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身体を、柔らかななにかの上に横たえられて、俺は朦朧としつつも意識を取り戻した。
「…ん、…ハルカ?」
「ハルカじゃない。…今、シノさんの側にいるのは、ハルカじゃないよ」
囁かれた声は、いつもの甘いハイトーンの物じゃなくて、もっと低いざらついた物だった。
「だ…れ…?」
「俺のコト、判んねェ? かなり軽く作ったつもりだったんだけど、酔っちゃった?」
ようやく開いた俺の目に映ったのは、見慣れた背の高いギタリストの顔。
「レン…?」
「うん、そう。俺だよ…」
長い指で髪を梳きあげられて、俺はゆるゆると目を閉じる。
「シノさんの唇、可愛い」
指先で唇をなぞられて、俺はほんの少し口を開いた。
重なってくる、少しかさついた唇の感触。
「ん…、ふ…」
チロチロと触れては、誘うように離れて行く舌に、俺は夢中になってそれを追い求める。
「このまま寝ちゃうのなんて、無しだぜ?」
指先が、俺の胸のボタンを外して素肌に触れてきた。
「シノさんの乳首、もう堅くなってる。どうする? 触って欲しい? それとも、舐めて欲しい?」
「あ…」
アルコールの所為で思考は鈍っているけれど、逆に身体は熱を持っていて。
瞼をあげた俺の前では、レンがとても優しい表情を浮かべていた。
「…舐めて…」
「ずいぶん、素直なんだな。ハルカとはいつもどんな風にしてるんだ? アイツ、どうせそんなに上手いワケじゃないんだろ?」
チュッと音を立てて、レンの唇が突起に触れてくる。
反対側を、人差し指と親指で挟むとコリコリと擦られて、俺は身悶えた。
「ふ…ぅん」
「気持ち良い?」
舌の上で転がされて、背中にゾクゾクした快感が駆け抜ける瞬間を逃さずに、軽く歯を立てられる。
「ん…気持ち…イイ…」
「もっと、欲しい?」
「バ…カ…、焦らすなよ…」
軽く睨み付けた俺に、レンは何故か苦笑いのような奇妙な表情をして見せた。
「コレじゃあ、ナイトも大変だ」
「なに…?」
俺の問いかけに答えず、レンは俺の衣服を脱がせ始める。
そして全裸にすると足を開かせて、熱の集まり始めた場所に指を絡ませてきた。
「あ…ああ…!」
「最初は、すぐにイカせてやるよ。その後は、二人でたっぷり楽しもうな」
耳元に囁き、レンは俺の首筋にくちづけた。
「ひっ…! あっ…、あっ!」
四つん這いになった俺の後ろを、レンが大きく突き上げてくる。
体内を強くかき回されて、俺はもう既に何度目か判らなくなっている絶頂を迎えた。
「あ…ぁふ…、う…ん…」
力の抜けた俺の身体を、レンは結合したままグイッと引き起こす。
「あぅっ!」
俺の内部にいるレンはまだ熱をはらんでいて、イッてしまった俺は、急に身体を動かされた事で体内のレンを必要以上に意識してしまった。
「乱暴に…すンなよ…」
呟いた俺の頬に、レンが唇を押し付けてくる。
そうした愛撫を続けながら、レンは酷く楽しそうにクスクス笑っていた。
「シノさんって、ホントはスゴク可愛いのな。もっと意地っぱりかと思ってたけど、素直に欲しがるトコなんてたまんねェよ」
囁きと共に耳にあたる熱い息に、俺はゾクゾクと身体を震わせる。
「も…勘弁してくれよ…。明日…腰がたたなくなっちまう…」
「何言ってんだよ、顔あげて、ちゃんと前を見てみな?」
寝室の壁には姿見の鏡がはめ込まれていて、それを毎朝見るのが習慣になっているなんて話を以前にされた事は、見るまで思い出さなかった。
「ほら、俺のコトくわえ込んで離さないのは、シノさんの方だろ? こんなに乳首堅くして、こっちもイッたばっかりだってのにこんなにおっ勃たててさぁ」
レンは態と鏡に向かって俺の脚を大きく広げさせ、熱を煽るかのようにそれを巧みにしごきあげる。
「ひ…んんっ!」
思わず顔を背けたが、瞳の奧にそれはハッキリと焼きついていて。
己のその姿に、吃驚するほど煽られている。
「今度、綺麗な青い石のついているピアスをプレゼントしてやるな。ここに付けたら、スゴク似合うと思うぜ?」
指先で胸の突起を弄びながら耳元で囁き、それからレンは唇で俺の項と肩口をじっくりと愛撫した。
