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聖騎士の目覚め
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「それがお主の決断か。今一度、あえて問うぞ、迷うようならまだ時間はある」
「いえ、教皇様。決意は変わらないにゃ」
教皇様との密談の後、私カトリーヌは、教皇様の提案を受け入れることを伝えました。
教皇様は優し気な表情と申し訳なさそうな表情をされています。
「そうか。では、カトリーヌ司祭長、早速ではあるが魂の共有の儀式を執り行う」
「はい」
「共有儀式の最中、お主は、ザイアス殿の深層意識に入ることになる。そこに大きな光となっている根源の意識がある。ザイアスの魂はその中に無意識に漂っておる。お主がその魂に触れれば、儀式は終了じゃ」
力強く頷きます。必ず、ご主人様を救ってみせますわ
「途中途中で、彼の記憶が垣間見えるじゃろうが、寄り道はなしじゃ。記憶に紛れ込むと迷路の様に、根源までたどり着くことが出来なくなる恐れがある」
「了解ですにゃ」
私はご主人様に添い寝する形で横になります。
「カトリーヌさん、頑張ってね」
「あなたならきっと出来るわ」
「お気をつけて、無事戻られることを祈ります。エイメン」
マリナさん、クレメントさん、スタッガーさんが付き添いで見守ってくれます。私一人ではないことに少しだけ安心しました。
教皇様が詠唱に入りました。目を閉じて身体を楽にします。
「女神の御手により、汝の僕たる者の魂を導き給え。いま二人の魂が共に神の御名と精霊の名において、如何なる時も固く強くあらんと・・・・」
不意に身体が軽くなりました。
辺りは薄暗く例えるなら宇宙空間に漂っている感じです。足元の奥底に大きく輝く白い光が見えます。
その周りにも光の玉がいくつも浮いています。
あの一番大きな光に向かえばいいのでしょう。進めと念じると思った通りに身体が光に向けて進んでいきます。
小さな光が時々、私の身体をすり抜けていきます。
「あっ、」
その度にご主人様の過去の記憶が垣間見えます。ご主人様の過去はもの凄いです。ある時は鬼神、ある時は創造主、本当に神様の様な力をお持ちです。
そして、その力ゆえに多くの悲しい過去を背おわれていらっしゃいます。
強烈な印象を度たび受けてしまい、もっともっと覗き見たい誘惑にかられてしまいます。
「いけない、迷っている場合ではないにゃ」
ようやく大きな光に到着しました。これに触れれば儀式は完了でしたわね。
恐る恐る光に触れました。
すると、光は突然、人の形になっていきます。
「ご主人様にゃりか?」
「ありがとう、カトリーヌ。君のおかげで意識が取り戻せたよ」
「良かったにゃ。ああっ!」
ご主人様は、私を抱き寄せて口づけをしてきます。
「力を抜いて、今、この時から僕たちは永遠にパートナーとなる」
「あ、あの・・・。マリナさんがいらっしゃるのではにゃいですか」
「この瞬間は、君と俺達だけの時間。そして、君の意思が最優先される、俺はそれに従う」
魂だけの存在なのに、物凄く鼓動が激しくなる感じがします。
「突然、いわれても。決めれないにゃ」
「わかったよ。ただ、俺は本当に嬉しいのさ。成り行きで隷属契約を結んだ君が俺のためにここまでしてくれたことに、純粋に嬉しいのさ」
イケメンのご主人様ですが、普段見せないはにかむ様な笑顔で私を見つめてきます。
「私はこの世界を救うために、それだけのために力になれることを願いましたにゃ。ご主人様の想うようなことでわないですにゃ」
「いいのさ。君の意思がそうであったとしても、真の意味で自己犠牲ができる人など本当に少ない」
ご主人様はもの凄く顔を近づけてきます。黒い瞳に吸い込まれそうです。
「俺はザイアス・オルフェウスの名において誓う。いつ如何なる時も、カトリーヌ・マーレラインと共にあらんことを、俺の全てを持って君を守ると。それから、これを君に」
ご主人様が片手から黄金に輝くリングを取り出しました。
「これは?」
「このリングは、俺の知っている全ての聖魔法の知識を具現化したもの。これまで、君が知りえている聖魔法の知識はほんの一部に過ぎなかったが、この知識の全てを解放しようと思う。さあ、手をだして」
「はいにゃ」
左手の薬指にリングをはめられます。なんだかわからないけど、嬉しいです。
「では、そろそろ目覚めるとしようか」
「みんな、心配してるにゃ」
「そうだな」
目を開けると、教皇様、マリナさん、クレメントさん、スタッガーさんの顔が見えます。
「無事にいったようじゃな」
「はい」
横を振り向くと、ご主人様が笑顔で見つめていました。
「カトリーヌ、礼をいう。本当にありがとう」
「い、いえ」
「皆様には、本当に迷惑をおかけした。申し訳ない」
ご主人様はゆっくりと起き上がります。
「私は、どのくらい意識がなかったのでしょうか」
「2週間」
「戦況は、どうなりましたか」
「詳しいことは後ほど話すが、今は休戦状態じゃの。まあ、とりあえずは腹ごしらえといかんか。体力が消耗しておろうて」
「ははっ、教皇閣下の仰せのとおりですね。お腹が背中につきそうです」
ご主人様が珍しくお腹と背中をさすっておどけてみせられます。
私も、クスクス笑いながら立ち上がりました。
「に、肉じゃがいっぱい作ってますわ、ザイアス様」
「嬉しいですね、頂きましょう」
「あら、これは?」
左手の薬指をみると黄金の指輪がはまっていました。嬉しくて指輪にくちづけします。
私自身が急になにかに変わってしまった訳ではありませんが、お帰りなさいご主人様。
「いえ、教皇様。決意は変わらないにゃ」
教皇様との密談の後、私カトリーヌは、教皇様の提案を受け入れることを伝えました。
教皇様は優し気な表情と申し訳なさそうな表情をされています。
「そうか。では、カトリーヌ司祭長、早速ではあるが魂の共有の儀式を執り行う」
「はい」
「共有儀式の最中、お主は、ザイアス殿の深層意識に入ることになる。そこに大きな光となっている根源の意識がある。ザイアスの魂はその中に無意識に漂っておる。お主がその魂に触れれば、儀式は終了じゃ」
力強く頷きます。必ず、ご主人様を救ってみせますわ
「途中途中で、彼の記憶が垣間見えるじゃろうが、寄り道はなしじゃ。記憶に紛れ込むと迷路の様に、根源までたどり着くことが出来なくなる恐れがある」
「了解ですにゃ」
私はご主人様に添い寝する形で横になります。
「カトリーヌさん、頑張ってね」
「あなたならきっと出来るわ」
「お気をつけて、無事戻られることを祈ります。エイメン」
マリナさん、クレメントさん、スタッガーさんが付き添いで見守ってくれます。私一人ではないことに少しだけ安心しました。
教皇様が詠唱に入りました。目を閉じて身体を楽にします。
「女神の御手により、汝の僕たる者の魂を導き給え。いま二人の魂が共に神の御名と精霊の名において、如何なる時も固く強くあらんと・・・・」
不意に身体が軽くなりました。
辺りは薄暗く例えるなら宇宙空間に漂っている感じです。足元の奥底に大きく輝く白い光が見えます。
その周りにも光の玉がいくつも浮いています。
あの一番大きな光に向かえばいいのでしょう。進めと念じると思った通りに身体が光に向けて進んでいきます。
小さな光が時々、私の身体をすり抜けていきます。
「あっ、」
その度にご主人様の過去の記憶が垣間見えます。ご主人様の過去はもの凄いです。ある時は鬼神、ある時は創造主、本当に神様の様な力をお持ちです。
そして、その力ゆえに多くの悲しい過去を背おわれていらっしゃいます。
強烈な印象を度たび受けてしまい、もっともっと覗き見たい誘惑にかられてしまいます。
「いけない、迷っている場合ではないにゃ」
ようやく大きな光に到着しました。これに触れれば儀式は完了でしたわね。
恐る恐る光に触れました。
すると、光は突然、人の形になっていきます。
「ご主人様にゃりか?」
「ありがとう、カトリーヌ。君のおかげで意識が取り戻せたよ」
「良かったにゃ。ああっ!」
ご主人様は、私を抱き寄せて口づけをしてきます。
「力を抜いて、今、この時から僕たちは永遠にパートナーとなる」
「あ、あの・・・。マリナさんがいらっしゃるのではにゃいですか」
「この瞬間は、君と俺達だけの時間。そして、君の意思が最優先される、俺はそれに従う」
魂だけの存在なのに、物凄く鼓動が激しくなる感じがします。
「突然、いわれても。決めれないにゃ」
「わかったよ。ただ、俺は本当に嬉しいのさ。成り行きで隷属契約を結んだ君が俺のためにここまでしてくれたことに、純粋に嬉しいのさ」
イケメンのご主人様ですが、普段見せないはにかむ様な笑顔で私を見つめてきます。
「私はこの世界を救うために、それだけのために力になれることを願いましたにゃ。ご主人様の想うようなことでわないですにゃ」
「いいのさ。君の意思がそうであったとしても、真の意味で自己犠牲ができる人など本当に少ない」
ご主人様はもの凄く顔を近づけてきます。黒い瞳に吸い込まれそうです。
「俺はザイアス・オルフェウスの名において誓う。いつ如何なる時も、カトリーヌ・マーレラインと共にあらんことを、俺の全てを持って君を守ると。それから、これを君に」
ご主人様が片手から黄金に輝くリングを取り出しました。
「これは?」
「このリングは、俺の知っている全ての聖魔法の知識を具現化したもの。これまで、君が知りえている聖魔法の知識はほんの一部に過ぎなかったが、この知識の全てを解放しようと思う。さあ、手をだして」
「はいにゃ」
左手の薬指にリングをはめられます。なんだかわからないけど、嬉しいです。
「では、そろそろ目覚めるとしようか」
「みんな、心配してるにゃ」
「そうだな」
目を開けると、教皇様、マリナさん、クレメントさん、スタッガーさんの顔が見えます。
「無事にいったようじゃな」
「はい」
横を振り向くと、ご主人様が笑顔で見つめていました。
「カトリーヌ、礼をいう。本当にありがとう」
「い、いえ」
「皆様には、本当に迷惑をおかけした。申し訳ない」
ご主人様はゆっくりと起き上がります。
「私は、どのくらい意識がなかったのでしょうか」
「2週間」
「戦況は、どうなりましたか」
「詳しいことは後ほど話すが、今は休戦状態じゃの。まあ、とりあえずは腹ごしらえといかんか。体力が消耗しておろうて」
「ははっ、教皇閣下の仰せのとおりですね。お腹が背中につきそうです」
ご主人様が珍しくお腹と背中をさすっておどけてみせられます。
私も、クスクス笑いながら立ち上がりました。
「に、肉じゃがいっぱい作ってますわ、ザイアス様」
「嬉しいですね、頂きましょう」
「あら、これは?」
左手の薬指をみると黄金の指輪がはまっていました。嬉しくて指輪にくちづけします。
私自身が急になにかに変わってしまった訳ではありませんが、お帰りなさいご主人様。
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