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第六章 二人目の転生者
栗色の髪の女の子
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男は誰しも格好良いものに憧れる。仲間の戦いっぷりもまた、それに値する。
「みんな凄いね! エドワードとキースのコンビネーションなんて良すぎでしょ。合図もしてなかったよ」
各々が自分の特性を上手く発揮し、他者の特性をも利用しながら戦う。更には互いを信頼して協力し合う姿に感銘を受ける。
「よし、じゃあ次は俺が」
聖剣を構えて魔力を込めた。ジェラルドの攻撃を避けつつ卵を守っているワイバーンに矛先を向けた。刹那、ワイバーンが苦しみ始めた。
「お前が一番すげーじゃねーか。剣構えただけでダメージ受けてるぞ」
「俺、まだ何もしてないんだけど」
「じゃあ、誰だよ」
ジェラルドに言われて辺りを見渡すと、ワイバーンを挟んだ向こう側に誰かいた。
「メガネだ」
メガネが弓を持って立っていた。そして、その後ろにはアーサーと他二名。
「あいつ、すました顔で横取りしやがった」
矢で射られたワイバーンは攻撃の対象をアーサーらに切り替えた。四人はワイバーンに火を吹かれた。そして逃げ惑った。
「あいつら馬鹿だろ」
「魔法って、つくづく便利だよね」
魔法が使えて良かったとしみじみ思っていると、アーサーらがノエル達の方に逃げていた。
「ノエル! リアム!」
危険を知らせるが、二人共にこやかに笑って手を振ってきた。反射的に手を振り返してしまったが、ワイバーンが二人に向かって尻尾を叩きつけた。
「良かった」
ワイバーンの攻撃は結界に阻まれた。
「結界があるって分かっててもヒヤヒヤするね」
「そうか? 俺達が張ったんだから大丈夫だろ」
ジェラルドのその自信はどこから湧いてくるのだろうか。見習いたいものだ。
それより、エドワードとキースが一体のワイバーンを倒したようだ。そして、アーサー達のおかげでもう一体も卵から離れている。
「俺、この隙に取ってくるよ」
「おう」
今回の依頼はあくまでも卵。ワイバーンの討伐ではない。
俺はワイバーンの巣に近付いた。大きな卵が三つあり、その一つを両手で持ち上げた。
「重ッ」
落とさないように、まるで赤子を抱くように卵を抱えた。そのままゆっくり歩いていると、ワイバーンが戻ってきて目が合った。
「えーっと……ごめんなさい!」
卵を抱えて走ると、今までで一番大きな火が俺を襲った。
「熱……くない」
リアムのマントのおかげで火傷の心配はなさそうだ。火傷の心配はないが、卵を抱えているので戦えない。どうしようか考えていると、ジェラルドが叫んだ。
「オリヴァー、そのままギルドへ持ってけ!」
「良いのかなぁ」
少しずるい気もするが、俺は卵を抱えてギルドに転移した。
◇
数分後。
「みんな帰ろう……って、何してんの?」
「世話の焼ける奴だよな。おりらんねーらしいぞ」
アーサーがワイバーンの尻尾にしがみつき、その下にマッチョとお父さんがワイバーンの動きに合わせて右往左往している。
「アーサー、手を離せ」
「落ちてきたら受け止めてやるから安心しろ」
アーサーは頑なに首を横に振った。
「おれ高所恐怖症なんだよ。自分から落りるなんて無理」
「じゃあ、こんな依頼受けるなよ。仕方ない……」
メガネがワイバーンに向けて矢を射った。その矢は腹部に命中し、ワイバーンが暴れ始めた。
皆がアーサーが振り落とされるのを待っている。そして、ついにアーサーの手がワイバーンの尻尾を離した。
「あっち崖じゃん」
アーサーは運悪く皆のいる崖上ではなく、誰もいない崖下に向かって振り落とされた。しかも崖下まではかなり距離があり、落ちたら即死だ。
「みーちゃん!」
魔法では間に合わないと思った俺は、みーちゃんを呼んだ。みーちゃんの背に乗り、アーサーの元まで超高速で飛んだ——。
「ふー、間に合った」
地面に叩きつけられるすんでのところでアーサーを助ける事が出来た。
「アーサー? もう大丈夫だよ」
「あ、うん。サンキュー」
返事はするが、アーサーは固まったまま動かない。相当怖かったのだろう。失神しなかったことを褒めてやりたい。
アーサーの栗色の髪を見たら、ふと今朝の出来事を思い出した。
「アーサーにも妹がいるの?」
「は?」
「アーサーの部屋に女の子がいたから。俺、間違えて入っちゃったみたいで……あ、わざとじゃないよ」
「谷間……見たのか?」
「ごめん、本当にわざとじゃないんだ」
言い訳をしながら逆立ったアーサーの髪を撫でて直していると、ズルッと髪の毛が取れてしまった。
「え……? アーサー、ごめん! そんな力一杯引っ張ったつもりはないんだけど」
必死に謝罪しながら髪の毛を元に戻そうと意味のない行動を取っていると、あることに気が付いた。
「髪がある……しかも長い。何で?」
「ッたく、鈍いって言われるだろ?」
「言われる」
アーサーは心底呆れた顔を俺に向けて言った。
「おれ、元々女」
「じゃあこれカツラ? あんな高所から落ちても外れないなんて凄いね」
