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2章 リリスと闇の侯爵家
83 拒絶
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人気のない場所に辿り着き、リリスは一息つく。
早足で歩いたせいで、息が苦しかった。
思えばお昼からずっと歩きっぱなしてあることに気づく。
休んだのはフルールとカフェでお茶とケーキを食べた時くらいだ。
「…疲れた」
壁に手をつきリリスは立ち止まった。
立ち止まったのを狙ったかのように、背後から声をかけらる。
「会いたかったよ」
ねっとりとした甘さを含む声だ。
この声をリリスは聞いたことがある。
毎日小さな頃からこの声をかけられていた。
そこに潜む感情に気づかぬ振りをしてきた。
声の主に気づきリリスは息が止まる。
全身の皮膚が泡立った。
粘つく視線がリリスに刺さる。
ダメだ、振り返っては行けない。
このまま振り返ってしまったらリリスは、認識してしまう。
まだ認めたくないリリスは逃げ出そうと考えた。
後ろを振り返ることなく駆け出そうとする。
しかし、それは許させなかった。
腕を捕まれ強制的に振り向かされる。
こんなに近くにいたなんて思いもしなかった。
声をかけられた時点で逃げ出すべきだったと後悔が襲う。
重力に逆らえず相手の腕の中に倒れ込んだ。
「…きゃ!」
「…やっと見つけた。
この感触、香り。
やっぱり、リリスだ」
「…ダミアンお兄様」
リリスは満面の笑みで幸せそうに微笑むダミアンの顔を恐る恐る見上げた。
リリスの視線がダミアンの視線とぶつかる。
名前を呼ぶとうっとりとした瞳でリリスを見つめていた。
「落ち着いてリリス…」
リリスの頭を優しく撫でる手つきは甘く優しい。
その手をリリスの顎に手をかけ上を向かされる。
深くかぶっていたフードが上を向いたせいで、はらりと背中へ落ちてしまった。
「リリスは今日も美しい…
でも悪い子だね。
忘れてしまったの?
お兄様じゃないでしょう!
私のことはダミアンって呼ばないとダメだって話したはずだ」
ダミアンの表情に不機嫌さが混ざる。
リリスを捉えたもう片方の腕に力が入り、リリスの腰を締めあげている。
「…っ!」
痛くて息が詰まってしまう。
それでも、ダミアンお兄様はやめてくれない。
名前を呼ばなくてはいけない。
「ダ、ダミアン!」
「ふふ、よく出来ました。
リリス」
名前を呼ぶだけで急激に態度が変わる。
腕の力は緩められたが、それでも逃げ出さないように拘束されていた。
「リリス、会いたかったよ。
言ったでしょう?
どこに行こうも必ずリリスを見つけて捕まえてあげるって」
ダミアンはにっこり笑いかけてくる。
その言葉にリリスは戦慄した。
不安には思っていたが本当に捕まえに来るとは思わなかった。
「…このまま私は家に連れ戻されるのでしょうか?」
リリスは諦めた表情でダミアンを見つめる。
ついにこの日が来てしまったのだ。
短かったけど充実した日々を送ることが出来たとリリスは悲しくて瞳に涙を浮かべた。
それにしても、どうしてリリスを見つけることができるのだろう。
このマントはリリスの姿を隠すのに…。
悲しみに沈んでいるリリスにダミアンは語りかける。
「そうだね…本来なら連れ戻すべきだと思っているけど。
リリスが私だけのリリスとして、一生私のために生きてくれるなら別だよ?」
「…何を言っているのです?」
困惑するリリスの黒髪をひと房手に取りダミアンは口付けを落とした。
その瞳とリリスの瞳がぶつかる。
「薔薇の塔ではこんなことできなかったけど、ここはもう外だ。
魔族の目も家の者の監視もない。
私はリリスのことを妹としてじゃなくて、異性として愛してるんだよ…」
ダミアン瞳がリリスへの愛情と執着が混ざったもので暗く渦巻いている。
リリスはダミアンが恐ろしい。
「私はあなたの妹です。
この国で近親者の婚姻は認められておりません」
「関係ないよ、そんなこと。
リリスはこの国で存在ごと消されているのだから妹であろうとなかろうと知られることはないね。
今回のことで多少知られたかもしれないけど…。
そもそも、もう家には戻らないのだから、私と一緒に二人だけで暮らせばいい」
「そんなこと許されるはずない…」
リリスは必死で首を振り抵抗する。
「…それじゃ、リリスは素直に魔族の元へ行ってしまうの?」
「それは嫌です!」
「じゃあ、私と二人だけでどこかで隠れて過ごさなくてはならないね」
「…そうするしかないのでしょうか」
穏やかそうにダミアンはリリスをたしなめてくる。
表面上の落ち着いた態度とは裏腹に瞳の色は今も熱にうかされているようにリリスを見つめている。
この瞳をリリスは知っていた。
ダミアンが、リリスを見る時はいつもこれらの感情が混ざった瞳で見てくるから…。
愛情と共に乗せられているのは独占欲に執着。
きっとリリスの意思や感情などダミアンには関係の無いことなのだ。
リリスは昔から変わらないダミアンの偏執的な愛情に怯えていた。
ダミアンについて行ってはいけない。
明確に拒否しなくてはダメだ。
きっとオプスキュリテ家に連れ戻されるよりもおぞましいことになると顔から血の気が引いていく。
「私は…」
この愛情を拒否しなくては、このままでは飲み込まれてしまう。
リリスは勇気を絞り出した。
「私は…」
「何、リリス?
