25歳童貞処女が異世界で用事を済ませて戻ってきたら彼氏ができました★

禅乃蓮

文字の大きさ
40 / 88

39-折衝

しおりを挟む
『ちゃな、もう怒ったんだから!! わるーい怪獣はぜーんぶやっつけちゃうの!』
『ちゃなちゃん、るるもいるよ! いっしょにわるい怪獣さんをやっつけよう』
『るるちゃん、変身だよ』
『ちゃなちゃん! いくよ!!』
『まるっと☆かいけつ! すたーれいん!!』
『ぴしっと♪かいけつ! むーんれいん!』
『わたしたちがやっつけちゃうだから!!』

 喫茶店の一角で付きっぱなしになっているテレビから子供向け番組の音声が流れてくる。
 普通の子供だったはずの2人の少女は変身により純白ドレスと可愛らしい装飾のマジックステッキを身に着けた姿になっていた。彼女らはこれから、平和のために物理的な方法で問題を解決するのだろう。
 きらきらとワクワクの世界がテレビの向こうにはあった。

 対称的にテレビのこちら側は純然なる地獄だった。空間を支配する沈黙はそこにいる4人から呼吸すら奪う勢いで圧し掛かっている。
 陽向ひなたが話すと与一よいちに約束してから小一時間。
 発言と筆談――携帯端末で文字を打って見せたので筆談と言えるかは謎だが――を交えて、陽向ひなたは自分の知る限り全てを与一よいちに伝えた。

 神社が異世界? 並行世界? なんせ別世界に繋がっていること。
 あっちにはこっち以上に八百万に神様がいて、さらに一部は具現化して人間と共生していること。
 神社と繋がっている世界の一角付近の神様が後代を求めていること。
 その神様の次の代を、今まで花桃はなもも一族が輩出してきたこと。これがこっちでは伝承として語り継がれていること。
 神になるためには肉体が邪魔だから、殺されて魂を取り出されること。

 そして。
 ここからは推測になるが、と、一言断りを入れて陽向ひなたが続けた。

 花桃はなもも一族は今回の後代の排出を拒否し、神社を売却して逃げたこと。それは神社を購入した人間が神の後継として連れて行かれる可能性を知ったうえで擦り付けるためにした行為だったこと。
 擦り付けられたのが陽向ひなたであること。
 陽向ひなたがここに来たことで、花桃はなもも一族は陽向ひなたが「神の後継となる誰かを要求しにきた」と思っているだろうということも。

 陽向ひなた与一よいちが話している間、与一よいちは何度もくゆりに目をやっていた。
 いい年した大人が絵空事を大真面目に話すなんて、男てやつはいつまでたっても子供なんだから。
 話を聞いていたくゆりがそんなふうに割り込んできて与一よいち陽向ひなたをまとめて叱ってくれれば、与一よいち陽向ひなたの話を一笑に付して終わりにできると考えていたのではないかと陽向ひなたは推測している。
 だが、ついぞ一度もくゆりは口を挟むことはなかった。特に後半は花桃はなもも一族の沽券に関わる話をしているというのに、否定すらしなかった。
 一貫して黙秘するかのように話に入ってこないくゆりの態度から、与一よいちは今しがた聞いた夢物語のようなことが事実であることを悟ったようだった。
 
 現在、与一よいちは頭を抱えてテーブルに突っ伏している。くゆりはカウンターの中に入り背中を向けて立ちすくみ、彼女の夫のわたるは心を閉ざして仕込みに精を出している。
 陽向ひなたは何もかもから現実逃避するためだけに子供番組をぼんやり眺めていた。
 今、誰も何も聞きたくなかった。これ以上何も知りたくなかった。
 だが黙っていても悪戯に時間が過ぎていくだけなのも全員が解っていた。それぞれが腹の奥にグラグラと湯を煮えたぎらせながら、口火を切る者を待っている。

 与一よいちが聞かせるために大仰な溜め息をついた。それが話し合い再開の合図となった。

「……今陽向ひなたが話したことは本当のことなのかくー姉?」
「……そうなんだと思う。母からも同じようなことを聞いたこと、あった」
「じゃあ、神社を買った人間が神の後継として連れて行かれる可能性があることも解ってて、何の説明もせずいたんだな?」
「……うん」

 がん、と、与一よいちがテーブルを叩いた。コーヒーソーサーがガチャガチャ音を立てたのが気になり陽向ひなたは視線をテレビからテーブルに戻す。

与一よいち、こっぷ、われ……」
「んなの今どうでもいいだろうがよ!!」

 また与一よいちがテーブルを叩いた。

「お前のことなんだぞ? お前が、花桃はなもも一族のせいで異世界に連れてかれて殺されるところだったんだぞ? 解ってんのかよ!!」
「落ち着け」
「落ち着けるかよ!! むしろなんでお前はそんな落ち着いてられるんだよ!!」
「なんで……」

 陽向ひなたは小さく呟き、俯いた。

(……ごめんな、与一よいち

 花桃はなもも一族が陽向ひなたにした仕打ちはたしかに腹立たしいことだ。
 だが、陽向ひなたには並行世界あっちに血は繋がっていないが大切だと言い切れる家族がいる。山岳戦隊のみんなも許されるなら守りたいと思う。
 どのみち陽向ひなたは独身を貫くつもりだったのだ、絶える血なら遅いか早いかの違いしかない。
 並行世界あっちの大切な人たちのため犠牲になれというのなら陽向ひなたはやぶさかではないのだ。
 だから、怒りはなかった。
 むしろ今、陽向ひなたの胸にあるのは別の感情。

(今、俺、すごく嬉しい)

 木っ端一枚分の価値もないと思っていた陽向ひなたのために、大切な友が本気で怒ってくれている。それだけで陽向ひなたはもう十分幸せだった。された仕打ちへの怒りが溶けて消えてしまうほどに。
 さりとてここで対話を終わらせてしまっていいかと問われればNOである。最も辛い事実を、くゆりには知ってもらわなければならないのだ。

「神の、後継は」
「ん?」

 陽向ひなたが口を開く。与一よいちだけではなく、くゆりとわたるからも視線が飛んできているのが解った。

「オレでは、だめ。神社、の、神主、その一族じゃ、ない、と、繰り返すだ、け」
「……!!」

 今度はくゆりとわたるが目を見開く番だった。

「……陽向ひなた? 何言って……?」
「オレ、が、代わりに、神の後継、になっ、ても、もって10年。神とし、て、ぅぶれた、ら、また、誰かが、連れてい、かれ、る」
「……え?」
「そんなはずはないでしょ?!」

 食って掛かったのはくゆりだった。
 彼女は陽向ひなたたちの席を振り返り、大声を上げる。

「だって、松葉まつばは言ってたわ! 連れて行かれたって解ってるのって1000年で4人か5人なんでしょ? ならあんたが連れて行かれたら次に連れて行かれるのは何百年も後じゃないとおかしいじゃない!」
松葉まつば、は、あっち、知らない! 本当のこと、知らない!」
「あんたは知ってるっての? おかしいでしょ? 花桃はなもも一族でも、四川よつかわでもないのに正しく知ってるはずないじゃない」
「くー姉、だから陽向ひなたは」
与一よいち君は黙ってて!!」

 くゆりは与一よいちを怒鳴りつけて黙らせると、激情のまま陽向ひなたをギリッと睨みつけた。

「神社の土地も、権限も、全部あなたに売ったじゃない!! なのに、生贄だけは私に求めるの? おかしいじゃない! うちはもう関係ない!! あなたでなんとかしてよ!!」
「それ、じゃ、だめなん、だ! せつめ、い、するか、ら聞い……」
「あんたでだめなら、あんたの家族を捧げればいいじゃない!! あんたには妹も弟もいるんでしょ?」

 その言葉で陽向ひなたはピシリと固まった。

「……は?」

 声が一段低くなる。聞いたこともない陽向ひなたの声に、さすがの与一よいちも驚きを隠せない。

花桃はなももには私しかいないの! 私がいなくなったら花桃はなももは潰えるのよ!! でもあなたは違うでしょ? あなたのお父さんは身元不明の孤児でも、あなたのお母さんの家系は子だくさんだものね」
「……!」

 耳を疑うほどの情報量だった。全部、陽向ひなたの血縁にとって真実である。
 陽向ひなたの家族は母方の祖父母と両親、陽向ひなた、弟・妹で構成されている。もっとも、15歳で高校の用意した学生寮に入って以降は一度も会っていないが。
 陽向ひなたが神社を買ったのは18歳の頃。自分一人で手続し、売買契約の際の顔合わせも不動産屋だけだった。神社を売却しただけの花桃はなももが、陽向ひなたの家族構成など知っているはずがないのだ。陽向ひなた花桃はなもも一族のことを何も知らなかったように。
 なのにくゆりが何故か詳しく知っている。これが意味するのが何か、陽向ひなたはすぐに思い当たってしまった。

「……生贄」
「え?」
「オレ、がだめ、に、なった、あと、オレ、のかぞく、を、生贄に、する、つもりだった、のか」

 それしか考えられない。
 陽向ひなたが姿を消した後に何らかの不穏な動きがあったら、神社の管理が不十分であることを理由に陽向ひなたの家族を呼び出して並行世界あっちに差し出す。花桃はなももはそこまで計算に入れていたということだ。
 だから「お母さんの家系は子だくさん」だなんてワードが出たのだ。陽向ひなたと、弟、妹全員使い潰して逃げ切る前提で花桃はなももは計画を立てていたということだ。
 知ってしまえば、色々分かる。
 6年にもわたるご近所の不干渉。これもおそらく、陽向ひなたが逃げ出さないようさりげなく監視しながら情を移さないよう距離を取っていたと考えればつじつまが合わないことない。

(仕組んだのは花桃はなもも? 松葉まつば?)

 近所にそうせよと号令をかけたのは花桃はなもも? いや、土地の権利者である松葉まつばのほうかもしれない。なにせ高校の頃にはすでに陽向ひなたはあの神社から異世界に渡っていたのだ。その時点で松葉まつば陽向ひなたに目を付けて生贄に差し出す準備を考えていたとしたら。高校時分に与一よいちが徹底的に松葉まつばを遠ざけた理由もわかる。
 陽向ひなたの中でふつふつと怒りが湧き上がる。
 その怒りを踏みつぶさんと、くゆりが追撃をかける。

「あんたが考えてるのだって同じことじゃない!! あたしを犠牲にして、花桃はなもも潰して!! 自分はのうのうと神社に居座ろうってんだから!!」
「違う! 違うそうじゃない!! オレは、あっちの人たちを、助けたい!!」
「そのためにあたしに犠牲になれってなんなのよ!! どんだけ偽善者ぶってんのよ!!」
「オレ、の、家族を、犠牲にする、算段つけて、おいて、よくもそん、なことを!」
「そんなことしてない!!」
「じゃあ、なんで、家族、調べ、たんだよ!!」
「どんなやつが神社を管理するか知りたいのは当たり前でしょ? こちとら1000年背負ってきたのよ!? 大体、神社に異世界に通じる穴がある? そんなものないわよ!! どこが繋がってたってのよ!!」

 陽向ひなたは衝動的に場所を口走りそうになってぐっと押し黙る。
 ここにはくゆりのほかに与一よいちわたるがいる。陽向ひなたが口にしたことがどの程度周りに伝わる変わらない以上、うかつに口にすべきじゃないと理性が警告したのだ。
 だが陽向ひなたの配慮をくゆりが踏みにじる。

「ほら言えないじゃない! 本当は異世界も生贄も作り話で、神社の管理が面倒になったからわざわざクレーム付けて神社を売りつけたいだけじゃないの?! そうなんでしょ?」
「ふざけるな! そんな、状況じゃ、ない、の、お前も、理解、してる、だろ?!」

 ねはもうそう長くはもたない。彼女が斃れれば、枯れ木山は。山岳戦隊は。……志蔵しぐらは。
 だが花桃はなももの血が絶えたら後代が役目を終えた後の交代がままならない。
 テンションが上がりすぎているのは陽向ひなたも解っている。ここには話し合いに来たのであって言い合いしに来たわけじゃない。あちらを知る陽向ひなたと、こちらの状況を知る花桃はなももで知恵を出し合ってなんとかしなければならない状況なのに、会話すらできていない。

(悔しい)

 なんとかくゆりを落ち着かせなければ。自分自身も落ち着かなくては。
 ゲスの勘繰りで時間を費やしている場合ではないのに。
 陽向ひなたとくゆりが睨みあう。ピリピリした空気が、またいつ爆発するか解らない。

「あ、あの」

 そんな空気を割いたのは、これまた緊張した声だった。
 今まで息をひそめて成り行きを見守っていたわたる陽向ひなた与一よいちに呼びかけたのだ。

「そろそろ店を開けたいので……客じゃないのなら、帰ってもらえないかな?」
「……」

 ひなたがわたるを睨む。わたるはそっと視線を外した。

「正直、さっきから聞いててもなんか……その、よくわからないんですよ。俺はあの土地で育ちましたが、生贄とか、異世界とか、そんなの聞いたこともないんですよね」
「地上げ、だと、でも?」
「ハッキリ言いますね。俺はあなたをそう見てます」
わたるさん、そんな言い方……」
「解った」
陽向ひなた?」

 花桃はなもも一族は、その伴侶も含めて問題解決のために動く気はない。彼らは全部終わったつもりでいるのだ。それが、わたるの一言で理解できた。
 陽向ひなたは携帯端末で会計を済ませるとさっさと立ち上がった。

「おい陽向ひなた
与一よいち

 陽向ひなたは釈然としない表情のまま、与一よいちに顎で退店を促す。与一よいちは眉を寄せ頭を掻きむしり。それでも、もうどうしようもないと解っているのだろう。陽向ひなたに従って店のドアを開ける。
 陽向ひなた与一よいちと一緒に外に出ようとして、直前に立ち止まった。

陽向ひなた?」

 先に外に出ていた与一よいち陽向ひなたに声をかける。陽向ひなたは逡巡の末、くるりと店内を振り返った。再び店の中を見た陽向ひなたを警戒してくゆりが気色ばむ。

「何よ!」
「子供」

 陽向ひなたが明確にくゆりの腹を指さす。くゆりの眉がピクリと動く。

「今、お前の腹にいる子供。諦めるを受け入れろ」
「……え?」
「その子は育たない。生まれるを、望んでいない」
「やめろ陽向ひなた!!」

 与一よいち陽向ひなたの肩を引く。
 だが、陽向ひなたは引きずられず叫んだ。

「諦めろ!!」
「やめろっつってんだろ!!」

 与一よいち陽向ひなたを店から引きずり出した。2人が出た直後に閉じた喫茶店のドアに陽向ひなたを押し付け、与一よいちが胸ぐらを掴む。

「言っただろ!! くー姉たちは不妊治療頑張って、そのうえで子供を諦めたも同然なんだよ!! それなのに、当てつけだからって言うに事欠いて子供を諦めろなんて言っていいことじゃないだろう!!」
「違う、与一よいち!」
「何が違うんだよ!! 言ってみろよ!!」
「違う、違う!!」

 与一よいち陽向ひなたが言い返す。明らかに不穏なやり取りをみた通行人たちが騒めき始める。
 
「違うじゃ解らねぇっつってんだろ!!」
「だったら聞けよ!!」

 陽向ひなた与一よいちの手を振り払う。突き飛ばされる形になった与一よいちはカッとなって再び陽向ひなたの胸ぐらを掴んで引き寄せた。今度は容赦なく首を締め上げる。
 
「てめぇ!!」
「何をしてるんだ!」

 仲裁の声に与一よいちの動きがぴたりと止まる。陽向ひなたもまた声の主を見た。
 松葉まつばは2人駆け寄ってくると陽向ひなたの胸ぐらから与一よいちの手を外させた。

「こんな大通りで君たちは何をしてるんだ! 店の人にも、周りの方にも迷惑だろう」
「……!」

 松葉まつば陽向ひなたの胸元を整えようと手を伸ばす。陽向ひなた松葉まつばの手を振り払い、悪意を込めた目で睨みつけた後すぐにその場を去った。

「待て陽向ひなた!!」

 与一よいち陽向ひなたの背中に叫び追いかける。
 陽向ひなたは振り返ることもなく自分の車まで戻った。鍵を開けようとキーを取り出して、しかし怒りからか悔しさからか振るえた手ではうまく開錠ボタンが押せなかった。
 そうしている間に与一よいちに追いつかれる。与一よいち陽向ひなたの利き手の手首を掴み思い切り引っ張って自分のほうを向かせた。
 至近距離で睨みあう。お互い息が上がっていて怒鳴りあいができる状況ではない。

 やがて。
 与一よいちが眉を八の字に下げた。

「聞くから」

 そうポツリと呟く。与一よいちは開いていたほうの手で陽向ひなたの腕をポンポンと叩く。掴んだままだった陽向ひなたの手をゆっくり降ろし、そっと離す。

「話して。じゃないと、俺、お前を理解してやれない」
「……ん。よいち、……ごめん」

 陽向ひなたも激しく走って息切れして、ようやくテンションが落ち着いた。
 小さな声で詫びると与一よいちは首を横に振った。
 陽向ひなたの車では小さいからと、与一よいちの車の後部座席に乗り込んだ。横に並んで座り、ポツリポツリと話す。
 落ち着いた状態の与一よいちはちゃんと陽向ひなたの言葉を聞いてくれた。
 陽向ひなたも落ち着いて、私情を挟まず、自分の見えたものを与一よいちに話した。もちろん、それがただの夢と白昼夢なのか、実現しうる未来であるかの見極めができていないということも含めて。

「じゃあ、マジなんだ」
「……多分」

 与一よいちの頭が冷えたのは、陽向ひなたの言葉を脳内でもう一度リフレインしてみたからだと話してくれた。
 不妊症で子を諦めたはずのくゆりに対し、陽向ひなたは「今お腹にいる子供」と発言したのに気付いたのだ。罵声を浴びせるなら「お前に子は産めない」でいい盤面で。
 だから余計に陽向ひなたから聞き出すべきだと思い、必死で追いついてきたらしい。
 陽向ひなたが話した内容に対して与一よいちは頭を抱え込んだ。自分に会ったせいでずっと頭を抱えさせているな、と、陽向ひなたは申し訳なく思った。
 与一よいちはしばらく唸っていたが、やがて両手で自分の頬をパチンと叩くとすっと顔を上げた。

「おけ。陽向ひなた、お前はこのまま帰れ。俺がくー姉に話にいく。お前がいたらまた揉めるだけだ」
「……ん」

 陽向ひなたもそれは解っている。
 厄介ごとを押し付ける形になる与一よいちを上目遣いに見上げる。弱り切った弟分のその仕草に、与一よいちは苦笑した。

「大丈夫だよ、ちゃんと話すから」
与一よいち……」
「大船に乗ったつもりで任せろって。俺、割とうまくやるの知ってるだろ?」

 与一よいち陽向ひなたの頭をくしゃくしゃと撫でた。

「んじゃ、行くわ」
「ん」

 陽向ひなた与一よいちが車を降りる。与一よいち陽向ひなたが自分の車に乗り込むまで見守ってくれた。

「気を付けて帰れよ」
「ん」

 陽向ひなたが車を発進させる。与一よいちは少し暗い顔をしていたが、手を振って陽向ひなたを見送ってくれた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。

はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。 2023.04.03 閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m お待たせしています。 お待ちくださると幸いです。 2023.04.15 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m 更新頻度が遅く、申し訳ないです。 今月中には完結できたらと思っています。 2023.04.17 完結しました。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます! すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

完結·氷の宰相の寝かしつけ係に任命されました

BL
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。 その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。 そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。 その目的は―――――― 異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけをする話 ※小説家になろうにも掲載中

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています

八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。 そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。

ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。 異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。 二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。 しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。 再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。

処理中です...