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第四話
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旅館を出ようと一階に降りた時だった
ヒソヒソ話をしている卓があった
二人はさりげなさを装って耳を澄ませた
「また消えたらしい。鞘国の奴らだ」
「昨日は雍国だったろう」
「腐獣が家畜を襲ってからこれで八組目だぞ」
「何人が消えたんだ?」
「詳しくは分からんが二十人にはなるってよ」
「どうするよ」
「この町を出て近くの村に移るか?」
「馬鹿言うな、本物の戦士の後を追う方が安全だろ」
「その通りだ」
「夜になったら出歩かないようにするんだ、いいな」
男達は頷きあった
そんな話をして酒を追加した
冷と月詠はその場から離れた
「予定が変わった。部屋を頼む」
「へぇ、先程の部屋でよろしいですか?」
「構わない」
冷が鍵を受け取って二人は食事をした部屋に戻った
手際がいいのか、卓の上は片付けられてある。
部屋の扉を閉めると冷はニヤリと笑った
「寝台は一つだな」
「何か邪な事を考えているでしょう」
「分かるか」
「分かりますよ、やめてくださいそのにやけ顔」
カッとなった月詠は、部屋を出て行こうとする
先回りして扉を背にした冷は、耳元で囁いた
「夜まで時間が空いたんだ。いい機会じゃないか。試してみないか?」
「何をっ」
逃れようとしても体格差がある
腰と背に回された腕はびくともしない
「やめてください、離して」
すると、冷は素早く動いて月詠を抱えた
「軽いな」
「なっ?!」
そのまま寝台に降ろされると、冷が被さってくる
「いいか?」
「何がっ」
「誓約する、月咏(ユンユー)を傷つけないと。愛して守ると...」
「そこまで」
冷の口を月詠は両手で塞いだ
「邪な事も誓約も結構です」
「なっ?!」
月詠は驚いて手を引いた
舐められたのだ
「この、助兵衛オヤジ」
パン、と胸を叩いてもびくともしない
二人の半身は密接していた
「オヤジは酷いな。どうしたら一緒に寝てくれるのか」
「有り得ませんから」
もう一度胸を叩く
「月詠は強いな」
「早く退いてください」
愉快そうに笑って冷は寝台から退いた
「どうしたら月詠をメロメロにさせられるのか...」
「考えても無駄ですよ。有り得ないんですから」
月詠は体を起こすと身繕いして言った
「それよりも、扉の術を教えてください」
「何だ色気のない」
冷は肩をすくめてみせた
その時、扉の外で音がした
「馬鹿っ 退けって」
「何だもう終わりかよ」
「見てくれだけだな、早すぎる」
と聞こえて来た
昼間から扉を閉めたので、勘違いをさせたようだが
月詠は真っ赤になっていた
「失礼な。俺のタフさを証明してやりたい」
「馬鹿っ」
ボスン
超特急で枕が飛んできた
それを難なく受け取って言った
「妻から苦情がでた。静かに過ごさせてくれ」
「誰が妻ですかっ」
「理論は置いといていい。空間に切れ目を入れるイメージをするんだ」
「こうですか?」
勤勉で真面目な月詠の希望で空間術の手解きをしている
「光術では空間に関する記述はないのか?」
「今まで必要に感じてなかったもので。移動する時は雲を踏んでいましたし」
光界びとで永らく追放されていた月詠は光界の周辺に浮かぶ雲を踏むことは許されていた
隣国に移動したい時など便利だったから空間系の光術は修得していなかった
「ちょっと探してみます」
そう言って空間に巻物の棚が現れた
呼び出しの符号に空間を付けたのだ
その巻物から初級の空間術を探してみた
上級だろう空間移動や別空間を開く光術のもあった
基本から読み漁り、あっという間に別空間を開く術を覚えた
空間移動は冷の説明の方が分かりやすい
術式だけ覚えた
「向こう側に気をつけろ。衝突すると亜空間に閉じ込められるぞ」
「はい」
何度か練習して、術式を修得できた
「何だ月詠は空間術をとっくに修得していたじゃないか」
「え?」
体力を消耗して、肩で息をしている月詠は手の甲で額の汗を拭った
「巻物棚と空間を繋いだじゃないか」
「いつもの事だったので...」
そう、いつもの事で深く考えた事が無かったのだ
確かに指摘された通りだ
空間を繋いで光界の文献庫から巻物を取り出せていたのだ
そう考えると腑に落ちた
後は応用なのだ
新しい術を修得して月詠は嬉しそうだった
そんな姿も可愛いとおもったのだが、冷は口には出さなかった
陽が落ちて薄暮となった時に騒ぎが起きた
「腐獣だ!!」
大通りを馬車が走り抜けた
その御者が知らせていたのだ
休んでいた冷と月詠は部屋を飛び出した
階段を駆け降りて出入口の前まで来ると人垣が出来ていた
「通してくれ」
「ダメだ!」
「腐獣が出たのですよ、何をしているんですか?!」
出入口を固めているのは戦士達だった
「上へ」
冷が小声で言うと月詠は察した
駆け降りて来た階段を上り、部屋に戻る
冷が窓を開けて飛び出した
月詠もそれに続いて出ると、念の為に窓を閉めた
あれだけ賑やかだった町はしんと静まり返っている
戦士姿は見えない
一人として出てこないとは、信じられなかった
空を飛び腐獣を探す
先に飛んで出た冷が手招きした
下を指差す
馬車用の馬が襲われていた
ヒヒィィン...馬は暴れるが、腐獣はびくともしない
冷が降り立ち、素早い動きで腐獣を斬った
黒い煙となり消えていく
月詠は馬を宥めてやり、噛みつかれた部分に浄化の術を唱え、それから治癒の術を掛けた
馬はまだ興奮している
それは他の馬達にも広がっていた
「これで終わりか?」
辺りを見回す
腐獣の気配は...
ガルル
一瞬にして大量の腐獣が現れた
「なっ?!」
「上へ!」
冷と月詠は飛び上がった
上から下を見ると、百匹はいるのではないか?
獲物を探して大通りを走り出す
可哀想に、助けた馬達も瞬く間に食べられてしまった
腐獣の先頭に降りた冷は襲い来る腐獣を斬りまくっていた
月詠は悟った
これは空間移動の術で移動させられたのだ
顔を見ても意思は感じられない
仕方ない浄化するしかない
だけど、これだけの大群にどうしたら良いのか
逡巡して思いついた
上から指先で地面に線を描いて四角く繋げた
その線の中に閉じ込められた腐獣は見えない壁にぶつかり合った
小刀を取り出して杖にすると、浄化の術を唱えて閉鎖した空間に飛ばした
線の壁に閉じ込められた腐獣達はたちまち鱗粉となって消えた
月詠はそれを繰り返して冷を援護した
あと数匹...
