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短編ストーリー
1.俺が探していた人は、今ここに。
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大学でよく見かける人がいる。多分、男だと思う。なぜか目に付く。気が付くといつも目で追っていた。
講義が一緒じゃないか探してみてがいなかった。別棟の学生らしい。だからか、いつも走っている。
背丈は男にしては小さめ。肩までの黒髪が、遠くでもわかるほど綺麗だった。顔はわからない…。
まぁ、俺にとってはよく見かける人。それだけだ。
今日は街に出て野郎どもと買い物。何が楽しくて男だけで…。でも、助かってるのは確かな事実だ。
俺はいわゆる残念男子らしい。顔はそこそこ、性格も悪くない。まぁまぁモテるのだが長くは続かない。
理由は、私服がダサいから。俺的に決めてみるといい感だが、周りはダサいという。なぜ…。
それで、友人たちが俺のために服を選んでくれるらしい。毎度思う、友人になってくれてありがとうと。
今も選んでくれた服を着ているのだが、あいつ等は疲れたと言って自販に買いに行った。
ベンチで一人、座って待っていると誰かに声をかけられた。
「こんにちは、お兄さん。お一人なんですか?」
女性が声をかけてきた。逆ナンは久しぶりにされた。その子はとても可憐で清楚な印象を持っていた。
肩までの黒髪はハーフアップでまとめリボンで飾っている。耳飾りはしていない。
白のシースルーシャツ、水色のフレアスカート、淡い色のパンプス。おとなしそうな子だ、驚いた。
「いいえ、友人と遊びに…あの、よかったらー」
あれから数週間彼女とデートを繰り返してわかったことがある。ちなみに付き合ってない。
そして、気づいたことがある。彼女は、彼女ではなく彼だったのだ。俺と同じ男。妙に男の趣味が似ていると思った。
最初に気づいたとき、だましてお金でも取るのかと思ったが違ったらしい。彼…もとい彼女はそんなことはしなかった。
彼女は俺と純粋に遊びたいだけだった。ショッピングや遊園地もお金はきっちり払っている。じゃあなんで?
彼女を観察すればすぐに分かった。この子は俺に恋をしている。
やはり、そうゆうものなのかと思ったら違った。人に声をかけたのは俺が初めてらしい。不思議な感覚だ。
でも、嫌ではなかった。いつしか、彼女の想いに答えられたらいいなと思った。
実はもう一つ、気になっていることがある。大学のあいつだ。
友人に聞いた話によれば、まぁあまり人付き合いが苦手らしい。サークルにも入っていない。
講義が終わると、遠くのバイト先に急いで通ってるとか。一人が好きなタイプで図書館にいることが多い。
あまり、確定した情報は少なく…彼は俺にとって不思議君だ。課題を終わらせるのに図書館に行った。
本好きの俺にとって、図書館は最高の楽園。どこに何が置いてるかは把握している。
課題の資料を集め終わって、久々に何冊か借りたいと思って散策していた。そして、俺たちは出会ってしまった。
彼女によく似た顔立ち、同じキーホルダー、そして俺が勧めた本を抱えていた。数秒か、動けなかった。
俺の中で叫んでいた。彼女によく似たあいつは走知り去っていた。一人残され呟いた。
「小春…?」
あれから彼女に連絡しても返信はなかった。大学でもあいつを見かけることがなかった。
休んでいるのか聞いてみれば、普通に来ているとのことだ。俺が見つけられなくなった。なんで、こんなことに。
俺が君を見つけてしまったから?そう考えていると、スマホがなった。メールが届きましたと表示された。
『遅くなってごめんなさい。忙しい日が続いて返信できなかったの。』
やっと返信が来たことに心底ホッとした。でも、なんだかぎこちない気がした。俺はすぐに返信した。
『心配したよ。何事もなくて安心したよ。明日、会えないか?もし時間があればー」
俺はさ、気の利いた発言はできないし、服だってセンスは皆無だ。
だけど、だけどさ、俺は君と話していたいよ。一緒にいたいよ。それじゃ駄目かな。俺は君が好きだよ。
何度も告白のチャンスはあった。なのに、ごまかすように笑っていた理由…今ならわかるよ。
