悲劇のさおり

如月麻衣子

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第一章

電車の中で

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少しづつ温かさが増すしてきた5月の初旬の早朝、”さおり”は駅までの道のりを駆け足で向かっていた。
IT企業に勤める”さおり”にとって日曜日は、朝遅くまで寝ていられる重要な曜日であったが、この日は明日までに
得意先に提出しなければならない書類作りがあった為、自らの会社に向かっていた。

人通り少ない小道を、さおりのヒールから響く「カツカツ」という音だけが響いていた。
走るたびに、白いセーター越しに彼女の決して大きくはない、Bカップの胸が上下に揺れる。
下半身は、チャコルグレーのミニのプリーツ巻きスカートが、いやらしげにひらひらと風に舞っていた。

もう少し風が強く吹けば、スカートがめくれ、彼女の白いパンツがベージュのストッキング越しに見えてしまうところだ。
そう巻きプリーツスカートは風に対し最もめくれやすい構造なのだ。
”さおり”は35歳、普通ならばミニスカートは卒業している年齢であるが、彼女には”男性から性的な対象として常に見られたい”という
変わった性癖があり、その性癖の為に彼女はミニのプリーツスカートを好んで常に着ている。

口の悪い周囲の関係者は彼女の事を「ロリコ」や「プリスカ女」などと陰口をたたいている。
”さおり”がこの性癖に目覚めたのは、彼女が中学2年生の時である。テニス部の試合が自ら所属する中学校で開催された際の事件がきっかけとなっている。

1個年上の宮本という不良少年に、体育館の裏舞台で、白いプリーツスコートのまま犯された経験を持つ。
本来であればトラウマ的なショックを心に受けて病んでしまうところであるが、彼女はもともとレイプ願望が初潮が始まった
小学校6年生の時から持っていた事もあり、”男性にエロい目線で常に見られたい”という異常な性癖がこの時、目覚めた。

この性癖の為に彼女は一度結婚を失敗している。また自ら所属するIT企業、及び関連する取引先の男性とも多くの肉体関係を持っている。
彼女が変わった性癖に見ざめた、宮本先輩との事件及び、社内の男性経験の話はまた別の機会に紹介するとして、時はさおりが電車に乗るところに戻す。

”さおり”が階段を駆け下りると、ちょうどアイボリーにピンクのラインが入った電車がホームは行ってきた。
「はぁ・・・ぎりぎり間に合った。」さおりは開いたドアに、ゆっくりとプリーツスカートから左足を伸ばし乗り込んだ。

最寄り駅から会社まで、途中で急行に乗りかえて行けば約30分。このまま各駅停車でも1時間程度である。
今日は早めに会社に行き仕事を終わらせ、あとは近くのフレンチレストランでのんびりお酒を楽しむ予定で、6時台の電車を選んだ”さおり”は

駅まで走った疲れを取り戻すため、近くの席に腰を下ろし、乗客が少ない社内で、細くて白い両足をまっすぐに伸ばした。
チャコルグレーのプリーツ巻きスカートから臨む彼女の白い足は、スカートとのコントラストの差もあり、35歳とは思えない美を輝かせていた。

「どうしようかなぁ・・・このまま各駅で行っちゃおうかな」などと独り言を言いながら、ふと反対側の席を見ると
汚いジーパンに、汚いベージュのロングTシャツを着た小太りの40歳くらいの男が、さおりの事をじーーっと見ていました。
「やばい・・すごいエロい目線で、さおりの事見てる」こころの中でそう叫ぶと”さおり”のやばい性癖がびくんと反応し始めた。

もう一度、小太りの男を見ると男の目線は確実に”さおり”のプリーツ巻きスカートの間から少しだけ見え隠れする股間を見ていた。
「やばい、あの視線はやばい見られている、さおりの大切な部分を見ている」そう考えた時

”さおり”の白のブラジャー内のピンクで一般の女性よりもいささか小さめの乳首がビクンと反応し勃起した。それと同時に、クリトリスにも電気が走る。
頭の中は、少しもうろうとしはじめた。

気が付けば、彼女の小陰唇が開き、膣口から女性特有の”ぬるぬる”として生臭い体液がどろどろと流れ始めた。
「やばいもう見ないで・・・」本音とは裏腹に彼女は思いつつ、もう一度、小太りの男を見ると、いささか前かがみになりながら
”さおり”の股間をじーーと見つめていた。

「やばいやばい」と思いつつ、電車の緩やかな振動も相まみれ、彼女の乳首とクリトリスはどんどんと感じ始めた。
気が付けば急行に乗り換える駅を通り過ぎ”さおり”と小ぶとりの男との時間が過ぎていった。

電車のガタンガタンといった振動が、乳首とクリトリスへと伝わる。
”さおり”は顔を下に向け、肩までの髪で顔を隠し、極力表情がばれないようなしぐさをとった。
しかし彼女の性癖は止まらない・・・横に置いていた黒い鞄を膝の上に置き、鞄の下に右腕をそっとしのばせ

チャコルグレーのプリーツ巻きスカートの上から、自らのクリトリスをクリクリを触り始めた。
もうこうなると、さおりは自らの意思で止めることができない、一度果てるまでは・・・

勃起したクリトリスを右手の人差し指の爪ではじくと”さおり”は小さな声で
「あっ・・・」ともらしてしまった。「だめ気持ちいい・・これから仕事なのにダメ・・・」そう心の中で制止しようとするものの
”さおり”の指は止まらない。スカートの上からグリグリと回すようにクリトリスをいじると快感が全身にまわり

肩と足がガクガクと震え始めた。愛液がドクンドクンと”さおり”の白いパンツとベージュのストッキングを濡らしてゆく
「やばいやばい」と思いつつも”さおり”の右人差し指の愛撫は止まらない。生臭いにおいがいつしか電車の中に充満してゆく。

小太りの男は”さおり”の状況を知ってか知らずか、スカートの間の股間への凝視を止めない。
「このままだと本当に行っちゃう。行っちゃうダメ・・もう見ないで」”さおり”の嘘の願いは届かず

”さおり”は自らのクリトリスをぐりぐりを触り続ける・・・快感が全身に回る。愛液がぐちゃぐちゃと流れ出る。頭が真っ白になる。
何度も何度も小声で「あっ・・・あっ・・・」と声が出る。

そして”さおり”は、自らの爪で最後に大きく、クリトリスをパン・・・とはじくと快楽は頂点に達し
”さおり”は果ててしまった・・・ガクガクとゆれていた足が”動”から”静”へと移り変わった。
肩だけはゆっくりと上下に呼吸する。

気が付けば会社の最寄り駅。”さおり”は小太りの男と目線を合わせず、電車を降りた。
”さおり”のチャコルグレーのプリーツ巻きスカートのおしりの側が、先ほどまでの激しい愛撫による愛液で濃いグレーへと変色し汚れていた。

その変色と汚れに気が付かないまま”さおり”は歩き出した。この汚れがこの後起きる最大の快楽と屈辱に会う序章とは知らずに・・・
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