48 / 79
仁義なき遊戯
白黒はっきり
しおりを挟む
「どうした?もう終わりか。」
「くっ!まぁ待てよ。どうだろう、王者の風格というか余裕というか?そのぉ」
「待ったはナシじゃ。さっき待ってやっとろうが。」
「ま・・・参りました。」
「はーっはっはっは!ワシの21連勝じゃなぁ。ここまで勝ちつづけておるとたまには負けてみたいもんじゃのう。勝たんでエエのにまた勝った。」
「くっ、くそぉ~。」
京阪ニャンニャンズファンみてぇなこと言いくさってからに・・・。毎朝リトルラビッツファンの俺に対する挑発のようで二重に許せん!
「それでは検討するかのぅ。」
「何で勝てねぇんだろう?」
俺はここ毎日チェスや将棋のような「ソルダ」というゲームでアンリと勝負しているんだが、どうしてもアンリには勝てないんだ。
「ワシはソルダでは王国十傑に入る猛者よ。ソーマごときに遅れは取らんぞ!」
「何ぃ!このタヌキ親父、そういう事は最初に言っとけやぁ!勝てるわきゃあね~わ。通りで自らの大駒を犠牲にしてこちらの首を獲るのが上手いわけだ。」
この性悪親父めぇ。俺が追い詰められる様子を見るたび嬉しそうな顔しやがって~、ぐぬぬぬ。
「はーっはっはっは。一騎当千の大駒を惜しんで自らの首を締めるのは愚か者のすることよ。達人は雑兵を精兵とする術を磨くものなのだぞ。」
たしかにアンリは小駒の使い方が上手い。違う手筋を本命だと思わせといて、気にも止めなかった筋でいつもやられる。それとも相手に合わせて変幻自在に手を変えて来ているのか?
「くぅ~、アンリに勝ちたい・・・。絶対に次こそは負かして見せるからなぁ!」
「おぅおぅ、明日も来るか?慈悲のかたまりである国王はいつでも相手になってやるぞ。わーっはっはっは!」
「明日も来るからなぁ!勝つまで引かねーぞ!チクショー。」
***
「俺はどうしたら勝てるかなぁ、ハヤテ?」
「ん?何だ、我はこの鶏肉を食べるのに忙しいのだ。もっと注文してくれユーキぃ。」
食事中に話しかけても冷たくあしらうんだよなぁハヤテ。ああわかってたさ、でもちょっとは相談に乗ってくれよ。
「んもぅ、たしかに何でもおごるって言ったけど本当に王都中の屋台を全部食べ回るのかよ。こんなに相棒が頭を悩ましているのに冷たいなぁハヤテちゃんは。」
「ソルダというので勝てないのならばソルダ以外で勝負すれば良いではないか。」
「それだっ!なんだぁ、そう言われればそうだなぁ。やっぱハヤテは頼りになるよ~。」
「早く注文するのだユーキぃ!」
「ああ、おっちゃんコレもう一つちょうだい!よぅし、たんとお食べ。ふっふっふ。アンリめ、今に見ていろ。」
俺が注文してもハヤテは目の前の料理に夢中だ。ってか、どんだけ食うんだよ?
「となれば、何で討ち取るべきか?ボードゲームだと・・・。すごろくじゃ違うよなぁ。」
「あ!あれにするか。この世界にムーブメントを起こしてやるぜ。」
ハヤテを満足させると俺たちは王都を出てアーレンに転移した。アーレンといえばあのお店。
「こんちわー。」
「あ、ユーキ!」
「旦那ぁ、久しぶり。」
「あ、マデル市参事会終身顧問がいる。」
ハンスさんに会ったのってあの日以来だったからなぁ。役者だよねぇ。
「ぶへっ、やだなぁ。旦那がやらせたんでしょうが。あれに扮装するために俺がどれだけエドガーさんにぶたれたと思ってるんです?」
「あぁ、俺もエドガーにはいろいろ叩き込まれたからその過酷さはよーく知ってるよ。でもハンスさんのおかげで空前絶後の大勝利だった。」
「あんな三文芝居でとんでもない礼金もらっちまって。俺としちゃあ感謝しかありませんがね。」
ありゃ、そういやジョセフさんはどこだぁ?二階なのかなぁ。
「どうしたの?今日は父さんいないわよ。」
「え、そうなの?まぁいいや。ハンスさんでもソフィアでもいいんだけど時間あるかな?」
「別に良いわよ。なぁに?」
「実はこれなんだ。応接室貸してよ。」
「何ですかい?白と黒のコインみたいなのは。」
ふふふ、見たこと無いよねぇ。そうそう、見たかったのはその反応よ。
「まぁ見ててよ。」
「?」
俺はルールを教えながら、ソフィアと対局を始めた。最初だからぜひ興味を持ってもらいたい。接戦を演出して見たらソフィアも勝負にのめり込んだ。
「くやしぃ~、単純なのに勝てないわ。もう一度よ!」
「ふっふっふ。ようやく自信を取り戻したよ。最近ソルダで負けつづけだったからな。」
「ソルダで負けたからこのゲームをやりに来た、って一体どういう話ですかい?」
「国王相手に21連敗してるから、今度は他のゲームで土つけてやりたいんだ。」
「負けず嫌いね。ユーキらしいわ。」
「はっはっは。そりゃいいや。国王は昨年度全国ソルダトーナメント8位でしたからね。ちょっとやそっとじゃ勝てねえから。」
ありゃ、あの腹黒大魔王の腕前はアーレンまで轟いているのか。許すまじ。
「それはもう手筋が人間性に似てえげつないんだ。正直もう勝てる気がしない。」
「アンタとんでも無いこと言うわね。そんな冗談飛ばしてるとそのうち首もいっしょに飛ばすことになるわよ。そんで、本当の用事は何なの?」
「あ、そうだった。実はさぁ、これをソフィアん家で取り扱ってもらえんかと思ってさ。商談に来たんだ。」
「何?面白いじゃない。絶対に流行るわよコレ。」
「ソルダよりもルールが単純だし、駒を何種類も作る必要が無いとなりゃあ行けますねぇ。すげーなぁ、旦那が考えたんですかぃ?」
「この世界にはまだ無いモノだと思うんだ。」
「たしかに見たこと無いわ。」
よかった。この世界で考案されてたらアンリを不意打ちできないからな。ついに俺にも王国制覇の夢が見えて来たぞ!そのためにも流行らせないといかん。
「これ見てくれよ。」
「こりゃぁ何です?」
「まぁ!これでどこにでも持っていけるのね。折りたたみ出来るってことでしょ?」
「はぁ、こんな設計図まで描いて来たんですね。こりゃ本格的だ。」
そうさ、持ち運びが手軽なら庶民の娯楽としてあっという間に広まるぞ。
「頼むよソフィア~、ジョセフさんによろしく言ってよ~。また来るからさぁ。」
「んー、それは良いけど。ユーキも私のお願い聞いてくれる?」
「え、いいよ。俺にできることなら何なりと言ってくれよ。」
まぁそんな大した頼みじゃないだろうさ、バッチ来~い!
「くっ!まぁ待てよ。どうだろう、王者の風格というか余裕というか?そのぉ」
「待ったはナシじゃ。さっき待ってやっとろうが。」
「ま・・・参りました。」
「はーっはっはっは!ワシの21連勝じゃなぁ。ここまで勝ちつづけておるとたまには負けてみたいもんじゃのう。勝たんでエエのにまた勝った。」
「くっ、くそぉ~。」
京阪ニャンニャンズファンみてぇなこと言いくさってからに・・・。毎朝リトルラビッツファンの俺に対する挑発のようで二重に許せん!
「それでは検討するかのぅ。」
「何で勝てねぇんだろう?」
俺はここ毎日チェスや将棋のような「ソルダ」というゲームでアンリと勝負しているんだが、どうしてもアンリには勝てないんだ。
「ワシはソルダでは王国十傑に入る猛者よ。ソーマごときに遅れは取らんぞ!」
「何ぃ!このタヌキ親父、そういう事は最初に言っとけやぁ!勝てるわきゃあね~わ。通りで自らの大駒を犠牲にしてこちらの首を獲るのが上手いわけだ。」
この性悪親父めぇ。俺が追い詰められる様子を見るたび嬉しそうな顔しやがって~、ぐぬぬぬ。
「はーっはっはっは。一騎当千の大駒を惜しんで自らの首を締めるのは愚か者のすることよ。達人は雑兵を精兵とする術を磨くものなのだぞ。」
たしかにアンリは小駒の使い方が上手い。違う手筋を本命だと思わせといて、気にも止めなかった筋でいつもやられる。それとも相手に合わせて変幻自在に手を変えて来ているのか?
「くぅ~、アンリに勝ちたい・・・。絶対に次こそは負かして見せるからなぁ!」
「おぅおぅ、明日も来るか?慈悲のかたまりである国王はいつでも相手になってやるぞ。わーっはっはっは!」
「明日も来るからなぁ!勝つまで引かねーぞ!チクショー。」
***
「俺はどうしたら勝てるかなぁ、ハヤテ?」
「ん?何だ、我はこの鶏肉を食べるのに忙しいのだ。もっと注文してくれユーキぃ。」
食事中に話しかけても冷たくあしらうんだよなぁハヤテ。ああわかってたさ、でもちょっとは相談に乗ってくれよ。
「んもぅ、たしかに何でもおごるって言ったけど本当に王都中の屋台を全部食べ回るのかよ。こんなに相棒が頭を悩ましているのに冷たいなぁハヤテちゃんは。」
「ソルダというので勝てないのならばソルダ以外で勝負すれば良いではないか。」
「それだっ!なんだぁ、そう言われればそうだなぁ。やっぱハヤテは頼りになるよ~。」
「早く注文するのだユーキぃ!」
「ああ、おっちゃんコレもう一つちょうだい!よぅし、たんとお食べ。ふっふっふ。アンリめ、今に見ていろ。」
俺が注文してもハヤテは目の前の料理に夢中だ。ってか、どんだけ食うんだよ?
「となれば、何で討ち取るべきか?ボードゲームだと・・・。すごろくじゃ違うよなぁ。」
「あ!あれにするか。この世界にムーブメントを起こしてやるぜ。」
ハヤテを満足させると俺たちは王都を出てアーレンに転移した。アーレンといえばあのお店。
「こんちわー。」
「あ、ユーキ!」
「旦那ぁ、久しぶり。」
「あ、マデル市参事会終身顧問がいる。」
ハンスさんに会ったのってあの日以来だったからなぁ。役者だよねぇ。
「ぶへっ、やだなぁ。旦那がやらせたんでしょうが。あれに扮装するために俺がどれだけエドガーさんにぶたれたと思ってるんです?」
「あぁ、俺もエドガーにはいろいろ叩き込まれたからその過酷さはよーく知ってるよ。でもハンスさんのおかげで空前絶後の大勝利だった。」
「あんな三文芝居でとんでもない礼金もらっちまって。俺としちゃあ感謝しかありませんがね。」
ありゃ、そういやジョセフさんはどこだぁ?二階なのかなぁ。
「どうしたの?今日は父さんいないわよ。」
「え、そうなの?まぁいいや。ハンスさんでもソフィアでもいいんだけど時間あるかな?」
「別に良いわよ。なぁに?」
「実はこれなんだ。応接室貸してよ。」
「何ですかい?白と黒のコインみたいなのは。」
ふふふ、見たこと無いよねぇ。そうそう、見たかったのはその反応よ。
「まぁ見ててよ。」
「?」
俺はルールを教えながら、ソフィアと対局を始めた。最初だからぜひ興味を持ってもらいたい。接戦を演出して見たらソフィアも勝負にのめり込んだ。
「くやしぃ~、単純なのに勝てないわ。もう一度よ!」
「ふっふっふ。ようやく自信を取り戻したよ。最近ソルダで負けつづけだったからな。」
「ソルダで負けたからこのゲームをやりに来た、って一体どういう話ですかい?」
「国王相手に21連敗してるから、今度は他のゲームで土つけてやりたいんだ。」
「負けず嫌いね。ユーキらしいわ。」
「はっはっは。そりゃいいや。国王は昨年度全国ソルダトーナメント8位でしたからね。ちょっとやそっとじゃ勝てねえから。」
ありゃ、あの腹黒大魔王の腕前はアーレンまで轟いているのか。許すまじ。
「それはもう手筋が人間性に似てえげつないんだ。正直もう勝てる気がしない。」
「アンタとんでも無いこと言うわね。そんな冗談飛ばしてるとそのうち首もいっしょに飛ばすことになるわよ。そんで、本当の用事は何なの?」
「あ、そうだった。実はさぁ、これをソフィアん家で取り扱ってもらえんかと思ってさ。商談に来たんだ。」
「何?面白いじゃない。絶対に流行るわよコレ。」
「ソルダよりもルールが単純だし、駒を何種類も作る必要が無いとなりゃあ行けますねぇ。すげーなぁ、旦那が考えたんですかぃ?」
「この世界にはまだ無いモノだと思うんだ。」
「たしかに見たこと無いわ。」
よかった。この世界で考案されてたらアンリを不意打ちできないからな。ついに俺にも王国制覇の夢が見えて来たぞ!そのためにも流行らせないといかん。
「これ見てくれよ。」
「こりゃぁ何です?」
「まぁ!これでどこにでも持っていけるのね。折りたたみ出来るってことでしょ?」
「はぁ、こんな設計図まで描いて来たんですね。こりゃ本格的だ。」
そうさ、持ち運びが手軽なら庶民の娯楽としてあっという間に広まるぞ。
「頼むよソフィア~、ジョセフさんによろしく言ってよ~。また来るからさぁ。」
「んー、それは良いけど。ユーキも私のお願い聞いてくれる?」
「え、いいよ。俺にできることなら何なりと言ってくれよ。」
まぁそんな大した頼みじゃないだろうさ、バッチ来~い!
0
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「元」面倒くさがりの異世界無双
空里
ファンタジー
死んでもっと努力すればと後悔していた俺は妖精みたいなやつに転生させられた。話しているうちに名前を忘れてしまったことに気付き、その妖精みたいなやつに名付けられた。
「カイ=マールス」と。
よく分からないまま取りあえず強くなれとのことで訓練を始めるのだった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる