120 / 183
第6章
119,子供達と
しおりを挟む
たくさんの子供達がそれぞれに自分のやるべきことをこなしている。
洗濯をしている者。掃除をしている者。庭で勉強している者。大体何人かのグループを作って行動している。
今オレは孤児院エリザに来ている。
来ているといっても屋敷からは目と鼻の先、というか同じ敷地内なので別にそんな大仰なものでもない。
でも一応この屋敷や敷地の持ち主はオレで、孤児院の運営に関する資金も全部オレが出していることになっているので孤児院に来ると職員になってくれたエリザベートさんが救った人達が歓迎してくれる。
ちなみに事前に来る事は伝えてあったので子供達総出でお出迎えとかはやめてもらった。
普段の様子を見たいという趣旨を一応伝えたのがよかったようだ。
子供達は当初の痩せ細った欠食児童然とした状態から徐々に回復しつつある。
この辺はネーシャを間近で見てきた経緯があるから大丈夫だろう。治療が必要な子は最初に全員治療されているし。
みんな元気に笑顔いっぱいで非常によろしい。
「ワタリお嬢様、こちらがご希望の書類になります」
「ありがと」
受け取った書類は孤児院にいる子供達全員のステータスだ。
さすがに全員を鑑定で調べていっては時間がかかってしょうがないので事前に用意してもらっておいた。
「お話にあったBaseLv5以下の者達は23名です。
優先して年齢順にまとめてありますのでご覧ください」
書類を捲って最初の1枚を確認すると確かにBaseLvが1しかない。年も7歳だ。
BaseLv1だとステータスが素のままなのでHPも低い。
何かの拍子で大怪我を負ったらそのまま回復魔法を受け付けず死んでしまう場合もある。
魔物を狩ることができない人達は仕事などをして得た経験値でBaseLvが上がるとまず始めにHP増加Lv1を取得するのが普通だ。
これでHPが+15されて消費ポイントは2なので1残る。
あとは各自それぞれにあった方向性でポイントを使っていく。
一先ずBaseLvは2以上にしておくのがいいのだが、一般的な仕事では数年かけてやっとあがる程度だ。
しかも職業:奴隷では何年かけてもただの仕事ではBaseLvがなかなか上がらないそうだ。
「じゃあまずはこの10歳の犬の獣人の男の子と9歳のドワーフの女の子にしようかな。
健康状態が他の子達よりも幾分良好だからね」
「わかりました。今呼んできます」
職員の女性が席を立ち2人を呼んでくる間に他の書類を見てしまっておこう。
1番BaseLvが高い子でもBaseLv6のようだ。
取得しているスキルもステータス増加系しかなく、ほとんどの子がHPと筋力を上げている。
この辺は労働力として見られているのが強いからだろう。
子供でもこの世界――ウイユベールなら十分に労働力だ。
筋力を上げていない子は回復力をあげていたりする。敏捷や器用をあげているような子はいない。
ステータス増加系以外のスキルを取得していないのはBaseLvが低すぎて有効活用できないからだろう。
子供を戦闘用の奴隷として育てるのには労力もお金もかかりすぎるし、何より時間がかかりすぎる。
それなら戦闘用の奴隷を買った方が遥かに早い。
結果的に特に奇抜なステータス構成になっていたりする子はおらず、BaseLvの低い子にHP増加Lv1を取らせるだけで済むようだ。
「お待たせ致しました、お嬢様」
「し、失礼します」
「……失礼します」
職員の女性が戻ってきて、ちょっと垂れめの犬耳に緊張して尻尾がピンと立っている男の子とその男の子よりも頭2つ分くらい小さい女の子が入ってきた。
「じゃあ座って」
「「はい」」
オレが座っているソファーの正面に2人を座らせる。
職員の女性は2人の後ろに回って立ったままのようだ。別に座ってもいいのに。
「さて、君達にはちょっと実験に付き合ってもらいます」
「……実験、ですか?」
「お、俺! なんでもやります! だからどうかタルアは見逃してください!」
「……タルア?」
「タルアは俺の弟で……あんまり体が強くないからみんなみたいに仕事もできなくて……」
