元魔王が勇者を育てるそうです

ユリカ

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7話

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「もっと踏み込め!まだまだ踏み込みが甘いぞ!」
と素材の鑑定が終わるまで練習場の端っこでヴィレの剣術がどれ程か確認していた。
剣の型はいいんだが…スキありすぎの踏みが甘過ぎ…はぁ~課題がいっぱいだな…
「よし、そろそろ鑑定も終わりそうだし休憩にしようか」
「はぁ……はぁ……分かりました…です…」
とヴィレは地面に大の字に倒れ込みそう言う。俺はリズを探す。
「リズ~そろそろ鑑定終わったか?」
「後少しです~!」
とリズは俺の問に返事を返してきた。
ヴィレも体力が少し戻ってきたのか起き上がってぼーっとしている。
俺も壁に寄りかかって鑑定が終わるのを待つとしよう…
「カイさん~終わりましたよ~」
と手を振ってリズが言うので立って歩いて向かう。
「えっと…鑑定は終わったんですけど…交換に時間がかかるので明日お金は渡すでいいですか?」
「別にいいぞ…それじゃぁ、また明日な」
と俺はリズに別れを言ってヴィレを連れてギルドを出た。
「カイさん、これから何しますか?」
と街を歩いている時にヴィレがそう聞いてきた。
「もう夕方だし…宿に帰るってことで」
「分かりました…それではまた明日…」
「おう!また明日な」
とヴィレと俺は別れた。


「ふふふふ…魔王様…私から逃げれるとお思いですか…」
と街の門の前でカイの部下の一人(まぁ元部下のだが…)セバーヌが不敵な笑を浮かべているのだった…
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