1 / 32
結婚、しちゃいました
しおりを挟む
目を開けると、そこには目も覚めるようなイケメン旦那さまがいた。
おはよう、と言ってくれているのにもかかわらず
どうしてか、わたしはその旦那さまの名前が思い出せない。
だけど……まあいいか。わたしとこの旦那さまは、愛し合っているんだから。
「りん子。おはようのキス」
そう言われて、わたしはそっと瞼を閉じて旦那さまの唇にキスを──
しようと思ったら、ものすごい寒さで目が覚めた。
そう、今度こそほんとうに起きたんだ。
朝の日の光を通す青いテントの中の光景が、これが現実だと無情にも伝えてくる。
「あーあ、いい夢だったのに」
わたしはひとり、ため息をつく。
どうやら寝相が悪くて、毛布と布団からはみ出してしまった寒さで目覚めたらしい。
12月上旬のいまは、テントの中で冬用の毛布をかぶって寝ていても、尋常じゃないくらいに寒い。それもそうだろう、ここは公園なのだから。
わたし──七瀬りん子(ななせ・りんこ)27歳。
ちょっとワケありで、ホームレスなんてやっています。
テントを出ると、既にあちこちでホームレス仲間のおじさんたちが、雑草を仕分けている。
どれが食べられるか食べられない草か、わけているのだ。
朝ごはんの準備、わたしも参加しなくちゃ。
「っと、その前に……」
顔を洗うために、公園の水道にてこてこ歩いていく。
洗顔フォームなんてものも洗顔石鹸なんてものも、もちろんない。ちまちま使っていたけれど、ホームレス生活も一ヵ月になるとさすがにきれてしまった。
水道の水が、痺れるほどに顔に冷たい。でも、洗わないでいるよりはマシ。
「はあ、気持ちいい」
すぐそばの道路では、もう出勤の時刻だから人通りも多い。みんなわたしのほうを見ないように歩いて行く。
その淋しさにも、もういい加減慣れた。
──ぶっちゃけ、お風呂にも一ヵ月入ってないから、最近では「バイト募集」の張り紙を見て面接に行っても、「きみ、臭いよ」と顔をしかめられて仕事がもらえない。
ああ、わたしいつまでこんなことしてるんだろう……。
そんなことを思いながら、人気カフェ店の裏の公園で食べられる雑草を探す。
もうしばらくしたら、このカフェからいい香りがしてきて……それだけでもう、おいしいものをお腹いっぱい食べた気持ちになれるのにな。
もちろん、それだけじゃお腹は物足りないのだけれど。
思えばあんな夢を見たのも、昨日ここのカフェのバイトの面接に行ったせいだ。
面接に行ったとき、ものすごくイケメンな男の人がカフェでコーヒーを飲んでいたから。
「きみ、そんなにじろじろ見ないで。あの人、このカフェの経営者ってだけじゃなくて、ルミエール・ファクトリーの社長でもあるんだから。気分を損ねられたら大変なんだよ」
あまりのイケメンぶりに、じっと見つめてしまっていたわたしを、店長さんがたしなめたっけ。
ルミエール・ファクトリーといえば、海外にも進出している大手企業。
OLなんてやったことのない、その業界に疎いわたしでも名前を知っているくらいだ。
その大企業の社長さんに会えただけでも、いいことがあるって思わないと。
いつものごとく面接に落ちたわたしは、そう自分に言い聞かせたのだけど──
まさかその社長さんが、自分の旦那さまになって夢に出てくるなんて。
妄想にもほどがあるぞ、わたし。
「ねえ、きみ」
ふいに声をかけられ、雑草を探す手が止まっていることに気がついた。
「はい?」
慌てて振り向いたわたしは、唖然とした。
なぜなら……そこに、たったいま思い返していた、あのイケメン社長がスーツ姿の爽やか笑顔で立っていたから。
サラサラした焦げ茶色の髪に、くっきり二重の焦げ茶色の瞳。お人形さんのように整った顔立ちに、思わず見惚れてしまう。
「仕事、探してるの?」
尋ねられて、ハッと我に返る。
もしかしてこの人、昨日わたしがバイトの面接をしていたことに気がついていたんだろうか。
だとしたら、仕事がもらえるチャンスかもしれない!
「はい!」
勢い込んでうなずくと、はたして彼はこう続けた。
「じゃあ、ぼくと契約しない? 住むところに困らなくはなると思うよ。もちろん、食べ物にも困らないと思う」
「喜んでっ!」
彼はにっこり微笑む。
「なんでもする?」
「なんでもします!」
「その言葉、忘れないでね」
言ったかと思うと彼は、わたしの腕をつかんで引っ張り、歩き出した。
「あ、あの、わたしまだ着替えてないんですけど……っ」
「うん、そのままでいいよ」
そして駐車場までくると、高級そうな黒塗りの車の後部座席にわたしを連れ込むようにして乗り込んだ。
「前田(まえだ)、出して」
「はい」
運転手さんが短く返事をし、まるで打ち合わせてあったかのように車が流れるように走り出す。
そのときになって初めてわたしは、一抹の不安を覚えた。
「あの……いかがわしい仕事とかでは……」
「いかがわしくはないと思うよ」
と、思うよ、って。
いかがわしくないってはっきり言ってほしいんですけど!?
「あの……なんで、わたしだけに仕事の契約を?」
あの公園には、ほかにも仕事を必要としているホームレスがたくさんいる。
けれど彼は、涼しげな笑みを浮かべてみせる。
「きみが、ぼくの恩人だから」
「恩人……? 人違いじゃ……?」
わたしに、こんなイケメンを助けた記憶なんてない。
なのにイケメン社長は断言するのだ。
「いいや、七瀬りん子さん。きみで間違いない」
なにかの話の行き違いじゃ……と思わないでもなかったけれど、これはチャンスだ、と思うことにした。
そう、チャンスなんだ。仕事がもらえる、チャンス。
きっとこれが、神様がくれた最後のチャンスだ!
彼がわたしの名前を知っているのも、きっとカフェの店長にでも聞いたからだ!
彼は持っていた仕事用鞄からペンと書類を取り出すと、鞄を台にしてこちらへよこす。
書類はなぜか、名前と判子を押す以外の部分は厚紙で隠してある。
「ここにサインと判子。判子は持ってる?」
「あ、はい。貴重品は基本、身に着けていますから」
もはや小銭しか残っていないお財布と判子、それにケータイはまとめてひもを通して、盗難防止も兼ねて、寝るときも首からさげるようにしている。ケータイはもうすぐ料金滞納で使用停止になるところだけど、これで仕事が決まればぎりぎりセーフってことになりそうだ。ああ、神様!
わたしは書類に嬉々としてサインし、判子を押す。
彼はそれを見てとると、満足げにうなずいた。
「よし、これで必要事項はすべて埋まったな」
「モミジさま、到着しました」
タイミングよく運転手が言い、車が停まる。
「ついてきて」
モミジと呼ばれた彼が車を降り、建物に向かって歩き出す。わたしも、慌てて後を追った。
けど、あれ……? ここ、市役所……?
「ええ、と……社長、わたしの働くところって、市役所ですか?」
「いいから、きて」
洗濯していないスウェットの上下姿のわたしの汚い格好に、とおりすがる人が顔をしかめるのもかまわず、モミジさんはエレベーターに乗ってとある課へ。
そこで厚紙を取り外した書類を、提出した。
確認した係の女性が、にこやかに言う。
「はい、確かに受理しました。ご結婚おめでとうございます」
「ありがとうございます」
へ? 結婚?
モミジさん、結婚したの?
なんのためにわたしを立ち合わせたんだろう?
きょとんとするわたしを、モミジさんは振り向く。
「これでぼくときみは夫婦だ」
「……は?」
「さっき提出した、きみがサインしたあの書類。あれは婚姻届だよ」
こ……んいんとどけ……?
って、まさか……。
「契約って……まさか、結婚のこと……?」
にっこり。としか形容しようのない完璧な笑顔で、モミジさんは言った。
「ご名答」
か……か……
神様これはいったいなんの悪戯ですかーっ!?