「そうだな……って、そこどうでも良いわ!」
「そんな大きな声出さないでよ……じゃあ、俺が一緒に寝てたのって?」
「おれだよ、バレたついでに協力してくれよ」
「みんな凄いね! エドワードとキースのコンビネーションなんて良すぎでしょ。合図もしてなかったよ」
各々が自分の特性を上手く発揮し、他者の特性をも利用しながら戦う。更には互いを信頼して協力し合う姿に感銘を受ける。
「よし、じゃあ次は俺が」
聖剣を構えて魔力を込めた。ジェラルドの攻撃を避けつつ卵を守っているワイバーンに矛先を向けた。刹那、ワイバーンが苦しみ始めた。
「お前が一番すげーじゃねーか。剣構えただけでダメージ受けてるぞ」
「俺、まだ何もしてないんだけど」
「じゃあ、誰だよ」
ジェラルドに言われて辺りを見渡すと、ワイバーンを挟んだ向こう側に誰かいた。
「メガネだ」
メガネが弓を持って立っていた。そして、その後ろにはアーサーと他二名。
「あいつ、すました顔で横取りしやがった」
矢で射られたワイバーンは攻撃の対象をアーサーらに切り替えた。四人はワイバーンに火を吹かれた。そして逃げ惑った。
「あいつら馬鹿だろ」
「魔法って、つくづく便利だよね」
魔法が使えて良かったとしみじみ思っていると、アーサーらがノエル達の方に逃げていた。
「ノエル! リアム!」
危険を知らせるが、二人共にこやかに笑って手を振ってきた。反射的に手を振り返してしまったが、ワイバーンが二人に向かって尻尾を叩きつけた。
「良かった」
ワイバーンの攻撃は結界に阻まれた。
「結界があるって分かっててもヒヤヒヤするね」
「そうか? 俺達が張ったんだから大丈夫だろ」
ジェラルドのその自信はどこから湧いてくるのだろうか。見習いたいものだ。
それより、エドワードとキースが一体のワイバーンを倒したようだ。そして、アーサー達のおかげでもう一体も卵から離れている。
「俺、この隙に取ってくるよ」
「おう」
今回の依頼はあくまでも卵。ワイバーンの討伐ではない。
俺はワイバーンの巣に近付いた。大きな卵が三つあり、その一つを両手で持ち上げた。
「重ッ」
落とさないように、まるで赤子を抱くように卵を抱えた。そのままゆっくり歩いていると、ワイバーンが戻ってきて目が合った。
「えーっと……ごめんなさい!」
卵を抱えて走ると、今までで一番大きな火が俺を襲った。
「熱……くない」
リアムのマントのおかげで火傷の心配はなさそうだ。火傷の心配はないが、卵を抱えているので戦えない。どうしようか考えていると、ジェラルドが叫んだ。
「オリヴァー、そのままギルドへ持ってけ!」
「良いのかなぁ」
少しずるい気もするが、俺は卵を抱えてギルドに転移した。
◇
数分後。
「みんな帰ろう……って、何してんの?」
「世話の焼ける奴だよな。おりらんねーらしいぞ」
アーサーがワイバーンの尻尾にしがみつき、その下にマッチョとお父さんがワイバーンの動きに合わせて右往左往している。
「アーサー、手を離せ」
「落ちてきたら受け止めてやるから安心しろ」
アーサーは頑なに首を横に振った。
「おれ高所恐怖症なんだよ。自分から落りるなんて無理」
「じゃあ、こんな依頼受けるなよ。仕方ない……」
メガネがワイバーンに向けて矢を射った。その矢は腹部に命中し、ワイバーンが暴れ始めた。
皆がアーサーが振り落とされるのを待っている。そして、ついにアーサーの手がワイバーンの尻尾を離した。
「あっち崖じゃん」
アーサーは運悪く皆のいる崖上ではなく、誰もいない崖下に向かって振り落とされた。しかも崖下まではかなり距離があり、落ちたら即死だ。
「みーちゃん!」
魔法では間に合わないと思った俺は、みーちゃんを呼んだ。みーちゃんの背に乗り、アーサーの元まで超高速で飛んだ——。
「ふー、間に合った」
地面に叩きつけられるすんでのところでアーサーを助ける事が出来た。
「アーサー? もう大丈夫だよ」
「あ、うん。サンキュー」
返事はするが、アーサーは固まったまま動かない。相当怖かったのだろう。失神しなかったことを褒めてやりたい。
アーサーの栗色の髪を見たら、ふと今朝の出来事を思い出した。
「アーサーにも妹がいるの?」
「は?」
「アーサーの部屋に女の子がいたから。俺、間違えて入っちゃったみたいで……あ、わざとじゃないよ」
「谷間……見たのか?」
「ごめん、本当にわざとじゃないんだ」
言い訳をしながら逆立ったアーサーの髪を撫でて直していると、ズルッと髪の毛が取れてしまった。
「え……? アーサー、ごめん! そんな力一杯引っ張ったつもりはないんだけど」
必死に謝罪しながら髪の毛を元に戻そうと意味のない行動を取っていると、あることに気が付いた。
「髪がある……しかも長い。何で?」
「ッたく、鈍いって言われるだろ?」
「言われる」
アーサーは心底呆れた顔を俺に向けて言った。
「おれ、元々女」
「じゃあこれカツラ? あんな高所から落ちても外れないなんて凄いね」
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