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異世界では神様に対する信仰が桁違い
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よし、これで準備は出来た。あとは・・・
「おい貴様!いつまで待たせるつもりだ!」
・・・そろそろ我慢の限界らしい。さっきから扉の向こうからアウディベル子爵の怒りの声と、そんな子爵を頑張って押さえているケラノスさんの声が聞こえてくる。
私は覚悟を決めると扉を開けた。
・・・・・
・・・
「な・・・こ、これは・・・」
「・・・っ!き、貴様一体何をした!」
もの凄い勢いで私に掴みかかってきた。ちょちょ・・・ゆ、揺らさないで!
なんで2人がここまで取り乱しているのかというと、『真理の魔道具』にラケシスさんが写っているからだ。当然ラケシスさんとは面識もない2人は混乱するしかない。なんせ『真理の魔道具』にいきなり知らない人が写っているんだもん。
どうしてラケシスさんが写っているのかというと、ラケシスさん達がこのスマホを創ったと思っているのなら、ラケシスさんがスマホの中身が消えた理由を説明すれば解決するのではないかと私は考えた。
~~~~~
『つまり私達三女神がスマホに入っていた真理を消したと説明しろと?』
そうです。お願いできますか?
『わかりました。それではついでに子爵の娘の髪の毛も回収してしまいましょう。』
え?それはまずくないですか?だって子爵の娘って転生者でしょ?魔道具がスマホだって知られたらこれが茶番だってバレちゃうんじゃ・・・
『ああ、彼女は望結さんが住む世界とは別の世界からの転生者なので問題はありませんよ。』
え?私が住む世界とは別って・・・異世界の人が異世界に転生したって事?
『望結さんから見たらそうですね。彼女がいた世界はこの世界とよく似た魔法が発展している世界なので、スマホを見たこともないでしょう。』
それなら大丈夫か。でもどうやって髪の毛を?
『それなら私に考えがあります。』
~~~~~
「お、おい小娘!お前は一体何をしたんだ!」
相変わらず子爵は私の体を揺さぶっている。・・・気持ち悪くなってきたからそろそろ止めて欲しい・・・
「こ、このお姿・・・もしやモイライの一柱ラケシス様では?」
ケラノスさんの一言で子爵は私を放すとスマホの画面を注視し、しばらくすると一気に顔が青ざめ始める。どうやら本物の女神様だと思ってくれたらしい(いや実際本物の女神様だけどさ)。偽物だとか言われてたら終わってたけどこれならなんとかなりそうだ。
ていうかケラノスさん、一目見ただけでよくラケシスさんだって分かったな・・・
『私は運命の三女神、モイライの一柱。女神ラケシスです。私が見えますか?フェンデルワース・デュ・アウディベル子爵。』
「ききき聞こえております女神ラケシス様!」
『この魔道具に記された真理はまだ人類には過ぎたるもの。この世界の命運を考え、魔道具に記した真理は抹消いたしました。しかし世界が滅ぶことはないのでご安心を』
「そ、そんな・・・」
ラケシスさんの言葉にアウディベル子爵ががっくりと膝から崩れ落ちる。そりゃそうだよね。なんせオークションで金貨500枚も使って落札したのに。
『代わりに年に一度、この魔道具を通じて神託を授けましょう。』
「ほ、本当ですか?!」
崩れ落ちていた子爵がラケシスさんの一言で一気に蘇る。
『ええ、ですが予言を受けるのはあなたの娘。スベルニール嬢に限らせていただきます。よろしいですか?』
これは転生者である子爵の娘の髪の毛を手に入れるためのラケシスさんの案だ。これなら怪しまれることもなく髪の毛を手に入れられる。
「わ、私の娘に神託を?!」
『ええ。それが絶対条件です。よろしいですか?』
「か、畏まりました・・・」
『では契約のためにスベルニール嬢の髪の毛を1本、そこの娘に捧げなさい。』
よし!これで問題解決!それに転生者の髪の毛も手に入れられるからまさに一石二鳥!