「う…ぅん」
「どうした、シノさん? 今イッたばっかりなのに、そんなに腰を振ってさ」
半端に熱くされるばかりで、俺は物足りなさに身悶える。
「あ…ぁ…」
「シノさん、ほら、手ェ伸ばして。そう、鏡に向かって自分でして見せてみろよ」
俺の手を取って、レンは俺自身に手を添えさせる。
「出…来るか…バカ…野郎…」
「そんなコト言って、しっかり握ちゃってるじゃんか。手伝ってやるから、ほら」
相変わらず意地の悪いクスクス笑いを零しながら、レンは言葉通りに俺の手に自分の手を添えてくる。
体内に収まっているレンの熱と、与えられる柔らかい愛撫に反応して、そこは蜜を溢れさせ、強く慰められるのを待ちわびていた。
「ん…、んあ…」
「ほら、ちゃんと出来るんじゃん。腰まで振ってさ。スッゲェ可愛いよ」
俺はレンの言葉を、聞いてなんかいなかった。
何度もイカされた身体は、少しばかりの事では射精できなくなっていて、自分で触れたくらいでは熱を解放できる程の刺激を得られない。
「レン…、早く…」
「なにを? シノさん。どうして欲しいのか、おねだりしてみなよ」
「動いてくれよ…。こんな半端じゃ…イケねェよ…」
しかし、どんなに哀願してもレンは動いてくれなかった。
それどころか、刺激を求めて揺らしている俺の腰に手を当て、その動きまでも封じてくる。
「あ…、レン…も、頼むから…!」
「なら、俺の方がイイって言いな。ハルカより、ずっとイイって」
「う…ん、イイよ。レンのが、全然イイから…。だから、早く…」
切羽詰まって、俺はもうなんでもレンの言いなりになっていた。
微かに笑ったレンは、俺の身体を抱くとほんの少しだけ動く。
「あぁっ! あっ! …焦…らすなってばよぉ…!」
「じゃあ、俺のモノになるって言いなよ。ハルカのトコ出て、俺の所に来るってさ」
かぶりを振って、俺はもうひたすら達する事しか考えられない。
「する。…約束するから…早く…ッ!」
ねだる俺に、ようやくレンが望むままに刺激をくれて、俺は俺を追いつめる熱から解放された。
「ん…ああっ…!」
体内から、レンが去っていく感触。
レンが、身体をベッドの上に横たえさせてくれたのさえ解らないくらいに、俺の意識は飛んでしまっていた。
「…ん、…ハルカ?」
「ハルカじゃない。…今、シノさんの側にいるのは、ハルカじゃないよ」
囁かれた声は、いつもの甘いハイトーンの物じゃなくて、もっと低いざらついた物だった。
「だ…れ…?」
「俺のコト、判んねェ? かなり軽く作ったつもりだったんだけど、酔っちゃった?」
ようやく開いた俺の目に映ったのは、見慣れた背の高いギタリストの顔。
「レン…?」
「うん、そう。俺だよ…」
長い指で髪を梳きあげられて、俺はゆるゆると目を閉じる。
「シノさんの唇、可愛い」
指先で唇をなぞられて、俺はほんの少し口を開いた。
重なってくる、少しかさついた唇の感触。
「ん…、ふ…」
チロチロと触れては、誘うように離れて行く舌に、俺は夢中になってそれを追い求める。
「このまま寝ちゃうのなんて、無しだぜ?」
指先が、俺の胸のボタンを外して素肌に触れてきた。
「シノさんの乳首、もう堅くなってる。どうする? 触って欲しい? それとも、舐めて欲しい?」
「あ…」
アルコールの所為で思考は鈍っているけれど、逆に身体は熱を持っていて。
瞼をあげた俺の前では、レンがとても優しい表情を浮かべていた。
「…舐めて…」
「ずいぶん、素直なんだな。ハルカとはいつもどんな風にしてるんだ? アイツ、どうせそんなに上手いワケじゃないんだろ?」
チュッと音を立てて、レンの唇が突起に触れてくる。
反対側を、人差し指と親指で挟むとコリコリと擦られて、俺は身悶えた。
「ふ…ぅん」
「気持ち良い?」
舌の上で転がされて、背中にゾクゾクした快感が駆け抜ける瞬間を逃さずに、軽く歯を立てられる。
「ん…気持ち…イイ…」
「もっと、欲しい?」
「バ…カ…、焦らすなよ…」
軽く睨み付けた俺に、レンは何故か苦笑いのような奇妙な表情をして見せた。
「コレじゃあ、ナイトも大変だ」
「なに…?」
俺の問いかけに答えず、レンは俺の衣服を脱がせ始める。
