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最終章
40.雰囲気クラッシャー
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「書いた記憶がない? どういうことだ? お前のノートじゃないのか?」
状況証拠的に持ち主は日森で確定のはずだが。
「僕のノートのはずなんだけど、最後の方に、書いた記憶が無いことが書いてあるんだ。というのも、実は僕、書くのに行き詰まってて、今は持ち歩いてこそいるけど、ほとんど話は書いてなかったんだ。だけど、このノートには続きが書いてある。それも、このノートを拾う話みたいだし」
謎がまた一つ増えたな。
日森の小説と俺達の行動の一致。そして、エミリアの行動によって話とズレ始めた俺達。それを修正するかのように勝手に進む話。
ノートに何か細工でもされているのか? いや、でも見た目は普通のノートだし、何かを隠すほどの厚さもないか。それに、いつも日森が持っていたはずだから、そもそも誰かが細工するのも難しいのか?
もしかしたらだが、一つだけ可能性があるとしたら、
「なぁ、日森。お前、異能力が使えたりはしないのか?」
自覚せずに能力を使うなんてのは聞いたことがないが、ないとも言い切れないからな。
「うーん。能力は持ってないと思う。もし能力を持ってたら、小説なんて書いてないよ。この小説は僕の第二の人生だからね」
日森はそう言って顔を伏せた。
「僕は本が好きなんだよ。物語の主人公に感情移入しているとき、僕がその主人公になったように思えたんだ。だから、こんなしょうもない展開で、しょうもない話を書いて、そんな日常があったら良いなって思ってたんだ。だから──」
「うぃーす。遅れたわー。最近呼び出し多すぎんだよ」
雰囲気が砕け散る音がした。
「なにシリアスな雰囲気ぶち壊しにしてんの!?」
タイミングおかし過ぎるだろ! 何でこんな時に来るんだよ! 折角良い雰囲気出てたのに、一瞬で砕け散ったわ!
「ど、どうしたんだよ、そんなに怒って。俺、何かしたかよ」
「思いっきりやらかしたわね」
「これは重罪、ギルティー」
満場一致で有罪確定である。
「だから俺何かしたのかよ! ──ん?」
と、健が日森のことを見付けた。
「誰だ? 客か?」
「おう、この場の一番の被害者だ」
絶対何か言おうとして声挙げたのに、その瞬間に雰囲気ぶち壊しにされて、言うに言えなくなったやつだよな、これ。
「え、えっと、日森です。ノートを落としたみたいで、返してもらいに来てました」
「あ! あれか! あの、ストーキングノート!」
もう、これ説明するの面倒くさすぎないか? 俺はもう説明するのはごめんだぞ。
「健、説明するのが面倒だから、隅っこで縮こまってもらって良いか? 邪魔になる」
これはもう健無しで話を進めるべきだ。ややこしくなる。
「ぼ、僕が説明するよ。状況整理も兼ねて、ね」
状況証拠的に持ち主は日森で確定のはずだが。
「僕のノートのはずなんだけど、最後の方に、書いた記憶が無いことが書いてあるんだ。というのも、実は僕、書くのに行き詰まってて、今は持ち歩いてこそいるけど、ほとんど話は書いてなかったんだ。だけど、このノートには続きが書いてある。それも、このノートを拾う話みたいだし」
謎がまた一つ増えたな。
日森の小説と俺達の行動の一致。そして、エミリアの行動によって話とズレ始めた俺達。それを修正するかのように勝手に進む話。
ノートに何か細工でもされているのか? いや、でも見た目は普通のノートだし、何かを隠すほどの厚さもないか。それに、いつも日森が持っていたはずだから、そもそも誰かが細工するのも難しいのか?
もしかしたらだが、一つだけ可能性があるとしたら、
「なぁ、日森。お前、異能力が使えたりはしないのか?」
自覚せずに能力を使うなんてのは聞いたことがないが、ないとも言い切れないからな。
「うーん。能力は持ってないと思う。もし能力を持ってたら、小説なんて書いてないよ。この小説は僕の第二の人生だからね」
日森はそう言って顔を伏せた。
「僕は本が好きなんだよ。物語の主人公に感情移入しているとき、僕がその主人公になったように思えたんだ。だから、こんなしょうもない展開で、しょうもない話を書いて、そんな日常があったら良いなって思ってたんだ。だから──」
「うぃーす。遅れたわー。最近呼び出し多すぎんだよ」
雰囲気が砕け散る音がした。
「なにシリアスな雰囲気ぶち壊しにしてんの!?」
タイミングおかし過ぎるだろ! 何でこんな時に来るんだよ! 折角良い雰囲気出てたのに、一瞬で砕け散ったわ!
「ど、どうしたんだよ、そんなに怒って。俺、何かしたかよ」
「思いっきりやらかしたわね」
「これは重罪、ギルティー」
満場一致で有罪確定である。
「だから俺何かしたのかよ! ──ん?」
と、健が日森のことを見付けた。
「誰だ? 客か?」
「おう、この場の一番の被害者だ」
絶対何か言おうとして声挙げたのに、その瞬間に雰囲気ぶち壊しにされて、言うに言えなくなったやつだよな、これ。
「え、えっと、日森です。ノートを落としたみたいで、返してもらいに来てました」
「あ! あれか! あの、ストーキングノート!」
もう、これ説明するの面倒くさすぎないか? 俺はもう説明するのはごめんだぞ。
「健、説明するのが面倒だから、隅っこで縮こまってもらって良いか? 邪魔になる」
これはもう健無しで話を進めるべきだ。ややこしくなる。
「ぼ、僕が説明するよ。状況整理も兼ねて、ね」
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