4 / 4
真実の愛
しおりを挟む
晩餐会の日、クラリスは王宮の庭園を散策していた。輝く星空の下、彼女は自分の決断について思いを巡らせていた。
「クラリス」
突然、背後から聞き覚えのある声がした。振り返ると、そこにはロランが立っていた。
「何の用?」
クラリスの声は冷静だった。かつての自分なら、ロランを見ただけで胸が痛くなっただろう。しかし今は、不思議なほど平静でいられた。
「話がしたい…二人だけで」
ロランの表情には、これまで見たことのない切迫感があった。
「私たちの間に、もう話すことはないわ」
「頼む、クラリス。少しだけでいい」
クラリスはため息をついた。
「分かったわ。でも、短く済ませて」
二人は庭園の小さな東屋に入った。月明かりだけが二人を照らしている。
「クラリス、君は…本当に変わった」
「ええ。でも、それは自分自身が変わったというより、自分の本当の姿に気づいただけよ」
ロランは目を伏せた。
「あの日…婚約破棄を言い渡したとき、私は大きな間違いを犯した」
クラリスは黙って聞いていた。
「君が聖女としての力を持っていたなんて…もし知っていたら…」
「もし知っていたら?」クラリスの声には皮肉が滲んでいた。「私の力が分かっていたら、婚約破棄なんてしなかった?」
「そうだ…いや、違う…」ロランは混乱していた。「私が言いたいのは…」
「あなたの言いたいことは分かるわ、ロラン」クラリスは静かに言った。「私が『ポンコツ令嬢』ではなく、『光の聖女』と呼ばれるようになったから、価値が出てきたと?」
ロランは答えられなかった。
「あなたが私を捨てたのは、私の本質を見抜けなかったからよ。私自身も気づいていなかったけれど、それでも…あなたは私を愛していなかった」
「違う、クラリス!私は…」
「いいえ、ロラン。あなたが愛していたのは、伯爵令嬢という私の肩書きだけ。そして今は、聖女という肩書きに惹かれているだけ」
ロランの表情が歪んだ。
「クラリス…私たちの婚約を元に戻そう。今からでも遅くない。パトリシアとの婚約は解消する。君さえ良ければ…」
クラリスは静かに微笑んだ。その笑みには、かつての傷つきやすい少女の面影はなかった。
「遅いわ、ロラン。いつまでも愛されてると思うのは間違いよ」
「クラリス…」
「私には新しい道があるの。そして、その道にあなたの居場所はないわ」
クラリスは立ち上がり、東屋を後にしようとした。
「待ってくれ!」ロランは必死にクラリスの腕を掴んだ。「もう一度だけチャンスをくれないか?私は本当に後悔している。君を失って初めて、君の価値に気づいたんだ」
クラリスは静かにロランの手を振り払った。
「あなたが気づいたのは、私の価値ではなく、聖女という地位の価値よ」彼女の声は冷たかったが、憎しみはなかった。「ごめんなさい、ロラン。でも私の答えは変わらないわ」
クラリスが東屋を出ようとしたとき、彼女はパトリシアが近くの木陰に立っているのに気づいた。
「パトリシア…」
侯爵令嬢は苦々しい表情で彼女を見つめていた。
「どうして…」パトリシアの声は震えていた。「どうしてあなたなの?ポンコツだったはずなのに…なぜ聖女に?なぜ王子様に選ばれるの?」
クラリスはパトリシアに近づき、静かに言った。
「あなたが求めていたものは、本当に愛だった?それとも、地位と権力?」
パトリシアは答えられなかった。その沈黙が全てを語っていた。
「生まれて初めてのザマァ、ふぅ…、胸がスッとするわぁ…」クラリスは小さく呟いた。
「何ですって?」パトリシアは顔を上げた。
「何でもないわ」クラリスは微笑んだ。「あなたとロランには幸せになってほしい。お互いを本当に理解できるなら」
そう言って、クラリスは二人を後にした。後ろで二人が言い争う声が聞こえたが、もはや彼女の心には響かなかった。
晩餐会は華やかに始まった。クラリスは純白のドレスに身を包み、会場に入ると、すべての視線が彼女に注がれた。
「クラリス」
アレス王子が彼女に近づいてきた。その瞳には、純粋な愛情が宿っていた。
「王子様」
「アレスと呼んでくれないか?少なくとも二人きりのときは」
クラリスは微笑んだ。
「アレス…私、決めたわ」
王子の瞳が期待に輝いた。
「求婚、受けさせていただくわ。ただし、一つ条件があります」
「なんでも言ってくれ」
「私は聖女として、これからも旅をして人々を助けたい。あなたの妃になっても、その使命は続けさせてほしいの」
アレスは真剣な表情でクラリスの手を取った。
「もちろんだ。それどころか、王国の力をもって、君の聖女としての活動を支援したい。共に民を守り、幸せにしよう」