そして全裸にすると足を開かせて、熱の集まり始めた場所に指を絡ませてきた。
「あ…ああ…!」
「最初は、すぐにイカせてやるよ。その後は、二人でたっぷり楽しもうな」
耳元に囁き、レンは俺の首筋にくちづけた。
「ひっ…! あっ…、あっ!」
四つん這いになった俺の後ろを、レンが大きく突き上げてくる。
体内を強くかき回されて、俺はもう既に何度目か判らなくなっている絶頂を迎えた。
「あ…ぁふ…、う…ん…」
力の抜けた俺の身体を、レンは結合したままグイッと引き起こす。
「あぅっ!」
俺の内部にいるレンはまだ熱をはらんでいて、イッてしまった俺は、急に身体を動かされた事で体内のレンを必要以上に意識してしまった。
「乱暴に…すンなよ…」
呟いた俺の頬に、レンが唇を押し付けてくる。
そうした愛撫を続けながら、レンは酷く楽しそうにクスクス笑っていた。
「シノさんって、ホントはスゴク可愛いのな。もっと意地っぱりかと思ってたけど、素直に欲しがるトコなんてたまんねェよ」
囁きと共に耳にあたる熱い息に、俺はゾクゾクと身体を震わせる。
「も…勘弁してくれよ…。明日…腰がたたなくなっちまう…」
「何言ってんだよ、顔あげて、ちゃんと前を見てみな?」
寝室の壁には姿見の鏡がはめ込まれていて、それを毎朝見るのが習慣になっているなんて話を以前にされた事は、見るまで思い出さなかった。
「ほら、俺のコトくわえ込んで離さないのは、シノさんの方だろ? こんなに乳首堅くして、こっちもイッたばっかりだってのにこんなにおっ勃たててさぁ」
レンは態と鏡に向かって俺の脚を大きく広げさせ、熱を煽るかのようにそれを巧みにしごきあげる。
「ひ…んんっ!」
思わず顔を背けたが、瞳の奧にそれはハッキリと焼きついていて。
己のその姿に、吃驚するほど煽られている。
「今度、綺麗な青い石のついているピアスをプレゼントしてやるな。ここに付けたら、スゴク似合うと思うぜ?」
指先で胸の突起を弄びながら耳元で囁き、それからレンは唇で俺の項と肩口をじっくりと愛撫した。
「う…ぅん」
「どうした、シノさん? 今イッたばっかりなのに、そんなに腰を振ってさ」
半端に熱くされるばかりで、俺は物足りなさに身悶える。
「あ…ぁ…」
「シノさん、ほら、手ェ伸ばして。そう、鏡に向かって自分でして見せてみろよ」
俺の手を取って、レンは俺自身に手を添えさせる。
「出…来るか…バカ…野郎…」
「そんなコト言って、しっかり握ちゃってるじゃんか。手伝ってやるから、ほら」
相変わらず意地の悪いクスクス笑いを零しながら、レンは言葉通りに俺の手に自分の手を添えてくる。
体内に収まっているレンの熱と、与えられる柔らかい愛撫に反応して、そこは蜜を溢れさせ、強く慰められるのを待ちわびていた。
「ん…、んあ…」
「ほら、ちゃんと出来るんじゃん。腰まで振ってさ。スッゲェ可愛いよ」
俺はレンの言葉を、聞いてなんかいなかった。
何度もイカされた身体は、少しばかりの事では射精できなくなっていて、自分で触れたくらいでは熱を解放できる程の刺激を得られない。
「レン…、早く…」
「なにを? シノさん。どうして欲しいのか、おねだりしてみなよ」
「動いてくれよ…。こんな半端じゃ…イケねェよ…」
しかし、どんなに哀願してもレンは動いてくれなかった。
それどころか、刺激を求めて揺らしている俺の腰に手を当て、その動きまでも封じてくる。
「あ…、レン…も、頼むから…!」
「なら、俺の方がイイって言いな。ハルカより、ずっとイイって」
「う…ん、イイよ。レンのが、全然イイから…。だから、早く…」
切羽詰まって、俺はもうなんでもレンの言いなりになっていた。
微かに笑ったレンは、俺の身体を抱くとほんの少しだけ動く。
「あぁっ! あっ! …焦…らすなってばよぉ…!」
「じゃあ、俺のモノになるって言いなよ。ハルカのトコ出て、俺の所に来るってさ」
かぶりを振って、俺はもうひたすら達する事しか考えられない。
「する。…約束するから…早く…ッ!」
ねだる俺に、ようやくレンが望むままに刺激をくれて、俺は俺を追いつめる熱から解放された。
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