おはよう、と言ってくれているのにもかかわらず
どうしてか、わたしはその旦那さまの名前が思い出せない。
だけど……まあいいか。わたしとこの旦那さまは、愛し合っているんだから。
「りん子。おはようのキス」
そう言われて、わたしはそっと瞼を閉じて旦那さまの唇にキスを──
しようと思ったら、ものすごい寒さで目が覚めた。
そう、今度こそほんとうに起きたんだ。
朝の日の光を通す青いテントの中の光景が、これが現実だと無情にも伝えてくる。
「あーあ、いい夢だったのに」
わたしはひとり、ため息をつく。
どうやら寝相が悪くて、毛布と布団からはみ出してしまった寒さで目覚めたらしい。
12月上旬のいまは、テントの中で冬用の毛布をかぶって寝ていても、尋常じゃないくらいに寒い。それもそうだろう、ここは公園なのだから。
わたし──七瀬りん子(ななせ・りんこ)27歳。
ちょっとワケありで、ホームレスなんてやっています。
テントを出ると、既にあちこちでホームレス仲間のおじさんたちが、雑草を仕分けている。
どれが食べられるか食べられない草か、わけているのだ。
朝ごはんの準備、わたしも参加しなくちゃ。
「っと、その前に……」
顔を洗うために、公園の水道にてこてこ歩いていく。
洗顔フォームなんてものも洗顔石鹸なんてものも、もちろんない。ちまちま使っていたけれど、ホームレス生活も一ヵ月になるとさすがにきれてしまった。
水道の水が、痺れるほどに顔に冷たい。でも、洗わないでいるよりはマシ。
「はあ、気持ちいい」
すぐそばの道路では、もう出勤の時刻だから人通りも多い。みんなわたしのほうを見ないように歩いて行く。
その淋しさにも、もういい加減慣れた。
──ぶっちゃけ、お風呂にも一ヵ月入ってないから、最近では「バイト募集」の張り紙を見て面接に行っても、「きみ、臭いよ」と顔をしかめられて仕事がもらえない。
ああ、わたしいつまでこんなことしてるんだろう……。
そんなことを思いながら、人気カフェ店の裏の公園で食べられる雑草を探す。
もうしばらくしたら、このカフェからいい香りがしてきて……それだけでもう、おいしいものをお腹いっぱい食べた気持ちになれるのにな。
もちろん、それだけじゃお腹は物足りないのだけれど。
思えばあんな夢を見たのも、昨日ここのカフェのバイトの面接に行ったせいだ。
面接に行ったとき、ものすごくイケメンな男の人がカフェでコーヒーを飲んでいたから。
「きみ、そんなにじろじろ見ないで。あの人、このカフェの経営者ってだけじゃなくて、ルミエール・ファクトリーの社長でもあるんだから。気分を損ねられたら大変なんだよ」
あまりのイケメンぶりに、じっと見つめてしまっていたわたしを、店長さんがたしなめたっけ。
ルミエール・ファクトリーといえば、海外にも進出している大手企業。
OLなんてやったことのない、その業界に疎いわたしでも名前を知っているくらいだ。
その大企業の社長さんに会えただけでも、いいことがあるって思わないと。
いつものごとく面接に落ちたわたしは、そう自分に言い聞かせたのだけど──
まさかその社長さんが、自分の旦那さまになって夢に出てくるなんて。
妄想にもほどがあるぞ、わたし。
「ねえ、きみ」
ふいに声をかけられ、雑草を探す手が止まっていることに気がついた。
「はい?」
慌てて振り向いたわたしは、唖然とした。
なぜなら……そこに、たったいま思い返していた、あのイケメン社長がスーツ姿の爽やか笑顔で立っていたから。
サラサラした焦げ茶色の髪に、くっきり二重の焦げ茶色の瞳。お人形さんのように整った顔立ちに、思わず見惚れてしまう。
「仕事、探してるの?」
尋ねられて、ハッと我に返る。
もしかしてこの人、昨日わたしがバイトの面接をしていたことに気がついていたんだろうか。
だとしたら、仕事がもらえるチャンスかもしれない!