クラリスの目に涙が浮かんだ。彼女を本当に理解し、受け入れてくれる人に出会えたのだ。
「ありがとう…アレス」
晩餐会の途中、アレス王子は全員の前でクラリスとの婚約を正式に発表した。会場からは歓声が上がり、祝福の言葉が飛び交った。
ロランとパトリシアは、会場の隅で複雑な表情を浮かべていた。特にロランの顔には、後悔の色が濃く出ていた。
それから一年後、クラリスとアレス王子の結婚式が行われた。
「我が妻、クラリス・アレスフォード・ロイヤルを、聖女として、また王国の守護者として任命する」
アレスは式の中で宣言した。そして、クラリスに美しい杖を授けた。
「この『精霊の杖』は、古来より伝わる聖遺物。真の聖女にのみ力を発揮すると言われている」
クラリスが杖を手に取ると、鮮やかな光が広がり、会場を包み込んだ。
「見えるわ…」クラリスは微笑んだ。「精霊たちが祝福してくれているわ」
結婚式の後、クラリスとアレスは約束通り、共に国境の村々を訪れ、魔物と戦い、人々を癒し続けた。クラリスの聖女としての力は日に日に強くなり、アレスの軍事的知識と合わさることで、王国の安全は急速に高まっていった。
「あなたのおかげで、本当に変われたわ」
ある晩、二人きりになったとき、クラリスはアレスに告げた。
「いいや、君は最初から特別だった。ただ、それに気づいていなかっただけだ」アレスは優しく彼女の頬に触れた。
「君がポンコツだと思われていたのは、聖女としての力が強すぎて、普通の生活に集中できなかっただけだ」
クラリスは嬉しそうに笑った。
「そう言ってくれると嬉しいわ。でも、あのとき婚約破棄されなかったら、私は自分の力に気づかなかったかもしれない」
「つまり、カーライル子爵には感謝すべきかな?」アレスは冗談めかして言った。
「まあね」クラリスは肩をすくめた。「でも、二度と彼とパトリシアのような人たちには騙されないわ。私の我慢にも限界があるもの」
「その必要はない」アレスは彼女を抱きしめた。「これからは、君の側にいる。どんなときも」
クラリスは夫の腕の中で安らぎを感じながら、窓の外を見た。星空に浮かぶ精霊の光が、彼女たちの未来を祝福するように瞬いていた。
「これからは、本当の私として生きていくわ。聖女として、そしてあなたの妻として」
アレスの唇が彼女の額に触れた。
「永遠に共に」
こうして、かつて「ポンコツ令嬢」と嘲笑された少女は、「光の聖女」として、そして王国の守護者として、真の幸せを見つけたのだった。
「クラリス」
突然、背後から聞き覚えのある声がした。振り返ると、そこにはロランが立っていた。
「何の用?」
クラリスの声は冷静だった。かつての自分なら、ロランを見ただけで胸が痛くなっただろう。しかし今は、不思議なほど平静でいられた。
「話がしたい…二人だけで」
ロランの表情には、これまで見たことのない切迫感があった。
「私たちの間に、もう話すことはないわ」
「頼む、クラリス。少しだけでいい」
クラリスはため息をついた。
「分かったわ。でも、短く済ませて」
二人は庭園の小さな東屋に入った。月明かりだけが二人を照らしている。
「クラリス、君は…本当に変わった」
「ええ。でも、それは自分自身が変わったというより、自分の本当の姿に気づいただけよ」
ロランは目を伏せた。
「あの日…婚約破棄を言い渡したとき、私は大きな間違いを犯した」
クラリスは黙って聞いていた。
「君が聖女としての力を持っていたなんて…もし知っていたら…」
「もし知っていたら?」クラリスの声には皮肉が滲んでいた。「私の力が分かっていたら、婚約破棄なんてしなかった?」
「そうだ…いや、違う…」ロランは混乱していた。「私が言いたいのは…」
「あなたの言いたいことは分かるわ、ロラン」クラリスは静かに言った。「私が『ポンコツ令嬢』ではなく、『光の聖女』と呼ばれるようになったから、価値が出てきたと?」
ロランは答えられなかった。
「あなたが私を捨てたのは、私の本質を見抜けなかったからよ。私自身も気づいていなかったけれど、それでも…あなたは私を愛していなかった」
「違う、クラリス!私は…」
「いいえ、ロラン。あなたが愛していたのは、伯爵令嬢という私の肩書きだけ。そして今は、聖女という肩書きに惹かれているだけ」
ロランの表情が歪んだ。
「クラリス…私たちの婚約を元に戻そう。今からでも遅くない。パトリシアとの婚約は解消する。君さえ良ければ…」
クラリスは静かに微笑んだ。その笑みには、かつての傷つきやすい少女の面影はなかった。
「遅いわ、ロラン。いつまでも愛されてると思うのは間違いよ」
「クラリス…」
「私には新しい道があるの。そして、その道にあなたの居場所はないわ」
クラリスは立ち上がり、東屋を後にしようとした。
「待ってくれ!」ロランは必死にクラリスの腕を掴んだ。「もう一度だけチャンスをくれないか?私は本当に後悔している。君を失って初めて、君の価値に気づいたんだ」
クラリスは静かにロランの手を振り払った。
「あなたが気づいたのは、私の価値ではなく、聖女という地位の価値よ」彼女の声は冷たかったが、憎しみはなかった。「ごめんなさい、ロラン。でも私の答えは変わらないわ」
クラリスが東屋を出ようとしたとき、彼女はパトリシアが近くの木陰に立っているのに気づいた。
「パトリシア…」
侯爵令嬢は苦々しい表情で彼女を見つめていた。
「どうして…」パトリシアの声は震えていた。「どうしてあなたなの?ポンコツだったはずなのに…なぜ聖女に?なぜ王子様に選ばれるの?」
クラリスはパトリシアに近づき、静かに言った。
「あなたが求めていたものは、本当に愛だった?それとも、地位と権力?」
パトリシアは答えられなかった。その沈黙が全てを語っていた。
「生まれて初めてのザマァ、ふぅ…、胸がスッとするわぁ…」クラリスは小さく呟いた。
「何ですって?」パトリシアは顔を上げた。
「何でもないわ」クラリスは微笑んだ。「あなたとロランには幸せになってほしい。お互いを本当に理解できるなら」
そう言って、クラリスは二人を後にした。後ろで二人が言い争う声が聞こえたが、もはや彼女の心には響かなかった。
晩餐会は華やかに始まった。クラリスは純白のドレスに身を包み、会場に入ると、すべての視線が彼女に注がれた。
「クラリス」
アレス王子が彼女に近づいてきた。その瞳には、純粋な愛情が宿っていた。
「王子様」
「アレスと呼んでくれないか?少なくとも二人きりのときは」
クラリスは微笑んだ。
「アレス…私、決めたわ」
王子の瞳が期待に輝いた。
「求婚、受けさせていただくわ。ただし、一つ条件があります」
「なんでも言ってくれ」
「私は聖女として、これからも旅をして人々を助けたい。あなたの妃になっても、その使命は続けさせてほしいの」
アレスは真剣な表情でクラリスの手を取った。
「もちろんだ。それどころか、王国の力をもって、君の聖女としての活動を支援したい。共に民を守り、幸せにしよう」
クラリスの目に涙が浮かんだ。彼女を本当に理解し、受け入れてくれる人に出会えたのだ。
「ありがとう…アレス」
晩餐会の途中、アレス王子は全員の前でクラリスとの婚約を正式に発表した。会場からは歓声が上がり、祝福の言葉が飛び交った。
ロランとパトリシアは、会場の隅で複雑な表情を浮かべていた。特にロランの顔には、後悔の色が濃く出ていた。
それから一年後、クラリスとアレス王子の結婚式が行われた。
「我が妻、クラリス・アレスフォード・ロイヤルを、聖女として、また王国の守護者として任命する」
アレスは式の中で宣言した。そして、クラリスに美しい杖を授けた。
「この『精霊の杖』は、古来より伝わる聖遺物。真の聖女にのみ力を発揮すると言われている」
クラリスが杖を手に取ると、鮮やかな光が広がり、会場を包み込んだ。
「見えるわ…」クラリスは微笑んだ。「精霊たちが祝福してくれているわ」
結婚式の後、クラリスとアレスは約束通り、共に国境の村々を訪れ、魔物と戦い、人々を癒し続けた。クラリスの聖女としての力は日に日に強くなり、アレスの軍事的知識と合わさることで、王国の安全は急速に高まっていった。
「あなたのおかげで、本当に変われたわ」
ある晩、二人きりになったとき、クラリスはアレスに告げた。
「いいや、君は最初から特別だった。ただ、それに気づいていなかっただけだ」アレスは優しく彼女の頬に触れた。
「君がポンコツだと思われていたのは、聖女としての力が強すぎて、普通の生活に集中できなかっただけだ」
クラリスは嬉しそうに笑った。
「そう言ってくれると嬉しいわ。でも、あのとき婚約破棄されなかったら、私は自分の力に気づかなかったかもしれない」
「つまり、カーライル子爵には感謝すべきかな?」アレスは冗談めかして言った。
「まあね」クラリスは肩をすくめた。「でも、二度と彼とパトリシアのような人たちには騙されないわ。私の我慢にも限界があるもの」
「その必要はない」アレスは彼女を抱きしめた。「これからは、君の側にいる。どんなときも」
クラリスは夫の腕の中で安らぎを感じながら、窓の外を見た。星空に浮かぶ精霊の光が、彼女たちの未来を祝福するように瞬いていた。
「これからは、本当の私として生きていくわ。聖女として、そしてあなたの妻として」
アレスの唇が彼女の額に触れた。
「永遠に共に」
こうして、かつて「ポンコツ令嬢」と嘲笑された少女は、「光の聖女」として、そして王国の守護者として、真の幸せを見つけたのだった。
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された王太子妃候補ですが、私がいなければこの国は三年で滅びるそうです。
カブトム誌
恋愛
王太子主催の舞踏会。
そこで私は「無能」「役立たず」と断罪され、公開の場で婚約を破棄された。
魔力は低く、派手な力もない。
王家に不要だと言われ、私はそのまま国を追放されるはずだった。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
この国が長年繁栄してきた理由も、
魔獣の侵攻が抑えられていた真の理由も、
すべて私一人に支えられていたことを。
私が国を去ってから、世界は静かに歪み始める。
一方、追放された先で出会ったのは、
私の力を正しく理解し、必要としてくれる人々だった。
これは、婚約破棄された令嬢が“失われて初めて価値を知られる存在”だったと、愚かな王国が思い知るまでの物語。
※ざまぁ要素あり/後半恋愛あり
※じっくり成り上がり系・長編
廃墟送りの悪役令嬢、大陸一の都市を爆誕させる~冷酷伯爵の溺愛も限界突破しています~
遠野エン
恋愛
王太子から理不尽な婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢ルティア。聖女であるライバルの策略で「悪女」の烙印を押され、すべてを奪われた彼女が追放された先は荒れ果てた「廃墟の街」。人生のどん底――かと思いきや、ルティアは不敵に微笑んだ。
「問題が山積み? つまり、改善の余地(チャンス)しかありませんわ!」
彼女には前世で凄腕【経営コンサルタント】だった知識が眠っていた。
瓦礫を資材に変えてインフラ整備、ゴロツキたちを警備隊として雇用、嫌われ者のキノコや雑草(?)を名物料理「キノコスープ」や「うどん」に変えて大ヒット!
彼女の手腕によって、死んだ街は瞬く間に大陸随一の活気あふれる自由交易都市へと変貌を遂げる!
その姿に、当初彼女を蔑んでいた冷酷伯爵シオンの心も次第に溶かされていき…。
一方、ルティアを追放した王国は経済が破綻し、崩壊寸前。焦った元婚約者の王太子がやってくるが、幸せな市民と最愛の伯爵に守られた彼女にもう死角なんてない――――。
知恵と才覚で運命を切り拓く、痛快逆転サクセス&シンデレラストーリー、ここに開幕!
傷物の大聖女は盲目の皇子に見染められ祖国を捨てる~失ったことで滅びに瀕する祖国。今更求められても遅すぎです~
たらふくごん
恋愛
聖女の力に目覚めたフィアリーナ。
彼女には人に言えない過去があった。
淑女としてのデビューを祝うデビュタントの日、そこはまさに断罪の場へと様相を変えてしまう。
実父がいきなり暴露するフィアリーナの過去。
彼女いきなり不幸のどん底へと落とされる。
やがて絶望し命を自ら断つ彼女。
しかし運命の出会いにより彼女は命を取り留めた。
そして出会う盲目の皇子アレリッド。
心を通わせ二人は恋に落ちていく。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
聖女の力に目覚めた私の、八年越しのただいま
藤 ゆみ子
恋愛
ある日、聖女の力に目覚めたローズは、勇者パーティーの一員として魔王討伐に行くことが決まる。
婚約者のエリオットからお守りにとペンダントを貰い、待っているからと言われるが、出発の前日に婚約を破棄するという書簡が届く。
エリオットへの想いに蓋をして魔王討伐へ行くが、ペンダントには秘密があった。
黒の聖女、白の聖女に復讐したい
夜桜
恋愛
婚約破棄だ。
その言葉を口にした瞬間、婚約者は死ぬ。
黒の聖女・エイトは伯爵と婚約していた。
だが、伯爵は白の聖女として有名なエイトの妹と関係をもっていた。
だから、言ってはならない“あの言葉”を口にした瞬間、伯爵は罰を受けるのだった。
※イラストは登場人物の『アインス』です
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
奥様は聖女♡
喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。
ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる