異世界就職!?

pさん

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第二章 ー旅立ちー

クオークの街

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それから俺達は色々な話しをして、お互いを知っていた。
俺は、異世界人の事や、あの日の光の柱の事などは一切伝えずどうにかしのいだ。

恐らく、俺が何かを隠していることは2人にはバレていると思う。
でも、2人はそれを分かった上で、あえて深くは聞いてこなかった。

リックは相変わらず兄貴とうるさく、ついにはモリスさんを旦那とも言い始めた。

俺はもう何も言うまいと、諦めたのだった。

そして、俺達は寝る事にした。俺は魔力感知と空間防御を使い、外で寝た。最初はリックも見張りに立つと言ったが、俺がみんなに魔法の事を教え、皆んなが納得したので、さすが兄貴などと言って、寝てしまった。



そして、何事もなく朝が来た。

俺達は日の出と共に周囲を片付け、モリスさんとリックを先頭に、クオークの街へと出発したのだった。


昼頃には、往来する人や馬車なども、ちらほらと見かけるようになってきた。

昼食を取っているときに、通った馬車には、なんと、馬ではなく、二足歩行の恐竜のような生物が荷台を引いていた。

俺が目を輝かせていると、皆んなが色々と教えてくれた。
あれは、ガイルーと言う竜種の仲間で、大して珍しいものでもなく、商人から冒険者まで、多岐に渡り活用されているらしい。
性格もすごく温厚で、馬よりかは値段も高く扱いは難しいが、パワーが有り、スタミナも速さも申し分ないとのことだった。

(確か、馬とかガイルーとかってディーアから教えてもらってなかったような…)

それからさらに街に近くと、人族はもちろん、リザードマンやウルフ、ケットシーなどの獣人族や、ドワーフ族など、様々な種族が道を往来していた。
冒険者だったり、護衛依頼者だったり商人だったりと、俺には見るもの全て新鮮でとても興奮した。


そして、段々と空がオレンジ色になった頃、ようやくクオークの街が見えて来た。

街の周囲は、5mほどの石壁で囲われ、正門の両脇には、兵士が槍を持って立っている。


「あれが、クオークの街!」


俺は、無事に着けたことに安心し、心が踊った。


「着きましたね!クオークの街の!それで、ミツキさんは、どこの宿屋に止まるのですか?」

レイナさんが、ニコニコしながら俺を見ている。

(早速、営業ですかレイナさん。)

「はい、レイナが勤めていると言う宿屋に泊まろうかと…。」

俺は、苦笑いしながらレイナに答えた。

「本当ですか?それならオーナーのシーアさんにも紹介しますね!」

レイナは、それはそれは喜んでいた。

ちなみに、シーアさんとは、レイナさんが働いてる宿屋の女主人のことだ。
元々は冒険者上がりだが、イメージとは違い、困っている人には手を差し伸べるような優しいお人なんだそうな…。


「はい、よろしくお願いします。」


こうして、俺達は、無事に街の中へと入る事が出来た。
入ってからすぐにモリスさん達が荷馬車を止め、降りて来た。


「ミツキさん、レイナさん、護衛の件本当にありがとうございました。こちらが報酬の金貨です。」


そう言って、モリスさんが、報酬をくれた。

「こちらこそ、ありがとうございました。それで、モリスさんとリックは、これからどうするのですか?」

俺は、もし宿屋に泊まるのであれば、レイナの所に一緒にどうかと誘おうと思った。

すると、隣にいたリックが話した。


「俺と旦那は、これから弟に会いに行くッス!そんで、そのまま家に泊まるッスよ!」


リックはとっても嬉しそうに言った。


「そう言う事なので、我々はこれにて失礼します。また何かあれば、いつでもミツキ様の魔法で連絡下さい。」

「兄貴達も頑張って下さいッス!」


そう言って、手を振りながら2人は行ってしまった。


(いや、だから兄貴って…)

「まぁ、いいか。」


俺達も手を振りかえし、見送った。


「さて、私達も行きますか!」


「はい、案内お願いします。」


そして俺達も、宿屋へと向かった。

街を見渡して見ると、とても賑やかな街だった。

酒場や鍛冶屋、防具や武器屋もあった。街の住人を見ても、様々な種族が一緒に暮らしているのがよく分かる。

道も舗装されててとてもファンタジーな風景だ。

まぁ、たまにおかしな打痕がところどころに見えたが、第一印象は思ってたよりは悪くなかった…。

そうこうしているうちに、宿屋へ到着した。

「着きました!ここでーす!」

「おぉ、思ってたより綺麗な建物だ。」

俺達は、荷馬車止めて、中へ入った。

「シーアさん!ただ今戻りました!」

レイナは、一階のカウンターにいる女性に声をかけた。

「レイナ!無事だったのね、心配してたのよ。」


(わぁお、あの人がシーアさんか?)

