【R18】セーフワード 狂気、増殖。

てっぺーさま

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第一部

過去の亡霊 ②

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 翌朝、藤原は店舗の鍵を開けるためにいったん職場に赴き、部下の出社を待ってから、鍵交換のために自宅に戻った。昨夜は靴下のまま歩道を全力疾走した影響で足裏が擦り剥けてしまい、今は歩くたびに足の裏に鋭い痛みが走った。
 警察関係者が出入りした自宅は、いつもと違って空気が張りつめているように感じられた。リビングのソファに腰を下ろして業者の到着を待つ間、藤原はホテルでの情事を思い起こした。
 昨夜は、ホテルに連れ込んだキャバ嬢と熱い時間ときを過ごした。いつもながら、アバズレ感のある女との相性は抜群だった。相手は、歯茎はぐきが目立ち、目が離れていて、蛙みたいな顔をした不細工な女だったが、からだに関しては申し分なかった。美容が趣味というだけあって、肌は白くスベスベで、恐ろしく細いくせに胸は巨乳クラスで、きれいなピンク色の乳首は感度も舌触りも良好だった。顔のマイナス面を、からだが充分に補っていた。久々の裸体を前にして、藤原はベッドの上で半ば興奮気味に乳房をしゃぶり、手マンで何度もイカせ、その後気持ちよく二度発射した。
 女は藤原のペニスを握りながら、このちんぽ、超どストライクなんだけどぉ、と評し、パイズリのあと口の中にぶちまけた精液は、飲んじゃった、と言って嬉しそうに笑って見せた。行為後、彼女はいつでも呼んでね、と目を輝かせながら言ったが、今夜にもさっそく呼びつけたいくらいだ。とはいえ、昨日の今日ではさすがに節操がなさすぎると思い、今夜は我慢することにした。
 藤原はベッドでの一場面を思い出してニヤリとした。
「しかしあの女、首を絞めてほしいと言うからそうしてやったら、すごい顔してヨガってやがったな」

 業者による鍵交換が済むと、藤原はペンとメモ帳を用意してリビングのソファに腰を下ろした。これから仲間たちの安否確認を行うのだ。本当は昨夜のうちに済ませたかったのだが、夜も遅かったため、はやる気持ちを抑えて日付が変わるのを待ったのだ。
 まずは自分の実家に連絡を入れた。母親に中学の卒業アルバムを用意させ、仲間たちの連絡先を聞き出した。三人の電話番号をメモ帳に書き込むと、一人ずつ電話をかけていった。
 結果は予想通りだった。山本、林、高木の三人が謎の失踪を遂げていた。もう、疑いようはなかった。。湧き上がる興奮でからだが震える。久しく刺激のない生活を送ってきただけに、置かれた状況に不安になるどころか、かえって気分は高揚した。自ら策を練り、指揮を取り、見事なまでに事を運ぶことができた高校時代の一幕が思い出される。再び手腕を発揮する機会が訪れたかと思うと、武者震むしゃぶるいが止まらなくなった。
「のぞむところだ。あの三人とはモノが違うってところを見せてやるぜ」
 こちらに有利な点があるとすれば、敵の正体を把握していることだ。これは大きなアドバンテージに違いない。それに敵がわかったことで、得体の知れない恐怖は消えていた。
 しかし、敵がわかったとはいえ危険が去ったわけではない。昨夜は運良く難を逃れたが、次はどうなるかわからない。一度の失敗で、あの男があきらめるとは思えなかった。必ず次があるはずで、これは確信に近かった。
 自分の身を守るためには、あの男を葬るしかない。黒幕さえこの世から消えれば、もう自分を狙う者はいなくなる。少し甘い考えかも知れなかったが、今はその可能性に賭けるしかなかった。
 警察に駆け込むという手も考えられた。学生時代の罪を告白して、警察に動いてもらうのだ。すでに同級生の三人が失踪しているのだから、腰が重い警察といえど、さすがに何らかの動きは見せるはずだ。だが、一度警察に頼ったあとでは、自ら手を下せなくなってしまう。あの男に何かあれば、まっ先に疑われるのは必至だ。やはり、警察に頼るのは万策尽きてからだ。それに、昔から死ぬまでに一度、自分の手で人を殺してみたいと思っていたのだ。これはいい機会だ。
 ざっと殺害計画の青写真を描いてみる。噂では、日本にいる東南アジア系の外国人が殺しを安く請け負ってくれると聞く。だが、そういう連中にまともな倫理観は期待できないから、頼んだら最後、死ぬまでその件で脅される危険もなくはないだろう。それに、そもそもそういう筋にコネがあるわけでもなかったから、やはり今回は自分の手を汚すことになりそうだ。
 計画を立てるに当たっては、敵の詳細な情報を知る必要がある。この点に関しては、相手の素性がわかっているだけに金を使えば何とかなりそうだ。
 また、さらなる襲撃に備える必要もあるだろう。マンションの管理人に事情を説明して、掲示板に空き巣の警告を促すポスターを貼ってもらうのもいいかもしれない。効果のほどはわからないが、マンションの住人が多少なりとも不審者を警戒するようになれば、それは自分の安全にもつながる。
 他にも具体的なアイデアがいろいろと浮かび、藤原はそれなりに手応えを感じると、早めの昼食を取るべく重い腰を上げた。

    *  *  *

 昼食を済ませてから、午後からのんびりと出社した。出社早々、部下たちから質問攻めにあった。詳細を語っているうちに、間一髪で危機を回避した場面がリアルに思い出され、藤原は軽い興奮状態になった。
 質問攻めから解放されたあとも、まるで夢の中にいるようなフワフワした感覚が続いた。仕事にはまったく身が入らなかった。おざなりに仕事をしながら頭に浮かぶのは今後のことだけ。敵を排除するための方法を頭の中で練り上げていく。浮かんだアイデアや検討事項は、忘れないよう手帳にメモしていく。護身用の武器も必要だろう。

 検討事項:移動手段、時間帯、退避ルート、アリバイ工作、調査費、Xデイ
 変装:帽子、サングラス、マスク、サマーコート、手袋(指紋対策)
 護身用アイテム:催涙スプレー、スタンガン、警棒、バタフライナイフ、防刃ベスト
 備考:Xデイは雨の日がベストか?

 仕事中熱心にメモを取っている姿を見て、同僚たちは不思議に思っているに違いなかった。さらに、集中していたせいで時間が経つのがいつもよりも早く感じられ、いつの間にか日が暮れていた。小腹が減りはじめたころ、例のキャバ嬢からLINEが届いた。彼女は遠慮がちな文面ながらも、ストレートに今夜も会いたいと伝えてきた。もちろん断る理由などなかった。スタンプ一つで「OK」と返すと、すぐにスタンプが届いた。グラマラスな白猫がウインクしている妙になまめかしい動くスタンプだ。
「今夜は、自宅に呼んで楽しむとするか」
 はやる気持ちを抑えながら、藤原は自宅のアダルトグッズを使ったプレイを思い描く。不細工だが細くて肌のきれいなキャバ嬢は、アンダーヘアを永久脱毛していた。無毛ゆえに丸見えの恥部に電動バイブを出し入れしているところを想像すると、仕事中にもかかわらず勃起した。早くも亀頭の先が濡れだしてるのがわかる。頭の中で電動バイブの卑猥な振動音が鳴り響き、ベッドの上での一戦が待ち焦がれた。
「一服してくるか」
 藤原は大きく伸びをすると、腰を上げて奥の休憩所へ向かった。



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