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S1:赤いビルヂングと白い幽霊
10.ホクトとミナミ【1】
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数日後。
本人曰く "介護施設への入居の手続き" を済ませた白砂氏は、マエストロ神楽坂のレンガ窯に火を入れて、実に見事なアップルパイを焼き上げた。
てっきり本営業開始なのかと思ったら、今日は窯のクセを調べるだけの試運転だと言う。
言われてみれば、シノさんのキッシュみたいにその日の気分だけで作るのでなく、ちゃんと連日営業をするつもりなら、材料の仕入れなどからキチンと決めなければならない。
レジ脇には冷蔵機能付きのショーケースも完備されているが、使っているのを見たこともないから、ちゃんと使い物になるのかどうかも調べなければならないだろう。
とはいえ、俺の受け持ちはあくまでも中古アナログレコード店の方だから、それらの詳細は白砂氏がシノさんや敬一クンと決めることだ。
そして白砂氏謹製の試作パイを最初に食べたのは、あんなに楽しみにしていたシノさんではなく、俺だった。
と言うのも、その日は即売会があり、しかもシノさんにはいつもの "ムシの知らせ" が来てしまったのだ。
白砂氏のパイに後ろ髪を引かれつつ、「絶対の絶対に俺の分を残しておけよな!」の念押しをして、シノさんは出掛けて行った。
「すっご、美ン味い~。こんなパイ焼けるシロタエさんに辞められちゃったお店、痛手が大きいんじゃない?」
「このパイの味は、私の腕前以上に、あの窯の力に依るところが大きい。それに、先方の店長には大変世話になったのだが、その店長に店には戻らない方が良いと言われている」
「えっ、なんで?」
「ジジイが離職の手続きのために寄越した弁護士らしき代理人が、非常に強引だったと言っていた。店長が言うには、代理人の現れ方もタイミングを見計らっていたようだから、探偵なども駆使して、私の素行調査などを行っていた可能性が高いようだ」
「探偵っ?!」
「店長は、私がまだ未成年の頃に路上生活のようなことをしていた時、仕事と住まいを斡旋してくれた方で、帰化の手続きの時も身元引受人を引き受けてくれたりと、大恩有るのだが。あのジジイが生きている限り、私が店に留まればむしろ先方に迷惑を掛けることになる」
「そんなストーカーみたいな親父さんじゃ、そうなるだろうね」
「私が店を去ることは、店長も残念だと言ってくださったし、私が留まれるように力が及ばずに済まないとまで言われてしまった。私も全く恩返しが出来ず、非常に申し訳ないと思ったのだが。ジジイが次の手段を講じる前に、雲隠れ出来るチャンスはもう無いだろうと店長に諭されてしまったのだ。最後まで、甘えるばかりだった」
「そっか。色々大変な事情なんだね。でも俺は、こんな美味しいパイが食べられるようになって、嬉しいけどさ」
口調も態度も軍人みたいで取っつきは悪いけど、話をすると白砂氏は普通にマトモで、常に不機嫌に見える仏頂面なことを除けば、第一印象からは想像が出来ないほど人当たりも良かった。
正直、最初はその態度から、強引と言うか横暴なタイプみたいな印象を受けたから、不仲な父親にわざわざ連絡を取ったことに疑問を感じていたのだけど、話をしたらむしろ親切過ぎるくらい親切なヒトだと判り、その疑問は解消された。
「私、ちょっと厨房の中の整理が終わってないので、失礼するよ」
「ああ、はい。大きな家具とか動かすようなら、俺も手伝うんで」
「ありがとう。だが、今は手助けは不要だ」
白砂氏が厨房に去り、そこで俺がパイを頬張っていると、坂の上からミナミがやってくるのが見えた。
相変わらず顔の区別は付かないが、来る方向とか服装とか態度とかで、俺はミナミとホクトを識別している。
「今日は、シノさん居ないよ」
店の中に入ってきたところで俺が親切に教えてやったのに、ミナミは無言でカフェテーブルを陣取ると、鞄からiPadを出してなんかやっている。
「あれは、客かね?」
厨房からはフロアが見えないはずなのに、人の気配を察したのか白砂氏が奥から顔を出し、俺に訊いてきた。
「一応、このカフェの出資者…なんだけど、俺が話し掛けても、返事しないんだよね」
「ではあれが、柊一の言っていたアマミーかね?」
「うん、そう」
俺がコソッと答えると、パティシエの白装束…つまりコックの服にコックの帽子を身につけた白砂氏は、ミナミの傍に立った。
「マエストロ神楽坂の専属パティシエ、白砂聖一だ」
俺が知る限り、ミナミはこの店舗の中でシノさん以外の誰にも、まともに視線を返したことが無い。
それが驚いたことに、iPadから顔を上げて、白砂氏を上から下までちゃんと見ている。
「パティシエを雇う話なんて聞いてない」
更に驚いたのは、俺への "シカト" やらホクトへの "別に" 連発会話が嘘みたいに、まともな返事までしてる。
「だが、既に柊一に雇われている。今日は窯の試運転を柊一に任された。そちらが出資者だと言うのなら、柊一があの窯をどれぐらい大事にしているか、知っていると思うが?」
自分が出資者だという情報を、俺が漏洩させたと察知したミナミが、イヤな目付きでこちらをチラッと見たので、俺はわざとらしく視線を逸らして、そらっとぼけた。
「俺は、天宮南。窯を使ってるって言うなら、出来た物を見せて」
ミナミの出題に、白砂氏は厨房に戻り、アップルパイと紅茶を銀の盆にのせて戻ってきた。
ミナミの前にアップルパイの乗った皿と、ティーカップとポット、それに砂糖壺とミルクピッチャーが置かれる。
「どうぞ」
ミナミはさほど大きくもないティーカップに砂糖をドバドバ入れて、最後にミルクをドバーっと入れた。
かき混ぜたら底に砂糖がジャリジャリしてるんじゃ…と思うようなミルクティーを啜り、おもむろにアップルパイの端をフォークでちぎって、一口パクっと食った。
白砂氏は黙ってミナミの様子を見ていたが、ミナミが二口目を食べたところで、こちらに戻ってきた。
「どうなったの?」
「彼は納得した」
「なんで解るの?」
「気に入らなければ、二口目は食わん。そういう顔の男だ」
それだけ言って、白砂氏は厨房に引っ込んでしまった。
本人曰く "介護施設への入居の手続き" を済ませた白砂氏は、マエストロ神楽坂のレンガ窯に火を入れて、実に見事なアップルパイを焼き上げた。
てっきり本営業開始なのかと思ったら、今日は窯のクセを調べるだけの試運転だと言う。
言われてみれば、シノさんのキッシュみたいにその日の気分だけで作るのでなく、ちゃんと連日営業をするつもりなら、材料の仕入れなどからキチンと決めなければならない。
レジ脇には冷蔵機能付きのショーケースも完備されているが、使っているのを見たこともないから、ちゃんと使い物になるのかどうかも調べなければならないだろう。
とはいえ、俺の受け持ちはあくまでも中古アナログレコード店の方だから、それらの詳細は白砂氏がシノさんや敬一クンと決めることだ。
そして白砂氏謹製の試作パイを最初に食べたのは、あんなに楽しみにしていたシノさんではなく、俺だった。
と言うのも、その日は即売会があり、しかもシノさんにはいつもの "ムシの知らせ" が来てしまったのだ。
白砂氏のパイに後ろ髪を引かれつつ、「絶対の絶対に俺の分を残しておけよな!」の念押しをして、シノさんは出掛けて行った。
「すっご、美ン味い~。こんなパイ焼けるシロタエさんに辞められちゃったお店、痛手が大きいんじゃない?」
「このパイの味は、私の腕前以上に、あの窯の力に依るところが大きい。それに、先方の店長には大変世話になったのだが、その店長に店には戻らない方が良いと言われている」
「えっ、なんで?」
「ジジイが離職の手続きのために寄越した弁護士らしき代理人が、非常に強引だったと言っていた。店長が言うには、代理人の現れ方もタイミングを見計らっていたようだから、探偵なども駆使して、私の素行調査などを行っていた可能性が高いようだ」
「探偵っ?!」
「店長は、私がまだ未成年の頃に路上生活のようなことをしていた時、仕事と住まいを斡旋してくれた方で、帰化の手続きの時も身元引受人を引き受けてくれたりと、大恩有るのだが。あのジジイが生きている限り、私が店に留まればむしろ先方に迷惑を掛けることになる」
「そんなストーカーみたいな親父さんじゃ、そうなるだろうね」
「私が店を去ることは、店長も残念だと言ってくださったし、私が留まれるように力が及ばずに済まないとまで言われてしまった。私も全く恩返しが出来ず、非常に申し訳ないと思ったのだが。ジジイが次の手段を講じる前に、雲隠れ出来るチャンスはもう無いだろうと店長に諭されてしまったのだ。最後まで、甘えるばかりだった」
「そっか。色々大変な事情なんだね。でも俺は、こんな美味しいパイが食べられるようになって、嬉しいけどさ」
口調も態度も軍人みたいで取っつきは悪いけど、話をすると白砂氏は普通にマトモで、常に不機嫌に見える仏頂面なことを除けば、第一印象からは想像が出来ないほど人当たりも良かった。
正直、最初はその態度から、強引と言うか横暴なタイプみたいな印象を受けたから、不仲な父親にわざわざ連絡を取ったことに疑問を感じていたのだけど、話をしたらむしろ親切過ぎるくらい親切なヒトだと判り、その疑問は解消された。
「私、ちょっと厨房の中の整理が終わってないので、失礼するよ」
「ああ、はい。大きな家具とか動かすようなら、俺も手伝うんで」
「ありがとう。だが、今は手助けは不要だ」
白砂氏が厨房に去り、そこで俺がパイを頬張っていると、坂の上からミナミがやってくるのが見えた。
相変わらず顔の区別は付かないが、来る方向とか服装とか態度とかで、俺はミナミとホクトを識別している。
「今日は、シノさん居ないよ」
店の中に入ってきたところで俺が親切に教えてやったのに、ミナミは無言でカフェテーブルを陣取ると、鞄からiPadを出してなんかやっている。
「あれは、客かね?」
厨房からはフロアが見えないはずなのに、人の気配を察したのか白砂氏が奥から顔を出し、俺に訊いてきた。
「一応、このカフェの出資者…なんだけど、俺が話し掛けても、返事しないんだよね」
「ではあれが、柊一の言っていたアマミーかね?」
「うん、そう」
俺がコソッと答えると、パティシエの白装束…つまりコックの服にコックの帽子を身につけた白砂氏は、ミナミの傍に立った。
「マエストロ神楽坂の専属パティシエ、白砂聖一だ」
俺が知る限り、ミナミはこの店舗の中でシノさん以外の誰にも、まともに視線を返したことが無い。
それが驚いたことに、iPadから顔を上げて、白砂氏を上から下までちゃんと見ている。
「パティシエを雇う話なんて聞いてない」
更に驚いたのは、俺への "シカト" やらホクトへの "別に" 連発会話が嘘みたいに、まともな返事までしてる。
「だが、既に柊一に雇われている。今日は窯の試運転を柊一に任された。そちらが出資者だと言うのなら、柊一があの窯をどれぐらい大事にしているか、知っていると思うが?」
自分が出資者だという情報を、俺が漏洩させたと察知したミナミが、イヤな目付きでこちらをチラッと見たので、俺はわざとらしく視線を逸らして、そらっとぼけた。
「俺は、天宮南。窯を使ってるって言うなら、出来た物を見せて」
ミナミの出題に、白砂氏は厨房に戻り、アップルパイと紅茶を銀の盆にのせて戻ってきた。
ミナミの前にアップルパイの乗った皿と、ティーカップとポット、それに砂糖壺とミルクピッチャーが置かれる。
「どうぞ」
ミナミはさほど大きくもないティーカップに砂糖をドバドバ入れて、最後にミルクをドバーっと入れた。
かき混ぜたら底に砂糖がジャリジャリしてるんじゃ…と思うようなミルクティーを啜り、おもむろにアップルパイの端をフォークでちぎって、一口パクっと食った。
白砂氏は黙ってミナミの様子を見ていたが、ミナミが二口目を食べたところで、こちらに戻ってきた。
「どうなったの?」
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「なんで解るの?」
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