「はい!」
勢い込んでうなずくと、はたして彼はこう続けた。
「じゃあ、ぼくと契約しない? 住むところに困らなくはなると思うよ。もちろん、食べ物にも困らないと思う」
「喜んでっ!」
彼はにっこり微笑む。
「なんでもする?」
「なんでもします!」
「その言葉、忘れないでね」
言ったかと思うと彼は、わたしの腕をつかんで引っ張り、歩き出した。
「あ、あの、わたしまだ着替えてないんですけど……っ」
「うん、そのままでいいよ」
そして駐車場までくると、高級そうな黒塗りの車の後部座席にわたしを連れ込むようにして乗り込んだ。
「前田(まえだ)、出して」
「はい」
運転手さんが短く返事をし、まるで打ち合わせてあったかのように車が流れるように走り出す。
そのときになって初めてわたしは、一抹の不安を覚えた。
「あの……いかがわしい仕事とかでは……」
「いかがわしくはないと思うよ」
と、思うよ、って。
いかがわしくないってはっきり言ってほしいんですけど!?
「あの……なんで、わたしだけに仕事の契約を?」
あの公園には、ほかにも仕事を必要としているホームレスがたくさんいる。
けれど彼は、涼しげな笑みを浮かべてみせる。
「きみが、ぼくの恩人だから」
「恩人……? 人違いじゃ……?」
わたしに、こんなイケメンを助けた記憶なんてない。
なのにイケメン社長は断言するのだ。
「いいや、七瀬りん子さん。きみで間違いない」
なにかの話の行き違いじゃ……と思わないでもなかったけれど、これはチャンスだ、と思うことにした。
そう、チャンスなんだ。仕事がもらえる、チャンス。
きっとこれが、神様がくれた最後のチャンスだ!
彼がわたしの名前を知っているのも、きっとカフェの店長にでも聞いたからだ!
彼は持っていた仕事用鞄からペンと書類を取り出すと、鞄を台にしてこちらへよこす。
書類はなぜか、名前と判子を押す以外の部分は厚紙で隠してある。
「ここにサインと判子。判子は持ってる?」
「あ、はい。貴重品は基本、身に着けていますから」
もはや小銭しか残っていないお財布と判子、それにケータイはまとめてひもを通して、盗難防止も兼ねて、寝るときも首からさげるようにしている。ケータイはもうすぐ料金滞納で使用停止になるところだけど、これで仕事が決まればぎりぎりセーフってことになりそうだ。ああ、神様!
わたしは書類に嬉々としてサインし、判子を押す。
彼はそれを見てとると、満足げにうなずいた。
「よし、これで必要事項はすべて埋まったな」
「モミジさま、到着しました」
タイミングよく運転手が言い、車が停まる。
「ついてきて」
モミジと呼ばれた彼が車を降り、建物に向かって歩き出す。わたしも、慌てて後を追った。
けど、あれ……? ここ、市役所……?
「ええ、と……社長、わたしの働くところって、市役所ですか?」
「いいから、きて」
洗濯していないスウェットの上下姿のわたしの汚い格好に、とおりすがる人が顔をしかめるのもかまわず、モミジさんはエレベーターに乗ってとある課へ。
そこで厚紙を取り外した書類を、提出した。
確認した係の女性が、にこやかに言う。
「はい、確かに受理しました。ご結婚おめでとうございます」
「ありがとうございます」
へ? 結婚?
モミジさん、結婚したの?
なんのためにわたしを立ち合わせたんだろう?
きょとんとするわたしを、モミジさんは振り向く。
「これでぼくときみは夫婦だ」
「……は?」
「さっき提出した、きみがサインしたあの書類。あれは婚姻届だよ」
こ……んいんとどけ……?
って、まさか……。
「契約って……まさか、結婚のこと……?」
にっこり。としか形容しようのない完璧な笑顔で、モミジさんは言った。
「ご名答」
か……か……
神様これはいったいなんの悪戯ですかーっ!?
1
あなたにおすすめの小説
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる