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第三話
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月が細くなった
三日月よりも細ると腐獣が出やすくなる
「腐獣の群れが家畜を襲った。討伐しに行くんだが一緒に来るか?」
そう夕食の席で冷(ラン)が言った
「勿論一緒に行きます。どこの国ですか?」
「狗国だ」
「巫国に面した国ですね」
「ああ、どうやら山に潜んでいたようだ。小動物を食べ尽くして里に降りて来たんだろう」
「では、意思があるとは考えにくいですね」
「そうだな。どうする、やめておくか?」
「いえ、行きます。もし意思があれば浄土に送ってあげたいのです」
「分かった。支度しよう」
「はい?」
冷は苦笑した
「扉を潜ってすぐに腐獣が居るとは限らない。旅人のフリをして村を巡回するんだ。その為の支度だ」
「そうなんですか」
ポカンとしている姿が可愛くて、冷はこめかみに口付けた
「国周りの戦士の設定だ。着替えを用意させたが、着せてやろうか?」
かぁーっと顔が熱くなった
「結構ですっ」
椅子を蹴倒して一目散に逃げて行ってしまった
「可愛いよなぁ」
冷はニヤつきなながら唇に指先を当てた
離れに飛び込むと身の回りの世話をしてくれる伽奈が待っていた
「お着替えを書室に用意してあります」
「分かった、ありがとう」
ばちぱち
紅潮する頬を軽く叩きながら、月詠は書室に入った
衝立に戦士の衣装が掛けられてあった
急いで着替えて用意されてある小道具を身につけた
戦士の剣はあの時の剣だった
そう、腐谷で月詠を切り付けた剣だ
ちゃっかり拾って来たらしい
微かに見える浄化の術がびっしりと書き込まれている
この剣に触れたなら、どんな腐獣でも浄化出来るだろう
こんな危険な剣で冷を刺そうとしたのだ
思い出すとムカムカしてくる
最後に伽奈に髪を整えて貰った
両脇を高く巻いて髪飾りで留めて流した
月詠は二十歳位なので髪は背中に流していたほうが自然だ
こちらの世界のしきたりでは結婚すると男女ともに髪を結い上げる風習がある
まあ、良家のしきたりだが...
鞘は設えたのだろう
剣を背負い剣帯の長さを調節した
脚半を巻きつけて出されてあった皮の長靴を履いた
「行って来ます」
伽奈は玄関の外で見送ってくれた
冷の執務室に入ると、既に身支度を終えて待っていた
手慣れているのだろう
猟師風な格好をしている
脇差しはいつもの様にぞんざいにも見える
月詠と違うのは、背中に大きな籠を背負っていた
「わたしの分は?」
「この中に入れた。気候もいい。納屋を借りられれば皮布で事足りるからな」
「なにか悪い気がします」
「いや、俺は場慣れしているからな。月詠は身軽な方がいい。その方が杖を使える」
「分かりました」
月詠は納得して頷いた
「じゃあ、行くか」
言って冷は人差し指と中指を揃えると空間に扉を描いた
青白く光ると手を当てて押す
扉の先には村の灯りか、幾つか灯っている
その扉を潜って月詠は不思議そうな顔をしている
「見事な術ですね。前に潜った時はゆっくり見ていられなかったから」
「これは俺と坡嗎しか使えない。教えてやろうか?」
「ええ、是非」
「今は宿を借りよう」
二人は並んで村の方へ歩き出した
玄関戸の前に角灯を掛けておくのは腐獣避けなのだろう
彼らは光を嫌がる性質がある
角灯の数は三十程で小さな村だった
一番大きな家の戸を冷が叩いた
「何の用だね」
中から警戒する声がした
「見回りの戦士だ。納屋を貸してくれないか。礼はする」
しばらく間があり、そっと薄く戸が開く
主人は二人を頭から爪先まで見て警戒を解いた様だった
「いいよ、好きにお使いなさい」