垂れた犬耳をさらにしょんぼりさせて説明する男の子は俯いて最後の方はずいぶん小さな声になってしまっている。
この子は何か勘違いしているみたいだ。別に見逃すも何もそのタルアって子に何かするつもりもなければ売り飛ばしたりする予定もない。
というかこの孤児院にいる子達はみんな元気にすくすく育ってもらわないと困る。
「まぁ君の弟君をどうこうするつもりはないから安心して」
「ほ、本当ですか!?」
「うん、それに実験といっても君達に危険が及ぶようなことにはならないから安心してね。
ちょっと私達についてきてもらうだけだから。
もちろん安全確保のために防具を支給はするけど念のためだから」
「ぼ、防具……」
防具が必要になるということがどういうことなのかきちんと理解しているのか、獣人の男の子の顔色はあまりよくない。
ドワーフの女の子の方はあまり表情の変化がないからよくわからない。ほとんど喋らないし。いや男の子の方が弟君のこともあって必死に喋っていただけか。
「まぁ簡単にいうと君達はBaseLvが1しかないからLvアップしてもらう。
HPはあった方がいいからね。HPがあればもし大怪我を負っても治療が間に合う場合も多いし」
「あ、あのお嬢様……俺達、その……魔物と戦った事もないし……」
「戦うのは私がするから大丈夫。君達は私の後に付いてきてくれればいいから」
「え……お嬢様が……?」
当然ながら孤児院エリザにいる子供達はオレの戦闘能力など知るわけがない。
まぁどうみても自分より年下の女の子が代わりに戦うといってるのだ。困惑するなという方が難しい。
「まぁとりあえず君達用の防具をつけてくれるかな?」
説明しても納得してもらうのは難しいと思ったので、スルーしてアルがすでに用意しておいた防具一式を装備してもらう。
用意したのは簡易障壁が展開できる腕輪と皮の装備一式。
腕輪だけでも十分かもしれないが念の為一式装備を用意した。
普段着の上から装備した2人を連れてレーネさんと合流するとPT編成でPTを組む。
レーネさんという見た目からして頼りになる人と合流したことに不安げだった2人は安心したのかやっと堅かった表情が若干和らいだようだ。
「それじゃいくよー」
庭に出るとさっそく帰還用魔道具を起動する。
一瞬で視界が切り替わり、そこにはどこまでも続く緑の海が広がっていた。
「す、すっげー!」
「……わぁー」
転移なんて経験をしたことがなかった2人は一気にテンションが上がって興奮しているようだ。
垂れ耳君の目はキラキラと輝いて尻尾ははちきれんばかりに振られているし、あまり表情が動かなかったドワーフの女の子も小さな口と目を見開いて周りを見渡している。
「2人共あんまりはしゃぎすぎないでね?
ここはもう魔物がいるところだから」
「あ、は、はい!」
「……はい」
すでに気配察知にはいくつか魔物の反応がある。
とはいってもここは獣の窟――この世界に転生したときにいた場所で魔物は雑魚しかいない。
反応があった魔物もビッグマウスっぽい感じだし、団体さんで襲ってこようが脅威にもならない。
「さてさてじゃあ実験を開始しましょう。
2人にやってもらうのは自分のBaseLvが上がったら私に教えること。
あと勝手に動かないこと。
いいかな?」
「「はい!」」
「うん、いい返事だね」
2人の元気のいい返事を聞き、レーネさんにアイコンタクトで合図するとさっそく近場のビッグマウスが1匹消滅した。
なんてことはない遠距離斬撃スキル――飛斬が炸裂しただけだ。
まぁビッグマウス程度の雑魚だと解体できずにオーバーキルしてしまうけど、特に問題もない。どうせ魔結晶なんて出るとは思えないし。
2人を見ると特に反応はない。
というかレーネさんの動きが早すぎてすでに1匹ビッグマウスが死んでいることに気づいていさえしないようだ。
「とりあえず1匹じゃだめっと。ほいっ」
反応があったもうひとつの方に氷の矢を投げつけて瞬殺する。
今度はオレが攻撃したので2人共気づいたが声もでないくらいびっくりしている。
アルがすぐに解体して戻ってくるがまだ2人はびっくりしたままだ。
「BaseLvは上がったかな?」
