23 / 186
転生者の落とし物は価値が高く付く
しおりを挟む
私達を助けてくれたラケシスさんが驚いたようにライドを見る。
「あら、ヘル・ウルフですか。懐かしいですね。」
え?ラケシスさん知ってるんですか?
「ええ、なんせこの世界を創造する際に私達も手伝ったので」
な、何てスケールのでかい・・・
そ、そういえば、さっきライドはかなり燃えてましたけど、あれって一体何なんですか?魔法が一切効いてなかったんですけど。
「ああ、それは・・・・っと、もう時間みたいですね。安心してくださいヘル・ウルフはそれが普通なので。では、これからも頑張ってくださいね」
え?ちょ、ちょっと待ってよ!もっと詳しく教えてくれないの?!ねえ!
私の制止も空しく、ラケシスさんの姿は消えてしまった。
その後、私とライドは宿のベッドに辿り着くなり、疲労がピークに達していたためバタリと倒れ込んでしまい、気がついたときには朝になっていた。
・・・・・
・・・
転生者の男が襲撃してきた次の日、私とライドは昨日の広場へと向かっていた。あれだけ男が火球やら何やらを乱射しまくっていたのだ。きっと大きな騒ぎになっているだろう。やったのは私ではないが、なんとなく責任を感じ、手伝えることがあるなら手伝おう。そう思いながら昨日の広場へと来てみると、男が乱射した火球によって荒れ果てて・・・
ない!
昨日来たときと同じような平和な光景が広がっている!
なんで?
あ!もしかしてラケシスさんが直していってくれたのかな?流石女神様!
騒ぎにもなっていないことから、おそらく記憶も消していったのかな?と思いつつ、私とライドはその広場を後にした。
・・・・・
・・・
街を歩いているのすごい人だかりが。気になって近くに行ってみると、なにやらオークションをしているらしい。興味が無いから立ち去ろうとしたところ、とんでもない物が出品されたため私は立ち止まらざるを得なかった。
「さあさあ皆さんお立ち会い!ここにあるは『真理の魔道具』!この世界全ての真理が書かれているとされる魔道具だ!まずは金貨100枚から!!」
あれって・・・
あの男のスマホじゃね?真理の魔道具とか言われているの?!ていうかあのスマホこの世界に残しちゃマズくない?
うわうわ!いつの間にかオークションが白熱してあのスマホの価値が金貨200枚とかになってる!
なんとかしてあのスマホを手に入れないと! でも最早私の届く金額じゃなくなっている。せめて誰が落札するのかを確認しておこう。
「金貨250!」
「255!」
「270!」
「ええいまどろっこしい!金貨500枚だ!」
嘘でしょ?
圧倒的な価値をつけられあの男のスマホは落札されてしまった。落札したのは子爵とか言われてたから貴族の人らしい。ちらっと見てみると
「クク・・・こんな下等な者共にこれは使いこなせまい。」
うわー・・・もの凄く悪い顔をしている・・・
これって最悪なパターンでは?
「あら、ヘル・ウルフですか。懐かしいですね。」
え?ラケシスさん知ってるんですか?
「ええ、なんせこの世界を創造する際に私達も手伝ったので」
な、何てスケールのでかい・・・
そ、そういえば、さっきライドはかなり燃えてましたけど、あれって一体何なんですか?魔法が一切効いてなかったんですけど。
「ああ、それは・・・・っと、もう時間みたいですね。安心してくださいヘル・ウルフはそれが普通なので。では、これからも頑張ってくださいね」
え?ちょ、ちょっと待ってよ!もっと詳しく教えてくれないの?!ねえ!
私の制止も空しく、ラケシスさんの姿は消えてしまった。
その後、私とライドは宿のベッドに辿り着くなり、疲労がピークに達していたためバタリと倒れ込んでしまい、気がついたときには朝になっていた。
・・・・・
・・・
転生者の男が襲撃してきた次の日、私とライドは昨日の広場へと向かっていた。あれだけ男が火球やら何やらを乱射しまくっていたのだ。きっと大きな騒ぎになっているだろう。やったのは私ではないが、なんとなく責任を感じ、手伝えることがあるなら手伝おう。そう思いながら昨日の広場へと来てみると、男が乱射した火球によって荒れ果てて・・・
ない!
昨日来たときと同じような平和な光景が広がっている!
なんで?
あ!もしかしてラケシスさんが直していってくれたのかな?流石女神様!
騒ぎにもなっていないことから、おそらく記憶も消していったのかな?と思いつつ、私とライドはその広場を後にした。
・・・・・
・・・
街を歩いているのすごい人だかりが。気になって近くに行ってみると、なにやらオークションをしているらしい。興味が無いから立ち去ろうとしたところ、とんでもない物が出品されたため私は立ち止まらざるを得なかった。
「さあさあ皆さんお立ち会い!ここにあるは『真理の魔道具』!この世界全ての真理が書かれているとされる魔道具だ!まずは金貨100枚から!!」
あれって・・・
あの男のスマホじゃね?真理の魔道具とか言われているの?!ていうかあのスマホこの世界に残しちゃマズくない?
うわうわ!いつの間にかオークションが白熱してあのスマホの価値が金貨200枚とかになってる!
なんとかしてあのスマホを手に入れないと! でも最早私の届く金額じゃなくなっている。せめて誰が落札するのかを確認しておこう。
「金貨250!」
「255!」
「270!」
「ええいまどろっこしい!金貨500枚だ!」
嘘でしょ?
圧倒的な価値をつけられあの男のスマホは落札されてしまった。落札したのは子爵とか言われてたから貴族の人らしい。ちらっと見てみると
「クク・・・こんな下等な者共にこれは使いこなせまい。」
うわー・・・もの凄く悪い顔をしている・・・
これって最悪なパターンでは?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
66
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる