大聖女様 世を謀る!

丁太郎。

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39話 大賢者である私とゴブリンの進化

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 くっ! ダメだ!
 私にはもう、皆を助けることが…

「みんなゴメン! 私にはもう…」

「ミリー!」

「逃げて!」

 何故! 何故こんな事に!


(話は数時間前に遡る)


「もう少し行くと依頼をくれた村に着くよ」

 リッキーの説明通り、暫く進むと行く手に村が見えてきた。
 ビフテの街から2時間ほど歩いたところにある村。
 その村の村長さんが今回のゴブリン退治を依頼者らしい。

「長閑な村だね。ゴブリンに襲われた感じも無いけど」

「まぁ、そうでしょうね」

 レトリーがしたり顔で反応した。

「村長さんに会ってくるから、待っててね」

 リッキーはそう言って村長宅らしい村で1番大きな家に入って行った。

 冒険者が村に来たことで、村の住人達が話しかけて来る。


「憎っくきゴブリン共を退治してくれ!」

「わかったー!任せて頂戴な!」

 軽く返事をしておく。
 ゴブリンは数がいると中々に厄介だけど、その気になれば軽ーく殲滅できる。

「奴らは八つ裂きにしても足りねえ!必ず滅してくれ!」

「わかったー!」

「ゴブリンどもに天誅を食らわせてくれ!」

「うん」

<ん?>

「糞どもに正義の鉄槌を~(以下略)」

<あれ?>

「むにゃむにゃ(ミリー訳)」

 以下は同じ様な内容なので「むにゃむにゃ」としか聞こえていない私。

 それよりもすごーく気になるんだけど。
 私達、特に私に話しかけて来るのは村の男たち。
 この村には女もいるが村の女達は私達を遠目にかつ冷やかに見ている。
 はっきり言えば歓迎されていない。
 なんだろうこの男女の温度差は?
 そういう村なのだろうか?
 それともう一つ、村の男達、彼等の顔面偏差値がとても低い。
 3人目でもうお腹いっぱいだ。
 うんざりしてきたところで、村長との話が終わったリッキーが戻ってきた。
 ふう! リッキーが戻って来なかったら精神的にやばかったわー。

<リッキーあんたは私のオアシスだよー>

 リッキーのイケメン度はまだまだ発展途上。
 顔に幼さが少しあるから、もう少し凛々しくなったらかなりの上玉になるであろう。
 ちなみにムッツもイケメン候補ではあるが、キャラがね、3枚目キャラなのよ。
 残念。
 キラキラ感が似合わない男、それがムッツリだ。

「ミリー、今ムッツリと思っただろ!」

「ちっ! 思考の中でも取り逃さないとは中々に恐ろしい男だね」

「ふっ! 俺の勘を舐めるなよ?って、ホントに思ってたのかよ!」

「ハイハイ 二人とも行きますよ?」

 レトリーに窘められ、ゴブリン達が住処にしている場所へ向かう。

 リッキーが村長から聞いた話では、村から30分程の所に洞窟があり、3ヶ月前程前にゴブリン達が住み着きだした。
 ゴブリン族は男しか生まれない、
 だから繁殖の為他種族の女を拐い子供を産ませるのだ。

 そして、つい先日村長の娘さん(17歳)が村から外出して現在も戻っていない。
 恐らくゴブリンに拐われたに違いない。
 というのが今回の退治の依頼の事情だ。

 500年経ってゴブリンはゴブリンだね。
 ゴブリンの群れは大抵10~20匹。
 眠らせてドス!が基本だ。

「そろそろ着きますかな」

 いままで無言だったセバっちゃんが急に話しだした。
 気配を薄くしていたようで、今まで私も気にならなかった。
 というかそれがセバっちゃんの基本仕様だ。

 森を抜けると平地にボツンと岩山があった。
 まあ、その岩山に洞窟があるんだろう。
 先ずはリッキー、ムッツ、レトリーのお手並み拝見だね。

「とりあえず、魔法が使えるところまでは近づこう。入り口の見張りはレトリーが眠らせてくれ」

「了解しました」

「救出込みだからな。しくじったら即、脳天射抜くわ」

 ムッツもヤル気だ。

 作戦がまとまり、いよいよ洞窟前へ。
 茂みに隠れながら近づく。
 洞窟の前にはやはり見張りが2匹いた。

 あれ?
 あれれ?
 あれゴブリンか?

 ゴブリンと言うのは、人間の子供くらいの身長100~120cmくらいのはず、だよね。
 どう見ても180cmくらいあるけど。

「あれ、ゴブリンだよね?」

「ゴブリンですな」

 セバっちゃんが答えてくれる。
 そうか、500年でゴブリン達の平均身長は180cmになったのか。

 レトリーが誘眠魔法を使うべく、小声で詠唱を開始。
 風下にいるので聞こえはしないだろう。
 レトリーの魔法が炸裂。

 2匹ともレジスト! 

 マジカー!
 
 ムッツがリカバーの為、矢を放つ!
 
 が外れた。

「やべ! 手が滑った」

「気づかれた。乱戦になる!」

 リッキーがショートソードを抜いた。

「セバっちゃん気配消して。村長の娘さん助けてきてよ」

「そうですな。では行ってまいります」

 こうしてセバっちゃんの気配が消えた。
 セバっちゃんってロールは暗殺者なんじゃね?

 騒ぐ見張りゴブリン。
 洞窟の奥からゴブリン達が出てくる。
 とりあえず、定番の『守りの奇跡』(と皆が思っている)を3人にかけておく。

 ゴブリンがこちらに迫ってくる。
 ムッツは矢を放つものの、ゴブリンに避けられていた。

 あれ?随分と動きが靭やかなゴブリンだね。
 そして近づいてきたゴブリンと私の目が会った。

<な!>

 衝撃が走る!
 な、なんて事!
 ありえない!
 ゴブリンがこんな、こんなにも………

































 イケメンだったなんて!!

 ゴブリン達は大人の色気が漂う、超絶イケメン達だった。
 肌の色こそゴブリンの特徴である薄緑だったが、顔は私の知っている鬼のようなゴブリンでは無かった。
 極めて完成度の高いイケメンなのだ。

 ゴブリンは500年の間に効率よく女を確保するため、イケメンに進化していったに違いない。
 恐らく村長の娘は拐われたのではない。
 自ら、ゴブリンの元に行ったのだと思われる。

 我らが3人衆とゴブリン様達の戦いが始まった。
 洞窟から出てきたゴブリンは3匹。
 見張りの2匹を含めて合計5匹だ。 
 いえイケメン様に匹とはあまりに失礼、合計5人だ。
 あまりに人数が少ない。

 そう!セバッちゃんだ。ヤツの仕業に違いない!
 洞窟から殺戮の気配が漂う。

 なんてことを!
 あたらイケメンの命を!
 しかし、今から行っても間に合わない。


 くっ! ダメだ!
 私にはもう、皆を助けることが…

「(ゴブリンの)みんなゴメン! 私にはもう…」

「ミリー!」

「逃げて!(ゴブリン達)」

 何故! 何故こんな事に!(回想終わり)

 セバっちゃんを送り込んだ私のバカバカ!

「敵の応援してるんじゃねー!」

「イケメンの応援をするのは当たり前よ!」

 私はひょいひょいとゴブリン2匹の攻撃を避けながら、しかし手を出せずにいた。

「チョコマカト!」

 うーん喋りはやっぱゴブリンか、無口なら100点なのに。

 リッキーとムッツは2人で3匹と戦っている。
 ムッツも流石にショートソードに持ち替えていた。

 レトリーはと言えば、私達が行かせないのでフリーである。
 とは言え、乱戦なので攻撃魔法を使えずにいる。
 しかし、なにかを思いついたのか、呪文の詠唱開始した。

「照明魔法ライトボール!」

 リッキーとムッツの頭上よりちょっと後方で急に輝く光が出現。
 その一瞬、ゴブリンは魔法の輝きに目が眩む。
 流石にリッキーとムッツはその隙を見逃さなかった。

 リッキーはゴブリンを袈裟がけに斬り、ムッツはゴブリンの喉を切り裂いた…

 筈だった。

「ってコラー!ミリー!!回復させるんじゃねー!」

「ミリー!」

「ゴメーン思わず」

「ちょ!ミリー!」

 いつも冷静なレトリーも野太い声でキモい発言をした。

 さすがにこのままではこちらが不利だ。
 私が一切手を出せないのがイタイ。
 こうなったら賭けるしかない。
 もしリッキーのイケメン度がゴブリンより上なら私は心を鬼にしよう!

 予測視魔法『アナタの5年後コッソリ拝見!』起動

 この魔法はあくまで予測なので絶対でない。
 しかし私の独自の研究と情熱により、かなり高い的中率を誇る。
 今まで使わなかったのは楽しみが減るから。

 果たして、リッキーは私の思った通りのイケメンに(ウットリ♡)
 甲乙つけ難いが好みの差でゴブリンより上と言えよう。
 しかしゴブリンの顔を見た時、ゴブリンの生態を思い出した。
 ゴブリンの寿命は人間の5分の1ほど。
 つまり私の目には今、オッサンゴブリン達の姿が映っている。

<ガーン!イケメンが5年でこんなにショボく!>

 うん、決まった。私はリッキー達の味方だよ!
 私はパーティーメンバーを見捨てない!

 そんな時、ゴブリン達が話しかけてきた。

「オマエ、避ケテバカリナノハ、我ラニ、惚レタカラダロウ」

「残念ダッタナ、我ラガ求メルノハ胸ノ大キナ大人ノ女ダ。オマエノヨウナ子供デハナイ!」

 カッチーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!

 何かの音が頭の中で響いた。

 打上魔法『人間ロケット式 月面旅行へご招待!(ただし片道切符)』×5 起動!

 魔法の起動と共に、ゴブリン達の足元に魔法陣が出現。
 魔法陣に捕らえられたゴブリンのクズ共は驚き抵抗するも、もはや逃れる事は出来ない。

「ミリーこれは一体?」

 リッキーが恐る恐る話しかけてくる。
 あぁ、リッキーはやはり私の心のオアシスだ。

「ヌフフ、やっと神の奇跡が発動したの。時間がかかってゴメンね(嘘)」

「やっぱミリーは凄いや」

「イヤイヤ凄いのは神様だから」

 さてとクズゴミの処分を始めるか。

「じゃ、みなさん行きますよー!」

 ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

 私の声と共に 何処からともなく地響きが始まる。
 この魔法はアヤメに聞いたロケットなる物にインスピレーションを刺激され作ったもの。
 この地響きも魔法的演出なのだ。

 ではカウントダウン(死刑執行)の開始だ。
 死出の旅路を楽しみ給えよ。

「ふぁいぶ」

「ふぉー」

「すりー」

「つー」

「わん」

 そこで魔法陣から煙が吹き出す。(魔法的演出)

「ぜろ!」

 私の声と共に5つの魔法陣は轟音と煙を噴出しながら垂直に打ち上がる。

「バイバーイ! 行ってラッシャーイ!」

 最後の見送りはニコヤカに。
 これが私のモットーだ。
 こうして5匹のクズゴミ共は空の彼方に消えた。

「結局どうなったんだ?」

 ムッツが頭を掻きながら聞いてきた。

「見たまんま、天に召されたんだよ」

「そ、そうですか」

 レトリーも引きつりながら納得してくれた。

「ミリー様は相変わらず派手ですな」

 村長の娘をお姫様抱っこしたセバっちゃんがいつの間にか立っていた。

「おかえりー。洞窟に残存ゴブリンいる?」

「殺る気満々のところ申し訳ありませんが、全て対応済みです」

 そう言って村長の娘を下ろした。
 村長の娘はなんというかその、あれだ。
 人間顔が全てじゃないぞ。と心の中で励ます。
 ゴブリンにモテモテだったのだろう。
 そりゃゴブリンの所に行くわな。
(あとでリッキーに聞いたところ、村長の顔にそっくりらしい。)

「なんでゴブリン様達殺したの!」

 怒り出す村長の娘。
 聞けばゴブリン達はなかなに紳士だったようだ。
 彼女の貞操はまだ守られていた。

 リッキーが経緯を説明するが、納得いかない様だった。
 私は5年後のゴブリンはオッサンだよと村長の娘を諭したのだった。
 ゴブリンの生態を聞き、ようやく納得してくれた。

 依頼を達成した私達は村に戻るのだった。
 そう、「ブッサイーク」という名の村に。
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