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一章
4.活動内容? 俺も良く解らない
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俺のプライベートが完全に無くなってしまってから数分後──。
その事についてはもう諦めた。諦めて、なるべくそれを考えないようにしようと思う。どうせ知られて困ることなんて······いや、あるけどさ。あるけど、そこまで気を張り続けるとかそんなの無理だって。武術の達人じゃないんだから。
俺はすっかり意気消沈して、先輩の話に生返事しか返すことが出来なくなっていた。
「ところで彼女はどうしたのよ」
「へ?」
いかん、聞き慣れていない単語についおかしな反応をしてしまった。彼女?
「歩香ちゃんよ。今日は遅いみたいだけど、何かあったのかしら?」
そういえばそうだ。いつもなら俺にくっついて部室まで来るのに、なぜか今日に限って居ない。
「呼んだ?」
「うぇっ?」
背後から声がした。振り向くといつの間にか歩香が立っていた。
いや、怖すぎんだろ!急に出てくんなよ!
「ずっと祐希の影に隠れてた。ずっと話聞いてた。美夜子先輩も祐希のトイレに興味あるって言ってた」
歩香がブスーと頬を膨らませて神流先輩を睨んでいる。
「いや、言ってねぇだろ!」
むしろ興味ないって言ってたよ! 話聞けてねぇじゃねぇか!
「というか、お前何でまた潜ってんだよ!」
「朝じゃなければ良いって言ったもん」
「言ってねぇよ! 朝じゃなくてもダメだって言ったよ! お前もちゃんとそれに返事してたよ!」
「む~」
何でこいつはこうも人の話を聞かないのか。これって昔からだったかな。
俺が昔のことを思い出す前に、
「部長はどうしたのかしら?」
神流先輩に引き留められた。
「あぁ、風邪をひいたらしいですよ。先輩こそ、予知できたでしょう。何で歩香が俺の所に来たのだけ見てるんですか」
「そ、そうね······」
なぜか神流先輩が俯いてプルプルし始めた。謎だ。
「ねぇ、祐希~見てみて~、壁にも入れるようになった~」
「おま、何でそんなとこに······」
気付いたら、歩香の体の半分が、壁に映った影に埋まっていた。
「これで祐希の能力で弾かれることも無くなるよ~」
「いや、それはホントに止めてくれ。頼むから」
歩香は日に日に潜る場所が増えている。このままいったら、そのうち影の中で一日過ごすんじゃなかろうか。
あぁ、またプライベートが無くなった音が聞こえたぞ······。
「んんっ·····今日は部長が居ないけど、どうするの?」
あ、神流先輩が復活した。
「どうしますか? 健が居ても居なくても結局することは変わりませんが、居ないのなら解散ですかね?」
基本的に健が全てやっているので、俺達がやることなどほとんど無いのだ。
「そうね、今日は解散でも良いかもしれないわね」
「そうですね」
「帰ろ~。ねぇねぇ祐希! 運んで!」
既に体が半分影に入ってんじゃねぇか。
「あら、じゃあ私は隣を貰おうかしら」
神流先輩が腕を絡めてきた。ちょ、胸が······。
「神流先輩、む、胸が当たってるんですけど······」
「あら、良いじゃない」
「良くないですよ! 離してくださいって!」
「もう、仕方ないわね」
良かった、離してくれた。
「私無視されてる~」
あ、また歩香がむくれた。
ところで、お気付きだろうが、この三人、なんと家の方向が一緒なのだ。おかげで道中暇にならないですむ。うむ、ありがたい。
「さて、帰りますか。歩香は影から出ろよ? また弾き出すぞ?」
「えぇ~······」
「はい、ごー、よーん、さーん──」
「わかった、わかったって」
スルリと影から抜け出て今度は腕を絡めてくる歩香。もういいや。どうせほとんど胸無いし。
「む~、神流先輩と反応が違う~」
それはそうだろう。
「さて、今度こそ帰りましょう」
俺達は昇降口へ歩いて行く。
ちなみに道中で何度も歩香を影から弾き出した。
その事についてはもう諦めた。諦めて、なるべくそれを考えないようにしようと思う。どうせ知られて困ることなんて······いや、あるけどさ。あるけど、そこまで気を張り続けるとかそんなの無理だって。武術の達人じゃないんだから。
俺はすっかり意気消沈して、先輩の話に生返事しか返すことが出来なくなっていた。
「ところで彼女はどうしたのよ」
「へ?」
いかん、聞き慣れていない単語についおかしな反応をしてしまった。彼女?
「歩香ちゃんよ。今日は遅いみたいだけど、何かあったのかしら?」
そういえばそうだ。いつもなら俺にくっついて部室まで来るのに、なぜか今日に限って居ない。
「呼んだ?」
「うぇっ?」
背後から声がした。振り向くといつの間にか歩香が立っていた。
いや、怖すぎんだろ!急に出てくんなよ!
「ずっと祐希の影に隠れてた。ずっと話聞いてた。美夜子先輩も祐希のトイレに興味あるって言ってた」
歩香がブスーと頬を膨らませて神流先輩を睨んでいる。
「いや、言ってねぇだろ!」
むしろ興味ないって言ってたよ! 話聞けてねぇじゃねぇか!
「というか、お前何でまた潜ってんだよ!」
「朝じゃなければ良いって言ったもん」
「言ってねぇよ! 朝じゃなくてもダメだって言ったよ! お前もちゃんとそれに返事してたよ!」
「む~」
何でこいつはこうも人の話を聞かないのか。これって昔からだったかな。
俺が昔のことを思い出す前に、
「部長はどうしたのかしら?」
神流先輩に引き留められた。
「あぁ、風邪をひいたらしいですよ。先輩こそ、予知できたでしょう。何で歩香が俺の所に来たのだけ見てるんですか」
「そ、そうね······」
なぜか神流先輩が俯いてプルプルし始めた。謎だ。
「ねぇ、祐希~見てみて~、壁にも入れるようになった~」
「おま、何でそんなとこに······」
気付いたら、歩香の体の半分が、壁に映った影に埋まっていた。
「これで祐希の能力で弾かれることも無くなるよ~」
「いや、それはホントに止めてくれ。頼むから」
歩香は日に日に潜る場所が増えている。このままいったら、そのうち影の中で一日過ごすんじゃなかろうか。
あぁ、またプライベートが無くなった音が聞こえたぞ······。
「んんっ·····今日は部長が居ないけど、どうするの?」
あ、神流先輩が復活した。
「どうしますか? 健が居ても居なくても結局することは変わりませんが、居ないのなら解散ですかね?」
基本的に健が全てやっているので、俺達がやることなどほとんど無いのだ。
「そうね、今日は解散でも良いかもしれないわね」
「そうですね」
「帰ろ~。ねぇねぇ祐希! 運んで!」
既に体が半分影に入ってんじゃねぇか。
「あら、じゃあ私は隣を貰おうかしら」
神流先輩が腕を絡めてきた。ちょ、胸が······。
「神流先輩、む、胸が当たってるんですけど······」
「あら、良いじゃない」
「良くないですよ! 離してくださいって!」
「もう、仕方ないわね」
良かった、離してくれた。
「私無視されてる~」
あ、また歩香がむくれた。
ところで、お気付きだろうが、この三人、なんと家の方向が一緒なのだ。おかげで道中暇にならないですむ。うむ、ありがたい。
「さて、帰りますか。歩香は影から出ろよ? また弾き出すぞ?」
「えぇ~······」
「はい、ごー、よーん、さーん──」
「わかった、わかったって」
スルリと影から抜け出て今度は腕を絡めてくる歩香。もういいや。どうせほとんど胸無いし。
「む~、神流先輩と反応が違う~」
それはそうだろう。
「さて、今度こそ帰りましょう」
俺達は昇降口へ歩いて行く。
ちなみに道中で何度も歩香を影から弾き出した。
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