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斎藤福寿、寿管士としての生活が始まる。
5 大学院卒の落ちこぼれ
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僕らは庁舎前のバス停でバスを待っていた。ここは交通の便が良いから、一0分ほどで、オールドの住む場所に行ける。オールドジェネレーションもマザーについては敵対しているが、バスなどは攻撃せず利用する。だからオールドの地域にもバス停はある。ただし、バスの表示でオールドの地域は危ないというマークが出るし、アナウンスでもオールドの地区だと教えてくれる。
「ねぇ、呪はこれから死んじゃう人と暮らすってどんな気持ちなの?」
「窓華さんの死ぬ時間まで知ってるのに、死んじゃうなんて予想ができませんから分からないです」
「じゃなくて、仕事上でも一緒に暮らした人を失う気持ちは?」
「そうですね、分かりません」
これが僕の初仕事だから、どんな思いをこれからしていくか分からない。仕事と割り切らなければ、一緒に暮らした人を失うなんて耐えられないだろう。僕は窓華さんと仲良くしたい気持ちもあって、でも失うときに辛いだろうなという考えも少しあってどう対応することが正しいか分からない。
「どうしてさ」
「僕は窓華さんが初めての担当なんです。僕は大学院卒の新卒です」
「なんだ、落ちこぼれなんじゃん」
「大昔と今では大学院のあり方が違いますからねぇ」
マザーができる一昔前は大学院卒というと、箔がつくというかなんというか、勉学に励んだ立派な人というイメージだった。でもマザーが将来を決めるようになったのだ。成人したので一六歳で結婚をマザーに選ばれる人も居る。これは女子生徒にとっては喜ばしいことらしい。高校までは義務教育だから、高校進学はどの日本国民もする。進学する高校はマザーが選ぶ。高校を卒業すると、就職か大学進学かをマザーが決めることになり、僕は大学進学だった。医学部に進んだから医者になれるとばかり思っていた。それなのに、大学四年生でマザーが出した進路は就職じゃなくて大学院進学だった。つまり僕はマザーに選ばれなかった存在なのだ。だから大学院というところは夢敗れた落ちこぼれのたまり場になっていた。
「でも、私が初めての人かぁ」
「何か企んでいるような顔してますよ」
僕らは止まったバスに”オールドジェネレーションの地区へ寄ります”と書いてあることを気にせずにそのバスに乗った。その地区と僕の住むアパートは遠い場所にあるから、遠回りだなと思っていた。車が空を飛ぶ世界を大昔の人は想像していたのだとか。そんな危ないことができるはずない。海外は地下鉄じゃなくて地上鉄というもので空が覆われているらしい。日本にだって技術はある。でも空で事故をした場合が問題になり、車は空を飛ばない。ちょっとした駅だと地上を走るものがある。一般の車は空での事故で、下に居る人の安全を守れないから飛ばないのだ。
「そりゃあするよ。呪の人生に爪痕を残して死ねるんだから」
「またまた、笑いながら怖いことを言う……」
入ってすぐの機械からバスのチケットを取る。窓華さんも同じように取った。六番と書いてあって僕は嫌な数字だと思った。だって窓華さんが亡くなる時間と同じだから。窓際に窓華さんを座らせて、僕は通路側に座る。そしてかばんは膝に置いてバスの出発を待った。バスの中は冷房が効いていた。
「どんなことでも最初って肝心じゃん?初めての出来事って特別印象に残ると思うのよね。それが私だなんてなぁ」
「なんだか嬉しそうですね」
「誰かの心に残れる人生なら私は幸せだよ」
窓華さんは僕の心にもどうにかして爪痕を残したいらしい。でも、その人を忘れる人が居ない限り、人は生き続けるって母さんが言っていた。僕が窓華さんのことを覚えているのなら、それは窓華さんにとっての幸せだろう。しかし、僕の精神は持たないだろうと思う。だって僕は弱いから。
「これから保護人と一緒に暮らす僕の身にもなってくださいよ」
「ごめんどめん。私は忘れられていくのが怖い」
「ご家族も居るでしょう」
初めて会った僕よりも家族が覚えていた方が良い。僕は産まれてから親族が亡くなったことはない曽祖父母の前の世代の人もまだ生きている。喜代也を打っていない人だから、老人ホームで一八0歳まで生かされているというべきか。
「夫の楓と小学校二年生の桜が居るかな。あと親も祖父母も曽祖父母も健在」