「はっ! あ、えっとあがってないです」
「……ない、です」
オレとアルとレーネさんの3人のシトポーの祝福効果でもビッグマウス2匹ではまだ上がらないようだ。
それからしばらく狩り続け20匹目のビッグマウスを仕留めた所で2人共Lvアップした。
事前情報ではBaseLv1ではビッグマウス200匹分くらいでLvが上がるという話だった。
まぁビッグマウスやラージラビットは頑張れば子供でも狩れる程度の雑魚なので経験値が低いから数を狩らなければいけないのは仕方ないだろう。
ネーシャとユユさんの時のようにそこそこの魔物を相手にすると慣れていない子供達がパニックになってしまうだろうからね。
実験結果からオレとレーネさんとアルの祝福効果で約10倍の経験値が手に入るようだ。
もちろんPT全員に分配される経験値がどういう風になっているのかなどがわからないので本当に10倍なのかは疑わしい。
だが祝福の効果がどの程度なのかは大体わかっていれば問題ないのだ。
それよりもオレ達が子供達のLv上げを手伝ってあげれば10倍以上のスピードで終わらせられる事がわかったのだから今回の実験は成功だ。
とはいっても上げすぎる必要はない。せいぜいBaseLv3,4あたりまであげておけばよいという程度だ。
そのまま獣の窟をトコトコ移動しながら目に付いたビッグマウスとラージラビットを瞬殺していく。
所々で色々と実験を挟みながら2時間程度で2人のBaseLvは4になり目標は無事達成した。
でもまだ20人以上残っている。
しばらくは子供達のLv上げを手伝うことになりそうだ。
洗濯をしている者。掃除をしている者。庭で勉強している者。大体何人かのグループを作って行動している。
今オレは孤児院エリザに来ている。
来ているといっても屋敷からは目と鼻の先、というか同じ敷地内なので別にそんな大仰なものでもない。
でも一応この屋敷や敷地の持ち主はオレで、孤児院の運営に関する資金も全部オレが出していることになっているので孤児院に来ると職員になってくれたエリザベートさんが救った人達が歓迎してくれる。
ちなみに事前に来る事は伝えてあったので子供達総出でお出迎えとかはやめてもらった。
普段の様子を見たいという趣旨を一応伝えたのがよかったようだ。
子供達は当初の痩せ細った欠食児童然とした状態から徐々に回復しつつある。
この辺はネーシャを間近で見てきた経緯があるから大丈夫だろう。治療が必要な子は最初に全員治療されているし。
みんな元気に笑顔いっぱいで非常によろしい。
「ワタリお嬢様、こちらがご希望の書類になります」
「ありがと」
受け取った書類は孤児院にいる子供達全員のステータスだ。
さすがに全員を鑑定で調べていっては時間がかかってしょうがないので事前に用意してもらっておいた。
「お話にあったBaseLv5以下の者達は23名です。
優先して年齢順にまとめてありますのでご覧ください」
書類を捲って最初の1枚を確認すると確かにBaseLvが1しかない。年も7歳だ。
BaseLv1だとステータスが素のままなのでHPも低い。
何かの拍子で大怪我を負ったらそのまま回復魔法を受け付けず死んでしまう場合もある。
魔物を狩ることができない人達は仕事などをして得た経験値でBaseLvが上がるとまず始めにHP増加Lv1を取得するのが普通だ。
これでHPが+15されて消費ポイントは2なので1残る。
あとは各自それぞれにあった方向性でポイントを使っていく。
一先ずBaseLvは2以上にしておくのがいいのだが、一般的な仕事では数年かけてやっとあがる程度だ。
しかも職業:奴隷では何年かけてもただの仕事ではBaseLvがなかなか上がらないそうだ。
「じゃあまずはこの10歳の犬の獣人の男の子と9歳のドワーフの女の子にしようかな。
健康状態が他の子達よりも幾分良好だからね」
「わかりました。今呼んできます」
職員の女性が席を立ち2人を呼んでくる間に他の書類を見てしまっておこう。
1番BaseLvが高い子でもBaseLv6のようだ。
取得しているスキルもステータス増加系しかなく、ほとんどの子がHPと筋力を上げている。
この辺は労働力として見られているのが強いからだろう。
子供でもこの世界――ウイユベールなら十分に労働力だ。
筋力を上げていない子は回復力をあげていたりする。敏捷や器用をあげているような子はいない。
ステータス増加系以外のスキルを取得していないのはBaseLvが低すぎて有効活用できないからだろう。
子供を戦闘用の奴隷として育てるのには労力もお金もかかりすぎるし、何より時間がかかりすぎる。
それなら戦闘用の奴隷を買った方が遥かに早い。
結果的に特に奇抜なステータス構成になっていたりする子はおらず、BaseLvの低い子にHP増加Lv1を取らせるだけで済むようだ。
「お待たせ致しました、お嬢様」
「し、失礼します」
「……失礼します」
職員の女性が戻ってきて、ちょっと垂れめの犬耳に緊張して尻尾がピンと立っている男の子とその男の子よりも頭2つ分くらい小さい女の子が入ってきた。
「じゃあ座って」
「「はい」」
オレが座っているソファーの正面に2人を座らせる。
職員の女性は2人の後ろに回って立ったままのようだ。別に座ってもいいのに。
「さて、君達にはちょっと実験に付き合ってもらいます」
「……実験、ですか?」
「お、俺! なんでもやります! だからどうかタルアは見逃してください!」
「……タルア?」
「タルアは俺の弟で……あんまり体が強くないからみんなみたいに仕事もできなくて……」
垂れた犬耳をさらにしょんぼりさせて説明する男の子は俯いて最後の方はずいぶん小さな声になってしまっている。
この子は何か勘違いしているみたいだ。別に見逃すも何もそのタルアって子に何かするつもりもなければ売り飛ばしたりする予定もない。
というかこの孤児院にいる子達はみんな元気にすくすく育ってもらわないと困る。
「まぁ君の弟君をどうこうするつもりはないから安心して」
「ほ、本当ですか!?」
「うん、それに実験といっても君達に危険が及ぶようなことにはならないから安心してね。
ちょっと私達についてきてもらうだけだから。
もちろん安全確保のために防具を支給はするけど念のためだから」
「ぼ、防具……」
防具が必要になるということがどういうことなのかきちんと理解しているのか、獣人の男の子の顔色はあまりよくない。
ドワーフの女の子の方はあまり表情の変化がないからよくわからない。ほとんど喋らないし。いや男の子の方が弟君のこともあって必死に喋っていただけか。
「まぁ簡単にいうと君達はBaseLvが1しかないからLvアップしてもらう。
HPはあった方がいいからね。HPがあればもし大怪我を負っても治療が間に合う場合も多いし」
「あ、あのお嬢様……俺達、その……魔物と戦った事もないし……」
「戦うのは私がするから大丈夫。君達は私の後に付いてきてくれればいいから」
「え……お嬢様が……?」
当然ながら孤児院エリザにいる子供達はオレの戦闘能力など知るわけがない。
まぁどうみても自分より年下の女の子が代わりに戦うといってるのだ。困惑するなという方が難しい。
「まぁとりあえず君達用の防具をつけてくれるかな?」
説明しても納得してもらうのは難しいと思ったので、スルーしてアルがすでに用意しておいた防具一式を装備してもらう。
用意したのは簡易障壁が展開できる腕輪と皮の装備一式。
腕輪だけでも十分かもしれないが念の為一式装備を用意した。
普段着の上から装備した2人を連れてレーネさんと合流するとPT編成でPTを組む。
レーネさんという見た目からして頼りになる人と合流したことに不安げだった2人は安心したのかやっと堅かった表情が若干和らいだようだ。
「それじゃいくよー」
庭に出るとさっそく帰還用魔道具を起動する。
一瞬で視界が切り替わり、そこにはどこまでも続く緑の海が広がっていた。
「す、すっげー!」
「……わぁー」
転移なんて経験をしたことがなかった2人は一気にテンションが上がって興奮しているようだ。
垂れ耳君の目はキラキラと輝いて尻尾ははちきれんばかりに振られているし、あまり表情が動かなかったドワーフの女の子も小さな口と目を見開いて周りを見渡している。
「2人共あんまりはしゃぎすぎないでね?