「おい貴様!いつまで待たせるつもりだ!」
・・・そろそろ我慢の限界らしい。さっきから扉の向こうからアウディベル子爵の怒りの声と、そんな子爵を頑張って押さえているケラノスさんの声が聞こえてくる。
私は覚悟を決めると扉を開けた。
・・・・・
・・・
「な・・・こ、これは・・・」
「・・・っ!き、貴様一体何をした!」
もの凄い勢いで私に掴みかかってきた。ちょちょ・・・ゆ、揺らさないで!
なんで2人がここまで取り乱しているのかというと、『真理の魔道具』にラケシスさんが写っているからだ。当然ラケシスさんとは面識もない2人は混乱するしかない。なんせ『真理の魔道具』にいきなり知らない人が写っているんだもん。
どうしてラケシスさんが写っているのかというと、ラケシスさん達がこのスマホを創ったと思っているのなら、ラケシスさんがスマホの中身が消えた理由を説明すれば解決するのではないかと私は考えた。
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『つまり私達三女神がスマホに入っていた真理を消したと説明しろと?』
そうです。お願いできますか?
『わかりました。それではついでに子爵の娘の髪の毛も回収してしまいましょう。』
え?それはまずくないですか?だって子爵の娘って転生者でしょ?魔道具がスマホだって知られたらこれが茶番だってバレちゃうんじゃ・・・
『ああ、彼女は望結さんが住む世界とは別の世界からの転生者なので問題はありませんよ。』
え?私が住む世界とは別って・・・異世界の人が異世界に転生したって事?
『望結さんから見たらそうですね。彼女がいた世界はこの世界とよく似た魔法が発展している世界なので、スマホを見たこともないでしょう。』
それなら大丈夫か。でもどうやって髪の毛を?
『それなら私に考えがあります。』
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「お、おい小娘!お前は一体何をしたんだ!」
相変わらず子爵は私の体を揺さぶっている。・・・気持ち悪くなってきたからそろそろ止めて欲しい・・・
「こ、このお姿・・・もしやモイライの一柱ラケシス様では?」
ケラノスさんの一言で子爵は私を放すとスマホの画面を注視し、しばらくすると一気に顔が青ざめ始める。どうやら本物の女神様だと思ってくれたらしい(いや実際本物の女神様だけどさ)。偽物だとか言われてたら終わってたけどこれならなんとかなりそうだ。
ていうかケラノスさん、一目見ただけでよくラケシスさんだって分かったな・・・
『私は運命の三女神、モイライの一柱。女神ラケシスです。私が見えますか?フェンデルワース・デュ・アウディベル子爵。』
「ききき聞こえております女神ラケシス様!」
『この魔道具に記された真理はまだ人類には過ぎたるもの。この世界の命運を考え、魔道具に記した真理は抹消いたしました。しかし世界が滅ぶことはないのでご安心を』
「そ、そんな・・・」
ラケシスさんの言葉にアウディベル子爵ががっくりと膝から崩れ落ちる。そりゃそうだよね。なんせオークションで金貨500枚も使って落札したのに。
『代わりに年に一度、この魔道具を通じて神託を授けましょう。』
「ほ、本当ですか?!」
崩れ落ちていた子爵がラケシスさんの一言で一気に蘇る。
『ええ、ですが予言を受けるのはあなたの娘。スベルニール嬢に限らせていただきます。よろしいですか?』
これは転生者である子爵の娘の髪の毛を手に入れるためのラケシスさんの案だ。これなら怪しまれることもなく髪の毛を手に入れられる。
「わ、私の娘に神託を?!」
『ええ。それが絶対条件です。よろしいですか?』
「か、畏まりました・・・」
『では契約のためにスベルニール嬢の髪の毛を1本、そこの娘に捧げなさい。』
よし!これで問題解決!それに転生者の髪の毛も手に入れられるからまさに一石二鳥!
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