「ありがたい」
言って冷は家の主人に銅貨を渡していた
借りられることになった納屋には干し草が山積みになっていた
「これはいい寝台だ」
山を崩して寝台を作る
敷布を敷いて竹で編んだ枕を置いた
もう一つ同じ様に作って皮布を置く
立派な寝台が出来上がった
その上に寝転び礼は大きく伸びをした
「靴は脱ぐなよ」
「分かりました」
月詠も横になる
干し草の匂いがお日様の香りに感じる
冷は目を閉じているが眠っていない
腐獣が出たら直ぐに飛び出せる様にしているのだろう
月詠もそうした
こんな時は睡眠の必要がない体は便利だと思いつつ、いつの間にか眠ってしまっていた
翌朝、納屋を借りた家の主人が朝食を持って来てくれた
薄いパンと汁物だけだがご馳走にも感じた
食べ終わると盆に銅貨を一枚ずつ置いた
「次の村に向かおう」
そう言って地図を眺めて隣街まで歩くことにした
そこでまた馬車を買えばいい
そうして着いたのは大きな町だった
高くはないが塀で町を囲っている
中に入るとそれは塀だらけだった
家は一軒ずつ塀で囲っている
大通り沿いだからだろうか
今回は冷が貨車の付いた馬車を買い、携帯食や水筒も購入していた
二人は馬車に乗り込んで村巡りを再開した
町を出てから二つの村に寄ったが、腐獣は出ていないという
「襲われた村まで行ってみるか」
冷がそう言って北へと進路を変えた
北上しても無事な村ばかり
月詠は考えた
「満足して出てこないのでは?」
「今はな。新月になったら出てくるさ。それまでに北上しておこう」
街道を進んでいる内に、月詠は思った
会話がない
必要な話はするが、それで終わってしまう
いつもの冷なら冗談ばかり言う筈なのに...
それだけ緊張しているのかもしれない
そう思って声を掛けるのはやめておいた
腐獣に襲われた村まであと少しだった
手前の街で馬を交換した
世話になった馬に礼を言って別れた
直ぐに出発するかと思ったのだが
「旅館で腹ごしらえするか」
そう言ってスタスタと歩き出した
月詠はその背から離れない様に気を遣った
何せ人が多いのだ
逸れたら大変だ
街びとより戦士姿の男達ばかりだった
賞金狙いもあるのだろうか
「こっちだ」
慣れた足取りで数軒先にある旅館に入った
番頭に近づいて言う
「料理を頼む。それと酒も」
「へい、いらっしゃい」
番頭は使用人に言付けて二階の部屋に案内してくれた
どの部屋も戦士姿の男達でいっぱいだ
夜に備えて寝ている者もいる
この喧騒の中で眠れるなんて、と月詠は感心した
「繁盛しているな」
「へぇ」
使用人はニヤニヤと笑った
「国王様が懸賞金をね、告知されましてね。全国から戦士様が集まって来てくれたんですよ。有難い事にね。この町は安心ですよ」
二人は案内された部屋で食事を摂った
食べなくてもいい体でもやはり美味しいものは食べたい
隣の部屋も随分と賑やかだった
「今度の腐獣は俺達で捌こうぜ」
「だが、数匹もいるんだろ。他の組と共同作戦を立てた方がいいんじゃないか?」
「馬鹿言え、貰いが減るだろう。何、光界特製の剣があるんだちょろいもんだぜ」
ようく酒が回っているのだろう男は声をあげて笑った
不思議な事に、武勇伝が聞こえて来ない
月詠は不思議に思い、ハッとした
「まさか、素人なんですか?」
「大半はな」
「そんな無茶です」
「いんや」
「冷?」
酒を飲んで冷は言った
「討伐なんかどうでもいいんだ」
「え?」
「本物の戦士に任せて高みの見物さ。その一部始終を自分の事の様に話す」
「そんな嘘を?」
「国に帰れば誰も見ていないからな。武勇伝を話して褒美を貰ってほくほく顔だ」
「なんて事を...」
「この街にいる戦士とやらは殆どが素人。偽物だ」
「じゃあ、もしこの街が襲われたら」
「戸をキツく閉めるだろうさ」
そんな話があっていいものだろうか
月詠は溜息をついた
三日月よりも細ると腐獣が出やすくなる
「腐獣の群れが家畜を襲った。討伐しに行くんだが一緒に来るか?」
そう夕食の席で冷(ラン)が言った
「勿論一緒に行きます。どこの国ですか?」
「狗国だ」
「巫国に面した国ですね」
「ああ、どうやら山に潜んでいたようだ。小動物を食べ尽くして里に降りて来たんだろう」
「では、意思があるとは考えにくいですね」
「そうだな。どうする、やめておくか?」
「いえ、行きます。もし意思があれば浄土に送ってあげたいのです」
「分かった。支度しよう」
「はい?」
冷は苦笑した
「扉を潜ってすぐに腐獣が居るとは限らない。旅人のフリをして村を巡回するんだ。その為の支度だ」
「そうなんですか」
ポカンとしている姿が可愛くて、冷はこめかみに口付けた
「国周りの戦士の設定だ。着替えを用意させたが、着せてやろうか?」
かぁーっと顔が熱くなった
「結構ですっ」
椅子を蹴倒して一目散に逃げて行ってしまった
「可愛いよなぁ」
冷はニヤつきなながら唇に指先を当てた
離れに飛び込むと身の回りの世話をしてくれる伽奈が待っていた
「お着替えを書室に用意してあります」
「分かった、ありがとう」
ばちぱち
紅潮する頬を軽く叩きながら、月詠は書室に入った
衝立に戦士の衣装が掛けられてあった
急いで着替えて用意されてある小道具を身につけた
戦士の剣はあの時の剣だった
そう、腐谷で月詠を切り付けた剣だ
ちゃっかり拾って来たらしい
微かに見える浄化の術がびっしりと書き込まれている
この剣に触れたなら、どんな腐獣でも浄化出来るだろう
こんな危険な剣で冷を刺そうとしたのだ
思い出すとムカムカしてくる
最後に伽奈に髪を整えて貰った
両脇を高く巻いて髪飾りで留めて流した
月詠は二十歳位なので髪は背中に流していたほうが自然だ
こちらの世界のしきたりでは結婚すると男女ともに髪を結い上げる風習がある
まあ、良家のしきたりだが...
鞘は設えたのだろう
剣を背負い剣帯の長さを調節した
脚半を巻きつけて出されてあった皮の長靴を履いた
「行って来ます」
伽奈は玄関の外で見送ってくれた
冷の執務室に入ると、既に身支度を終えて待っていた
手慣れているのだろう
猟師風な格好をしている
脇差しはいつもの様にぞんざいにも見える
月詠と違うのは、背中に大きな籠を背負っていた
「わたしの分は?」
「この中に入れた。気候もいい。納屋を借りられれば皮布で事足りるからな」
「なにか悪い気がします」
「いや、俺は場慣れしているからな。月詠は身軽な方がいい。その方が杖を使える」
「分かりました」
月詠は納得して頷いた
「じゃあ、行くか」
言って冷は人差し指と中指を揃えると空間に扉を描いた
青白く光ると手を当てて押す
扉の先には村の灯りか、幾つか灯っている
その扉を潜って月詠は不思議そうな顔をしている
「見事な術ですね。前に潜った時はゆっくり見ていられなかったから」
「これは俺と坡嗎しか使えない。教えてやろうか?」
「ええ、是非」
「今は宿を借りよう」
二人は並んで村の方へ歩き出した
玄関戸の前に角灯を掛けておくのは腐獣避けなのだろう
彼らは光を嫌がる性質がある
角灯の数は三十程で小さな村だった
一番大きな家の戸を冷が叩いた
「何の用だね」
中から警戒する声がした
「見回りの戦士だ。納屋を貸してくれないか。礼はする」
しばらく間があり、そっと薄く戸が開く
主人は二人を頭から爪先まで見て警戒を解いた様だった
「いいよ、好きにお使いなさい」
「ありがたい」
言って冷は家の主人に銅貨を渡していた
借りられることになった納屋には干し草が山積みになっていた
「これはいい寝台だ」
山を崩して寝台を作る
敷布を敷いて竹で編んだ枕を置いた
もう一つ同じ様に作って皮布を置く
立派な寝台が出来上がった
その上に寝転び礼は大きく伸びをした
「靴は脱ぐなよ」
「分かりました」
月詠も横になる
干し草の匂いがお日様の香りに感じる
冷は目を閉じているが眠っていない
腐獣が出たら直ぐに飛び出せる様にしているのだろう
月詠もそうした
こんな時は睡眠の必要がない体は便利だと思いつつ、いつの間にか眠ってしまっていた
翌朝、納屋を借りた家の主人が朝食を持って来てくれた
薄いパンと汁物だけだがご馳走にも感じた
食べ終わると盆に銅貨を一枚ずつ置いた
「次の村に向かおう」
そう言って地図を眺めて隣街まで歩くことにした
そこでまた馬車を買えばいい
そうして着いたのは大きな町だった
高くはないが塀で町を囲っている
中に入るとそれは塀だらけだった
家は一軒ずつ塀で囲っている
大通り沿いだからだろうか
今回は冷が貨車の付いた馬車を買い、携帯食や水筒も購入していた
二人は馬車に乗り込んで村巡りを再開した
町を出てから二つの村に寄ったが、腐獣は出ていないという
「襲われた村まで行ってみるか」
冷がそう言って北へと進路を変えた
北上しても無事な村ばかり
月詠は考えた
「満足して出てこないのでは?」
「今はな。新月になったら出てくるさ。それまでに北上しておこう」
街道を進んでいる内に、月詠は思った
会話がない
必要な話はするが、それで終わってしまう
いつもの冷なら冗談ばかり言う筈なのに...
それだけ緊張しているのかもしれない
そう思って声を掛けるのはやめておいた
腐獣に襲われた村まであと少しだった
手前の街で馬を交換した
世話になった馬に礼を言って別れた
直ぐに出発するかと思ったのだが
「旅館で腹ごしらえするか」
そう言ってスタスタと歩き出した
月詠はその背から離れない様に気を遣った
何せ人が多いのだ
逸れたら大変だ
街びとより戦士姿の男達ばかりだった
賞金狙いもあるのだろうか
「こっちだ」
慣れた足取りで数軒先にある旅館に入った
番頭に近づいて言う
「料理を頼む。それと酒も」
「へい、いらっしゃい」
番頭は使用人に言付けて二階の部屋に案内してくれた
どの部屋も戦士姿の男達でいっぱいだ
夜に備えて寝ている者もいる
この喧騒の中で眠れるなんて、と月詠は感心した
「繁盛しているな」
「へぇ」
使用人はニヤニヤと笑った
「国王様が懸賞金をね、告知されましてね。全国から戦士様が集まって来てくれたんですよ。有難い事にね。この町は安心ですよ」
二人は案内された部屋で食事を摂った
食べなくてもいい体でもやはり美味しいものは食べたい
隣の部屋も随分と賑やかだった
「今度の腐獣は俺達で捌こうぜ」
「だが、数匹もいるんだろ。他の組と共同作戦を立てた方がいいんじゃないか?」
「馬鹿言え、貰いが減るだろう。何、光界特製の剣があるんだちょろいもんだぜ」
ようく酒が回っているのだろう男は声をあげて笑った
不思議な事に、武勇伝が聞こえて来ない
月詠は不思議に思い、ハッとした
「まさか、素人なんですか?」
「大半はな」
「そんな無茶です」
「いんや」
「冷?」
酒を飲んで冷は言った
「討伐なんかどうでもいいんだ」
「え?」
「本物の戦士に任せて高みの見物さ。その一部始終を自分の事の様に話す」
「そんな嘘を?」
「国に帰れば誰も見ていないからな。武勇伝を話して褒美を貰ってほくほく顔だ」
「なんて事を...」
「この街にいる戦士とやらは殆どが素人。偽物だ」
「じゃあ、もしこの街が襲われたら」
「戸をキツく閉めるだろうさ」
そんな話があっていいものだろうか
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