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第2章
39,演技
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真っ白な布に穴を開けて頭を通して着ただけのような貫頭衣と呼ばれる服とも言えない布を纏った女性が立ち並んでいる。
数にして15。
彼女達は人であって人ではない。物として扱われる奴隷という身分だ。
オレ達が探している狐の獣人の子と同様に立ち並ぶ全員が狐耳に横の空いている服から見えるのは狐の尻尾だ。
背格好は似てる人も多いが、明らかに大きい人もいる。
狐族という種族名のみを条件にしたのだから当然だ。
「こちらに用意した者達は当店におります狐族となります。ご要望通りに奴隷種、年齢の区別なく集めさせました」
「では5人ずつ並べさせよ」
「畏まりました」
アルの言葉を聞いて奴隷商の主人――ヤルバッシュが端に控えていた男に目配せをする。
目配せを受けた男がすぐさま行動し、一番近いところに居た奴隷から順に5人ずつ横一列に並べられた。
「いかがでございましょう?」
「跪かせ、尻尾を横に流せ」
「こ、これは気づきませんで……し、失礼致しました」
相変わらずアルとは思えない口調だけど、その声音は常とは違い冷たい脅しの色を含んでいる。その効果もあってか商人然とした笑みを貼り付けていたヤルバッシュの言葉が少し乱れた。
慌てたように……いや実際アルの言葉を受けてかなり慌てたヤルバッシュが男に命じて奴隷を跪かせ、尻尾を横に流すようにしてよく見えるようにする。
今のアルならきっと冒険者ギルドで絡んできたヤツラですら震え上がるほどだろう。
演技とはいえここまで声色だけで人を脅せるのもすごい。アルってやっぱりすごいなぁ。
「主。いかがでございましょうか」
「ん」
跪かせたのは当然オレの身長を考えてだ。
主人がアルではなく、オレだということを明確にわからせるための行動であり、確認しやすくするためだ。
ちなみに名前を呼ばないというのも事前にエリザベートさんに注意されていた。
こういうところでは堂々と来る者もお忍びで来る者も、貴族だったら直接名前を呼ばせるようなことはしないそうだ。
一応オレ達は設定上は貴族のご令嬢と執事なのでそれに則って行動をしている。
さっと5人を確認し、目的の子がいないのを確認すると首を左右に振る。
「店主、次だ」
「はっ、畏まりました」
アルの言葉に機敏に反応したヤルバッシュがいそいそと次の5人を並ばせる。いつの間にか控えていた男ではなく彼自身が動いていたりするけれど、アルの迫力はそれをさせてしまうくらいすごい。
【アルぅ~……。オレにはそういうのやらないでね?】
【ワタリ様。これは演技にございます。ご安心ください】
【ほんとにぃ~?】
【答えは是。もちろんにございます】
【あはは。うまくやってるみたいね。そっちはどうかな?
こっちは今から確認するところよ】
【あ、3人用のヤツに話しかけてたのか……。えっとこっちは確認中です】
【念話は慣れないと間違えやすいからね。
そっか、終わったら連絡してね】
【わかりました。そちらもよろしくお願いします】
【ワタリちゃんのお願いだもの。しっかりやるわ!】
【あ、あはは……】
念話している間に次の5人が並び、全員が跪いていた。
一通り確認していくが、背格好は似ているがあの子はいなかった。
広場で見たときは少し遠目ではあったが、しっかりと覚えている。例え顔が変形してしまうほどぼこぼこになっていたとしても恐らく間違うことはないだろう。
特徴的なのは尻尾だ。
毛が抜けて部分的に穴が空いた様になっていたが、あの尻尾は特徴的だ。
狐耳は黄金色だったのに、尻尾は黒と白と金という3色だったのだ。