「僕よりご家族が覚えてくれますよ」
当たり前のことを口にする。あの桜ちゃんだって、窓華さんを失うとなったら寂しいと感じるだろう。
「そうかなぁ、私知ってるの。楓が浮気してるって。良い妻でありたいと思ったから離婚もしてないし、慰謝料だって要求してない」
「僕には我慢が美徳とは思えませんよ」
浮気を知ってそれを咎めないなんて間違いだ。自己犠牲も甚だしいと僕は感じていた。窓華さんのような人が浮気を許すとは思えなかった。思ったより、この女の人は精神が弱いのかもしれない。だから我慢しているのだ。
「でも、私が我慢すれば桜は幸せでしょ?それに楓に女が居るなら、もしかしたら桜の新しいママになるかもしれないじゃない」
「そううまくいきますかね」
あぁ、自分の死んだ後のことを考えて浮気を許しているのかと知る。僕は弱いなんて思ったことが恥ずかしい。死んだ後も旦那さんと子どもに幸せであって欲しいとの思いで浮気を容認していたのだ。窓華さんは強い女の人だ。僕は少し侮っていた部分があったようだ。
「私が死んでも世界は何も変わらないんだよ。だから呪の心にだけは残るしこりでありたいわけ」
「この仕事をしていく上で、その意見には大反対ですね」
「でも、マザーに斡旋されてこの仕事を選んでるからもう観念しなよ」
窓華さんは何が面白いのか分からないけど、バスのチケットをぐねぐね曲げたりしながら笑って言った。僕だってこの仕事をして生きる覚悟を決めるべきだ。そんなことを保護人の方から言われるなんて。
「寿管士になったことはマザーの指示です」
「それは分かるよ。気持ちはどこにあるのかなって思ったの」
「マザーは基本的な幸せを得られる道を示しますからそれに従うだけです」
マザーの考えに従って生きてきた。僕の気持ちはあまり考えたことがない。確かに僕は周りの知り合いが医者になって、自分が大学院進学になったときは少しマザーを恨んだものだけど、これが僕の幸せだと思って諦めた。僕の夢なんてそんな簡単に諦められるようなものだったのかもしれない。あれだけ憧れていた夢はマザーによって実現不可能になった。
「本当は医者になって幸せを掴みたかったくせに」
「決められた道を覆すなんて無理ですよ」
「運命に負けた、いやマザーに負けたんだね」
「人生を勝ち負けで考えないですから」
確かになりたい仕事を選んでもらえた国民は幸せだろう。しかしマザーは日本国民の基本的な幸せを保証する。だから、自分に合っていないかも?と思うような仕事でも結果的には幸せになれる。だから人と比べるなんて愚かだ。
「ねぇ、呪はこれから死んじゃう人と暮らすってどんな気持ちなの?」
「窓華さんの死ぬ時間まで知ってるのに、死んじゃうなんて予想ができませんから分からないです」
「じゃなくて、仕事上でも一緒に暮らした人を失う気持ちは?」
「そうですね、分かりません」
これが僕の初仕事だから、どんな思いをこれからしていくか分からない。仕事と割り切らなければ、一緒に暮らした人を失うなんて耐えられないだろう。僕は窓華さんと仲良くしたい気持ちもあって、でも失うときに辛いだろうなという考えも少しあってどう対応することが正しいか分からない。
「どうしてさ」
「僕は窓華さんが初めての担当なんです。僕は大学院卒の新卒です」
「なんだ、落ちこぼれなんじゃん」
「大昔と今では大学院のあり方が違いますからねぇ」
マザーができる一昔前は大学院卒というと、箔がつくというかなんというか、勉学に励んだ立派な人というイメージだった。でもマザーが将来を決めるようになったのだ。成人したので一六歳で結婚をマザーに選ばれる人も居る。これは女子生徒にとっては喜ばしいことらしい。高校までは義務教育だから、高校進学はどの日本国民もする。進学する高校はマザーが選ぶ。高校を卒業すると、就職か大学進学かをマザーが決めることになり、僕は大学進学だった。医学部に進んだから医者になれるとばかり思っていた。それなのに、大学四年生でマザーが出した進路は就職じゃなくて大学院進学だった。つまり僕はマザーに選ばれなかった存在なのだ。だから大学院というところは夢敗れた落ちこぼれのたまり場になっていた。
「でも、私が初めての人かぁ」
「何か企んでいるような顔してますよ」
