そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜

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卒業しました。就職先は異世界です

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「皆さんは、今日という日に大学を卒業し・・・」

皆さんどうもこんにちは本田望結です。1ヶ月前まで就職先を探すために奔走していましたが、先日就職先が決定しました。

そんで今日は大学の卒業式。長々とした来賓や学長の話のあとにやっと卒業式が終わった。みんなは飲み会やら何やらにいくみたいだけど、誘われていない私は行かない。だから私はっさっさと家に帰る。

・・・

家に帰るとお父さんとお母さんがごちそうを用意して待っていてくれた。

「「望結!卒業おめでとー!!」」

「ありがとう!」

「いやーまさか望結が海外企業に就職できるなんてなー」

「そうね!流石私達の子!!」

そう。私は三女神教会の海外支社で働くと両親には言っている。仕事的に家を多くおけることになるから、海外勤務になると言うことにしておいた方が良いと女神達に言われたのだ。

「よし!今日はじゃんじゃん飲むぞ!お父さん!ビールビール!」

「はいはい。望結はどうする?」

「ウィスキーストレートでチェイサーは水」

・・・

次の日、私は三女神教会に来ていた。仕事の説明をするからと呼ばれたのだ。三女神教会に入ると、三人の女神様達が出迎えてくれた。

「こんにちは」
「ご足労いただき恐縮です」

「さあさあこちらへどうぞ」

相変わらずリレー方式で喋る女神達。もう慣れたけど・・・何はともあれ今日ここに来たのは仕事の説明を聞くためだ。ってあれ?なんでアフタヌーンティーの準備がされているんですか?今日はお茶会の予定でしたっけ・・・え?急に紅茶が飲みたくなったからイギリスからバトラーごとわざわざ取り寄せた?

「・・・」

ひえええ死んだ目をした英国紳士が黙々とアフタヌーンティーの準備してる!

「大丈夫です私達の力で」

「このことは何も覚えていないので」

「覚えていないから経費を払う必要もありません」

お父様お母様私は最悪のブラック企業に就職してしまったようです

・・・

「それで私は具体的に何をしたらいいんですか?」

淹れたての紅茶の味を楽しみながら私は質問する。

「えーとまずは」

「異世界に転移してもらって」

「思い上がっている転生者を懲らしめて世界のエネルギーを回収しておしまい」

私はさらっと言われる無理難題に頭を抱える。いや、ものすごくわかりやすい説明だけどさ!神が与えたチートスキルを持つ相手に何の力も持たない私が対抗できると思っているのこの女神達!

「大丈夫です!」

「私達もチートスキルに対抗して力を授けますから!」

「安心してください!」

え?まじ?じゃあこんな私でも魔法とか使って無双できたりするの?私も異世界小説で流行ったあの台詞「アレ?私またなにかしちゃいました?」って言えるの?!

「いえ、ちょっとだけ幸運になります。」

「犬の糞を踏まなかったりとか・・・」

「ご飯がちょっとだけ美味しくなるとか・・・」



え?
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