その時、また空間移動が起きた
大通りに現れたのは人だった
白い戦士の衣装を纏っている者達と、ただの白装束姿の一群だ
「冷、人間とあれは」
風に声を乗せた
「ああ、腐界びとだな」
「どうして」
「戦士達が消えた話を聞いただろう」
「ええ」
月詠はハッとした
「洗脳されたんですか?」
「いや、暗示だろう。任せてもいいか」
「やってみます」
冷は建物の影に隠れて戦士の前に出る
強い暗示を受けたらしい
家々を襲っていた
だが扉は固く閉ざされている
叩いて血が滲み、蹴って骨折する
爪が剥がれて血だらけだ
満身創痍になっても、扉を窓を開けようとしていた
幸い武器は持っていない
杖で額を軽く叩いて覚醒の術を唱えた
正気になった戦士が驚いて逃げていく
全ての戦士は正気にさせると、今度は腐界びとの番だが
冷は苦戦していた
ヒソヒソ話をしている卓があった
二人はさりげなさを装って耳を澄ませた
「また消えたらしい。鞘国の奴らだ」
「昨日は雍国だったろう」
「腐獣が家畜を襲ってからこれで八組目だぞ」
「何人が消えたんだ?」
「詳しくは分からんが二十人にはなるってよ」
「どうするよ」
「この町を出て近くの村に移るか?」
「馬鹿言うな、本物の戦士の後を追う方が安全だろ」
「その通りだ」
「夜になったら出歩かないようにするんだ、いいな」
男達は頷きあった
そんな話をして酒を追加した
冷と月詠はその場から離れた
「予定が変わった。部屋を頼む」
「へぇ、先程の部屋でよろしいですか?」
「構わない」
冷が鍵を受け取って二人は食事をした部屋に戻った
手際がいいのか、卓の上は片付けられてある。
部屋の扉を閉めると冷はニヤリと笑った
「寝台は一つだな」
「何か邪な事を考えているでしょう」
「分かるか」
「分かりますよ、やめてくださいそのにやけ顔」
カッとなった月詠は、部屋を出て行こうとする
先回りして扉を背にした冷は、耳元で囁いた
「夜まで時間が空いたんだ。いい機会じゃないか。試してみないか?」
「何をっ」
逃れようとしても体格差がある
腰と背に回された腕はびくともしない
「やめてください、離して」
すると、冷は素早く動いて月詠を抱えた
「軽いな」
「なっ?!」
そのまま寝台に降ろされると、冷が被さってくる
「いいか?」
「何がっ」
「誓約する、月咏(ユンユー)を傷つけないと。愛して守ると...」
「そこまで」
冷の口を月詠は両手で塞いだ
「邪な事も誓約も結構です」
「なっ?!」
月詠は驚いて手を引いた
舐められたのだ
「この、助兵衛オヤジ」
パン、と胸を叩いてもびくともしない
二人の半身は密接していた
「オヤジは酷いな。どうしたら一緒に寝てくれるのか」
「有り得ませんから」
もう一度胸を叩く
「月詠は強いな」
「早く退いてください」
愉快そうに笑って冷は寝台から退いた
「どうしたら月詠をメロメロにさせられるのか...」
「考えても無駄ですよ。有り得ないんですから」
月詠は体を起こすと身繕いして言った
「それよりも、扉の術を教えてください」
「何だ色気のない」
冷は肩をすくめてみせた
その時、扉の外で音がした
「馬鹿っ 退けって」
「何だもう終わりかよ」
「見てくれだけだな、早すぎる」
と聞こえて来た
昼間から扉を閉めたので、勘違いをさせたようだが
月詠は真っ赤になっていた
「失礼な。俺のタフさを証明してやりたい」
「馬鹿っ」
ボスン
超特急で枕が飛んできた
それを難なく受け取って言った
「妻から苦情がでた。静かに過ごさせてくれ」
「誰が妻ですかっ」
「理論は置いといていい。空間に切れ目を入れるイメージをするんだ」
「こうですか?」
勤勉で真面目な月詠の希望で空間術の手解きをしている
「光術では空間に関する記述はないのか?」
「今まで必要に感じてなかったもので。移動する時は雲を踏んでいましたし」
光界びとで永らく追放されていた月詠は光界の周辺に浮かぶ雲を踏むことは許されていた
隣国に移動したい時など便利だったから空間系の光術は修得していなかった
「ちょっと探してみます」
そう言って空間に巻物の棚が現れた
呼び出しの符号に空間を付けたのだ
その巻物から初級の空間術を探してみた
上級だろう空間移動や別空間を開く光術のもあった
基本から読み漁り、あっという間に別空間を開く術を覚えた
空間移動は冷の説明の方が分かりやすい
術式だけ覚えた
「向こう側に気をつけろ。衝突すると亜空間に閉じ込められるぞ」
「はい」
何度か練習して、術式を修得できた
「何だ月詠は空間術をとっくに修得していたじゃないか」
「え?」
体力を消耗して、肩で息をしている月詠は手の甲で額の汗を拭った
「巻物棚と空間を繋いだじゃないか」
「いつもの事だったので...」
そう、いつもの事で深く考えた事が無かったのだ
確かに指摘された通りだ
空間を繋いで光界の文献庫から巻物を取り出せていたのだ
そう考えると腑に落ちた
後は応用なのだ
新しい術を修得して月詠は嬉しそうだった
そんな姿も可愛いとおもったのだが、冷は口には出さなかった
陽が落ちて薄暮となった時に騒ぎが起きた
「腐獣だ!!」
大通りを馬車が走り抜けた
その御者が知らせていたのだ
休んでいた冷と月詠は部屋を飛び出した
階段を駆け降りて出入口の前まで来ると人垣が出来ていた
「通してくれ」
「ダメだ!」
「腐獣が出たのですよ、何をしているんですか?!」
出入口を固めているのは戦士達だった
「上へ」
冷が小声で言うと月詠は察した
駆け降りて来た階段を上り、部屋に戻る
冷が窓を開けて飛び出した
月詠もそれに続いて出ると、念の為に窓を閉めた
あれだけ賑やかだった町はしんと静まり返っている
戦士姿は見えない
一人として出てこないとは、信じられなかった
空を飛び腐獣を探す
先に飛んで出た冷が手招きした
下を指差す
馬車用の馬が襲われていた
ヒヒィィン...馬は暴れるが、腐獣はびくともしない
冷が降り立ち、素早い動きで腐獣を斬った
黒い煙となり消えていく
月詠は馬を宥めてやり、噛みつかれた部分に浄化の術を唱え、それから治癒の術を掛けた
馬はまだ興奮している
それは他の馬達にも広がっていた
「これで終わりか?」
辺りを見回す
腐獣の気配は...
ガルル
一瞬にして大量の腐獣が現れた
「なっ?!」
「上へ!」
冷と月詠は飛び上がった
上から下を見ると、百匹はいるのではないか?
獲物を探して大通りを走り出す
可哀想に、助けた馬達も瞬く間に食べられてしまった
腐獣の先頭に降りた冷は襲い来る腐獣を斬りまくっていた
月詠は悟った
これは空間移動の術で移動させられたのだ
顔を見ても意思は感じられない
仕方ない浄化するしかない
だけど、これだけの大群にどうしたら良いのか
逡巡して思いついた
上から指先で地面に線を描いて四角く繋げた
その線の中に閉じ込められた腐獣は見えない壁にぶつかり合った
小刀を取り出して杖にすると、浄化の術を唱えて閉鎖した空間に飛ばした
線の壁に閉じ込められた腐獣達はたちまち鱗粉となって消えた
月詠はそれを繰り返して冷を援護した
あと数匹...
その時、また空間移動が起きた
大通りに現れたのは人だった
白い戦士の衣装を纏っている者達と、ただの白装束姿の一群だ
「冷、人間とあれは」
風に声を乗せた
「ああ、腐界びとだな」
「どうして」
「戦士達が消えた話を聞いただろう」
「ええ」
月詠はハッとした
「洗脳されたんですか?」
「いや、暗示だろう。任せてもいいか」
「やってみます」
冷は建物の影に隠れて戦士の前に出る
強い暗示を受けたらしい
家々を襲っていた
だが扉は固く閉ざされている
叩いて血が滲み、蹴って骨折する
爪が剥がれて血だらけだ
満身創痍になっても、扉を窓を開けようとしていた
幸い武器は持っていない
杖で額を軽く叩いて覚醒の術を唱えた
正気になった戦士が驚いて逃げていく
全ての戦士は正気にさせると、今度は腐界びとの番だが
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