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婚約破棄編
茶番劇本番その②
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ベレンは、こうなるとは思っていなかった。
――ハビエルとの出会いは、知り合いの伯爵令嬢のお茶会の時。
そこでハビエルと縁が続き、互いに関係を持つまで発展した。
ハビエルと関わってから、人生が薔薇色に色づいた。
恋人が王子だという優越感。
王族だから、デートやプレゼントに使う費用は他の貴族とは比べ物にならない。
友人も愛人の子や、貴族として問題がある者で集まっていたが、純粋な貴族もベレンに気を遣うようになっていた。
王子と仲が良い、というだけで自分の取り巻く環境全てが変化した。
デカルド家では、ベレンはそれなりに愛されていたと感じてはいたが、公式の場では空気のように扱われ、正妻の子である兄にはよくマウントを取られていた。
それが、ベレンにとっては不満だった。
愛人の子は、正妻の子より大切にされないのは、王国の常識。
それは当然のこと。貴族の正妻の子は、家柄も、血筋も申し分がない。
親戚同士の繋がりも濃く、家の大きな発展に役立つからだ。
ベレンの母は、踊り子で、平民。貴族としての利用価値は皆無。
利己主義の貴族の常識の中では、ベレンは優遇される立場にいない。
だから、ベレンはこの今まで感じた不満を払拭するように。より大きな幸せを手に入れるために、ハビエルを手に入れると、もっと、もっと、と欲しがるようになった。
――ハビエルの一番になって、この国で最高地位の女性になりたい。
その為には、ハビエルの婚約者であるドローレスは邪魔な存在だった。
自分の欲望を満たすために、ハビエルに虚言を吐いてまで、ドローレスに罪を着せようとした。
幸いにも、ドローレスは、悪評が高い悪女。
少し悪い噂を流せば、世論は傾き、状況証拠さえそろえば冤罪を着せることができると思っていた。
ハビエルは、王子だ。彼の後押しもあれば、後はどうにでもなる。
そう、計画していたはずなのに。
――どうして、自分は追い詰められているのだろうか。
まだ、一言も、なにも、言っていないのに。
「違う!私は、本当にドローレス様に命を狙われているんです!以前から、よく思われていないようですし、王宮の階段から、落とされたり、馬車で轢き殺されそうになったり……!ハビエル様、私、怖いわ!」
わっ、と暗い顔のハビエルに泣きついた。
大げさなほどの演技に、ドローレスは辟易して鼻息を吐いた。
「何故、私が貴女を陥れなければならないの?大商会連合の主で、貴女より財力もある。侯爵家の娘で地位もあり、素敵な殿方や恋人がいるのに――嫌がらせなんて。心に余裕がない人がするひもじい行為でしょう?」
「私の心に余裕がないですって!?」
「あら、そう聞こえたの?ごめんあそばせ?」
大国の皇子とつながりがあり、外国の要人の知り合いも多い。家柄も申し分なく、王国トップクラスのお金持ち。欲しいものは意地でも全てを手に入れてきた女が、本当に一塊の貴族の愛人の子に危害を加えるだろうか。
カルロス皇子を始めとした、各国のお偉い方と親しく話していた姿を見ていた貴族は、ベレンの余裕のない態度も合わせて、目を覚まし始める。
ここで、無暗にベレンと一緒に避難を浴びせれば、今度は自分にも災厄が降り注ぐ。
大衆は一歩ずつベレンから距離を取り、注目の視線はベレンの方へ集中した。
「――なによ、私、本当に、ドローレス様から、嫌がらせを受けたのよ……? 王女様主催のティーパーティーで、皆がおしゃべりしている中で除け者にされたり、王宮の階段から落ちるのだって、近衛隊が目撃している。馬車の御者人だって、今日のパーティーで呼んで、待機しているわ」
全て、準備万端だと口に出すと、ベレンの心に余裕が生まれる。そうだ。きちんと証言も準備してきている。
抜かりはないと。
ドローレスの慌てた姿を見たいと、上目遣いでドローレスを睨むが、ドローレスの笑みは深く刻まれるばかりだった。
「まぁ!五歳児でも守れるレベルのマナーを守れず、王女様主催のティーパーティーで暴れ、搔き乱した貴女が証人を呼べるほどの知能は兼ね備えていたのね。私、楽しみだわ!……早く呼んでくださる?」
扇子でぱたぱた、と自ら仰ぐドローレス。
「ハビエル様、証人を呼んでッ!」
「えッ……」
「外で待たせていますでしょう!早く!」
「あ、ああ……」
放心状態だったハビエルはベレンに言われて、焦りながら護衛騎士に命令して準備していた証人を呼ぶ。
――しかし。
「ハビエル王子、申し訳ございません」
「どうした」
「証人が、意見を翻して、証言しないと申しております」
「…………」
「どうしてよ!」
「なにやら、揉めているようですけれど、証人はまだですの?」
用意した証人が、土壇場で意見を変えた。お金も握らせて、意思もちゃんと確認したのに。
ベレンはくすりと笑っているドローレスに唾を飛ばしながら非難する。
「お金で証人を買収したのッ!最低ッッ!」
「なんのこと?私は、誠意をもって、お話をしただけですわ。それに、お金を握らせたのは、そちらでしょうに」
そこまでバレているのかとベレンの額から冷や汗が零れる。
全て、この女の手の上で踊らされていたのか。そう思わせるほどに、ベレンは自分が仕掛けた罠に八方ふさがりとなっていた。
「あッ……、うッ……」
「お話中、失礼致しますニャッ!」
首を絞められたような声がベレンから漏れ出た時、会場に新たな登場人物が現れた。
招待客としては、この場に不釣り合いなメイド姿に濃いピンクの髪を持った猫の獣人の青と深緑のオッドアイの少女と、同じ髪色で執事姿をしたメイドと頭一つ半分背が高い獣人の青年。
獣人とは、数が少なく、人間より身体能力が高い。人から隠れて群れで過ごす習性もあり、時折、食い扶持を稼ぐために人里に降りてくる獣人を雇うには、一人当たり金貨1枚を月の最低賃金としてでしか雇えない人気の種族だ。
その使用人が二人も。
「まぁ、ニャニャ。馬車で待機しているあなたが、どうしてここに?」
活発そうなメイドは、姿勢を崩さず、注目を意とせず、堂々と報告を上げる。
「この件で証言したいという人間を連れて来ましたニャ。連れてくる許可をいただきたいですニャ」
「どなた?」
「あの人間に買収された、馬車の御者人と、近衛隊の騎士だニャ」
無礼に、ニャニャは乱れのなく伸ばされた指先をベレンに向ける。
「ニャニャ、人間を差すのは無礼だニャ。人間のマナーとしては良くないニャ」
執事姿の獣人――ニャニャの兄であるニャスケはニャニャの行動を諫める。
「殺人未遂の濡れ衣を着せる極悪人ニャ。礼を尽くすほどの礼を持ち合わせてないニャ。人として認識しているだけでも感謝して欲しいくらいニャ」
「でも、ドローレス様の品位が疑われるニャ。心の中でそう思っていても、声に出さず、礼を尽くすのが主の為になるニャ。代わりに、見えないところならなにしてもいいニャ」
「たしかに!ご主人様、ごめんなさいニャ」
「ふふふ。正直なところが素敵よ、ニャニャ、ニャスケ。許可するから、証人を呼び出してくれるかしら」
「「了解ニャ」」
靴音を鳴らして、慌ただしく去っていくと、その1分後には、証人を抱えて戻ってくる。
入口に待機とあれば、数分はかかるだろうが、獣人の足は山で狩りをする為、とても速い。
ゴミが詰まったように捨てられた証人たちは、恐怖におびえた様子で、全ての証言を白日の下に曝した。
――全ては、ベレンによる自演だと。
ドローレスが関わった真実はないと。
この証言をもって、ドローレスの無実が明らかとなった。
全ての結果を覆すことが無理だと判断したハビエルは――。
「こッ!こいつが!この女が俺をそそのかしたんだ!お前に殺されそうになったのだと!だから、俺は悪くない!悪くない、よなぁ……? ガッ!」
「お嬢様に触れるんじゃないニャ。お前は罪のない人間に罪を着せようとしただけでなく、大衆を前に恥を掻かせ、自分の目的の為に人を陥れようとした大罪人ニャ」
「そうニャ。そこの女も逃げられると思うんじゃないニャ。猫の鼻は犬ほどじゃないけど、聞くニャ。逃げるつもりなら、地の果てまで追い詰めるニャ。ニャニャ、ネズミ狩りは超得意だニャ」
ニャニャとニャスケに取り押さえられ、頬肉を床に押し付けながら、取り押さえられたハビエルは憎々し気にドローレスを見上げた。
「――はッ。情けないこと」
「――二人を地下牢に閉じ込めておけッ!」
それから国王の命令が下されたのはすぐ後のことだった。
――――。
――ハビエルとの出会いは、知り合いの伯爵令嬢のお茶会の時。
そこでハビエルと縁が続き、互いに関係を持つまで発展した。
ハビエルと関わってから、人生が薔薇色に色づいた。
恋人が王子だという優越感。
王族だから、デートやプレゼントに使う費用は他の貴族とは比べ物にならない。
友人も愛人の子や、貴族として問題がある者で集まっていたが、純粋な貴族もベレンに気を遣うようになっていた。
王子と仲が良い、というだけで自分の取り巻く環境全てが変化した。
デカルド家では、ベレンはそれなりに愛されていたと感じてはいたが、公式の場では空気のように扱われ、正妻の子である兄にはよくマウントを取られていた。
それが、ベレンにとっては不満だった。
愛人の子は、正妻の子より大切にされないのは、王国の常識。
それは当然のこと。貴族の正妻の子は、家柄も、血筋も申し分がない。
親戚同士の繋がりも濃く、家の大きな発展に役立つからだ。
ベレンの母は、踊り子で、平民。貴族としての利用価値は皆無。
利己主義の貴族の常識の中では、ベレンは優遇される立場にいない。
だから、ベレンはこの今まで感じた不満を払拭するように。より大きな幸せを手に入れるために、ハビエルを手に入れると、もっと、もっと、と欲しがるようになった。
――ハビエルの一番になって、この国で最高地位の女性になりたい。
その為には、ハビエルの婚約者であるドローレスは邪魔な存在だった。
自分の欲望を満たすために、ハビエルに虚言を吐いてまで、ドローレスに罪を着せようとした。
幸いにも、ドローレスは、悪評が高い悪女。
少し悪い噂を流せば、世論は傾き、状況証拠さえそろえば冤罪を着せることができると思っていた。
ハビエルは、王子だ。彼の後押しもあれば、後はどうにでもなる。
そう、計画していたはずなのに。
――どうして、自分は追い詰められているのだろうか。
まだ、一言も、なにも、言っていないのに。
「違う!私は、本当にドローレス様に命を狙われているんです!以前から、よく思われていないようですし、王宮の階段から、落とされたり、馬車で轢き殺されそうになったり……!ハビエル様、私、怖いわ!」
わっ、と暗い顔のハビエルに泣きついた。
大げさなほどの演技に、ドローレスは辟易して鼻息を吐いた。
「何故、私が貴女を陥れなければならないの?大商会連合の主で、貴女より財力もある。侯爵家の娘で地位もあり、素敵な殿方や恋人がいるのに――嫌がらせなんて。心に余裕がない人がするひもじい行為でしょう?」
「私の心に余裕がないですって!?」
「あら、そう聞こえたの?ごめんあそばせ?」
大国の皇子とつながりがあり、外国の要人の知り合いも多い。家柄も申し分なく、王国トップクラスのお金持ち。欲しいものは意地でも全てを手に入れてきた女が、本当に一塊の貴族の愛人の子に危害を加えるだろうか。
カルロス皇子を始めとした、各国のお偉い方と親しく話していた姿を見ていた貴族は、ベレンの余裕のない態度も合わせて、目を覚まし始める。
ここで、無暗にベレンと一緒に避難を浴びせれば、今度は自分にも災厄が降り注ぐ。
大衆は一歩ずつベレンから距離を取り、注目の視線はベレンの方へ集中した。
「――なによ、私、本当に、ドローレス様から、嫌がらせを受けたのよ……? 王女様主催のティーパーティーで、皆がおしゃべりしている中で除け者にされたり、王宮の階段から落ちるのだって、近衛隊が目撃している。馬車の御者人だって、今日のパーティーで呼んで、待機しているわ」
全て、準備万端だと口に出すと、ベレンの心に余裕が生まれる。そうだ。きちんと証言も準備してきている。
抜かりはないと。
ドローレスの慌てた姿を見たいと、上目遣いでドローレスを睨むが、ドローレスの笑みは深く刻まれるばかりだった。
「まぁ!五歳児でも守れるレベルのマナーを守れず、王女様主催のティーパーティーで暴れ、搔き乱した貴女が証人を呼べるほどの知能は兼ね備えていたのね。私、楽しみだわ!……早く呼んでくださる?」
扇子でぱたぱた、と自ら仰ぐドローレス。
「ハビエル様、証人を呼んでッ!」
「えッ……」
「外で待たせていますでしょう!早く!」
「あ、ああ……」
放心状態だったハビエルはベレンに言われて、焦りながら護衛騎士に命令して準備していた証人を呼ぶ。
――しかし。
「ハビエル王子、申し訳ございません」
「どうした」
「証人が、意見を翻して、証言しないと申しております」
「…………」
「どうしてよ!」
「なにやら、揉めているようですけれど、証人はまだですの?」
用意した証人が、土壇場で意見を変えた。お金も握らせて、意思もちゃんと確認したのに。
ベレンはくすりと笑っているドローレスに唾を飛ばしながら非難する。
「お金で証人を買収したのッ!最低ッッ!」
「なんのこと?私は、誠意をもって、お話をしただけですわ。それに、お金を握らせたのは、そちらでしょうに」
そこまでバレているのかとベレンの額から冷や汗が零れる。
全て、この女の手の上で踊らされていたのか。そう思わせるほどに、ベレンは自分が仕掛けた罠に八方ふさがりとなっていた。
「あッ……、うッ……」
「お話中、失礼致しますニャッ!」
首を絞められたような声がベレンから漏れ出た時、会場に新たな登場人物が現れた。
招待客としては、この場に不釣り合いなメイド姿に濃いピンクの髪を持った猫の獣人の青と深緑のオッドアイの少女と、同じ髪色で執事姿をしたメイドと頭一つ半分背が高い獣人の青年。
獣人とは、数が少なく、人間より身体能力が高い。人から隠れて群れで過ごす習性もあり、時折、食い扶持を稼ぐために人里に降りてくる獣人を雇うには、一人当たり金貨1枚を月の最低賃金としてでしか雇えない人気の種族だ。
その使用人が二人も。
「まぁ、ニャニャ。馬車で待機しているあなたが、どうしてここに?」
活発そうなメイドは、姿勢を崩さず、注目を意とせず、堂々と報告を上げる。
「この件で証言したいという人間を連れて来ましたニャ。連れてくる許可をいただきたいですニャ」
「どなた?」
「あの人間に買収された、馬車の御者人と、近衛隊の騎士だニャ」
無礼に、ニャニャは乱れのなく伸ばされた指先をベレンに向ける。
「ニャニャ、人間を差すのは無礼だニャ。人間のマナーとしては良くないニャ」
執事姿の獣人――ニャニャの兄であるニャスケはニャニャの行動を諫める。
「殺人未遂の濡れ衣を着せる極悪人ニャ。礼を尽くすほどの礼を持ち合わせてないニャ。人として認識しているだけでも感謝して欲しいくらいニャ」
「でも、ドローレス様の品位が疑われるニャ。心の中でそう思っていても、声に出さず、礼を尽くすのが主の為になるニャ。代わりに、見えないところならなにしてもいいニャ」
「たしかに!ご主人様、ごめんなさいニャ」
「ふふふ。正直なところが素敵よ、ニャニャ、ニャスケ。許可するから、証人を呼び出してくれるかしら」
「「了解ニャ」」
靴音を鳴らして、慌ただしく去っていくと、その1分後には、証人を抱えて戻ってくる。
入口に待機とあれば、数分はかかるだろうが、獣人の足は山で狩りをする為、とても速い。
ゴミが詰まったように捨てられた証人たちは、恐怖におびえた様子で、全ての証言を白日の下に曝した。
――全ては、ベレンによる自演だと。
ドローレスが関わった真実はないと。
この証言をもって、ドローレスの無実が明らかとなった。
全ての結果を覆すことが無理だと判断したハビエルは――。
「こッ!こいつが!この女が俺をそそのかしたんだ!お前に殺されそうになったのだと!だから、俺は悪くない!悪くない、よなぁ……? ガッ!」
「お嬢様に触れるんじゃないニャ。お前は罪のない人間に罪を着せようとしただけでなく、大衆を前に恥を掻かせ、自分の目的の為に人を陥れようとした大罪人ニャ」
「そうニャ。そこの女も逃げられると思うんじゃないニャ。猫の鼻は犬ほどじゃないけど、聞くニャ。逃げるつもりなら、地の果てまで追い詰めるニャ。ニャニャ、ネズミ狩りは超得意だニャ」
ニャニャとニャスケに取り押さえられ、頬肉を床に押し付けながら、取り押さえられたハビエルは憎々し気にドローレスを見上げた。
「――はッ。情けないこと」
「――二人を地下牢に閉じ込めておけッ!」
それから国王の命令が下されたのはすぐ後のことだった。
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