僕らは止まったバスに”オールドジェネレーションの地区へ寄ります”と書いてあることを気にせずにそのバスに乗った。その地区と僕の住むアパートは遠い場所にあるから、遠回りだなと思っていた。車が空を飛ぶ世界を大昔の人は想像していたのだとか。そんな危ないことができるはずない。海外は地下鉄じゃなくて地上鉄というもので空が覆われているらしい。日本にだって技術はある。でも空で事故をした場合が問題になり、車は空を飛ばない。ちょっとした駅だと地上を走るものがある。一般の車は空での事故で、下に居る人の安全を守れないから飛ばないのだ。
「そりゃあするよ。呪の人生に爪痕を残して死ねるんだから」
「またまた、笑いながら怖いことを言う……」
入ってすぐの機械からバスのチケットを取る。窓華さんも同じように取った。六番と書いてあって僕は嫌な数字だと思った。だって窓華さんが亡くなる時間と同じだから。窓際に窓華さんを座らせて、僕は通路側に座る。そしてかばんは膝に置いてバスの出発を待った。バスの中は冷房が効いていた。
「どんなことでも最初って肝心じゃん?初めての出来事って特別印象に残ると思うのよね。それが私だなんてなぁ」
「なんだか嬉しそうですね」
「誰かの心に残れる人生なら私は幸せだよ」
窓華さんは僕の心にもどうにかして爪痕を残したいらしい。でも、その人を忘れる人が居ない限り、人は生き続けるって母さんが言っていた。僕が窓華さんのことを覚えているのなら、それは窓華さんにとっての幸せだろう。しかし、僕の精神は持たないだろうと思う。だって僕は弱いから。
「これから保護人と一緒に暮らす僕の身にもなってくださいよ」
「ごめんどめん。私は忘れられていくのが怖い」
「ご家族も居るでしょう」
初めて会った僕よりも家族が覚えていた方が良い。僕は産まれてから親族が亡くなったことはない曽祖父母の前の世代の人もまだ生きている。喜代也を打っていない人だから、老人ホームで一八0歳まで生かされているというべきか。
「夫の楓と小学校二年生の桜が居るかな。あと親も祖父母も曽祖父母も健在」
「僕よりご家族が覚えてくれますよ」
当たり前のことを口にする。あの桜ちゃんだって、窓華さんを失うとなったら寂しいと感じるだろう。
「そうかなぁ、私知ってるの。楓が浮気してるって。良い妻でありたいと思ったから離婚もしてないし、慰謝料だって要求してない」
「僕には我慢が美徳とは思えませんよ」
浮気を知ってそれを咎めないなんて間違いだ。自己犠牲も甚だしいと僕は感じていた。窓華さんのような人が浮気を許すとは思えなかった。思ったより、この女の人は精神が弱いのかもしれない。だから我慢しているのだ。
「でも、私が我慢すれば桜は幸せでしょ?それに楓に女が居るなら、もしかしたら桜の新しいママになるかもしれないじゃない」
「そううまくいきますかね」
あぁ、自分の死んだ後のことを考えて浮気を許しているのかと知る。僕は弱いなんて思ったことが恥ずかしい。死んだ後も旦那さんと子どもに幸せであって欲しいとの思いで浮気を容認していたのだ。窓華さんは強い女の人だ。僕は少し侮っていた部分があったようだ。
「私が死んでも世界は何も変わらないんだよ。だから呪の心にだけは残るしこりでありたいわけ」
「この仕事をしていく上で、その意見には大反対ですね」
「でも、マザーに斡旋されてこの仕事を選んでるからもう観念しなよ」
窓華さんは何が面白いのか分からないけど、バスのチケットをぐねぐね曲げたりしながら笑って言った。僕だってこの仕事をして生きる覚悟を決めるべきだ。そんなことを保護人の方から言われるなんて。
「寿管士になったことはマザーの指示です」
「それは分かるよ。気持ちはどこにあるのかなって思ったの」
「マザーは基本的な幸せを得られる道を示しますからそれに従うだけです」
マザーの考えに従って生きてきた。僕の気持ちはあまり考えたことがない。確かに僕は周りの知り合いが医者になって、自分が大学院進学になったときは少しマザーを恨んだものだけど、これが僕の幸せだと思って諦めた。僕の夢なんてそんな簡単に諦められるようなものだったのかもしれない。あれだけ憧れていた夢はマザーによって実現不可能になった。
「本当は医者になって幸せを掴みたかったくせに」
「決められた道を覆すなんて無理ですよ」
「運命に負けた、いやマザーに負けたんだね」
「人生を勝ち負けで考えないですから」
確かになりたい仕事を選んでもらえた国民は幸せだろう。しかしマザーは日本国民の基本的な幸せを保証する。だから、自分に合っていないかも?と思うような仕事でも結果的には幸せになれる。だから人と比べるなんて愚かだ。
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