残念異能生活日記

紡未夏樹

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最終章

39.説明が難しい

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数分後。
「ごめんなさい、遅れたわ。あら?」
神流先輩が部室にやってきた。
「お客さんかしら?」
神流先輩が日森を見付けてそう言った。
「えぇ、ノートの持ち主らしいです」
「あぁ、あのノートの」
一拍置いて、
「あのノートの!?」
ついに神流先輩もキャラ崩壊し始めたか。
ツッコミするキャラじゃなかったよな?
「何をそんなに驚いてるんですか? 持ち主を探すって言ってたじゃないですか」
「いや、それはそうなんだけども、あのストーキングノートの持ち主なのよね? 私の秘密すらも書かれていたあの」
それが違うみたいだから面倒くさいんだよなぁ。
「先輩も来たから話すけども、こいつ、日森の言う分には、ストーキングはしていないらしいんだ。そして、あのノートを書いたのも、趣味で小説を書いてただけ、なんだそうだ」
上手い説明の仕方が見付からないな。
「ストーキングをしていないのにあんなに詳しく書けるものなの?」
いや、まぁ、順序が違うからな。ストーキングも何もできないよな。
「もうちょっと詳しく言うと、ノートに書かれていることは、別に俺達のことじゃなくて、小説の中の話なんだとか」
やっぱり分かりづらいな。
「でも、名前や詳しい状況まで、何もかも同じになっていたわよね。それはどうなるの?」
「そこが謎なんです。本人はストーキングはしてないが、ノートは書いたと言っていますし」
本来だったらおかしいところなんだが、もしかしたらあり得ることではあるのかもしれない。無自覚な未来予知能力者とかで、頭に浮かんだ光景をノートにそのまま書いてしまったとか。
「あ、その前にこのノート。返しておくわね」
神流先輩がかばんからノートを取り出して日森に渡す。
「あ、はい。すいません。ご迷惑をおかけして」
日森がパラパラとノートを捲って中身を確認している。
「あれ?」
「ん? どうした?」
ノートを見ていた日森が声をあげた。
「書いた記憶の無いことが書いてある······」

『──え?』
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