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春風に揺られる若葉
告白
しおりを挟む先輩の3年間が終わる。
それを指すことは、私とはもう会えないこと。
気持ちを伝えようと思った1年前。
意気地無しな私はつまらない見栄で言えなかった。
言えないまま終わった1年間は長いようでとても短くて呆気なかった。
これほど終わりを忘れていたことはない。
ずっと言えるはずのことが、もうずっとではなくなる。
先輩の背中ばかり見ていた私に振り返ってくれる先輩はもう見られない。
先輩の顔は優しい顔だ。
その顔もこれから忘れてしまう。
こんなに想い焦がれてるのに、こんなに顔を見せてくれたのに、こんなに追いかけていたのに、こんなに笑わせてくれたのに。
もう逢えない。
先輩の背中はこんなに遠かったかな。
手を伸ばせば振り返ってくれた気がするのに。
もう終わってしまう。
これは都合のいい夢だったのかな。
先輩が笑いかけてくれたことも。
私が好きだったことも。
全部都合のいい夢だったのかな。
手を伸ばせばまた笑いかけてくれるかな?
もっと先輩と過ごしたかった。
こんなに時間が戻って欲しいと思ったことなんてない。
だから、戻ってよ。
先輩、ずっとこのまま私のことを振り返らずに行ってしまうの?
意気地無しな私はまた動けないのかな。
ずっと先輩の後ろばかりいる。
ねぇ、先輩。
こんなのはどうかな。
先輩が今振り返ったら私は先輩へ駆け寄って伝えるの。
ダメ…かな。
時間は戻せないけど、時間は進んでいくから。
だから、勇気をだして進んでいくことだってできるはず。
ほら、先輩。
心の中で呼んでるよ。
お願い。
振り向いて。
やっぱり…ダメ。
振り向いちゃダメ。
先輩に玉砕したら、多分私はずっと引きずっちゃうから。
このまま綺麗な思い出で終わらせて。
それでも…それでも、私の事を気にしてくれるなら、私頑張るから。
先輩のこと、大切にするから。
だから、お願い。
卒業式。
私に力を貸して。
『先輩、私のことを好きになってください』
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