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2章 リリスと闇の侯爵家
87 ダミアンの逃亡その二
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この路地を曲がって、真っ直ぐ進めば宿に到着する。
後ろからも周りからも追ってくる者は何もいない。
あと少しで目的の場所につく。
ダミアンは微笑みを浮かべた。
気が緩んだその時、同じタイミングで角を曲がる大きな男が向かいにいた。
ダミアンはリリスを見つめていたせいで反応が遅れる。
「なっ!」
「うお!」
激しい音を立てて、ダミアンと男はぶつかって互いに地面に倒れ込んだ。
地面に向かって倒れながらもゆっくりと見える景色の中で、ダミアンはリリスをかばいながら床に転がった。
痛みが遅れてやってくる。
「くっ…」
その光景に気を取られたのか、通りがかりの修道女が足元の何かに躓き転んだ。
その拍子に大事そうに持っていたガラスビンが手元からこぼれ落ち、こちらに向かって飛んでくる。
中身の液体がダミアン達のほうに降ってきた。
「…あっ、聖水が!」
修道女が慌てて叫ぶ。
まずいとダミアンは思った。
ダミアン魔法は魔族から魔力を供給して行使している物だ。
魔を浄化する力を持つ聖水とはとても相性が悪い。
そう思った時にはすでに遅く、聖水はダミアンとリリスに降り注いでいた。
ぐっしょりと服が濡れる。
ジュワジュワと物質が溶ける音が耳に届く。
リリスを縛っていた影は効力を失いみるみる溶けていった。
赤い瞳を大きく見開き驚いていたリリスは拘束が溶けていることに気づき、逃げ出そうとした。
ダミアンはそれを見逃ない。
「どこに行くの?」
リリスの腕を掴みダミアンのもとへと引き寄せた。
パサリとリリスの着ているマントが舞う。
その感覚のなさにダミアンは失敗したことを悟る。
「なに…」
「さようなら、お兄様」
黒髪がダミアンの視界を横切る。
マントが地面に落ちる頃にはリリスは身を翻して夜の街を駆け出していた。
歩く人が慌てて走るリリスを好奇の目で見つめている。
人々から見れば、突然現れたように見えただろう。
ダミアンも追いかけようと思ったが、聖水の影響か体が重く言う事を聞かなかった。
これでは魔法も使えない。
体にまで作用するものとは思わなかったと悔しさで顔が歪む。
リリスの姿が小さくなった所で遠くに金髪が見えた。
あの金髪の少女と合流したようだ。
リリスはそちらへ向かって飛込み、抱きしめあっているのが見えた。
すぐそこにいるのに、追いかけることが出来ない。
「…行かないでくれ」
ダミアンが伸ばした手はリリスへは届かない。
リリスはそのまま金髪の少女と手を取り合いながら、ダミアンの視界から消えた。
目の前が真っ暗になる。
ダミアンは今起こったことが信じられず、転んだまま座り込んでいた。
街ゆく人は心配そうにダミアンを見つめるが鬼気迫る彼の表情に誰もが息を呑む。
意を決して、ぶつかった男がダミアンに手を差し伸べた。
もはや、この男にさえ怒りが湧かない。
「気をつけろよ兄ちゃん、大丈夫かい?」
それに続くように修道女がダミアンに話しかける。
「ごめんなさいね、濡れてしまったわよね。
立てるかしら?」
その言葉すらもダミアンの耳には入らず通り抜けていく。
困った表情で二人は顔を見合わせた。
そこに違う声が飛び込んでくる。
「ダミアン様」
褐色の肌を持つ女レインだ。
街ゆく人は知り合いが来たのだと思い安心した表情を浮かべた。
エルフがいるなら怪我しても治してもらえるだろうと人々は視線をはずしてもとの時間に戻っていく。
「知り合いの方?
申し訳ございません。
不注意でぶつかってしまいまして、反応がなくて困っていたのです。
怪我はしてないと思うのですが…」
「ええ、知り合いよ。
ほんとうに反応がないわね…
こちらでどうにかするわ。
次からは気をつけて」
「はい、すいません」
男と修道女も申し訳なさそうな顔をして、そっとその場を立ち去った。
レインはダミアンの向かい側に座り様子を見る。
ダミアンは小さく震えて赤いマントを抱きしめていた。
「聖水よね、この濡れてるの。
ふーん。
目前の幸せを失ってショックなのと、更に呪石に蝕まれていた精神が浄化されて精神が不安定になってるってとこかしらね」
レインはダミアンと視線を合わせる。
「ダミアン様、戻ってきてください」
「…リリス」
「ダミアン様、正気に戻ってください」
何度か名前を呼びかけると、ダミアンの意識が徐々に浮上してきた。
ぼんやりとしていたダミアンはレインの姿を見つめると焦点が合い、すうっと目つきが変わった。
「おまえ、どこに行っていた?
さっきまで、リリスをこの腕で抱きしめていたんだ…。
もうすぐ連れて帰るところまでいってたんだぞ。
なのに…」
ダミアンは最後の最後でリリスが逃げ出した光景を浮かべて苦い味が口の中に広がった。
あの男と女さえいなければ事は成せたと悔しげに顔を歪ませる。
そんなダミアンにレインは笑いかけてくる。
「また次、頑張ればいいじゃない!
ダミアン様にはあたしがついてるのよ」
「何が、あたしがついてるだ!
お前が全然仕事しないから、逃がしたんだと思うが?」
「何言ってるのよ。
仕事してたじゃない。
今、ダミアン様を助けたところよ。
聖水で意識ここに在らずだったの。
わかる?」
「…むっ」
ダミアンは即座にリリスを追いかけることが出来なかったことを思う。
聖水をかけられた瞬間、体が重くなったのだ。
そのまま意識は遠くに堕ちていた。
聖水でここまで意識をもっていかれるとは、考えてもなかった。
「ねぇ、この赤いマント。
薔薇姫ちゃんのよね?」
レインはダミアンが抱えている赤いマントに興味を示す。
「そうだ。
これはリリスがさっきまで着ていたものだ」
ダミアンは愛しそうにマントを抱きしめる。
「やっぱりね。
薔薇姫ちゃんのいい匂いするもの。
凄い複雑な魔術式が編まれてるわね。
面白いわ!
約束通り、このマントもらっていいわよね?」
レインはダミアンから赤いマントを無理やり取る。
まだ、ダミアンはリリスの温もりが残っているこのマントを手放したくなかった。
ダミアンは恨みがましい瞳でマント取ったレインを見る。
確かに最初の話でリリスが身につけているものを渡すことになっていたが、渡したくないとダミアンは思ってしまう。
約束は約束なので、我慢しなくてはいけないが…。
「…はぁ」
重いため息をつき、ダミアンは暗い空を見上げた。
空には白い月が浮かんでいる。
月に全ての怒りをぶつけるようにダミアンは拳を空へと突き上げた。
その手にはブラッドストーンが握られている。
きっとまた、最愛の人に引き合わせてくれるはずだ。
ブラッドストーンの呪石の効果は最愛の人に引き合わせてくれる物だから。
それに、リリスに印をつけることができた。
この石のもう一つの効果は、あとからじわじわ効いてくることになるだろう。
ダミアンを求める熱病に侵されるといい。
「手に入らないのならば、いっそこの手で永遠に…」
ねっとりとした微笑みを浮かべ、ダミアンはレインに促され夜の街へ消えた。
───リリス、また必ず会いに行くよ。
後ろからも周りからも追ってくる者は何もいない。
あと少しで目的の場所につく。
ダミアンは微笑みを浮かべた。
気が緩んだその時、同じタイミングで角を曲がる大きな男が向かいにいた。
ダミアンはリリスを見つめていたせいで反応が遅れる。
「なっ!」
「うお!」
激しい音を立てて、ダミアンと男はぶつかって互いに地面に倒れ込んだ。
地面に向かって倒れながらもゆっくりと見える景色の中で、ダミアンはリリスをかばいながら床に転がった。
痛みが遅れてやってくる。
「くっ…」
その光景に気を取られたのか、通りがかりの修道女が足元の何かに躓き転んだ。
その拍子に大事そうに持っていたガラスビンが手元からこぼれ落ち、こちらに向かって飛んでくる。
中身の液体がダミアン達のほうに降ってきた。
「…あっ、聖水が!」
修道女が慌てて叫ぶ。
まずいとダミアンは思った。
ダミアン魔法は魔族から魔力を供給して行使している物だ。
魔を浄化する力を持つ聖水とはとても相性が悪い。
そう思った時にはすでに遅く、聖水はダミアンとリリスに降り注いでいた。
ぐっしょりと服が濡れる。
ジュワジュワと物質が溶ける音が耳に届く。
リリスを縛っていた影は効力を失いみるみる溶けていった。
赤い瞳を大きく見開き驚いていたリリスは拘束が溶けていることに気づき、逃げ出そうとした。
ダミアンはそれを見逃ない。
「どこに行くの?」
リリスの腕を掴みダミアンのもとへと引き寄せた。
パサリとリリスの着ているマントが舞う。
その感覚のなさにダミアンは失敗したことを悟る。
「なに…」
「さようなら、お兄様」
黒髪がダミアンの視界を横切る。
マントが地面に落ちる頃にはリリスは身を翻して夜の街を駆け出していた。
歩く人が慌てて走るリリスを好奇の目で見つめている。
人々から見れば、突然現れたように見えただろう。
ダミアンも追いかけようと思ったが、聖水の影響か体が重く言う事を聞かなかった。
これでは魔法も使えない。
体にまで作用するものとは思わなかったと悔しさで顔が歪む。
リリスの姿が小さくなった所で遠くに金髪が見えた。
あの金髪の少女と合流したようだ。
リリスはそちらへ向かって飛込み、抱きしめあっているのが見えた。
すぐそこにいるのに、追いかけることが出来ない。
「…行かないでくれ」
ダミアンが伸ばした手はリリスへは届かない。
リリスはそのまま金髪の少女と手を取り合いながら、ダミアンの視界から消えた。
目の前が真っ暗になる。
ダミアンは今起こったことが信じられず、転んだまま座り込んでいた。
街ゆく人は心配そうにダミアンを見つめるが鬼気迫る彼の表情に誰もが息を呑む。
意を決して、ぶつかった男がダミアンに手を差し伸べた。
もはや、この男にさえ怒りが湧かない。
「気をつけろよ兄ちゃん、大丈夫かい?」
それに続くように修道女がダミアンに話しかける。
「ごめんなさいね、濡れてしまったわよね。
立てるかしら?」
その言葉すらもダミアンの耳には入らず通り抜けていく。
困った表情で二人は顔を見合わせた。
そこに違う声が飛び込んでくる。
「ダミアン様」
褐色の肌を持つ女レインだ。
街ゆく人は知り合いが来たのだと思い安心した表情を浮かべた。
エルフがいるなら怪我しても治してもらえるだろうと人々は視線をはずしてもとの時間に戻っていく。
「知り合いの方?
