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30話 私は温めていた計画を実行に移す
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「凄いわ!これなら皆で盛り上がれるわ」
私がデート?してから1週間、遂に曲が完成した。
出来た曲を初めて聞かせてもらった感想がこれだ。
私の思ったようなアップテンポの歌は、他の生徒達のみならず、きっと多くの人にエネルギーを与えてくれる。
だって、この歌の躍動感に、黙って座って聞いていられない。
私もいつの間にか立ち上がって、ぴょんぴょん跳ねてしまった程よ。
跳ねだした私につられたのかもだけど、お淑やかなエマさえも跳ねだした位だもの。
「お姉様達、突然立ち上がって跳ねだすんだもの」
そう言うアイリの笑顔もたまらなく可愛いわ。
こんな笑顔が見れるならお姉ちゃんもっと跳ねちゃう!
「思わず跳ねずにいはいられなかったの。すごく元気を貰っちゃったわ。みんな有難う」
「恥ずかしかったですが、跳ねながら聞くと皆様と一体になった気がしてとっても楽しかったです」
私とエマの感想に、アイリとシャルを始めバンドの皆の顔はイキイキと輝いていた。
この後、完成記念ということで皆を美味しい紅茶とクッキーで労ったのは言うまでもない。
その日の夜、次の展開について私は考えていた。
完成した曲は、すごくいい曲だと素直に思った。
しかしまだ1曲。
私の計画を実行するなら最低あと3曲くらい欲しいわね。
でも、この曲の完成度をもっと上げるべきだろうし、曲数を揃えるのを待っていたら時間がかかりすぎる。
できれば秋の豊穣祭に合わせて私の計画を仕掛けたいし、とすると後4ヶ月ちょっと。
途中1ヶ月半の夏季長期休暇もあるし、休暇前の試験もある。
ちなみに明日から試験まで、皆で試験対策の勉強会の予定だった。
その話はあっという間に広まり、いつの間にか参加者が非常に大人数になってしまったので、学長さんに頼み込んで放課後の教室を借りる事になっている。
もはや勉強会というより補習よね。
しかも講師はいつの間にか私という事になってしまっている。
本職の教師さん達も受講生として参加するという、一大イベントになってしまったわ。
話を戻すと長期休暇後に準備をしたら準備期間は2ヶ月。
現実的に考えれば、ここはもう1曲で行くべきだよね。
それに折角いい曲ができたのだから、皆に発表の場を与えないとモチベーションが下がってしまうわ。
であれば、せめてインパクトの在る仕掛けが欲しいところ。
取り敢えずは私の計画、学園祭の開催を実現出来なければ話にならないわね。
全てはそれからだ。
「リリー、貴女!突拍子も無い事を思いつくわね」
「ルーミラお姉様、とっても面白いと思わない?」
次の日の大勉強会の後、私は従姉妹であり現在寮長のルーミラお姉様の部屋を訪れていた。
学園祭開催計画を持ちかけ、協力をお願いする為である。
彼女は変わり事や、お祭りが大好きな人間だから、きっと乗ってくると思ったのだ。
「そうね。面白いけど流石に一般人の参加は難しいわね。それでも騎士学校の殿方は参加出来るようにしたいわ」
案の定、可も否も無くルーミラお姉様の中では既に実行する為の検討が始まっている。
「リリー、学園への根回しはトロフォルに任せて貰わうわよ」
「それは勿論です。お姉さまの発案として頂けると尚更助かります」
「貴女はいつも舞台裏に居たがるわね。では遠慮なく手柄は頂くわ。それでその学園祭でリリーは何をしたいの?」
「実は……」
「実は?」
「アイリに課外活動の成果を発表する場を与えたいの」
「はぁ、やっぱりね。聞いた私が馬鹿だったわ」
「でも、他の子たちも発表の場を与えられるのは励みになると思うわ」
「ただ、お祭りにするのでなく、重要な意味があるなら話を通しやすいわね。その案も頂くわよ?」
「ルーミラお姉様の手柄にして下さい」
「ほんとアイリの事以外には無欲な娘ねえ」
「ルーミラお姉様。褒めても何も出ませんよ」
「本当に処置無しだわ。時間が無いから直ぐに動くわね。場合によっては豊穣祭には間に合わない事も覚悟して」
「判っています。今年は開催することが一番大事です。来年からは豊穣祭に間に合うように出来るでしょうし、一般人入場も可能に出来るかもです」
「そうね、とにかく今年は一般人の入場は諦めて頂戴。いきなりは やはり難しいわ」
「ええ、お姉様にお任せします。私は兄様のつてで騎士学校の方にお話をつけますね」
「うふふ、常勝騎士様の間違いでは無くて?」
一瞬ルーミラお姉様の言っている意味が判らなかった。
「確かに、兄様はリッシルト家のトレーニ様と仲がいいけど何故?」
「トレーニ様、ね。実は先日貴女がメイド格好でそのトレーニ様の後ろを歩いているのを目撃したのよ。さらにその遥か後ろをダンベル兄がコソコソしながら歩いていたわね」
「え!兄様が!?」
「あら、気づいて無かったのね。まあ変装デートする仲なのでしょう?」
人の悪い笑みを浮かべるルーミラお姉様。
そうだった。
この人は恋バナ大好き人間だった。
「一応デート?だったらしいです」
「何故疑問形なのよ?」
「お兄様に頼まれて、ご一緒しただけなので」
「あのシスコンのダンベル兄が?」
ああ、兄のシスコンを知る人物がここにも居たんだった。
「イヤイヤながらも男の友情という物があるらしく、一度だけ一緒に出かけてくれと頼まれまして」
「ははーん、それでこっそり後をつけてたのね」
「とっても重要なお話なのですが、兄様のそのシスコン話」
「判ってるわ。アイリの為に黙ってろ、でしょ」
「あくまでお願いですよ?」
「アイリの不利になる事は私もしないわよ。貴女ほどではないけど私もアイリは可愛いわ」
「意見が一致して嬉しいです。ルーミラお姉様」
「はぁ、本当に変わらないわね。まあどのルートでもいいわ。騎士学校の方はお願いね」
こうして私は強力な協力者を得る事に成功した。
それにしても兄様にはちょっと厳しく言っておく必要がありそうだわね。
騎士学校の方はうーん、トレーニ様の方に頼んだ方がいいのかしら?
私がデート?してから1週間、遂に曲が完成した。
出来た曲を初めて聞かせてもらった感想がこれだ。
私の思ったようなアップテンポの歌は、他の生徒達のみならず、きっと多くの人にエネルギーを与えてくれる。
だって、この歌の躍動感に、黙って座って聞いていられない。
私もいつの間にか立ち上がって、ぴょんぴょん跳ねてしまった程よ。
跳ねだした私につられたのかもだけど、お淑やかなエマさえも跳ねだした位だもの。
「お姉様達、突然立ち上がって跳ねだすんだもの」
そう言うアイリの笑顔もたまらなく可愛いわ。
こんな笑顔が見れるならお姉ちゃんもっと跳ねちゃう!
「思わず跳ねずにいはいられなかったの。すごく元気を貰っちゃったわ。みんな有難う」
「恥ずかしかったですが、跳ねながら聞くと皆様と一体になった気がしてとっても楽しかったです」
私とエマの感想に、アイリとシャルを始めバンドの皆の顔はイキイキと輝いていた。
この後、完成記念ということで皆を美味しい紅茶とクッキーで労ったのは言うまでもない。
その日の夜、次の展開について私は考えていた。
完成した曲は、すごくいい曲だと素直に思った。
しかしまだ1曲。
私の計画を実行するなら最低あと3曲くらい欲しいわね。
でも、この曲の完成度をもっと上げるべきだろうし、曲数を揃えるのを待っていたら時間がかかりすぎる。
できれば秋の豊穣祭に合わせて私の計画を仕掛けたいし、とすると後4ヶ月ちょっと。
途中1ヶ月半の夏季長期休暇もあるし、休暇前の試験もある。
ちなみに明日から試験まで、皆で試験対策の勉強会の予定だった。
その話はあっという間に広まり、いつの間にか参加者が非常に大人数になってしまったので、学長さんに頼み込んで放課後の教室を借りる事になっている。
もはや勉強会というより補習よね。
しかも講師はいつの間にか私という事になってしまっている。
本職の教師さん達も受講生として参加するという、一大イベントになってしまったわ。
話を戻すと長期休暇後に準備をしたら準備期間は2ヶ月。
現実的に考えれば、ここはもう1曲で行くべきだよね。
それに折角いい曲ができたのだから、皆に発表の場を与えないとモチベーションが下がってしまうわ。
であれば、せめてインパクトの在る仕掛けが欲しいところ。
取り敢えずは私の計画、学園祭の開催を実現出来なければ話にならないわね。
全てはそれからだ。
「リリー、貴女!突拍子も無い事を思いつくわね」
「ルーミラお姉様、とっても面白いと思わない?」
次の日の大勉強会の後、私は従姉妹であり現在寮長のルーミラお姉様の部屋を訪れていた。
学園祭開催計画を持ちかけ、協力をお願いする為である。
彼女は変わり事や、お祭りが大好きな人間だから、きっと乗ってくると思ったのだ。
「そうね。面白いけど流石に一般人の参加は難しいわね。それでも騎士学校の殿方は参加出来るようにしたいわ」
案の定、可も否も無くルーミラお姉様の中では既に実行する為の検討が始まっている。
「リリー、学園への根回しはトロフォルに任せて貰わうわよ」
「それは勿論です。お姉さまの発案として頂けると尚更助かります」
「貴女はいつも舞台裏に居たがるわね。では遠慮なく手柄は頂くわ。それでその学園祭でリリーは何をしたいの?」
「実は……」
「実は?」
「アイリに課外活動の成果を発表する場を与えたいの」
「はぁ、やっぱりね。聞いた私が馬鹿だったわ」
「でも、他の子たちも発表の場を与えられるのは励みになると思うわ」
「ただ、お祭りにするのでなく、重要な意味があるなら話を通しやすいわね。その案も頂くわよ?」
「ルーミラお姉様の手柄にして下さい」
「ほんとアイリの事以外には無欲な娘ねえ」
「ルーミラお姉様。褒めても何も出ませんよ」
「本当に処置無しだわ。時間が無いから直ぐに動くわね。場合によっては豊穣祭には間に合わない事も覚悟して」
「判っています。今年は開催することが一番大事です。来年からは豊穣祭に間に合うように出来るでしょうし、一般人入場も可能に出来るかもです」
「そうね、とにかく今年は一般人の入場は諦めて頂戴。いきなりは やはり難しいわ」
「ええ、お姉様にお任せします。私は兄様のつてで騎士学校の方にお話をつけますね」
「うふふ、常勝騎士様の間違いでは無くて?」
一瞬ルーミラお姉様の言っている意味が判らなかった。
「確かに、兄様はリッシルト家のトレーニ様と仲がいいけど何故?」
「トレーニ様、ね。実は先日貴女がメイド格好でそのトレーニ様の後ろを歩いているのを目撃したのよ。さらにその遥か後ろをダンベル兄がコソコソしながら歩いていたわね」
「え!兄様が!?」
「あら、気づいて無かったのね。まあ変装デートする仲なのでしょう?」
人の悪い笑みを浮かべるルーミラお姉様。
そうだった。
この人は恋バナ大好き人間だった。
「一応デート?だったらしいです」
「何故疑問形なのよ?」
「お兄様に頼まれて、ご一緒しただけなので」
「あのシスコンのダンベル兄が?」
ああ、兄のシスコンを知る人物がここにも居たんだった。
「イヤイヤながらも男の友情という物があるらしく、一度だけ一緒に出かけてくれと頼まれまして」
「ははーん、それでこっそり後をつけてたのね」
「とっても重要なお話なのですが、兄様のそのシスコン話」
「判ってるわ。アイリの為に黙ってろ、でしょ」
「あくまでお願いですよ?」
「アイリの不利になる事は私もしないわよ。貴女ほどではないけど私もアイリは可愛いわ」
「意見が一致して嬉しいです。ルーミラお姉様」
「はぁ、本当に変わらないわね。まあどのルートでもいいわ。騎士学校の方はお願いね」
こうして私は強力な協力者を得る事に成功した。
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騎士学校の方はうーん、トレーニ様の方に頼んだ方がいいのかしら?
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