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第七・五話 聖女の矜持と淡い恋の終わり
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それは、嵐のような料理対決から数日が過ぎた、ある晴れた午後のことだった。
北の塔のエントランスに、一台の馬車が静かに止まった。いつものように騒々しく扉が開かれることもなければ、高飛車な笑い声が響くこともない。
降り立ったのは、隣国の聖女リリアナ・ヴァレンタイン。だが、その装いは以前とは違っていた。華美なレースや宝石で飾られたドレスではなく、聖女としての公式な正装――純白のローブに身を包み、金色の髪をきっちりと結い上げている。
その表情は、凍てつく湖面のように静かで、真剣そのものだった。
「……シルヴィス様に、お目通りを願えますか」
出迎えたエレナに対して、リリアナは丁寧な口調で告げた。いつもの「平民」という蔑みを含んだ響きはない。
エレナは少しだけ眉を上げ、恭しく一礼した。
「かしこまりました。ご案内いたします」
***
リビングに通されたリリアナは、椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばしてシルヴィスの登場を待っていた。
やがて、三階からシルヴィスが降りてくる。彼はリリアナの正装を見て、わずかに目を細めたが、何も言わずに対面の椅子に座った。
エレナが静かに紅茶を置く。湯気と共に、アールグレイの香りが漂う。
リリアナは紅茶に口をつけることなく、懐から一通の封書を取り出した。金色の封蝋が押された、重厚な羊皮紙。それは、国家間の公式文書にも使われる最上級のものだ。
「シルヴィス・クローデル様」
リリアナは封書をテーブルの上に滑らせた。
「我がヴァレンタイン公爵家より、クローデル侯爵家への、正式な婚姻の申し込みです」
「……ほう」
「条件は全て、貴方様の有利なように取り計らっております。魔術研究への出資、塔の維持管理費、そして……貴方様が嫌う社交の免除。全て、私の実家が保証いたします」
それは、破格の条件だった。
リリアナは真っ直ぐにシルヴィスを見据えた。その瞳に、いつもの我儘な令嬢の影はない。一人の女性としての、覚悟の色が宿っていた。
「私は、本気です」
静かな、けれど熱のこもった声。
「最初は、ただの憧れでした。稀代の天才魔術師。その隣に立つのは、聖女である私が相応しいと。……でも、貴方を知るにつれ、私は本当に貴方に惹かれていきました。不器用で、偏屈で、でも魔術に対しては誰よりも真摯な貴方に」
リリアナは膝の上で拳を握りしめた。
「先日、料理勝負で負けた時、思い知らされました。今のままの私では、貴方の隣にはいられないと。だから……これは、聖女としての誇りと、ヴァレンタイン家の全てを懸けた、私の最後の切り札です」
部屋に沈黙が落ちる。控えていたエレナは、息を潜めてその光景を見守っていた。
リリアナの提案は、合理的だ。シルヴィスにとってのメリットは計り知れない。家柄、財力、そして魔力。どれをとっても、彼女はシルヴィスの伴侶として不足はないはずだ。
シルヴィスは封書を手に取り、中身を一瞥した。そして――。
「――断る」
短く告げ、封書をテーブルに戻した。リリアナの肩が、びくりと震える。
「……条件が、不満ですか?」
「いや、条件は悪くない。むしろ良すぎるくらいだ」
「なら、どうして……!」
「俺には、必要ないからだ」
シルヴィスは、淡々と答えた。
「俺の研究に必要な環境は、既にここにある。金も名誉も、今の俺には十分だ。それに……」
彼はちらりと、部屋の隅に控えるエレナに視線を流し、すぐにリリアナへと戻した。
「俺は、俺が認めた人間以外に、自分の領域を触らせるつもりはない。それが例え、国の利益になる縁談であろうとな」
それは、完全なる拒絶だった。
リリアナは唇を噛み締め、しばらく俯いていたが、やがて顔を上げた。その瞳には、薄っすらと涙が膜を張っていたが、決してこぼれ落ちることはなかった。
「……そうですか。……完敗、ですわね」
リリアナは立ち上がり、封書を回収した。
「分かりました。このお話は、なかったことに。……潔く身を引くのも、貴族の矜持ですわ」
彼女はシルヴィスに、そしてエレナにも深く一礼した。
「お騒がせいたしました。……さようなら、クローデル様」
リリアナは背を向け、凛とした足取りで部屋を出て行った。その背中は、来た時よりも少しだけ小さく、けれど美しく見えた。
***
リリアナが去った後、リビングには再び静寂が戻った。シルヴィスは冷めてしまった紅茶を一口飲み、「……冷めてるな」と呟いた。
エレナは、空になった客人のティーカップを下げようとして――ふと、自分の胸の内に温かいものが広がっていることに気がついた。
(……あれ?)
ほっとした。シルヴィスが縁談を断ったことに対して、心の底から安堵している自分がいた。主人に変な虫がつかなくて良かった、というメイドとしての安堵だろうか。それとも、平穏な生活が守られたことへの安心感だろうか。
いいや、違う。もっと根本的な、胸の奥がきゅっと締め付けられるような、独占欲にも似た感情。
(なぜ私は、ホッとしたのだろうか……)
エレナは自分の胸に手を当てた。
リリアナの真剣な想いは、痛いほど伝わってきた。同じ女性として、応援すべきだったのかもしれない。条件だって申し分なかった。それなのに、断りの言葉を聞いた瞬間、肩の荷が下りたように軽くなったこの心は、一体なんなのだろう。
「……おい、エレナ」
「は、はい!」
「昼飯だ。腹が減った」
シルヴィスの声に、エレナはハッと我に返った。
いつもの不機嫌そうな、けれどどこか甘えるような主人の顔。それを見た瞬間、エレナの中の正体不明のモヤモヤは、日常の忙しさの中に押し流されていった。
「……かしこまりました。すぐに準備いたします」
今はまだ、この気持ちに名前をつける必要はない。
エレナは湧き上がる感情に蓋をして、いつもの鉄の女の仮面を被り直し、キッチンへと向かった。ただ、その足取りがいつもより少しだけ軽やかなことに、彼女自身は気づいていなかった。
北の塔のエントランスに、一台の馬車が静かに止まった。いつものように騒々しく扉が開かれることもなければ、高飛車な笑い声が響くこともない。
降り立ったのは、隣国の聖女リリアナ・ヴァレンタイン。だが、その装いは以前とは違っていた。華美なレースや宝石で飾られたドレスではなく、聖女としての公式な正装――純白のローブに身を包み、金色の髪をきっちりと結い上げている。
その表情は、凍てつく湖面のように静かで、真剣そのものだった。
「……シルヴィス様に、お目通りを願えますか」
出迎えたエレナに対して、リリアナは丁寧な口調で告げた。いつもの「平民」という蔑みを含んだ響きはない。
エレナは少しだけ眉を上げ、恭しく一礼した。
「かしこまりました。ご案内いたします」
***
リビングに通されたリリアナは、椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばしてシルヴィスの登場を待っていた。
やがて、三階からシルヴィスが降りてくる。彼はリリアナの正装を見て、わずかに目を細めたが、何も言わずに対面の椅子に座った。
エレナが静かに紅茶を置く。湯気と共に、アールグレイの香りが漂う。
リリアナは紅茶に口をつけることなく、懐から一通の封書を取り出した。金色の封蝋が押された、重厚な羊皮紙。それは、国家間の公式文書にも使われる最上級のものだ。
「シルヴィス・クローデル様」
リリアナは封書をテーブルの上に滑らせた。
「我がヴァレンタイン公爵家より、クローデル侯爵家への、正式な婚姻の申し込みです」
「……ほう」
「条件は全て、貴方様の有利なように取り計らっております。魔術研究への出資、塔の維持管理費、そして……貴方様が嫌う社交の免除。全て、私の実家が保証いたします」
それは、破格の条件だった。
リリアナは真っ直ぐにシルヴィスを見据えた。その瞳に、いつもの我儘な令嬢の影はない。一人の女性としての、覚悟の色が宿っていた。
「私は、本気です」
静かな、けれど熱のこもった声。
「最初は、ただの憧れでした。稀代の天才魔術師。その隣に立つのは、聖女である私が相応しいと。……でも、貴方を知るにつれ、私は本当に貴方に惹かれていきました。不器用で、偏屈で、でも魔術に対しては誰よりも真摯な貴方に」
リリアナは膝の上で拳を握りしめた。
「先日、料理勝負で負けた時、思い知らされました。今のままの私では、貴方の隣にはいられないと。だから……これは、聖女としての誇りと、ヴァレンタイン家の全てを懸けた、私の最後の切り札です」
部屋に沈黙が落ちる。控えていたエレナは、息を潜めてその光景を見守っていた。
リリアナの提案は、合理的だ。シルヴィスにとってのメリットは計り知れない。家柄、財力、そして魔力。どれをとっても、彼女はシルヴィスの伴侶として不足はないはずだ。
シルヴィスは封書を手に取り、中身を一瞥した。そして――。
「――断る」
短く告げ、封書をテーブルに戻した。リリアナの肩が、びくりと震える。
「……条件が、不満ですか?」
「いや、条件は悪くない。むしろ良すぎるくらいだ」
「なら、どうして……!」
「俺には、必要ないからだ」
シルヴィスは、淡々と答えた。
「俺の研究に必要な環境は、既にここにある。金も名誉も、今の俺には十分だ。それに……」
彼はちらりと、部屋の隅に控えるエレナに視線を流し、すぐにリリアナへと戻した。
「俺は、俺が認めた人間以外に、自分の領域を触らせるつもりはない。それが例え、国の利益になる縁談であろうとな」
それは、完全なる拒絶だった。
リリアナは唇を噛み締め、しばらく俯いていたが、やがて顔を上げた。その瞳には、薄っすらと涙が膜を張っていたが、決してこぼれ落ちることはなかった。
「……そうですか。……完敗、ですわね」
リリアナは立ち上がり、封書を回収した。
「分かりました。このお話は、なかったことに。……潔く身を引くのも、貴族の矜持ですわ」
彼女はシルヴィスに、そしてエレナにも深く一礼した。
「お騒がせいたしました。……さようなら、クローデル様」
リリアナは背を向け、凛とした足取りで部屋を出て行った。その背中は、来た時よりも少しだけ小さく、けれど美しく見えた。
***
リリアナが去った後、リビングには再び静寂が戻った。シルヴィスは冷めてしまった紅茶を一口飲み、「……冷めてるな」と呟いた。
エレナは、空になった客人のティーカップを下げようとして――ふと、自分の胸の内に温かいものが広がっていることに気がついた。
(……あれ?)
ほっとした。シルヴィスが縁談を断ったことに対して、心の底から安堵している自分がいた。主人に変な虫がつかなくて良かった、というメイドとしての安堵だろうか。それとも、平穏な生活が守られたことへの安心感だろうか。
いいや、違う。もっと根本的な、胸の奥がきゅっと締め付けられるような、独占欲にも似た感情。
(なぜ私は、ホッとしたのだろうか……)
エレナは自分の胸に手を当てた。
リリアナの真剣な想いは、痛いほど伝わってきた。同じ女性として、応援すべきだったのかもしれない。条件だって申し分なかった。それなのに、断りの言葉を聞いた瞬間、肩の荷が下りたように軽くなったこの心は、一体なんなのだろう。
「……おい、エレナ」
「は、はい!」
「昼飯だ。腹が減った」
シルヴィスの声に、エレナはハッと我に返った。
いつもの不機嫌そうな、けれどどこか甘えるような主人の顔。それを見た瞬間、エレナの中の正体不明のモヤモヤは、日常の忙しさの中に押し流されていった。
「……かしこまりました。すぐに準備いたします」
今はまだ、この気持ちに名前をつける必要はない。
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