あの時は狐の獣人を見たのが始めてだったし、そういうものかと思ったのだがエリザベートさんに特徴を伝える時に使えるといいかと思って一応伝えてみたのだ。
結果として白と黒と金という尻尾は特徴としては十分効果があることがわかった。
10人見た中にはあの特徴的な尻尾はなかった。
顔を振り、次を並ばせるがやはりこの中にもいない。
「お、お気に召しませんか……」
「店主。昨日アディントン家の当主が捕縛された件を私が知らないとでも思っているのか?」
「そ、それは……! で、ですが、かの家から買い取った奴隷の多くは怪我を負っておりましてとても商品としお売りできるものでは……」
「二度は言わんぞ」
「ッ! か、畏まりました!」
アルの言葉に滝のように汗を流しながら控える男に小声で罵倒のような言葉を浴びせながら慌てて用意をさせている。
「しょ、少々お待ちくださいませ……。ほとんどの者が傷を負ったままでございますので……」
「よい、条件は先ほどと同じ狐族だ。用意ができたら呼べ。
さ、我が主。行きましょう」
「ん」
慌てふためくヤルバッシュを置いて応接室に戻る。
怪我人に無理させるのは忍びないけれど、これもエリザベートさんから色々注意されたうちの1つだ。
貴族は基本的に傲慢。相手に付け入る隙を与えてはいけないそうだ。
言いたいことはわかるが、やはり慣れない。慣れるつもりもないが。
【エリザベートさん。こちらで最初に見せられた15人にはいませんでした。
今アディントン家から買い取った方を用意させているところです。そちらはどうですか?】
【こっちは確認が終わったわ。1件目は外れ。次に向かっているところよ】
【は、早いですね……。さすがです】
【あはは。まぁ私の場合身分を偽る必要もないし、冒険者ギルドのエリザベートといえば割と有名だからね~。不本意だけど】
【そうなんですか? えっと……不本意なんですか?】
【あはは。まぁねぇ~……でも大丈夫! ワタリちゃんに害が及ぶようなことはないよ!
むしろ害が及ぶようなことがあったら私がなんとでもしてあげちゃうよ!
さぁ元気だしていこう!】
【は、はい。じゃぁ引き続きお願いします】
【おっけ~。ワタリちゃんも無理しちゃだめだからね?】
【はい、私は大丈夫です。頼りになる従者君もいますし】
【ワタリ様には私がついていますので、お気になさらずに】
【むぅ……。やっぱり私がそっちに付いた方がよかったんじゃないかなー?】
【お気になさらずに】
【……あとで吠え面かかせてやる】
最後にぼそっと小声で聞こえた言葉にかなり苦笑しつつも念話を一旦終了する。
ずっと繋げておくと3人だとオレは疲れなくてもエリザベートさんとアルはそうもいかない負担がかかるようだ。
念話を終えて少しすると再度出された緑のお茶の湯気が消えないうちに準備が整ったようだ。
先ほどと同じ部屋に行くとそこには狐の獣人が4人居た。
全員が痛々しく包帯を巻いている。見える部分では腕や足、顔の半分を覆うほどの怪我の人もいる。
だがひと目でわかる。この中にあの子はいない。
全員が身長が高く、尻尾も普通の黄金色だ。
怪我を押して集まってもらってのは申し訳ないが、部屋に入り確認した瞬間にはアルに向かって首を振っていた。
それを確認したアルが頷き、大量の汗をハンカチで拭いているヤルバッシュに向き直る。
「これで全員か?」
「は、はい。もちろんにございます」
「残念だ。今回は縁が無かったようだ。では行きましょう、主」
「え、あ、あの……」
ヤルバッシュの声を最後まで聞かず部屋を後にする。
扉を閉める時に膝を突くヤルバッシュの姿が見えたが、気にしないようにしよう。
あの子が見つからなければ同じことを繰り返すわけだし。
それよりアルの威圧にもう晒されないで済むんだからよかったんじゃないかな?
老紳士にエントランスまで再度案内され奴隷商を出る。
「またのお越しをお待ち申し上げております」
深々と頭をさげる老紳士を背に次の奴隷商に向かう。
多分もう来ないよ、とは声に出さずに心の中だけで言っておいた。
【エリザベートさん。1件目の確認が終わりました。あの子はいませんでしたので、次に向かいます】
【了解よ。こっちは今2件目で待機中。お茶がまずいのよねぇ……ほんとだめねここは。期待できないわ】
【お、お茶飲んでるんですか?】
【大丈夫よ。私相手に睡眠薬とか入れるヤツはこの街にはいないわ。もし居たとしてもすぐに潰されちゃうもの】
【あ、あはは……。あの……エリザベートさんって何者なんですか?】
【ふふ……。知りたい? 知りたいならぁ~次のお休みの日にデートに付き合ってくれたら教えてあげてもいいわよ~?】
【お断り申し上げます】
【いやいやアル。なんで君が即答するのさ】
【そうよー。あなたが断る権利なんてないのよ!】
【いいえ、私はワタリ様の従者。ワタリ様の御身をお守りするのも大事な務めにございます】
【守るって……デートで守られなきゃいけないようなことを……?】
【ワタリ様、油断は死を招きかねません。お気を抜かれませんことを進言致します】
【いやいや、アル……。あのねぇ……】
【そうよ、そうよ! ちょっとワタリちゃんと夜のラッシュの街の篝火を一緒に見て一緒に寝て一緒に朝日を浴びながら私の淹れた紅茶を飲んでもらうだけよ!】
【そこまで!?】
【ワタリ様、PTをきりましょう】
【え、エリザベートさん……私の体目当てなんですか……?】
【え、そ、そんなことないわよ! 大丈夫よ! 私は怖くないよ!】
【騙されてはいけません、ワタリ様。この女はワタリ様の神の造りたもうた至高の宝というべき、あの美しき体を野獣が如き汚らしさで蹂躙せしめようとする悪鬼にございます】
【……あの美しき体?】
【え、そこに食いつくの!?】
【ど、どういうことなの、ワタリちゃん!? まるでそこにいるロリコン野郎にまるで体を許してるような!?】
【許してません!】
【私はワタリ様の従者。ワタリ様のお世話をするのが使命。故にワタリ様の体を清めるのは私の使命。
貴様のような者にワタリ様を渡すことはできん!】
【な、なんてことなの! 私だってワタリちゃんの体清めたい! ワタリちゃんは私のものよ!】
【何この会話!?】
酷い会話に頭痛がしてきたが、次の奴隷商の看板が見えてきたので強制的に念話を終了させることにした。
もちろん、誤解なきよう2人に軽く説教した上で。
数にして15。
彼女達は人であって人ではない。物として扱われる奴隷という身分だ。
オレ達が探している狐の獣人の子と同様に立ち並ぶ全員が狐耳に横の空いている服から見えるのは狐の尻尾だ。
背格好は似てる人も多いが、明らかに大きい人もいる。
狐族という種族名のみを条件にしたのだから当然だ。
「こちらに用意した者達は当店におります狐族となります。ご要望通りに奴隷種、年齢の区別なく集めさせました」
「では5人ずつ並べさせよ」
「畏まりました」
アルの言葉を聞いて奴隷商の主人――ヤルバッシュが端に控えていた男に目配せをする。
目配せを受けた男がすぐさま行動し、一番近いところに居た奴隷から順に5人ずつ横一列に並べられた。
「いかがでございましょう?」
「跪かせ、尻尾を横に流せ」
「こ、これは気づきませんで……し、失礼致しました」
相変わらずアルとは思えない口調だけど、その声音は常とは違い冷たい脅しの色を含んでいる。その効果もあってか商人然とした笑みを貼り付けていたヤルバッシュの言葉が少し乱れた。
慌てたように……いや実際アルの言葉を受けてかなり慌てたヤルバッシュが男に命じて奴隷を跪かせ、尻尾を横に流すようにしてよく見えるようにする。
今のアルならきっと冒険者ギルドで絡んできたヤツラですら震え上がるほどだろう。
演技とはいえここまで声色だけで人を脅せるのもすごい。アルってやっぱりすごいなぁ。
「主。いかがでございましょうか」
「ん」
跪かせたのは当然オレの身長を考えてだ。
主人がアルではなく、オレだということを明確にわからせるための行動であり、確認しやすくするためだ。
ちなみに名前を呼ばないというのも事前にエリザベートさんに注意されていた。
こういうところでは堂々と来る者もお忍びで来る者も、貴族だったら直接名前を呼ばせるようなことはしないそうだ。
一応オレ達は設定上は貴族のご令嬢と執事なのでそれに則って行動をしている。
さっと5人を確認し、目的の子がいないのを確認すると首を左右に振る。
「店主、次だ」
「はっ、畏まりました」
アルの言葉に機敏に反応したヤルバッシュがいそいそと次の5人を並ばせる。いつの間にか控えていた男ではなく彼自身が動いていたりするけれど、アルの迫力はそれをさせてしまうくらいすごい。
【アルぅ~……。オレにはそういうのやらないでね?】
【ワタリ様。これは演技にございます。ご安心ください】
【ほんとにぃ~?】
【答えは是。もちろんにございます】
【あはは。うまくやってるみたいね。そっちはどうかな?
