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さっぱり最後は神頼み
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「はは、ははははは!」
倒れていたはずの男がゆっくりと起き上がる。その目はギラギラと輝いており、ぞっとするほどの狂気に満ちあふれていた。
「残念だったなぁ。そいつはてめえの知り合いに似せた幻像だ。」
ライドが幻像に噛みつくが、私の首を絞める力はちっとも弱くならない。
息は上手く出来ないし、目の前はどんどん暗くなっていく。もう駄目か。
そう思ったとき
「はあ、こんなのが私の現し身だと?」
何かを憂うような声。その声が聞こえた瞬間、私の首を絞めていた偽物のラケシスさんは掻き消えた。男は怪訝そうに声の主を睨む。
「なんだ?本物の登場ってか?」
声の主はラケシスさんだった。でもさっきの幻像とは比べものにならないくらいの神々しいオーラを放っている。間違いなく本物のラケシスさんだ。
「よくやりました。あとは任せてください。」
ラケシスさんは私の肩に手を置くと、そのまま男の方へと向かって、まるで散歩でもしているかのような優雅さで歩いて行く。
「大口叩きやがって。てめえなんぞ一瞬で消し炭にしてやるぜ!」
「残念ながら“あなたの攻撃は一切当たりません”」
「ふざけんじゃねえ!!」
ラケシスさんの言葉に男は激高し、火球を乱射する。しかし
「・・・っ!」
どれもラケシスさんには当たっていない。いや、当たる直前に火球が意思を持っているかのようにラケシスさんを避けている。
「てめえ・・・一体どんな」
「言ったでしょう。あなたの攻撃は一切当たらないと。ですから“あなたはもう無力です”」
ラケシスさんの言葉にますます怒り狂う男。再度火球を出現させ、ラケシスさんに放とうとするが
「な、なんで・・・」
火球は出現した瞬間に掻き消えた。訳が分からないと言った
「“さよなら”」
気がついたときには男の姿は何処にもなかった。
・・・・・
・・・
「さて、今回は大変でしたね望結さん。」
ラケシスさんはさっきまでの冷徹な表情とは打って変わり、笑顔で私の方を振り返る。それでほっとした反面いろいろと聞きたいことが出てきた、
「あ、あの!さっきのは一体・・・」
あの強力な魔法を一体どうやって。まあ神様だから出来るんだろうけど、それだけだとどうにも納得できない私は思いきって聞いてみた。
「ああ、さっきのはあの男の運命をこれを使って操作したまでです。」
そう言いながらラケシスさんが見せてくれたのは髪の毛。
それってもしかして・・・
「ええ、望結さんが先程採取してたあの男の髪の毛です。おかげで楽にあの男を処理することが出来ました。」
しょ、処理って・・・殺したって事?
「いいえ?この世界の片隅で生きていますよ。ただ、転生時に得た膨大な魔力や前世の記憶は抹消しました。」
倒れていたはずの男がゆっくりと起き上がる。その目はギラギラと輝いており、ぞっとするほどの狂気に満ちあふれていた。
「残念だったなぁ。そいつはてめえの知り合いに似せた幻像だ。」
ライドが幻像に噛みつくが、私の首を絞める力はちっとも弱くならない。
息は上手く出来ないし、目の前はどんどん暗くなっていく。もう駄目か。
そう思ったとき
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「なんだ?本物の登場ってか?」
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「よくやりました。あとは任せてください。」
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「残念ながら“あなたの攻撃は一切当たりません”」
「ふざけんじゃねえ!!」
ラケシスさんの言葉に男は激高し、火球を乱射する。しかし
「・・・っ!」
どれもラケシスさんには当たっていない。いや、当たる直前に火球が意思を持っているかのようにラケシスさんを避けている。
「てめえ・・・一体どんな」
「言ったでしょう。あなたの攻撃は一切当たらないと。ですから“あなたはもう無力です”」
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「な、なんで・・・」
火球は出現した瞬間に掻き消えた。訳が分からないと言った
「“さよなら”」
気がついたときには男の姿は何処にもなかった。
・・・・・
・・・
「さて、今回は大変でしたね望結さん。」
ラケシスさんはさっきまでの冷徹な表情とは打って変わり、笑顔で私の方を振り返る。それでほっとした反面いろいろと聞きたいことが出てきた、
「あ、あの!さっきのは一体・・・」
あの強力な魔法を一体どうやって。まあ神様だから出来るんだろうけど、それだけだとどうにも納得できない私は思いきって聞いてみた。
「ああ、さっきのはあの男の運命をこれを使って操作したまでです。」
そう言いながらラケシスさんが見せてくれたのは髪の毛。
それってもしかして・・・
「ええ、望結さんが先程採取してたあの男の髪の毛です。おかげで楽にあの男を処理することが出来ました。」
しょ、処理って・・・殺したって事?
「いいえ?この世界の片隅で生きていますよ。ただ、転生時に得た膨大な魔力や前世の記憶は抹消しました。」
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