異世界就職!?

pさん

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第二章 ー旅立ちー

初めての街

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そして、朝を迎えた。
今日はクオークの街に来て1日目の朝!
そして、冒険者ギルドに登録をする日だ!

俺は、すぐに準備をして、朝食をいただくために一階へと降りた。

「おはようございます。」

挨拶をしてカウンターを見ると、シーアさんと、ケットシーの女の子がいた。

「あら、おはようミツキ様。」

「おはようございますですお客様!」

俺は、挨拶を返してながらカウンターまで行き、ケットシーの女の子に自己紹介をした。

「初めまして、ミツキといいます。」

「初めましてです!ニーアです!」

ニーアさんは恥ずかしそうにお辞儀をした。

(耳がちょこちょこ動いてる…うん、可愛い。)

俺は、伸びそうな鼻の下をどうにか抑え、あくまでも平然を装った。

「シーアさん、朝食お願いできますか?」

「はい、もちろん。もうキッチンで用意してますよ。ニーアちゃん、お願いね。」

「はいです!」

ニーアさんはシーアさんに敬礼をしてキッチンへと行った。

「あの子、最近雇ったのだけど、ちょっと恥ずかしがり屋さんみたいで。」

シーアさんはウフフと笑った。

「そうなんですか、とても元気があって可愛らしいと思いますけど…。」

(頑張れ俺!平常心、平常心…)

「あら、そう言っていただけると、ニーアも喜ぶわ。」

シーアさんと話していると、ニーアさんが朝食を運んで来てくれた。

「お待たせしましたです!どうぞですお客様!」


「ありがとうございますニーアさん。」

ニーアは朝食を置くと、そそくさとカウンターの中へ戻って行った。

(尻尾がぁ!!可愛い尻尾がぁ!!!!)

俺が、悶絶していると、レイナが私服で降りて来た。

「あ、ミツキさん!おはようございます!」

俺は、咄嗟に平常心を取り戻した。

「おはようございますレイナ、あれ?今日は私服なんですか?」

俺が尋ねると、シーアさんが答えた。

「今日、レイナちゃんにはお休みをあげようと思って、せっかく久しぶりに街に帰って来たし、お店も暇で人手は足りてるのよ。」

「なるほど…。」

すると、レイナが俺に笑顔で言った。

「そう言うわけで、私が今日一日、町を案内するね。」

「本当ですか!?それは凄く嬉しいです。」

街に詳しい人が案内してくれるなら願ったり叶ったりだ!

そう言う事で、俺とレイナは朝食を済ませ、さっそく宿屋を出た。

「えぇーっと、まずは冒険者ギルドだっけ、案内するね!」

「はい!お願いします!」

宿屋は街の中央にあり、東に俺達が入ってきた正門がある。

「こっちです!」

俺達は、ギルドのある西側へと進んで行った。

朝と言う事もあり、沢山の人やその他の種族が活動している。

「賑やかな町ですね。」

俺は辺りを見渡しながら言った。
すると、レイナは少し暗い顔をしてから答えた。

「はい、西側の地域はいつも賑やかなんです。でも北側の地域はあまり賑やかじゃないんです。」

(ん…?北側には何かあるのかな?)

俺が理由を聞こうとしたら、丁度、目的地の冒険者ギルドに着いた。


「着きました!ここが冒険者ギルドです!」



レイナが立ち止まり笑顔でそう言うと、そこには3階建ての大きな建物があった。


「おぉ!ここが噂の!」


「そうです!私はここで待ってますので、ミツキさんだけで行ってきて下さい。」


「分かりました!ではいってきます!」


俺は、緊張しながら中へと入った。

正面には受付カウンターがあり、受付嬢が3人座っている。
その後ろには棚が何列かあり、従業員達がせっせと書類や依頼書を運んでいた。

右手には2階へと続く大きな階段があり、左手の壁には、依頼書をたくさん貼り付けられた大きな掲示板があった。

受付カウンターの左奥には、別のカウンターがあり、お酒の瓶や、酒樽が置かれている。

(なるほど、酒場&レストランなのか…)

テーブル席やカウンター席も沢山あり、冒険者達がワイワイと酒や飯を食らっている。


俺は、周りの冒険者達に圧倒されながら、受付カウンターへと着いた。

「あの、すいません。冒険者に新規登録をしたいのですが。」


俺は、カウンターの受付嬢に話しかけた。


「はい!初めての方ですね。では、冒険者の新規登録をしますので、こちらに記入をお願いします。」

俺は、登録用紙を貰った。

登録用紙に書かれていたのは…

・名前
・性別
・年齢
・種族

だった。

(本当に簡単だな)

俺は、そばにあったペンとインクを使い、その場で登録書を記入して提出した。

「ありがとうございます。では冒険者ギルドについての説明をさせて貰います…」

そう言って、受付嬢は説明を始めた。

大体のことはシーアさんから聞いてた情報と同じで、ここで新たに知ったのは、タグのランクについてと、特別依頼についてくらいだった。

タグのランクは、下から順に、

Eランク (初級)

Dランク (中級)

Cランク (上級)

Dランク (超級)

Aランク (特級)

Sランク (英雄級)

SSランク (伝説級)

と、分かれていて、依頼にもランク分けがされており、自分のランク以外の物は受けられない仕組みになっている。

だが、稀に、特別依頼と言って、ランクに問わず、依頼内容に適正な力を持つとギルドが判断した冒険者へ依頼の紹介や、依頼者からの指名などがあるそうだ。

俺は、内容を理解した事を告げ、最後に契約書を貰い確認した。

(内容はシーアさんが言っていたのとほぼ同じだな。)

後は、国家に対しての反逆等の禁止や、国ごとに決められた規則や法律等を犯す行為の禁止ぐらいだった。

俺は、契約書にサインをして、提出した。

「ありがとうございます、ではタグを発行しますので、しばらくお待ち下さい。」

受付嬢は契約書を受け取り、奥の方へと行った。

(これで、俺もいよいよ。)

少し経ってから受付嬢がトレイを持って帰ってきた。

「お待たせしました、こちらがEランクのタグになります。タグは冒険者証明になりますので、無くさないように、十分気をつけて下さい。」


「はい!ありがとうございます!」

俺はトレイからタグを取り、まじまじと見た。

タグには、名前と現在のランク、登録を行った街の名前が刻印されていた。

(タグって、ドックタグの事か…軍人みたいでちょっとカッコイイ!)

俺は、トレイに一緒に置かれていたネックレスにタグを通し、首にかけた。


そして、受付嬢から依頼の受けかたや、報酬の受け取りなど、ギルドの利用方法を教えてもらった。


それから、外に出て、レイナと合流した。

「お待たせしました!」


「結構早かったですね、それで、登録証は大丈夫でしたか?」

俺は胸元からタグを出して見せびらかした。

「おめでとうございます!凄く似合ってますよ!」

レイナは喜んで褒めてくれた。

「ありがとうございます。」

俺は、少し恥ずかしくなりながらお礼を言った。

「じゃあ、次は武具屋に行きましょう!」

レイナはそう言って歩き出した。

「はい!」

俺は、武具屋と言う言葉にウキウキしながらレイナの後を追った。


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