25 / 27
第二章 ー旅立ちー
宿屋
しおりを挟む
「あらミツキ様、今呼びに行こうかと思ってたとこなんですよ。」
シーアさんは食事を並べ終え、カウンターへ戻った。
「ありがとうございます。」
俺はカウンターに座った。
「お口に合うかわからないけど、精一杯作りましたので、どうぞ、召し上がって下さい。」
料理は、野菜にお肉、スープにパンと、甘くて美味しいそうなパイが一切れあった。
「ありがとうございます、ではいただきます。」
俺はしっかり両手を合わせてからいただいた。
(これは…)
「う、美味い!!凄く美味いですよシーアさん!」
料理はどれも絶品だった。
「まぁ、そう言って貰えると腕を振るった甲斐があるわね。」
シーアさんは頬に手を当て、嬉しそうに言った。
レイナの料理もとても美味しかったのだが…この美味さには驚いた。
(美味すぎて止まんねー!!)
俺はあまりの美味しさに、あっという間に食べた。
「ふぅ~、ごちそうさまでした。」
俺が、食べ終わると、雑用を済ませたレイナがやってきた。
「あっミツキさん夜…って!もう食べたんですか!?」
どうやらあまりの速さに驚いているみたいだ。
「は、はい。つい、美味しくて…」
(だって、美味いんだもの。)
すると、レイナが自慢そうに言った。
「でしょ?シーアさんは私の料理の師匠ですから!じゃあ、これ持って行きますね!」
(なんだか嬉しそうだ。)
「はい、ごちそうさまでした。」
そう言うと、レイナは食べ終わった皿を片付けてくれた。
俺は、部屋に戻る前に、シーアさんと少し話す事にした。
「あの、シーアさんはレイナと2人でこの店を?」
宿屋は結構広く、食事用の椅子やテーブルも何個かある、それにカウンター席も7席はあるので、料理や清掃などを考えると、2人じゃ大変だと思ったのだ。
「いいえ、レイナちゃんは住み込みだから、この時間も働いてくれるけど、従業員は他にもちゃんといるわ。朝にはみんな出勤するから顔を見れると思うわ。」
(ちゃんと居るのか、良かった。)
俺は、もう一つ、気になってた事を聞いた。
「それと、これは少し聞き辛いんですが…この宿屋の客って、俺だけなんでしょうか?」
最初、この宿に入った時は、シーアさんしか居なくて、部屋にも他の人がいる気配もなかったのだ。
すると、シーアさんは困った顔で話した。
「えぇ、それが、この間まで繁盛してたんだけど、2日前に巨大な魔力の暴走があったみたいで、旅のお客さん達が驚いて、この街は前線になるーとか言って、安全な王都まで逃げちゃったのよ。」
(あ、それって…いや間違いなく俺だよな…)
「あ、あぁ!あの光の柱ですね!」
俺は、心の中で何度も謝罪した。
やはり、あの出来事は、世界中に広がりつつあるのだろう。
(これは、バレたら事だな…本当に申し訳ないが黙っておこう。)
「そうなの!あの魔力は本当に凄かったわ。」
俺は、これ以上この話題を続けるとボロが出そうだったので、何か飲み物を頼む事にした。
シーアさんに銅貨を一枚払って、チェルエールを貰った。
「あら、ミツキ様は成人なされてたのね、幼い顔してるからてっきり…」
グサッ…
俺の心に、短剣が刺さる音が聞こえた。
「あはは、もう1年前ですよ、あはは。」
俺は、笑うしかなかった…それに釣られてシーアさんも笑ってくれた。
「そ、そう言えば!レイナちゃんから冒険者登録するって聞いたわよ?」
シーアさんが気を聞かせて話題を変えてくれた。
「はい、明日行こうかと思ってます。あの、登録とかって簡単なんでしょうか?」
(そう言えば、シーアさんは元冒険者ってレイナが言ってたな。)
「えぇ、簡単よ。受付嬢に新規登録と伝えて、名前を登録するの、それから、契約書にサインして、タグを貰ったら冒険者よ。確か登録料は金貨1枚だったと思うわ。」
(契約書?タグ?)
「あの、契約書とタグと言うのは?」
俺が、質問をすると、シーアさんは笑顔で両手を出した、俺はすぐに察した。
(情報は金ってことか…)
俺は、また銅貨一枚を払って、チェリエールを注文した。
それから、色々と話を聞く事ができた。
まとめると…。
冒険者ギルドの仕組みは、依頼者がギルドに依頼しお金を払い、冒険者は依頼をこなし、報酬を得る仕事で、依頼者の依頼金から%でギルド協会に儲けが入り、その儲けから国へと利益が渡るものなのだそう。
なので、国としても儲けを上げるため、各街や地域に支援してギルドを建て、尚且つ年齢制限もなくし、各国もタグで統一化していると言う。
契約書には、依頼におけるいかなる怪我、病気、死亡、事故など、一切の責任をギルドは負わないや、依頼失敗時、報酬は一切支払われない等、いくつかあるらしい。
タグは言わば冒険者身分証で、依頼の難易度によって、受けれる依頼が決まるそうだ。
功績を積めば積むほど、タグの記載も上のランクになり、より難しく高報酬な依頼を受ける事ができるのだそう。
依頼の内容は主に被害をもたらす魔物討伐らしいが依頼者内容に制限はなく、受けてくれるかどうかの問題なんだそうだ。そして、一度払った依頼金は戻って来ないけど、定期敵にギルドが掲示板に再掲載したり、直接冒険者に相談したりしているらしい。
「なるほど、凄く勉強になりました!」
「いえ、お役に立てたのなら。でもね、冒険者は自由だからこそ、見たくないものも見る事があるわ。私はそれに耐えられなくて、冒険者を辞めたけど、あなたも、無理だけはしないようにね。」
「はい、ありがとうございます。」
俺は、もう一杯だけチェルエールを飲み、シーアさんにお礼を言って、風呂に入り部屋へ戻った。
(冒険者は自由か…)
俺はシーアさんに忠告された事を考えながら眠った…。
シーアさんは食事を並べ終え、カウンターへ戻った。
「ありがとうございます。」
俺はカウンターに座った。
「お口に合うかわからないけど、精一杯作りましたので、どうぞ、召し上がって下さい。」
料理は、野菜にお肉、スープにパンと、甘くて美味しいそうなパイが一切れあった。
「ありがとうございます、ではいただきます。」
俺はしっかり両手を合わせてからいただいた。
(これは…)
「う、美味い!!凄く美味いですよシーアさん!」
料理はどれも絶品だった。
「まぁ、そう言って貰えると腕を振るった甲斐があるわね。」
シーアさんは頬に手を当て、嬉しそうに言った。
レイナの料理もとても美味しかったのだが…この美味さには驚いた。
(美味すぎて止まんねー!!)
