孤灯の英雄

群青(@ultamarine0821)

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第一章

2.神様とのカウンセリング

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暖かい...
光が僕を抱いているように安らかだ。
きっと此処は死後の世界なのだろう。

......

いや、おかしい...

僕は、こんなにも心地よい思いをしていいのだろうか…

あんなにも否定され、最後には世界が僕を見捨てたと言うのに。

いや、そんなことはきっと神様にとっては些細なことなのだろう。
一応善行を積んできた僕を地獄に落とすなど、あってはならないことなのだ。
だが、僕にとっては、そこは地獄に等しい。
僕は人間ではないのだから...
だから、ちょうどよかったのだろう。ついでに僕の不甲斐なさを戒める為にも。

嗚呼、まだ僕の苦痛は続くのk──

「そんなわけあるかあああああぁぁぁっっっ!!!!!」
「ふぎゃあああああああァァァっっっ??!?!」

「貴方馬鹿なのドMなの?どんだけ自分をいじめたら気が済むの?普通おかしいと思わない?だって君人間だよなんで途中から人間じゃないみたいに思考回路が修正されてんのあんた!!ゴータマ・シッダッタもドン引きの苦行だよ!!イエスも救えねえ迷いすぎて頭おかしくなった子羊ちゃんだよ!!いくら魂管理してるうちら天使達の失態でもなんであんなになるまで自殺してねえんだよ次元を超えるドMかコノヤロウッッ!!」

「............ふぇぃ......???」

「だーかーらあああああっっっっっっ!!!!!うちっ...私たちの失態であなたが不幸になってしまったことを大変申し訳なく思っております申し訳ありませんでしたああああああああぁぁぁっっっっっ!!!!!」

そして、

バァァァンッッッ!──と。

僕の目の前で、天使が「ちきしょうめぇええェェェェ」と叫びながら土下座をしていた──

「かっ、顔を上げてください!そんなことされても、僕はあなたに謝って欲しいなんて望んでません!」

「ック...この偽善者め...体か......そんなに体が欲しいのかああああ!」

「いや待ってちょいまちなんで全裸になろうとするんですか!ストップストップ!!」

「じゃあ、一体なんなんですか...私の体がダメだって言うんですか…そんなに拙いですか私の体はっ!!!!!」

「いやそういうことじゃなくt」

「ナールほど私一人じゃ足りないと。じゃあほかの大天使を呼んできますね!あ、何人としたいんですk」

「人の話を聞けぇい!!」

僕は今日初めて他人に怒った。
凄く下らないことで。

「貴方は、一体誰なんですかっ!」

「...あー、失礼しました、取り乱してしまいました。豊峰和哉様、私は下界の魂を管理する天使、アレクボライアントと申します。」

そう名乗った彼女は、とても美しい女性だった。
黒く長い艶やかな黒髪、薄白くシミ一つない肌に、頬はほんのりと色づき、いつまでも見ていられそうなその体は完璧なフォルムを描いている。
まるで天使のようだ。天使らしいけれど。

「貴方は、こちら側の魂の管理ミスで、貴方の人生を滅茶苦茶にしてしまったのです。」

「成程...だから謝罪してたんですね…」
その魂の管理とやらは、なんか危ない臭いがするので聞かなかった。

「そうなのです。なので、私達はその魂の後始末、要するに汚れ切ってしまったその魂を、元の魂へと戻さなくてはならないのです。」

「はあ...」

「それかその汚れきった魂を叩き斬るしかないんです。」

「何処のみょんみょんですかあなたは。」

「それで、あなたには私のカウンセリングを受けたあと、貴方がどうするかを決めてください。」

「えー、何をですか...?」
そこで、やっとアレクボライアントさんは本調子に戻ったのか、表情を引き締めて言う。

「勿論、その信念いのりを達成したいかどうかです──」

「──え?」

「まあまずは、カウンセリングをやらないと始まらないですからね。ではそこに座ってください。」

何も無い空間に、突如として机と椅子が出現する。

一瞬いじめられていた思い出が蘇るが、

「思い出さないでください。」

そう言われ、強制的に思考がシャットダウンされる。

僕は言われるがまま椅子に座り、カウンセリングを受け始めたのであった。

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