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2章 リリスと闇の侯爵家
46 王子の不安
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ミルキが名前を呼ぶ声に我に返る。
私もレウのように魔力が溢れ、辺りを冷やしてしまったようだ。
熱い紅茶が冷めてしまった。
カップについた、霜を指でなぞる。
「冷めてしまったな」
「すぐ新しい紅茶入れましょう」
「すまない」
ミルキがテキパキとカップを下げ、新しい物を用意する。
その様子をレウが、なおも落ち着かずにひどい顔で見ている。
「僕達、リリスのことちゃんと連れて帰れるかな。
オプスキュリテ家の人達に任せて大丈夫なの?
じゃないと王様にもなれないよ」
私達は魂の拘束具についても懸念しているが、他にも薔薇姫を求める重要な理由がある。
薔薇姫との婚礼が魔族の王となる必要条件だからだ。
夜の女王リリスが薔薇姫としてこの世に生を受けているならば、次期魔王となる王族は薔薇姫と婚礼を挙げる決まりになっている。
王家に長く受け継がれている決まりだ。
魔王の血統も大切ではあるが、夜の女王リリスを伴侶に持つことが国にとって重要なこととされている。
国の始まりである夜の女王リリスが王宮へ戻ると国中で紫の花がいっせいに咲き乱れ、国土の安定をもたらす。
紫の花からは魔素が多く溢れ、国を豊穣へと導く。
荒地が多いアビスの国民は誰しもが夜の女王リリスの帰りを待っていた。
国中の者達が夜の女王の使う、この能力を知っている。
このまま、花嫁も連れず手ぶらでは帰れない。
薔薇姫がいなければ、私達は魔王となることもできない。
歴代のリリスを迎えた魔王はこんな苦労はしなかっただろう。
逃げ出した薔薇姫なんて聞いたことがないのだから。
「本当に困ったことになった」
何度目か分からない溜息が出てきた。
しかしながら、私達はまだ動く訳にはいかない。
オプスキュリテ侯爵家の者達がどうしても自分たちが薔薇姫を探すと言っているのだ。
一族のミスは一族で償いたいという侯爵の言葉から私たちは部屋の中で待しか無かった。
力ある魔族がルーナ王国を歩き回るのも確かに騒ぎになるだろうという考えから、この部屋にいる。
本当は自ら探しに行きたくて仕方ない。
「…リリス」
暗く寒い部屋に、誰のものとも言えない声が響いた。
そこへまた部屋の扉が叩かれた。
ミルキが扉を開けると、そこには見覚えのある顔があった。
褐色の肌に白っぽい灰色の髪を持つダークエルフのレインが立っていた。
この寒い季節に薄着の紫色のドレスを着ている。
「おや、レインじゃないか」
「なんで来たの?
呼んでないんだけど…」
私とレウは困惑した表情を浮かべる。
彼女はそれを気にせず笑みを浮かべ、こちらに馴れ馴れしく抱きつこうと近寄ってきた。
「リオン殿下、レウ殿下!
会いたかったわ!」
こちらに触れてきそうだったので、体を逸らして避けた。
レウも同様に避けていた。
「あらぁ、久々に会う愛しい従者にハグもないのかしら?」
「ふざけてるのか?」
「触らないで」
この女と話しているといつもこうだ。
一応、従者ではあるが問題があるレベルで触れ合いを求めてくる。
これが無ければ従者として使えるのに。
「本当にはるばるやってきたのに、ひどいわね。
あたしに優しくしてほしいわ。
寒いし」
「格好がおかしいからな」
「頭変なんじゃないの?」
紫色のドレスからは、至る所露出し肌が露になっている。
寒いのなら服を着ればいいのに、露出したがるこの従者のことが理解できない。
レウに悪口を言われては、身震いして喜んでいる様も理解できない。
「心地いいわ。
冷たい視線も素敵だわ。
あら、もう一人いい男がいるわね」
ミルキに今頃になって気づいようだ。
レインは近づき体を垂れかからせようとした所で、はっとした顔になった。
くんくんと何度もミルキの服の匂いを嗅ぐ。
「貴方、美味しそうな香りがするわ。
ここに来る前にぶつかった赤いフードの子と似た香りね。
食べてみたい」
うっとりとした表情で、自身の唇をペロリと舐めた。
ミルキは迷惑そうにレインを引き離す。
「失礼」
ミルキはレインと距離をとった。
私だってそうすると思う。
レウはレインの話に興味が沸いたようで顔をあげている。
「その赤いフードの子って顔は見たの?」
「ええ、もちろん。
気になったので顔を拝見したわ。
近くに強い魔術師の男がいたから、ちょっかいしかかけられなかったけど。
黒髪で暗い赤い瞳をした女の子だったわ」
ガタっと部屋にいる男は全員反応した。
リリスだ。
それはリリスの特徴だ。
このポンコツの女はリリスと会っている。
部屋の温度が一気に下がった。
レインを射殺さんばかりに全員の視線が集中する。
「レイン、何か言うことがあるんじゃないか?」
「僕もそう思うよ。
レイン、薔薇姫の特徴知ってるよね?
言ってみて?」
それにレインは首を傾げる。
「あらぁ、殿下達お怒り?
薔薇姫の特徴って言われても、記憶がね…」
「僕達がなんで、一ヶ月もここにいると思う?
薔薇姫がいなくなって、現在行方不明だからだよ。
レイン、君はなんの用事でここにきたの?」
それを聞いたレインは驚いた顔をしたあとに、こちらを指さして笑いだした。
「なによそれ?
こんなイケメンの王子様が自ら姫を迎えに来てるのに、逃げてるとか笑えるんですけど!!!
冗談でしょう?
あたしは、陛下の命でぜんぜん帰ってこない殿下達の様子を見にきたのよ。
こんなことになってるなら、そりゃ帰って来れないわね。
困ってたら力を貸してやってほしいとも言われたわ」
笑いが止まらないようでクスクスと声をあげながら、ずっと震えている。
それを見て私達は眉を寄せる。
本当に不快な女だ、近くに置きたくない。
様子を見にきただけなら、とっとと違う命をくだそう。
「冗談じゃないよ!
全部、本当」
むすっとした顔をしてレウがレインを睨む。
「その逃げた薔薇姫と、レインはぶつかったんだよ!
違和感を持ったら調べればいいのに」
「あの美味しそうな子は薔薇姫様か。
通りで、食べたくなると思ったわけだわね。
あんなのが野に放たれてるなんて、殿下達は心配ね」
笑いすぎて涙が出てきたのか手で拭う。
「それじゃ、あたしはその子をここに連れ帰って来ればいいわけね。
少し味見しちゃおうかしら?
ちょっとぐらい、齧ってもいいわよね?」
その態度にさらに部屋の温度が下がる。
机の上の紅茶はもはや氷が張っていた。
「いいわけないでしょう」
「薔薇姫を少しでも傷つけてみろ、お前を氷漬けにして、凍土の地へ置き去りにする」
「私もリリス様にそんなことされては、何をするか分かりません」
「あらぁ、三人ともこわーい」
そんな視線も嬉しそうにレインは受け取った。
何をすれば、この女は反省するのだろうか。
「レイン。
今すぐ、オプスキュリテ侯爵に薔薇姫を見つけた街と場所を報告してこい。
そのまま協力して、私たちの代わりに薔薇姫を無傷で連れてきてくれ。
私達の命令だよ」
「えーっ、協力?
あたし一人で大丈夫よ」
「レインだけだと何をするか分からないから、オプスキュリテ家と協力しろって兄さんは言ってるの!
理解してよね。
ここの人達、自らの手で薔薇姫を探すって話してるけど見つけられてないから。
魔族側からも人手を出すのにレインならちょうどいいでしょう」
素直に頷かないレインに、レウが苛立ちなら告げる。
「ふーん。
分かりましたよ、殿下達」
あんまり聞いてなさそうに、レインは命令を了承した。
「じゃあ、さっそく報告してこようかしらね」
鼻歌を歌いながら部屋を出ていくその背中を、部屋に残った三人は不安に駆られながら見つめた。
吐く息の白さに部屋が寒いことに気づく。
そっとミルキが部屋の窓を開けた。
雪の残る外の風が暖かく感じる。
外気よりもこの部屋は冷えていた。
私もレウのように魔力が溢れ、辺りを冷やしてしまったようだ。
熱い紅茶が冷めてしまった。
カップについた、霜を指でなぞる。
「冷めてしまったな」
「すぐ新しい紅茶入れましょう」
「すまない」
ミルキがテキパキとカップを下げ、新しい物を用意する。
その様子をレウが、なおも落ち着かずにひどい顔で見ている。
「僕達、リリスのことちゃんと連れて帰れるかな。
オプスキュリテ家の人達に任せて大丈夫なの?
じゃないと王様にもなれないよ」
私達は魂の拘束具についても懸念しているが、他にも薔薇姫を求める重要な理由がある。
薔薇姫との婚礼が魔族の王となる必要条件だからだ。
夜の女王リリスが薔薇姫としてこの世に生を受けているならば、次期魔王となる王族は薔薇姫と婚礼を挙げる決まりになっている。
王家に長く受け継がれている決まりだ。
魔王の血統も大切ではあるが、夜の女王リリスを伴侶に持つことが国にとって重要なこととされている。
国の始まりである夜の女王リリスが王宮へ戻ると国中で紫の花がいっせいに咲き乱れ、国土の安定をもたらす。
紫の花からは魔素が多く溢れ、国を豊穣へと導く。
荒地が多いアビスの国民は誰しもが夜の女王リリスの帰りを待っていた。
国中の者達が夜の女王の使う、この能力を知っている。
このまま、花嫁も連れず手ぶらでは帰れない。
薔薇姫がいなければ、私達は魔王となることもできない。
歴代のリリスを迎えた魔王はこんな苦労はしなかっただろう。
逃げ出した薔薇姫なんて聞いたことがないのだから。
「本当に困ったことになった」
何度目か分からない溜息が出てきた。
しかしながら、私達はまだ動く訳にはいかない。
オプスキュリテ侯爵家の者達がどうしても自分たちが薔薇姫を探すと言っているのだ。
一族のミスは一族で償いたいという侯爵の言葉から私たちは部屋の中で待しか無かった。
力ある魔族がルーナ王国を歩き回るのも確かに騒ぎになるだろうという考えから、この部屋にいる。
本当は自ら探しに行きたくて仕方ない。
「…リリス」
暗く寒い部屋に、誰のものとも言えない声が響いた。
そこへまた部屋の扉が叩かれた。
ミルキが扉を開けると、そこには見覚えのある顔があった。
褐色の肌に白っぽい灰色の髪を持つダークエルフのレインが立っていた。
この寒い季節に薄着の紫色のドレスを着ている。
「おや、レインじゃないか」
「なんで来たの?
呼んでないんだけど…」
私とレウは困惑した表情を浮かべる。
彼女はそれを気にせず笑みを浮かべ、こちらに馴れ馴れしく抱きつこうと近寄ってきた。
「リオン殿下、レウ殿下!
会いたかったわ!」
こちらに触れてきそうだったので、体を逸らして避けた。
レウも同様に避けていた。
「あらぁ、久々に会う愛しい従者にハグもないのかしら?」
「ふざけてるのか?」
「触らないで」
この女と話しているといつもこうだ。
一応、従者ではあるが問題があるレベルで触れ合いを求めてくる。
これが無ければ従者として使えるのに。
「本当にはるばるやってきたのに、ひどいわね。
あたしに優しくしてほしいわ。
寒いし」
「格好がおかしいからな」
「頭変なんじゃないの?」
紫色のドレスからは、至る所露出し肌が露になっている。
寒いのなら服を着ればいいのに、露出したがるこの従者のことが理解できない。
レウに悪口を言われては、身震いして喜んでいる様も理解できない。
「心地いいわ。
冷たい視線も素敵だわ。
あら、もう一人いい男がいるわね」
ミルキに今頃になって気づいようだ。
レインは近づき体を垂れかからせようとした所で、はっとした顔になった。
くんくんと何度もミルキの服の匂いを嗅ぐ。
「貴方、美味しそうな香りがするわ。
ここに来る前にぶつかった赤いフードの子と似た香りね。
食べてみたい」
うっとりとした表情で、自身の唇をペロリと舐めた。
ミルキは迷惑そうにレインを引き離す。
「失礼」
ミルキはレインと距離をとった。
私だってそうすると思う。
レウはレインの話に興味が沸いたようで顔をあげている。
「その赤いフードの子って顔は見たの?」
「ええ、もちろん。
気になったので顔を拝見したわ。
近くに強い魔術師の男がいたから、ちょっかいしかかけられなかったけど。
黒髪で暗い赤い瞳をした女の子だったわ」
ガタっと部屋にいる男は全員反応した。
リリスだ。
それはリリスの特徴だ。
このポンコツの女はリリスと会っている。
部屋の温度が一気に下がった。
レインを射殺さんばかりに全員の視線が集中する。
「レイン、何か言うことがあるんじゃないか?」
「僕もそう思うよ。
レイン、薔薇姫の特徴知ってるよね?
言ってみて?」
それにレインは首を傾げる。
「あらぁ、殿下達お怒り?
薔薇姫の特徴って言われても、記憶がね…」
「僕達がなんで、一ヶ月もここにいると思う?
薔薇姫がいなくなって、現在行方不明だからだよ。
レイン、君はなんの用事でここにきたの?」
それを聞いたレインは驚いた顔をしたあとに、こちらを指さして笑いだした。
「なによそれ?
こんなイケメンの王子様が自ら姫を迎えに来てるのに、逃げてるとか笑えるんですけど!!!
冗談でしょう?
あたしは、陛下の命でぜんぜん帰ってこない殿下達の様子を見にきたのよ。
こんなことになってるなら、そりゃ帰って来れないわね。
困ってたら力を貸してやってほしいとも言われたわ」
笑いが止まらないようでクスクスと声をあげながら、ずっと震えている。
それを見て私達は眉を寄せる。
本当に不快な女だ、近くに置きたくない。
様子を見にきただけなら、とっとと違う命をくだそう。
「冗談じゃないよ!
全部、本当」
むすっとした顔をしてレウがレインを睨む。
「その逃げた薔薇姫と、レインはぶつかったんだよ!
違和感を持ったら調べればいいのに」
「あの美味しそうな子は薔薇姫様か。
通りで、食べたくなると思ったわけだわね。
あんなのが野に放たれてるなんて、殿下達は心配ね」
笑いすぎて涙が出てきたのか手で拭う。
「それじゃ、あたしはその子をここに連れ帰って来ればいいわけね。
少し味見しちゃおうかしら?
ちょっとぐらい、齧ってもいいわよね?」
その態度にさらに部屋の温度が下がる。
机の上の紅茶はもはや氷が張っていた。
「いいわけないでしょう」
「薔薇姫を少しでも傷つけてみろ、お前を氷漬けにして、凍土の地へ置き去りにする」
「私もリリス様にそんなことされては、何をするか分かりません」
「あらぁ、三人ともこわーい」
そんな視線も嬉しそうにレインは受け取った。
何をすれば、この女は反省するのだろうか。
「レイン。
今すぐ、オプスキュリテ侯爵に薔薇姫を見つけた街と場所を報告してこい。
そのまま協力して、私たちの代わりに薔薇姫を無傷で連れてきてくれ。
私達の命令だよ」
「えーっ、協力?
あたし一人で大丈夫よ」
「レインだけだと何をするか分からないから、オプスキュリテ家と協力しろって兄さんは言ってるの!
理解してよね。
ここの人達、自らの手で薔薇姫を探すって話してるけど見つけられてないから。
魔族側からも人手を出すのにレインならちょうどいいでしょう」
素直に頷かないレインに、レウが苛立ちなら告げる。
「ふーん。
分かりましたよ、殿下達」
あんまり聞いてなさそうに、レインは命令を了承した。
「じゃあ、さっそく報告してこようかしらね」
鼻歌を歌いながら部屋を出ていくその背中を、部屋に残った三人は不安に駆られながら見つめた。
吐く息の白さに部屋が寒いことに気づく。
そっとミルキが部屋の窓を開けた。
雪の残る外の風が暖かく感じる。
外気よりもこの部屋は冷えていた。
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