俺はあまりの美味しさに、あっという間に食べた。
「ふぅ~、ごちそうさまでした。」
俺が、食べ終わると、雑用を済ませたレイナがやってきた。
「あっミツキさん夜…って!もう食べたんですか!?」
どうやらあまりの速さに驚いているみたいだ。
「は、はい。つい、美味しくて…」
(だって、美味いんだもの。)
すると、レイナが自慢そうに言った。
「でしょ?シーアさんは私の料理の師匠ですから!じゃあ、これ持って行きますね!」
(なんだか嬉しそうだ。)
「はい、ごちそうさまでした。」
そう言うと、レイナは食べ終わった皿を片付けてくれた。
俺は、部屋に戻る前に、シーアさんと少し話す事にした。
「あの、シーアさんはレイナと2人でこの店を?」
宿屋は結構広く、食事用の椅子やテーブルも何個かある、それにカウンター席も7席はあるので、料理や清掃などを考えると、2人じゃ大変だと思ったのだ。
「いいえ、レイナちゃんは住み込みだから、この時間も働いてくれるけど、従業員は他にもちゃんといるわ。朝にはみんな出勤するから顔を見れると思うわ。」
(ちゃんと居るのか、良かった。)
俺は、もう一つ、気になってた事を聞いた。
「それと、これは少し聞き辛いんですが…この宿屋の客って、俺だけなんでしょうか?」
最初、この宿に入った時は、シーアさんしか居なくて、部屋にも他の人がいる気配もなかったのだ。
すると、シーアさんは困った顔で話した。
「えぇ、それが、この間まで繁盛してたんだけど、2日前に巨大な魔力の暴走があったみたいで、旅のお客さん達が驚いて、この街は前線になるーとか言って、安全な王都まで逃げちゃったのよ。」
(あ、それって…いや間違いなく俺だよな…)
「あ、あぁ!あの光の柱ですね!」
俺は、心の中で何度も謝罪した。
やはり、あの出来事は、世界中に広がりつつあるのだろう。
(これは、バレたら事だな…本当に申し訳ないが黙っておこう。)
「そうなの!あの魔力は本当に凄かったわ。」
俺は、これ以上この話題を続けるとボロが出そうだったので、何か飲み物を頼む事にした。
シーアさんに銅貨を一枚払って、チェルエールを貰った。
「あら、ミツキ様は成人なされてたのね、幼い顔してるからてっきり…」
グサッ…
俺の心に、短剣が刺さる音が聞こえた。
「あはは、もう1年前ですよ、あはは。」
俺は、笑うしかなかった…それに釣られてシーアさんも笑ってくれた。
「そ、そう言えば!レイナちゃんから冒険者登録するって聞いたわよ?」
シーアさんが気を聞かせて話題を変えてくれた。
「はい、明日行こうかと思ってます。あの、登録とかって簡単なんでしょうか?」
(そう言えば、シーアさんは元冒険者ってレイナが言ってたな。)
「えぇ、簡単よ。受付嬢に新規登録と伝えて、名前を登録するの、それから、契約書にサインして、タグを貰ったら冒険者よ。確か登録料は金貨1枚だったと思うわ。」
(契約書?タグ?)
「あの、契約書とタグと言うのは?」
俺が、質問をすると、シーアさんは笑顔で両手を出した、俺はすぐに察した。
(情報は金ってことか…)
俺は、また銅貨一枚を払って、チェリエールを注文した。
それから、色々と話を聞く事ができた。
まとめると…。
冒険者ギルドの仕組みは、依頼者がギルドに依頼しお金を払い、冒険者は依頼をこなし、報酬を得る仕事で、依頼者の依頼金から%でギルド協会に儲けが入り、その儲けから国へと利益が渡るものなのだそう。
なので、国としても儲けを上げるため、各街や地域に支援してギルドを建て、尚且つ年齢制限もなくし、各国もタグで統一化していると言う。
契約書には、依頼におけるいかなる怪我、病気、死亡、事故など、一切の責任をギルドは負わないや、依頼失敗時、報酬は一切支払われない等、いくつかあるらしい。
タグは言わば冒険者身分証で、依頼の難易度によって、受けれる依頼が決まるそうだ。
功績を積めば積むほど、タグの記載も上のランクになり、より難しく高報酬な依頼を受ける事ができるのだそう。
依頼の内容は主に被害をもたらす魔物討伐らしいが依頼者内容に制限はなく、受けてくれるかどうかの問題なんだそうだ。そして、一度払った依頼金は戻って来ないけど、定期敵にギルドが掲示板に再掲載したり、直接冒険者に相談したりしているらしい。
「なるほど、凄く勉強になりました!」
「いえ、お役に立てたのなら。でもね、冒険者は自由だからこそ、見たくないものも見る事があるわ。私はそれに耐えられなくて、冒険者を辞めたけど、あなたも、無理だけはしないようにね。」
「はい、ありがとうございます。」
俺は、もう一杯だけチェルエールを飲み、シーアさんにお礼を言って、風呂に入り部屋へ戻った。
(冒険者は自由か…)
俺はシーアさんに忠告された事を考えながら眠った…。
0
あなたにおすすめの小説
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる