2 / 186
まあとにかく就職します
しおりを挟むオーケーちょっと待って落ち着こうか。
「いやね、最近いわゆる転生もの?死んだ人が特殊能力を授かって異世界に行って大活躍する小説が流行っているじゃない?」
「それを見た神々が面白そうだからマネしようってことで人間界の死んだ人間の魂を次々といろいろな世界に送ったの。そこまではいいのだけど・・・」
「転生者に特殊能力を授けるために、その世界のエネルギーを使ってしまう神々が出てきてしまって・・・気が付いたらいくつかの世界が滅びかけているんです。」
三人の女神様方、見た目が若い順のリレー方式で喋らなくても良いんですよ。いや、逆の方が良いとかじゃないから
「それで・・・あなたたちは何?女神様なの?」
「はい、ではもう一度説明します。」
「私たちはモイライ。運命をつかさどる三女神です。」
「見た目の若い順にクロートー、ラケシス、アトロポスとなっております。」
あ、やっぱりリレー方式でしゃべるんだ。これはそういうものとして考えたほうがいいな。それよりも聞きたいことがある。
「その・・・世界エネルギーがなくなるとどうなるの?」
「世界のエネルギーとは、いわば世界を維持するために必要なエネルギーです。
「枯渇してしまえば世界の均衡は崩れ、いずれ滅んでしまいます。」
「それに1つの世界が崩壊すれば連鎖的に他の世界にも影響を及ぼしますのでこの世界も無関係じゃありませんよ」
ええ・・・それって結構一大事じゃ・・・
「はい、かなりやばいです。」
「というよりも現在の時点で滅びかけている世界がいくつか存在しています。」
「どうか世界を救うために力をお貸しください」
ええ・・・正直困る。私そんな柄じゃないし・・・その前に就活あるし・・・世界を救っている暇なんて・・・
「週休二日制!ボーナスあり!」
「月給30万円!昇給あり!衣食住、必要経費は全負担!残業代別途支給!」
「安心の終身雇用!ゆりかごから墓場までお世話いたします!あなたも世界を救いませんか?!」
三人の女神さまたちが私に手を伸ばしている。というか今のは何?
「「「わが社の就労条件です」」」
あ、そう・・・ていうか新卒でそんな好条件見たことないんだけど・・・
こ、これは悩む
・・・
気が付いたら私は契約書にサインしていた。ちょろいというなら言うがいい
「そういえば、なんで私をえらんだんですか??」
運動神経皆無、コミュニケーション能力は壊滅的な何の取柄もない私を選ぶ理由なんてないはずだ。
「「「なんとなく」」」
あ、神の気まぐれというやつですか。
2
あなたにおすすめの小説
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる