすぐったくてたまらない。
俺は、先ほど自分が使ったばかりのグラスに、もう一度水を注ぐ。今度は溢れさせることなく、八分目でその水面を止める。
揺れるグラスの中身に視線を向けたまま、俺は大和の座るソファの裏側へと歩いていく。
視界をかすめた置き時計が、もうすぐ年が変わろうとしていることを俺に知らせる。
「……大和ってさ」
「ん?」
差し出されたコップを受け取りながら、大和が俺を見上げる。
なんでもないことのように装うのは、お互い様だけど。
——早く気づいた方がいいよ。
「甘えたがりだよね」
「は?」
口をつけた先から、小さく揺れた水の塊が飛び出す。
——もう隠しきれないってことに。
「知らなかったなぁ。大和って恋人ができるとこんなに変わっちゃうんだ」
「!!」
視線を外すことさえできなかった大和の瞳が揺れる。
——むしろ、そうやって俺に見つけてほしくて、わざとやってるの?
「大和、顔真っ赤だよ」
「だって、……伊織が、」
勢いよく飛び出したはずの言葉が急に小さくなっていくのも、耐えきれずに外された視線も、その全部で俺に伝えてくる。
——これがわざとだとしたら、俺の方がハメられたことになるのかな。
「ん?俺がなに?」
「……恋人、とか言うから」
聞き慣れないほど小さな声で呟く大和に、俺の心臓は再び加速しだす。
——大和の怒ったように照れた顔も。
「違うの?」
「っ、違わないけど!!」
——嘘にできない言葉も。
「そんなに嬉しかった?」
「……」
——言葉にしないその沈黙さえ。
「俺に恋人だって言われて真っ赤になるくらい嬉しかった?」
「……悪いかよ」
——さっきからどうしたって、刻まれていく。
「悪くないよ、全然」
「……」
——体の中に響き渡る心臓の音とともに。
「可愛いって思っただけ」
「っ!!そんなの、そんなの伊織の方が、ずっと、……」
——変わり続ける大和の表情が。
「ずっと?……ずっと、俺のこと可愛いって思ってくれてたの?」
「!」
——息を詰めて見上げるその視線が。
「大和、」
「……」
——隠しきれないほどの愛しさで、俺の頭に刻まれていく。
だから、もう止められない。
「やっぱ、大和の方が可愛いよ」
そのことに気づいたのは、きっと俺が先だから。
拭い忘れた水滴が残っていたけれど、構わず俺はその手を大和に向かって伸ばす。
指先がその熱くなった頬に触れると同時に、俺は顔を近づけた。
「な、冷た、んっ……!?」
その揺れる言葉ごと、俺は飲み込む。
ふわりと柔らかな感触は、薄く濡れていた。
「……」
触れ合った唇の先、温度が混ざり合う前に、俺はそっと距離を取る。
閉じることさえできなかった大和の目が大きく見開かれたまま、俺の瞳を見つめる。
「い、おり……?」
戸惑うように零れた俺の名前が、呼ばれ慣れたはずの名前が、不思議と耳の奥に残っていく。
「ん?」
「今の……な、に」
——ゆっくりと、揺れていく。
「なに、って」
「今、俺に……」
——ゆっくりと、染まっていく。
「イヤだった?」
「そ、んなわけ、」
——ゆっくりと、変わっていく。
「じゃあ、いいじゃん」
「……もう一回」
テーブルに置かれたグラスがコトリと小さな音を立てる。
俺を見上げる大和の表情からはいつの間にか戸惑いが消えている。
「は?」
「一瞬すぎて、よくわかんなかったから、もう一回して」
——戸惑いの消えたその先に残るのは、熱を増していくまっすぐな視線と。
「ふは、なんだよそれ」
「だから、」
——恥ずかしささえ超えてしまうほどの欲望と。
「じゃあ、今度は大和からしてよ」
「!」
——震え続ける心臓の音と。
「俺の次は大和の番でしょ?」
「っ、目閉じろよ」
——止まることなく溢れ続ける愛しさ。
「……うん」
景色を失っていく視界の中、冷やされた太い指先が俺の耳の熱をなぞるように奪っていく。
「……」
唇の先から先ほどよりもはっきりと確かな体温が流れ込む。
「……や、まと?」
「次、伊織な」
——離された瞬間に触れる空気にさえ、今は邪魔されたくなくて。
「もうどっちでもよくない?」
「伊織が言ったくせに」
——はにかんだように笑う、その声さえ、飲み込んでしまいたくなる。
「そうだけど」
「……」
——そして、繋がったはずの視線を一緒に手放す。
そうやって繰り返される甘い時間が、どこか夢のようで。
混ざり合い溶けていく二つの体温が、どこまでも心地よくて。
聞こえてきた新年を祝う言葉さえ、今はどこか遠く意識の外に置かれたまま、新しく生まれてしまった世界に二人で沈んでいく。
外の寒さとは無縁の居心地の良い空間で、その夢がずっと続くようにと祈りながら、俺と大和は唇の先にのせた熱を何度も溶け合わせた。
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