申し訳ございません。
不注意でぶつかってしまいまして、反応がなくて困っていたのです。
怪我はしてないと思うのですが…」
「ええ、知り合いよ。
ほんとうに反応がないわね…
こちらでどうにかするわ。
次からは気をつけて」
「はい、すいません」
男と修道女も申し訳なさそうな顔をして、そっとその場を立ち去った。
レインはダミアンの向かい側に座り様子を見る。
ダミアンは小さく震えて赤いマントを抱きしめていた。
「聖水よね、この濡れてるの。
ふーん。
目前の幸せを失ってショックなのと、更に呪石に蝕まれていた精神が浄化されて精神が不安定になってるってとこかしらね」
レインはダミアンと視線を合わせる。
「ダミアン様、戻ってきてください」
「…リリス」
「ダミアン様、正気に戻ってください」
何度か名前を呼びかけると、ダミアンの意識が徐々に浮上してきた。
ぼんやりとしていたダミアンはレインの姿を見つめると焦点が合い、すうっと目つきが変わった。
「おまえ、どこに行っていた?
さっきまで、リリスをこの腕で抱きしめていたんだ…。
もうすぐ連れて帰るところまでいってたんだぞ。
なのに…」
ダミアンは最後の最後でリリスが逃げ出した光景を浮かべて苦い味が口の中に広がった。
あの男と女さえいなければ事は成せたと悔しげに顔を歪ませる。
そんなダミアンにレインは笑いかけてくる。
「また次、頑張ればいいじゃない!
ダミアン様にはあたしがついてるのよ」
「何が、あたしがついてるだ!
お前が全然仕事しないから、逃がしたんだと思うが?」
「何言ってるのよ。
仕事してたじゃない。
今、ダミアン様を助けたところよ。
聖水で意識ここに在らずだったの。
わかる?」
「…むっ」
ダミアンは即座にリリスを追いかけることが出来なかったことを思う。
聖水をかけられた瞬間、体が重くなったのだ。
そのまま意識は遠くに堕ちていた。
聖水でここまで意識をもっていかれるとは、考えてもなかった。
「ねぇ、この赤いマント。
薔薇姫ちゃんのよね?」
レインはダミアンが抱えている赤いマントに興味を示す。
「そうだ。
これはリリスがさっきまで着ていたものだ」
ダミアンは愛しそうにマントを抱きしめる。
「やっぱりね。
薔薇姫ちゃんのいい匂いするもの。
凄い複雑な魔術式が編まれてるわね。
面白いわ!
約束通り、このマントもらっていいわよね?」
レインはダミアンから赤いマントを無理やり取る。
まだ、ダミアンはリリスの温もりが残っているこのマントを手放したくなかった。
ダミアンは恨みがましい瞳でマント取ったレインを見る。
確かに最初の話でリリスが身につけているものを渡すことになっていたが、渡したくないとダミアンは思ってしまう。
約束は約束なので、我慢しなくてはいけないが…。
「…はぁ」
重いため息をつき、ダミアンは暗い空を見上げた。
空には白い月が浮かんでいる。
月に全ての怒りをぶつけるようにダミアンは拳を空へと突き上げた。
その手にはブラッドストーンが握られている。
きっとまた、最愛の人に引き合わせてくれるはずだ。
ブラッドストーンの呪石の効果は最愛の人に引き合わせてくれる物だから。
それに、リリスに印をつけることができた。
この石のもう一つの効果は、あとからじわじわ効いてくることになるだろう。
ダミアンを求める熱病に侵されるといい。
「手に入らないのならば、いっそこの手で永遠に…」
ねっとりとした微笑みを浮かべ、ダミアンはレインに促され夜の街へ消えた。
───リリス、また必ず会いに行くよ。
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