落ち着いて私に愛を語りかけて欲しいな」
リリスが拒絶を示すとは思わずにダミアンは耳元で囁きながらゆっくりとリリスの背中を撫でる。
寒気がするほど甘い声と刺激だ。
紡ぐ言葉をリリスは忘れそうになるのを堪えてリリスは告げた。
「ダミアンお兄様のことが嫌いだわ。
私は貴方のものにはならない。
魔族のものにもね」
「…っ!」
ダミアンの表情が歪む。
しかし、一瞬でいつもの表情に戻った。
「リリスが恐れる魔族から守ってあげられるのは私だけだよ?」
穏やかな声色でさらにリリスに語りかけてくる。
「ダミアンお兄様がいなくとも、私を守ってくださる人はたくさんいますわ」
「…そう」
ダミアンは顔を下に向けた。
表情を読み取ることが出来なくなる。
ダミアンに掴まれていた腰が強く抱かれた。
「…離して」
「ダメだよ、リリス。
こんなの全然ダメじゃないか…。
あんなに長いこと教育してきたのに、怯えも足りなけらば、私への愛がないと言う。
リリスのこと躾なおさないといけないね」
顔を上げたダミアンは今まで見たことの無い無表情をしていた。
纏う雰囲気も違う、ダミアンの足から伸びた影がリリスの足に纏わり付く。
これはダミアンの魔法…。
「リリス、大好きだよ。
こんなにもリリスは私の心を捕らえて離さないというのに、リリスは違うなんて悲しい。
私と同じように私なしでは生きていけない体にしてあげる。
私の部屋でその心と体に教えてあげるよ」
ダミアンの言葉にゾクリと寒気が襲った。
ダミアンは強くリリスを抱きしめる。
リリスはダミアンを遠ざけようと抵抗を重ねていた。
魔法を使われては身動きは取れないし、体格が違いすぎてちっとも歯が立たない。
でも逃げなくちゃいけない。
この人から逃げなくちゃ。
リリスはダミアンに見つからないようにメルヒからもらったブローチを握った。
助けてと心で何度も祈りながら。
ふと目上げた正面、つまりダミアンの背後によく知った金髪がちらりと見えた。
早足で歩いたせいで、息が苦しかった。
思えばお昼からずっと歩きっぱなしてあることに気づく。
休んだのはフルールとカフェでお茶とケーキを食べた時くらいだ。
「…疲れた」
壁に手をつきリリスは立ち止まった。
立ち止まったのを狙ったかのように、背後から声をかけらる。
「会いたかったよ」
ねっとりとした甘さを含む声だ。
この声をリリスは聞いたことがある。
毎日小さな頃からこの声をかけられていた。
そこに潜む感情に気づかぬ振りをしてきた。
声の主に気づきリリスは息が止まる。
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粘つく視線がリリスに刺さる。
ダメだ、振り返っては行けない。
このまま振り返ってしまったらリリスは、認識してしまう。
まだ認めたくないリリスは逃げ出そうと考えた。
後ろを振り返ることなく駆け出そうとする。
しかし、それは許させなかった。
腕を捕まれ強制的に振り向かされる。
こんなに近くにいたなんて思いもしなかった。
声をかけられた時点で逃げ出すべきだったと後悔が襲う。
重力に逆らえず相手の腕の中に倒れ込んだ。
「…きゃ!」
「…やっと見つけた。
この感触、香り。
やっぱり、リリスだ」
「…ダミアンお兄様」
リリスは満面の笑みで幸せそうに微笑むダミアンの顔を恐る恐る見上げた。
リリスの視線がダミアンの視線とぶつかる。
名前を呼ぶとうっとりとした瞳でリリスを見つめていた。
「落ち着いてリリス…」
リリスの頭を優しく撫でる手つきは甘く優しい。
その手をリリスの顎に手をかけ上を向かされる。
深くかぶっていたフードが上を向いたせいで、はらりと背中へ落ちてしまった。
「リリスは今日も美しい…
でも悪い子だね。
忘れてしまったの?
お兄様じゃないでしょう!
私のことはダミアンって呼ばないとダメだって話したはずだ」
ダミアンの表情に不機嫌さが混ざる。
リリスを捉えたもう片方の腕に力が入り、リリスの腰を締めあげている。
「…っ!」
痛くて息が詰まってしまう。
それでも、ダミアンお兄様はやめてくれない。
名前を呼ばなくてはいけない。
「ダ、ダミアン!」
「ふふ、よく出来ました。
リリス」
名前を呼ぶだけで急激に態度が変わる。
腕の力は緩められたが、それでも逃げ出さないように拘束されていた。
「リリス、会いたかったよ。
言ったでしょう?
どこに行こうも必ずリリスを見つけて捕まえてあげるって」
ダミアンはにっこり笑いかけてくる。
その言葉にリリスは戦慄した。
不安には思っていたが本当に捕まえに来るとは思わなかった。
「…このまま私は家に連れ戻されるのでしょうか?」
リリスは諦めた表情でダミアンを見つめる。
ついにこの日が来てしまったのだ。
短かったけど充実した日々を送ることが出来たとリリスは悲しくて瞳に涙を浮かべた。
それにしても、どうしてリリスを見つけることができるのだろう。
このマントはリリスの姿を隠すのに…。
悲しみに沈んでいるリリスにダミアンは語りかける。
「そうだね…本来なら連れ戻すべきだと思っているけど。
リリスが私だけのリリスとして、一生私のために生きてくれるなら別だよ?」
「…何を言っているのです?」
困惑するリリスの黒髪をひと房手に取りダミアンは口付けを落とした。
その瞳とリリスの瞳がぶつかる。
「薔薇の塔ではこんなことできなかったけど、ここはもう外だ。
魔族の目も家の者の監視もない。
私はリリスのことを妹としてじゃなくて、異性として愛してるんだよ…」
ダミアン瞳がリリスへの愛情と執着が混ざったもので暗く渦巻いている。
リリスはダミアンが恐ろしい。
「私はあなたの妹です。
この国で近親者の婚姻は認められておりません」
「関係ないよ、そんなこと。
リリスはこの国で存在ごと消されているのだから妹であろうとなかろうと知られることはないね。
今回のことで多少知られたかもしれないけど…。
そもそも、もう家には戻らないのだから、私と一緒に二人だけで暮らせばいい」
「そんなこと許されるはずない…」
リリスは必死で首を振り抵抗する。
「…それじゃ、リリスは素直に魔族の元へ行ってしまうの?」
「それは嫌です!」
「じゃあ、私と二人だけでどこかで隠れて過ごさなくてはならないね」
「…そうするしかないのでしょうか」
穏やかそうにダミアンはリリスをたしなめてくる。
表面上の落ち着いた態度とは裏腹に瞳の色は今も熱にうかされているようにリリスを見つめている。
この瞳をリリスは知っていた。
ダミアンが、リリスを見る時はいつもこれらの感情が混ざった瞳で見てくるから…。
愛情と共に乗せられているのは独占欲に執着。
きっとリリスの意思や感情などダミアンには関係の無いことなのだ。
リリスは昔から変わらないダミアンの偏執的な愛情に怯えていた。
ダミアンについて行ってはいけない。
明確に拒否しなくてはダメだ。
きっとオプスキュリテ家に連れ戻されるよりもおぞましいことになると顔から血の気が引いていく。
「私は…」
この愛情を拒否しなくては、このままでは飲み込まれてしまう。
リリスは勇気を絞り出した。
「私は…」
「何、リリス?
落ち着いて私に愛を語りかけて欲しいな」
リリスが拒絶を示すとは思わずにダミアンは耳元で囁きながらゆっくりとリリスの背中を撫でる。
寒気がするほど甘い声と刺激だ。
紡ぐ言葉をリリスは忘れそうになるのを堪えてリリスは告げた。
「ダミアンお兄様のことが嫌いだわ。
私は貴方のものにはならない。
魔族のものにもね」
「…っ!」
ダミアンの表情が歪む。
しかし、一瞬でいつもの表情に戻った。
「リリスが恐れる魔族から守ってあげられるのは私だけだよ?」
穏やかな声色でさらにリリスに語りかけてくる。
「ダミアンお兄様がいなくとも、私を守ってくださる人はたくさんいますわ」
「…そう」
ダミアンは顔を下に向けた。
表情を読み取ることが出来なくなる。
ダミアンに掴まれていた腰が強く抱かれた。
「…離して」
「ダメだよ、リリス。
こんなの全然ダメじゃないか…。
あんなに長いこと教育してきたのに、怯えも足りなけらば、私への愛がないと言う。
リリスのこと躾なおさないといけないね」
顔を上げたダミアンは今まで見たことの無い無表情をしていた。
纏う雰囲気も違う、ダミアンの足から伸びた影がリリスの足に纏わり付く。
これはダミアンの魔法…。
「リリス、大好きだよ。
こんなにもリリスは私の心を捕らえて離さないというのに、リリスは違うなんて悲しい。
私と同じように私なしでは生きていけない体にしてあげる。
私の部屋でその心と体に教えてあげるよ」
ダミアンの言葉にゾクリと寒気が襲った。
ダミアンは強くリリスを抱きしめる。
リリスはダミアンを遠ざけようと抵抗を重ねていた。
魔法を使われては身動きは取れないし、体格が違いすぎてちっとも歯が立たない。
でも逃げなくちゃいけない。
この人から逃げなくちゃ。
リリスはダミアンに見つからないようにメルヒからもらったブローチを握った。
助けてと心で何度も祈りながら。
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