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21話 屋敷
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フェルトラは店を見つけられずにいた。
いつもはあっさりと歩いたら見つかるのに見つからずどうするべきか迷っていた。
「おやおや、わたくしが探しましょうか?」
フェルトラはこの悪魔にサーガと名付けている。
サーガは紳士的な服や物を好むらしく見た目と口調だけは本当に紳士上級者といった感じだ。
「…………悪魔………?フェルトラ、久しぶり」
無視を決め込み無言でいたフェルトラの前に久しぶりに奴隷売りのエルフ、ルシアンが現れた。
「よぉ。なんか今日店が見つかんねーんだけど?」
「……じゃあ出してないのかもね。あれって屋敷の一部をつなげてるだけだから、本体は移動してない。案内いる?」
「頼む。おい、サーガ俺の荷物持ってるよな?」
「ええ、勿論ですよ」
「ちょっと待てよ!?お前、今何食った!?カバンに入れてたお菓子食ったろ!!」
「いえ、もぐもぐ。たべて、もぐもぐ、ませんが?」
青筋を浮かべフェルトラはサーガを切りそうになっていた。
サーガはナーガと違い忠誠を強制的にさせたわけではなく勝手に契約してついてきているので自由と言うことだけは契約に含まれているらしい。
下手に手を出せず若干苛ついていた。
「こっち。ここ、難攻不落の森にある」
ルシアンはどこからかの小さなベルを取り出し鳴らしながら歩き始めた。
右に行ったり左に行ったりと霧が漂い視界の悪い中進んでいく。
すると視界が晴れ開けた場所に出てきた。
大きな屋敷にきれいな庭が佇んでおり、見慣れているはずのフェルトラでさえ感嘆する圧倒的存在感のある白を基準とした屋敷だった。
「あ、悪いな。今から迎えに行こうと思ってたところだった。主、体調崩してるから店出せなかったからな」
中からナーガが出てきて事情を話す。
「……そうか。体調不良……。じゃあ商売話はまた今度…」
ルシアンはナーガにきれいな箱を見舞い品として渡し、帰ってしまった。
「んじゃ、どーぞ」
3人は中にはいっていったのだった。
いつもはあっさりと歩いたら見つかるのに見つからずどうするべきか迷っていた。
「おやおや、わたくしが探しましょうか?」
フェルトラはこの悪魔にサーガと名付けている。
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「…………悪魔………?フェルトラ、久しぶり」
無視を決め込み無言でいたフェルトラの前に久しぶりに奴隷売りのエルフ、ルシアンが現れた。
「よぉ。なんか今日店が見つかんねーんだけど?」
「……じゃあ出してないのかもね。あれって屋敷の一部をつなげてるだけだから、本体は移動してない。案内いる?」
「頼む。おい、サーガ俺の荷物持ってるよな?」
「ええ、勿論ですよ」
「ちょっと待てよ!?お前、今何食った!?カバンに入れてたお菓子食ったろ!!」
「いえ、もぐもぐ。たべて、もぐもぐ、ませんが?」
青筋を浮かべフェルトラはサーガを切りそうになっていた。
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下手に手を出せず若干苛ついていた。
「こっち。ここ、難攻不落の森にある」
ルシアンはどこからかの小さなベルを取り出し鳴らしながら歩き始めた。
右に行ったり左に行ったりと霧が漂い視界の悪い中進んでいく。
すると視界が晴れ開けた場所に出てきた。
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