レイナはシーアさんに抱きつかれて恥ずかしそうにしている。

「ちょ、恥ずかしいですよシーアさん。」

「あら、ごめんなさいつい嬉しくて…。」

2人はまるで親子のように見えた、それにしてもシーアさん、胸がでかい…。

(いいなぁ~レイナ、あんな胸に抱かれたらさぞ幸せなんだろうなぁ~)

俺が、2人を見ながら鼻の下を伸ばしていると、レイナが俺を紹介してくれた。


「それよりシーアさん、お客さんを連れて来たよ。」


「あ、初めまして、ミツキと言います…よろしくです!?」


俺が挨拶をすると、シーアさんが抱きついて来た。

「あら!あなたがレイナを連れて来てくれたんでしょ、本当にありがとね。」


(ひゃああああ!!!)

「あっ、いえ、その…。」


(胸がっ、胸がぁー!!)


そう…俺はこの時この瞬間…初めて女性の胸の温もりを感じたのだ……。


なのに…


俺がこの感触を顔で感じている時、レイナが苦しんでいると勘違いし止めに来た。


「ちょっと、シーアさん!ミツキさんが苦しんでるからー!」

「やぁん!」


こうして、俺の楽園は引き剥がされたのだった…。



(あぁ…さらば俺の楽園…。)



自己紹介も済んだところで、気を取り直し、俺はシーアさんに、料金やサービス等の内容を確認した。


レイナは、その間に店の制服に着替えて来るといって、奥へと行った。



「なるほど、一泊、銀貨1枚で、朝と夜の食事付き、お金は前払いで1週間まとめて払えば銀貨5枚にサービス、風呂もあるしトイレもある、ただし、一度払ったお金は、途中で払い戻しは無しと。」



「そうなの、だからもし1週間分を崎に払って、3日で街をでるから金を返せと言われても、返せないからそこは注意してね。」


俺は、布巾着を取り出し、先程の報酬を確認した。

(お?結構入ってるな…)

「あの、お釣りって出ますか?」

俺は念のために、確認した。


「もちろん、大丈夫よ、それで?何泊、泊まってくれるのかしら?」


(それなら…)


俺は、金貨1枚を出した。

「えっと、1週間でお願いします。」


「はーい!じゃあ、銀貨5枚になりまーす。」


シーアは金貨1枚を取って、銀貨5枚を返した。

(なるほど、銀貨は10枚で金貨1枚か、って事は、銅貨10枚で銀貨1枚だな。)


「ありがとうございます。それで、今から夜食って作れますか?」


シーアさんは笑顔で言った。


「大丈夫よ、少し時間が掛かるけど、先にお部屋に案内させましょうか?」


「はい、お願いします。」


そう言うと、シーアさんはレイナを呼び、俺を部屋へと案内させた。


「ミツキさんの部屋はここだよ、それと部屋の鍵がこれね、無くさないように気をつけて。」


「ありがとうレイナ、それにしてもその格好、似合いますね。」


俺は鍵を受け取り、制服を褒めると、レイナは恥ずかしそうにお礼をいった。

「あっ、ミツキさん、少しお願いがあるんだけどいいかな?」


レイナは少し、言い辛そうにしている。


「どうしました?俺にできることなら何でもしますよ?」


「あの、外の荷物を運ぶのを手伝ってくれませんか?」


(あっ、荷馬車すっかり忘れてた…)

「も、もちろんですとも!どこに運べばよろしいですか?」

俺は浮かれ過ぎて、荷馬車の存在をすっかり忘れていた。

「いいんですか!ありがとうございます。じゃあ案内しますね!」


それからレイナと下に降り、荷馬車の荷物をルームで異空間に収納し、レイナの案内した部屋へと運んであげた。


「ありがとうございました。凄く助かりました!」


レイナは笑顔でお礼を言ってくれた。


「いえ、大した事じゃないですから…。またお手伝いできる事があったら声かけて下さいね。」


「はい!ありがとうございますミツキ様!」


俺は一旦部屋へと戻る事にした。

部屋は思ってたよりも広く、ベットもフカフカでとても綺麗に清掃されていた。小窓もついていて、外には夜の町を歩く人達が見える。

俺は廊下に出て、風呂とトイレの場所の確認をした。

(よし、これで大丈夫だな。)


俺は、夜食を待とうと、下に降りると、丁度シーアさんがカウンターに食事を並べていた。


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