ここはもう魔物がいるところだから」
「あ、は、はい!」
「……はい」
すでに気配察知にはいくつか魔物の反応がある。
とはいってもここは獣の窟――この世界に転生したときにいた場所で魔物は雑魚しかいない。
反応があった魔物もビッグマウスっぽい感じだし、団体さんで襲ってこようが脅威にもならない。
「さてさてじゃあ実験を開始しましょう。
2人にやってもらうのは自分のBaseLvが上がったら私に教えること。
あと勝手に動かないこと。
いいかな?」
「「はい!」」
「うん、いい返事だね」
2人の元気のいい返事を聞き、レーネさんにアイコンタクトで合図するとさっそく近場のビッグマウスが1匹消滅した。
なんてことはない遠距離斬撃スキル――飛斬が炸裂しただけだ。
まぁビッグマウス程度の雑魚だと解体できずにオーバーキルしてしまうけど、特に問題もない。どうせ魔結晶なんて出るとは思えないし。
2人を見ると特に反応はない。
というかレーネさんの動きが早すぎてすでに1匹ビッグマウスが死んでいることに気づいていさえしないようだ。
「とりあえず1匹じゃだめっと。ほいっ」
反応があったもうひとつの方に氷の矢を投げつけて瞬殺する。
今度はオレが攻撃したので2人共気づいたが声もでないくらいびっくりしている。
アルがすぐに解体して戻ってくるがまだ2人はびっくりしたままだ。
「BaseLvは上がったかな?」
「はっ! あ、えっとあがってないです」
「……ない、です」
オレとアルとレーネさんの3人のシトポーの祝福効果でもビッグマウス2匹ではまだ上がらないようだ。
それからしばらく狩り続け20匹目のビッグマウスを仕留めた所で2人共Lvアップした。
事前情報ではBaseLv1ではビッグマウス200匹分くらいでLvが上がるという話だった。
まぁビッグマウスやラージラビットは頑張れば子供でも狩れる程度の雑魚なので経験値が低いから数を狩らなければいけないのは仕方ないだろう。
ネーシャとユユさんの時のようにそこそこの魔物を相手にすると慣れていない子供達がパニックになってしまうだろうからね。
実験結果からオレとレーネさんとアルの祝福効果で約10倍の経験値が手に入るようだ。
もちろんPT全員に分配される経験値がどういう風になっているのかなどがわからないので本当に10倍なのかは疑わしい。
だが祝福の効果がどの程度なのかは大体わかっていれば問題ないのだ。
それよりもオレ達が子供達のLv上げを手伝ってあげれば10倍以上のスピードで終わらせられる事がわかったのだから今回の実験は成功だ。
とはいっても上げすぎる必要はない。せいぜいBaseLv3,4あたりまであげておけばよいという程度だ。
そのまま獣の窟をトコトコ移動しながら目に付いたビッグマウスとラージラビットを瞬殺していく。
所々で色々と実験を挟みながら2時間程度で2人のBaseLvは4になり目標は無事達成した。
でもまだ20人以上残っている。
しばらくは子供達のLv上げを手伝うことになりそうだ。
43
あなたにおすすめの小説
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜
シュガーコクーン
ファンタジー
女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。
その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!
「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。
素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯
旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」
現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
悪役令嬢発溺愛幼女着
みおな
ファンタジー
「違います!わたくしは、フローラさんをいじめてなどいません!」
わたくしの声がホールに響いたけれど、誰もわたくしに手を差し伸べて下さることはなかった。
響いたのは、婚約者である王太子殿下の冷たい声。
わたくしに差し伸べられたのは、騎士団長のご子息がわたくしを強く床に押し付ける腕。
冷ややかな周囲のご令嬢ご令息の冷笑。
どうして。
誰もわたくしを信じてくれないまま、わたくしは冷たい牢の中で命を落とした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる