異世界転生したら最上位種族の「銀龍」になりました。

ルアラス王国 レイシー街 編

第25話 依頼

第25話 依頼


リア「うーん、なんかピンと来ませんね」

そうリアが呟く。この世界のお金…ラーグから貰ったリーンが昨日の買い物で使いすぎてしまった佐藤らは資金稼ぎのため冒険者ギルドにやって来ていた。

ゾルド「お、またあんたらか！」

佐藤「あぁ、あの時の」

ゾルド「なんだい、何の依頼を受けるのか困ってんのかい」

冒険者ギルドの依頼システムはそれぞれにランク分けされた依頼書が大きな掲示板に貼りだされており、自分のランクに見合う依頼書を取り依頼を達成させていくのが主になる。

稀に指名依頼や緊急依頼などが発生する場合がある。通常の依頼だと雑用から護衛、モンスターの討伐まで幅広いものがあり報酬もそれぞれの依頼によって違う。

知名度や依頼達成率が上がると指名依頼を貰いやすくなり報酬も通常依頼とは比べほどにならないものになったり月契約や年契約もされるのも珍しくなくなる。

依頼のランクはDからSまであり佐藤たちはCランクのためD～Cランクの依頼を受け付けることが可能になる。

ゾルド「じゃあこの依頼なんか受けたらどうだい」

低い声でゾルドが依頼書を受け渡そうとする。

佐藤「スライム討伐…？」

ゾルド「最近スライムがこの辺に湧いて困ってんだ」

リア「スライムがですか…？」

ゾルド「あぁ、恐らくだが…」

？「十中八九キングスライムの仕業ですにゃ」

佐藤 (誰！？)

ゾルド「あ、貴方はAランク3位の獣人…エフナさん！？」

佐藤 (しっぽが生えてる…これが獣人族か…)

リア「キングスライムとは…？」

エフナ「キングスライムっていうのはスライムの王様ってことだよ？」

リッド (なんかおばかさんぽいねこの子)


ゾルド「そもそもスライムってのは何種類もいるんだが弱い順だとグリーンスライム、ブルースライム、イエロースライム、レッドスライム…そしてそれらのスライムの頂点にいるのがキングスライムなんだ」

リア「スライム…」

ゾルド「まぁ他にも特殊スライムやら特定の場所にしか住まねぇスライムもいるけどな」

エフナ「それスライムだからといって侮っちゃいけないにゃ！グリーンスライムは温厚で人間の生活にも役立ってる部分が多くてスライムは優しいイメージや弱いイメージを持つけどブルースライムで冒険者が殺される事件も何回かあるにゃ！」

佐藤 (下から2番目のブルースライムで人殺されるのかよ)

ゾルド「キングスライムは危険度ランクでも上から2番目のAランクの魔物…Aランク冒険者がやっと倒せるかどうかレベルの魔物さ」

リア「そんなに強いんですか」

ゾルド「ま、お前さんたちの依頼はブルースライムまでの討伐だ！ブルースライムも人が殺されるとはいえ大した強さはしてない！」

ゾルド「まぁキングスライムに出会うことは無いと思うが頑張って依頼完遂を目指してくれ！」



次回へ続く…