『-俺の大学を見に来ないか?一度来てみたいと話していたこと覚えてるか?…10時××大学の門で待ってる。』
講義が一緒じゃないか探してみてがいなかった。別棟の学生らしい。だからか、いつも走っている。
背丈は男にしては小さめ。肩までの黒髪が、遠くでもわかるほど綺麗だった。顔はわからない…。
まぁ、俺にとってはよく見かける人。それだけだ。
今日は街に出て野郎どもと買い物。何が楽しくて男だけで…。でも、助かってるのは確かな事実だ。
俺はいわゆる残念男子らしい。顔はそこそこ、性格も悪くない。まぁまぁモテるのだが長くは続かない。
理由は、私服がダサいから。俺的に決めてみるといい感だが、周りはダサいという。なぜ…。
それで、友人たちが俺のために服を選んでくれるらしい。毎度思う、友人になってくれてありがとうと。
今も選んでくれた服を着ているのだが、あいつ等は疲れたと言って自販に買いに行った。
ベンチで一人、座って待っていると誰かに声をかけられた。
「こんにちは、お兄さん。お一人なんですか?」
女性が声をかけてきた。逆ナンは久しぶりにされた。その子はとても可憐で清楚な印象を持っていた。
肩までの黒髪はハーフアップでまとめリボンで飾っている。耳飾りはしていない。
白のシースルーシャツ、水色のフレアスカート、淡い色のパンプス。おとなしそうな子だ、驚いた。
「いいえ、友人と遊びに…あの、よかったらー」
あれから数週間彼女とデートを繰り返してわかったことがある。ちなみに付き合ってない。
そして、気づいたことがある。彼女は、彼女ではなく彼だったのだ。俺と同じ男。妙に男の趣味が似ていると思った。
最初に気づいたとき、だましてお金でも取るのかと思ったが違ったらしい。彼…もとい彼女はそんなことはしなかった。
彼女は俺と純粋に遊びたいだけだった。ショッピングや遊園地もお金はきっちり払っている。じゃあなんで?
彼女を観察すればすぐに分かった。この子は俺に恋をしている。
やはり、そうゆうものなのかと思ったら違った。人に声をかけたのは俺が初めてらしい。不思議な感覚だ。
でも、嫌ではなかった。いつしか、彼女の想いに答えられたらいいなと思った。
実はもう一つ、気になっていることがある。大学のあいつだ。
友人に聞いた話によれば、まぁあまり人付き合いが苦手らしい。サークルにも入っていない。
講義が終わると、遠くのバイト先に急いで通ってるとか。一人が好きなタイプで図書館にいることが多い。
あまり、確定した情報は少なく…彼は俺にとって不思議君だ。課題を終わらせるのに図書館に行った。
本好きの俺にとって、図書館は最高の楽園。どこに何が置いてるかは把握している。
課題の資料を集め終わって、久々に何冊か借りたいと思って散策していた。そして、俺たちは出会ってしまった。
彼女によく似た顔立ち、同じキーホルダー、そして俺が勧めた本を抱えていた。数秒か、動けなかった。
俺の中で叫んでいた。彼女によく似たあいつは走知り去っていた。一人残され呟いた。
「小春…?」
あれから彼女に連絡しても返信はなかった。大学でもあいつを見かけることがなかった。
休んでいるのか聞いてみれば、普通に来ているとのことだ。俺が見つけられなくなった。なんで、こんなことに。
俺が君を見つけてしまったから?そう考えていると、スマホがなった。メールが届きましたと表示された。
『遅くなってごめんなさい。忙しい日が続いて返信できなかったの。』
やっと返信が来たことに心底ホッとした。でも、なんだかぎこちない気がした。俺はすぐに返信した。
『心配したよ。何事もなくて安心したよ。明日、会えないか?もし時間があればー」
俺はさ、気の利いた発言はできないし、服だってセンスは皆無だ。
だけど、だけどさ、俺は君と話していたいよ。一緒にいたいよ。それじゃ駄目かな。俺は君が好きだよ。
何度も告白のチャンスはあった。なのに、ごまかすように笑っていた理由…今ならわかるよ。
『-俺の大学を見に来ないか?一度来てみたいと話していたこと覚えてるか?…10時××大学の門で待ってる。』
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