こっちは今から確認するところよ】
【あ、3人用のヤツに話しかけてたのか……。えっとこっちは確認中です】
【念話は慣れないと間違えやすいからね。
そっか、終わったら連絡してね】
【わかりました。そちらもよろしくお願いします】
【ワタリちゃんのお願いだもの。しっかりやるわ!】
【あ、あはは……】
念話している間に次の5人が並び、全員が跪いていた。
一通り確認していくが、背格好は似ているがあの子はいなかった。
広場で見たときは少し遠目ではあったが、しっかりと覚えている。例え顔が変形してしまうほどぼこぼこになっていたとしても恐らく間違うことはないだろう。
特徴的なのは尻尾だ。
毛が抜けて部分的に穴が空いた様になっていたが、あの尻尾は特徴的だ。
狐耳は黄金色だったのに、尻尾は黒と白と金という3色だったのだ。
あの時は狐の獣人を見たのが始めてだったし、そういうものかと思ったのだがエリザベートさんに特徴を伝える時に使えるといいかと思って一応伝えてみたのだ。
結果として白と黒と金という尻尾は特徴としては十分効果があることがわかった。
10人見た中にはあの特徴的な尻尾はなかった。
顔を振り、次を並ばせるがやはりこの中にもいない。
「お、お気に召しませんか……」
「店主。昨日アディントン家の当主が捕縛された件を私が知らないとでも思っているのか?」
「そ、それは……! で、ですが、かの家から買い取った奴隷の多くは怪我を負っておりましてとても商品としお売りできるものでは……」
「二度は言わんぞ」
「ッ! か、畏まりました!」
アルの言葉に滝のように汗を流しながら控える男に小声で罵倒のような言葉を浴びせながら慌てて用意をさせている。
「しょ、少々お待ちくださいませ……。ほとんどの者が傷を負ったままでございますので……」
「よい、条件は先ほどと同じ狐族だ。用意ができたら呼べ。
さ、我が主。行きましょう」
「ん」
慌てふためくヤルバッシュを置いて応接室に戻る。
怪我人に無理させるのは忍びないけれど、これもエリザベートさんから色々注意されたうちの1つだ。
貴族は基本的に傲慢。相手に付け入る隙を与えてはいけないそうだ。
言いたいことはわかるが、やはり慣れない。慣れるつもりもないが。
【エリザベートさん。こちらで最初に見せられた15人にはいませんでした。
今アディントン家から買い取った方を用意させているところです。そちらはどうですか?】
【こっちは確認が終わったわ。1件目は外れ。次に向かっているところよ】
【は、早いですね……。さすがです】
【あはは。まぁ私の場合身分を偽る必要もないし、冒険者ギルドのエリザベートといえば割と有名だからね~。不本意だけど】
【そうなんですか? えっと……不本意なんですか?】
【あはは。まぁねぇ~……でも大丈夫! ワタリちゃんに害が及ぶようなことはないよ!
むしろ害が及ぶようなことがあったら私がなんとでもしてあげちゃうよ!
さぁ元気だしていこう!】
【は、はい。じゃぁ引き続きお願いします】
【おっけ~。ワタリちゃんも無理しちゃだめだからね?】
【はい、私は大丈夫です。頼りになる従者君もいますし】
【ワタリ様には私がついていますので、お気になさらずに】
【むぅ……。やっぱり私がそっちに付いた方がよかったんじゃないかなー?】
【お気になさらずに】
【……あとで吠え面かかせてやる】
最後にぼそっと小声で聞こえた言葉にかなり苦笑しつつも念話を一旦終了する。
ずっと繋げておくと3人だとオレは疲れなくてもエリザベートさんとアルはそうもいかない負担がかかるようだ。
念話を終えて少しすると再度出された緑のお茶の湯気が消えないうちに準備が整ったようだ。
先ほどと同じ部屋に行くとそこには狐の獣人が4人居た。
全員が痛々しく包帯を巻いている。見える部分では腕や足、顔の半分を覆うほどの怪我の人もいる。
だがひと目でわかる。この中にあの子はいない。
全員が身長が高く、尻尾も普通の黄金色だ。
怪我を押して集まってもらってのは申し訳ないが、部屋に入り確認した瞬間にはアルに向かって首を振っていた。
それを確認したアルが頷き、大量の汗をハンカチで拭いているヤルバッシュに向き直る。
「これで全員か?」
「は、はい。もちろんにございます」
「残念だ。今回は縁が無かったようだ。では行きましょう、主」
「え、あ、あの……」
ヤルバッシュの声を最後まで聞かず部屋を後にする。
扉を閉める時に膝を突くヤルバッシュの姿が見えたが、気にしないようにしよう。
あの子が見つからなければ同じことを繰り返すわけだし。
それよりアルの威圧にもう晒されないで済むんだからよかったんじゃないかな?
老紳士にエントランスまで再度案内され奴隷商を出る。
「またのお越しをお待ち申し上げております」
深々と頭をさげる老紳士を背に次の奴隷商に向かう。
多分もう来ないよ、とは声に出さずに心の中だけで言っておいた。
【エリザベートさん。1件目の確認が終わりました。あの子はいませんでしたので、次に向かいます】
【了解よ。こっちは今2件目で待機中。お茶がまずいのよねぇ……ほんとだめねここは。期待できないわ】
【お、お茶飲んでるんですか?】
【大丈夫よ。私相手に睡眠薬とか入れるヤツはこの街にはいないわ。もし居たとしてもすぐに潰されちゃうもの】
【あ、あはは……。あの……エリザベートさんって何者なんですか?】
【ふふ……。知りたい? 知りたいならぁ~次のお休みの日にデートに付き合ってくれたら教えてあげてもいいわよ~?】
【お断り申し上げます】
【いやいやアル。なんで君が即答するのさ】
【そうよー。あなたが断る権利なんてないのよ!】
【いいえ、私はワタリ様の従者。ワタリ様の御身をお守りするのも大事な務めにございます】
【守るって……デートで守られなきゃいけないようなことを……?】
【ワタリ様、油断は死を招きかねません。お気を抜かれませんことを進言致します】
【いやいや、アル……。あのねぇ……】
【そうよ、そうよ! ちょっとワタリちゃんと夜のラッシュの街の篝火を一緒に見て一緒に寝て一緒に朝日を浴びながら私の淹れた紅茶を飲んでもらうだけよ!】
【そこまで!?】
【ワタリ様、PTをきりましょう】
【え、エリザベートさん……私の体目当てなんですか……?】
【え、そ、そんなことないわよ! 大丈夫よ! 私は怖くないよ!】
【騙されてはいけません、ワタリ様。この女はワタリ様の神の造りたもうた至高の宝というべき、あの美しき体を野獣が如き汚らしさで蹂躙せしめようとする悪鬼にございます】
【……あの美しき体?】
【え、そこに食いつくの!?】
【ど、どういうことなの、ワタリちゃん!? まるでそこにいるロリコン野郎にまるで体を許してるような!?】
【許してません!】
【私はワタリ様の従者。ワタリ様のお世話をするのが使命。故にワタリ様の体を清めるのは私の使命。
貴様のような者にワタリ様を渡すことはできん!】
【な、なんてことなの! 私だってワタリちゃんの体清めたい! ワタリちゃんは私のものよ!】
【何この会話!?】
酷い会話に頭痛がしてきたが、次の奴隷商の看板が見えてきたので強制的に念話を終了させることにした。
もちろん、誤解なきよう2人に軽く説教した上で。
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